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番外編
チャイルド・プレイ 7
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やってしまった。まさか幼児の癇癪でグノーデルさんの雷が落ちるとは思わなかった。
これはまずいと固まっていたら、危ないですよと割れたテーブルに散乱する物やティーポットを片付けに現れた侍女さんに手を引かれた。
どうやら私が原因でこうなったとは思われていないらしい。
あのピンクブロンドの子とその取り巻きの子達はドレスが汚れて大騒ぎをしていて、おかげで私のことは眼中になくなったみたいだ。
するとそこへ
「なんだこの騒ぎは」
女の子しかいなかった庭園に突然男の子の声がした。みんながハッとしてそちらを見る。
いつの間にかそこに現れていた少年は、たっぷりと長さを取った毛皮付きの重そうな青いマントに魔石や宝石で彩られた徽章を付けて、金の縁取りで装飾され白くかっちりとした詰め襟の正装姿で数人の侍従さんらしき人達を後ろに引き連れている。
髪の毛は太陽の光に明るく反射する輝く金髪で、少し太い眉の下からは深く透き通った大きな青い瞳がぎょろりと辺りを見回した。レニ様だ。
「皇太子殿下!」
その場のみんなが一斉に頭を下げて、私も慌ててそれに合わせてお辞儀をした。
「良い、顔をあげろ」
手を振ってそう言ったレニ様は後ろに控えていた侍従さんの一人からことの次第の説明を受けている。
その姿を少し離れたところから目立たないように見つめる。
レニ様は私がエリス様との一件で倒れて眠り込み、目覚めた後にも何度かお見舞いに来てくれていた。
だけど突然大きくなった私と話すのが恥ずかしいのか違和感があるのか、一緒にお見舞いに来てくれたヴィルマ様の陰に隠れるようにしていたっけ。
話しかけてもちょっとだけ頬を染めて言葉少なくぶっきらぼうに答えてくれるだけで、前みたいに横柄だけど面倒を見るようにあれこれと会話をしてくれないのが淋しいんだよね。
まあ元の姿に戻った私はレニ様から見るとずっと大人だからその気持ちも分からなくはない。もうチビって呼べないだろうし。
そんなあれこれを考えながら見つめる今日のレニ様は、いつもと違って前髪も上げてちょっと大人びた髪型だ。
正装姿といい、やっぱり自分の将来の相手を探す場だからちゃんとしてるのかな?
確か歳はまだ十一歳かそこらなはずだけど大声殿下譲りで迫力のある大きな瞳で整った顔に、同じ年頃の子達よりも大柄な体に立派な服装も相まって、随分と大人びて見える。
顎に手を当てて侍従さんから話を聞いていたレニ様は、何か少し考え込むと辺りをきょろきょろ見回した。
そしてテーブルから落ちて割れた花瓶に飾られていた花の一つを拾い上げ、
「心配するような悪いものではないと思う。どうしてか、グノーデル神様の神威に近い力が感じられるんだ。それより早く片付けてしまえ。この騒ぎなら今日はもう集まりは取りやめまた改めて・・・」
と侍従さんに提案して、
「そんな、殿下!またそうやって理由を付けて逃げようとされているのでは?ゲラルド様に何と申し開きをすれば」
「そんなわけない!こんな騒ぎがあったから日が悪いと言うだけだ、ていうかゲラルドに告げ口とかやめろ!」
なんてやり取りをしている。
・・・もしかしてレニ様、この集まりに乗り気じゃないのかな?私の起こした騒ぎにこれ幸いと便乗して、ティーパーティーをお開きにしようとしている。
「とにかくここを片付けろ!集まってくれた者達には悪いけど俺は帰る・・・」
とにかく嫌そうにごねているレニ様は、言動がなんだかただのわがまま王子だ。
だけど周りの子達はそんなレニ様のことをうっとりと憧れるように見ている。
