【本編完結】異世界再建に召喚されたはずなのにいつのまにか溺愛ルートに入りそうです⁉︎

番外編

二虎が追う者一兎を逃さず 8

力を抜いてくださいねと言ったシェラさんを助けるつもりなのか、その時シグウェルさんが私の中を削り上げるように一際強く腰を突き上げると同時に手を添えていたあの敏感な粒もぐりっと捻った。

「あっ・・・！」

真っ暗な視界にチカチカと白い星が散る。お腹の奥が痺れて力が抜けて、シグウェルさんに思わず身を預ければシェラさんはその隙を見逃さない。

ぐぷん！と今までにないほどの奥までひと息に突き入れられた。

お腹の裏側から子宮を押されているような変な感じだ。

「どうですか？オレにお腹のナカを押されている感じはしますか？」

根元まで全部受け入れてしまって、その先はないというのにシェラさんはまだぐいぐいと腰を押し進めるようにしながらそんな事を聞いて来る。

「ふふ、ここに二人のものが収まっているんですよ？ユーリ様のナカは狭いので、前の方に入っているシグウェル殿のモノの形まで分かってしまいそうです。動いたら彼のモノも擦り上げるかも知れませんね」

そんな事まで言ってシェラさんは背後から抱き締めるとそっと私の下腹を撫でながらうなじに吸い付き口付けた。

ちゅうっ、と首筋を吸われる感触とお腹を撫でられる快楽に何故か連動したかのように、シグウェルさんに纏わりついて離さない私の中もぎゅっと締まって子宮の中にその全てを吸い上げ吐き出させようと促す。

「おいやめろ、そんなに締め上げるんじゃない。俺はまだ出したくないんだぞ。」

至近距離にあるシグウェルさんの顔は眉でも顰めているのかな？声が苦しげだ。

「失礼、この程度の口付けでも今のユーリ様には刺激が強いようです。どうぞお好きに動いて下さい、オレはそれに合わせますから」

そう言われたからか、「分かった」と一言だけ言った目の前のシグウェルさんがふうー、と大きく息をついた。

「きゃぁッ！」

次の瞬間、ごちゅん！と言う叩きつけるような大きな突き上げを感じて思わず声を上げてしまう。

私の身体は軽く跳ね、後ろに挿れているシェラさんのモノがその拍子に動いて角度が変わった。

「おっと」

シェラさんは飄々とした様子で私の腰を掴み直すとシグウェルさんの動きに合わせて自分も突き上げ始める。

シグウェルさんが私の中を貫いて子宮をぎゅうっと押し込むようにしてすぐに腰を引きそこから離れれば、今度はシェラさんが子宮を裏側から押すように後ろから突き刺して刺激する。

交互にお腹の中をぐねぐねと捏ねられているような妙な感覚だ。

妙な感覚だと思うのに、それを続けられば厄介な私の身体はやがてそれに馴染んでその動きを覚え快楽を拾い始める。

自分では違いが分からないけど腰の動きに合わせて上がる私の声が変わって来たらしく、シェラさんが嬉しそうに

「とっても甘いお声に変わって可愛らしいですよ。後ろの方でも気持ち良くなって来ましたか？これはこれで良いものでしょう？」

と囁いてきた。目隠しをした上に前後から責めて新しい快楽を覚えさせ嬉しそうにしているとか、もう本当に碌でもない。

この夜が過ぎたらどうやって二人にお説教をしようか。

本当に一握りだけ残っていたなけなしの理性で、嬌声を上げながらそんな事を考えていたら

「ユーリ様、何か別のことを考えています？」

すぐにシェラさんに気付かれた。シグウェルさんも、

「ほう、余裕だな。君のここはずっとイキっぱなしのはずなんだが」

とぐりぐりとまた粒を弄る。

「余裕なんかっ・・・もうそこ、ずっと痺れてるしぃ・・・っ」

視界が塞がれているのでどこを見て文句を言えばいいのか分からないので、気持ち良さに耐えるように天を仰いで文句を言う。

そうしたら今度は喉元に食い付くようにシグウェルさんに喉へと口付けられ、シェラさんには後ろからきゅうっと指で乳首を挟まれた上に爪の先でかりかりと引っ掻かれて刺激された。