どうやら同年代の子にレニ様はカッコ良く見えているらしいけど、そんなんで大丈夫?顔だけ良くてもモテないぞ?と心配してなおも見つめていたら話している途中のレニ様とバチッと視線が合ってしまった。
ピンクブロンドの子を始めとして他にもレニ様のことを見つめている子たちはいるのに何故よりにもよって私と目が合うのか。
レニ様は元から大きい瞳を更にまあるく大きくして、驚いたように私を見つめている。
食い入るように見つめてくるその瞳の色はリオン様と瓜二つで、そういえばリオン様は今の私のこのザマをもう聞いたのかなと気になった。
そんな事を考えていた私に、
「なっ・・・お前、なんだ?なんでユーリにそっくり・・・っ」
みるみる顔を赤くしたレニ様が、手に持った花ごと私を指差してぶるぶる震えている。
すると他の子たちの影に隠れるようにしてこっそり立っていたのに、私の前の子たちがサッと道を開けて視界が開けてしまった。
「その髪型とか・・・やっぱりそっくりだ!なんでだ?」
なんで、どうしてと繰り返して立っているレニ様の前へ行くようにと、侍女さんの一人に背中をそっと押してうながされてしまう。
道も開けられたしレニ様は私を指差してるし、これはどう見てもレニ様に指名されたようにしか見えない。
逃げられそうにないので仕方なくおずおずとその前へと歩み寄る。
足元からは小さくリンリンという鈴の音が聞こえてきた。さすがシグウェルさんの魔法、足を踏まれて靴を汚されたくらいで消えるような魔法じゃないらしい、どうせなら音が消えて欲しかったけど、とかなんとか考えているうちにとうとうレニ様の目の前まで来てしまった。
じろじろと上から下まで見られて居心地が悪い。
このまま黙っているわけにもいかないし、どうしたものか。
と、突然自分の目の前にレニ様の顔が迫った。どうやら膝をついて目線を合わせてくれたらしい。
周りは突然膝をついた王子様にざわめいている。「殿下、膝をつくなど!」とか「おやめ下さい‼︎」という侍従さん達の声がする。
ピンクブロンドの子も、「どうしてあんな子に⁉︎」と小さく悲鳴のような声を上げている。
だけどレニ様はそんな声に構わず、そのまま視線を私の靴に落として指先でそこに触れると
「・・・靴跡がついて汚れている。誰かに意地悪をされたのか?」
と言って、よれたリボンの形を整えると靴の汚れを手で払ってくれた。
その指先が淡く光ると靴は綺麗に元の鮮やかなピンク色を取り戻す。浄化魔法だ。
レニ様、いつの間に魔法を使えるようになっていたんだろう?
あ、でも会えばいつも褒めて欲しそうに勉強も剣の稽古も頑張ってるアピールをしてたっけ。その成果かな?
そういえば初めて会った時は膝を擦りむいて血だらけで泣いていたレニ様の膝を撫でて治してあげたっけ。
これは靴だけど、なんだかあの時の私と逆になったみたいだ。
態度はまだまだ偉そうだけど小さな子にも気遣えるようになったなんて偉いぞ、と自然と笑顔が顔に浮かんだ。
「ありがとうございましゅ。」
とお礼を言えば、靴から私にちらっと視線を上げたレニ様は
「いい。大したことじゃない。」
と照れたように呟いた。
「それより、お前からあの壊れたテーブルに残っているのと同じような魔力を感じる。お前がやったのか?」
と聞かれる。え、そんなことまで分かるの?さすが王族・・・。
だけど私がやったと分かればなぜそんな魔力を持っているのかと問い詰められそうだし、あのピンクブロンドの子たちもドレスを汚されたとまた騒ぎそうだし。
なんとか誤魔化せないものかと、うろうろと視線を彷徨わせて
「ちがいましゅ・・・」
と小さな声で答えたら、一瞬きょとんとしたレニ様は私が誤魔化そうとしたのに気付いたらしく、
「そうか、分かった!」
そう言ってぷはっ、と明るく笑いをもらした。
その笑顔に周りがどよめく。
「え・・・皇太子殿下のあんな笑顔は初めて見るわ・・・」
「いつもの凛々しいお顔と違う少年らしい笑顔も素敵」
「なぜあの子にあんな笑顔をお見せになるの⁉︎」
「ついに殿下にもお気に召した方が現れたか」
「ようございましたねぇ。さっそくゲラルド様とイリヤ陛下にご報告を」
・・・色々な声が聞こえてきた。いやちょっと待って⁉︎
これはまずいと固まっていたら、危ないですよと割れたテーブルに散乱する物やティーポットを片付けに現れた侍女さんに手を引かれた。
どうやら私が原因でこうなったとは思われていないらしい。
あのピンクブロンドの子とその取り巻きの子達はドレスが汚れて大騒ぎをしていて、おかげで私のことは眼中になくなったみたいだ。
するとそこへ
「なんだこの騒ぎは」
女の子しかいなかった庭園に突然男の子の声がした。みんながハッとしてそちらを見る。
いつの間にかそこに現れていた少年は、たっぷりと長さを取った毛皮付きの重そうな青いマントに魔石や宝石で彩られた徽章を付けて、金の縁取りで装飾され白くかっちりとした詰め襟の正装姿で数人の侍従さんらしき人達を後ろに引き連れている。
髪の毛は太陽の光に明るく反射する輝く金髪で、少し太い眉の下からは深く透き通った大きな青い瞳がぎょろりと辺りを見回した。レニ様だ。
「皇太子殿下!」
その場のみんなが一斉に頭を下げて、私も慌ててそれに合わせてお辞儀をした。
「良い、顔をあげろ」
手を振ってそう言ったレニ様は後ろに控えていた侍従さんの一人からことの次第の説明を受けている。
その姿を少し離れたところから目立たないように見つめる。
レニ様は私がエリス様との一件で倒れて眠り込み、目覚めた後にも何度かお見舞いに来てくれていた。
だけど突然大きくなった私と話すのが恥ずかしいのか違和感があるのか、一緒にお見舞いに来てくれたヴィルマ様の陰に隠れるようにしていたっけ。
話しかけてもちょっとだけ頬を染めて言葉少なくぶっきらぼうに答えてくれるだけで、前みたいに横柄だけど面倒を見るようにあれこれと会話をしてくれないのが淋しいんだよね。
まあ元の姿に戻った私はレニ様から見るとずっと大人だからその気持ちも分からなくはない。もうチビって呼べないだろうし。
そんなあれこれを考えながら見つめる今日のレニ様は、いつもと違って前髪も上げてちょっと大人びた髪型だ。
正装姿といい、やっぱり自分の将来の相手を探す場だからちゃんとしてるのかな?
確か歳はまだ十一歳かそこらなはずだけど大声殿下譲りで迫力のある大きな瞳で整った顔に、同じ年頃の子達よりも大柄な体に立派な服装も相まって、随分と大人びて見える。
顎に手を当てて侍従さんから話を聞いていたレニ様は、何か少し考え込むと辺りをきょろきょろ見回した。
そしてテーブルから落ちて割れた花瓶に飾られていた花の一つを拾い上げ、
「心配するような悪いものではないと思う。どうしてか、グノーデル神様の神威に近い力が感じられるんだ。それより早く片付けてしまえ。この騒ぎなら今日はもう集まりは取りやめまた改めて・・・」
と侍従さんに提案して、
「そんな、殿下!またそうやって理由を付けて逃げようとされているのでは?ゲラルド様に何と申し開きをすれば」
「そんなわけない!こんな騒ぎがあったから日が悪いと言うだけだ、ていうかゲラルドに告げ口とかやめろ!」
なんてやり取りをしている。
・・・もしかしてレニ様、この集まりに乗り気じゃないのかな?私の起こした騒ぎにこれ幸いと便乗して、ティーパーティーをお開きにしようとしている。
「とにかくここを片付けろ!集まってくれた者達には悪いけど俺は帰る・・・」
とにかく嫌そうにごねているレニ様は、言動がなんだかただのわがまま王子だ。
だけど周りの子達はそんなレニ様のことをうっとりと憧れるように見ている。
どうやら同年代の子にレニ様はカッコ良く見えているらしいけど、そんなんで大丈夫?顔だけ良くてもモテないぞ?と心配してなおも見つめていたら話している途中のレニ様とバチッと視線が合ってしまった。
ピンクブロンドの子を始めとして他にもレニ様のことを見つめている子たちはいるのに何故よりにもよって私と目が合うのか。
レニ様は元から大きい瞳を更にまあるく大きくして、驚いたように私を見つめている。
食い入るように見つめてくるその瞳の色はリオン様と瓜二つで、そういえばリオン様は今の私のこのザマをもう聞いたのかなと気になった。
そんな事を考えていた私に、
「なっ・・・お前、なんだ?なんでユーリにそっくり・・・っ」
みるみる顔を赤くしたレニ様が、手に持った花ごと私を指差してぶるぶる震えている。
すると他の子たちの影に隠れるようにしてこっそり立っていたのに、私の前の子たちがサッと道を開けて視界が開けてしまった。
「その髪型とか・・・やっぱりそっくりだ!なんでだ?」
なんで、どうしてと繰り返して立っているレニ様の前へ行くようにと、侍女さんの一人に背中をそっと押してうながされてしまう。
道も開けられたしレニ様は私を指差してるし、これはどう見てもレニ様に指名されたようにしか見えない。
逃げられそうにないので仕方なくおずおずとその前へと歩み寄る。
足元からは小さくリンリンという鈴の音が聞こえてきた。さすがシグウェルさんの魔法、足を踏まれて靴を汚されたくらいで消えるような魔法じゃないらしい、どうせなら音が消えて欲しかったけど、とかなんとか考えているうちにとうとうレニ様の目の前まで来てしまった。
じろじろと上から下まで見られて居心地が悪い。
このまま黙っているわけにもいかないし、どうしたものか。
と、突然自分の目の前にレニ様の顔が迫った。どうやら膝をついて目線を合わせてくれたらしい。
周りは突然膝をついた王子様にざわめいている。「殿下、膝をつくなど!」とか「おやめ下さい‼︎」という侍従さん達の声がする。
ピンクブロンドの子も、「どうしてあんな子に⁉︎」と小さく悲鳴のような声を上げている。
だけどレニ様はそんな声に構わず、そのまま視線を私の靴に落として指先でそこに触れると
「・・・靴跡がついて汚れている。誰かに意地悪をされたのか?」
と言って、よれたリボンの形を整えると靴の汚れを手で払ってくれた。
その指先が淡く光ると靴は綺麗に元の鮮やかなピンク色を取り戻す。浄化魔法だ。
レニ様、いつの間に魔法を使えるようになっていたんだろう?
あ、でも会えばいつも褒めて欲しそうに勉強も剣の稽古も頑張ってるアピールをしてたっけ。その成果かな?
そういえば初めて会った時は膝を擦りむいて血だらけで泣いていたレニ様の膝を撫でて治してあげたっけ。
これは靴だけど、なんだかあの時の私と逆になったみたいだ。
態度はまだまだ偉そうだけど小さな子にも気遣えるようになったなんて偉いぞ、と自然と笑顔が顔に浮かんだ。
「ありがとうございましゅ。」
とお礼を言えば、靴から私にちらっと視線を上げたレニ様は
「いい。大したことじゃない。」
と照れたように呟いた。
「それより、お前からあの壊れたテーブルに残っているのと同じような魔力を感じる。お前がやったのか?」
と聞かれる。え、そんなことまで分かるの?さすが王族・・・。
だけど私がやったと分かればなぜそんな魔力を持っているのかと問い詰められそうだし、あのピンクブロンドの子たちもドレスを汚されたとまた騒ぎそうだし。
なんとか誤魔化せないものかと、うろうろと視線を彷徨わせて
「ちがいましゅ・・・」
と小さな声で答えたら、一瞬きょとんとしたレニ様は私が誤魔化そうとしたのに気付いたらしく、
「そうか、分かった!」
そう言ってぷはっ、と明るく笑いをもらした。
その笑顔に周りがどよめく。
「え・・・皇太子殿下のあんな笑顔は初めて見るわ・・・」
「いつもの凛々しいお顔と違う少年らしい笑顔も素敵」
「なぜあの子にあんな笑顔をお見せになるの⁉︎」
「ついに殿下にもお気に召した方が現れたか」
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