「やっ、ダメッ、もう・・・イってるからぁ・・・」

お腹の中の痙攣が治らない。私だけがずっとイき続けていて、シェラさんの言っていた二人の「あと一回」がなかなかやって来ない。

だからいつまで経っても揺さぶられ続けていて終わりがない。

「まだぁ・・・っ⁉︎」

堪らずそう漏らしたら、シェラさんが後ろから

「我慢しようと思えばもう少し我慢出来るんですが・・・オレはユーリ様のお願いに弱いので、言っていただければ言うことは聞きますよ？」

と囁いて来た。

「ふぇ・・・？」

それってどういう意味？と思えば、

「ナカにください、って言って下さい」

とまた囁いた。そっ、そんな恥ずかしいことを⁉︎一体どこまで人に羞恥プレイをさせるつもり？

「なるほど、ユーリにそんな事を言われた覚えはないから一度言われてみたいな。」

なぜかシグウェルさんまで同調している。

「恥ずかしがり屋のユーリ様に顔を真っ赤にして喘ぎながらそんな事を言われたら、オレも昂りが収まらずにきっとすぐに放ってしまいますよ。」

ですから、さあ。シェラさんが悪魔の囁きをしてくる。

いっ、いやだぁ・・・そんな恥ずかしいこと。

言うもんかとぐっと唇を噛み締めるように口を閉じたら、

「だからそれだと唇を傷付けると言っただろう」

とシグウェルさんにまた口の中に指を差し込まれた。

指で上下に舌を挟まれ、まるで下の粒を愛撫するのと同じように擦り上げられる。

その指の動きに身体の奥がぞくぞくして、舌だけでなく頭の芯まで痺れてしまった。

半分意識を飛ばしてぼうっとしていたらゴツンと身体の奥に二人から与えられる強烈な刺激を感じて我に返る。

「オレの言う通りに言えばいいですから」

シェラさんの柔らかな心の奥へ入り込んでくるような艶めいた声が耳元でする。

「『全部ください』」

「ぜっ・・・ぜんぶ？」

「『ください』です」

「くださ・・・ひぅっ‼︎」

ぼんやりしてきて、言われるがままに繰り返そうとしたけど快楽が強過ぎて話せない。

「『私のナカにいっぱい出して』」

「わ、わたしのなかにぃっ・・・？」

「『出して』」

「びゅーってしてくださ・・・やぁんッ！」

「なんでいやらしく言い換えたんですか、煽らないでくださいよ」

い、いやそっちの方が恥ずかしくないかなって思ったんだけどなんか違ったみたいだ。

私の胸をいじるシェラさんの爪先にきゅっと力が強まって潰される。

と、同時に後ろの孔も大きくどちゅんと突き上げられた。

シグウェルさんも、

「おい、そんな事を言われたらさすがの俺も我慢できないぞ」

とぐっと私の奥へあの熱いモノを口付けるようにぴたりと付けた。

そのまま二人に同時にナカへ出される。その勢いと、放たれたものの感触に身体はひくひくと小刻みな痙攣をしながらぎゅうっと２人のモノを締め付けた。

そう。まるで今喋らされたことそのままに、二人の放つものを最後の一滴まで搾り取ろうとするように私のナカはうねり、喉を鳴らして水を飲むように蠢いている。

「き、気持ち良い・・・っ」

感じるがままに思わず呟いてしまった。するとそこでやっと目隠しを取られる。

目の前には僅かに汗を滲ませてほんのりと上気した顔のシグウェルさんがいた。

ほんの少し悩ましげに眉根を寄せて苦悶の表情で目を瞑り私の中にまだ精を放っている最中だ。

いつも余裕のあるクールな顔のシグウェルさんしか見ていないので、そんな困り顔にも似た表情は新鮮だ。

なんだかかわいい、と思ったらまた身体の奥がきゅんとしてシグウェルさんのモノを更にきつく締め上げてしまった。

「おい・・・！」

シグウェルさんがパチリと目を開けてあのアメジスト色の美しい瞳で抗議するように見つめてきた。

「だ、だってぇ・・・！はぅ・・・っ」

「おや、見えた方が興奮しますか？さっきよりも更にオレへの締め付けが強まりましたよ」

私の後ろにも遠慮なく注ぎ込んだシェラさんは腰をぐりぐりと回して押し付け笑っている。

そんな事をされるとまたいやらしい音が私の中から漏れてしまうからやめて欲しい。

「んぅ・・・も、いいですか？」

私のためになのか、もう一度仰向けに寝てくれたシグウェルさんの上に倒れ込むようにうつ伏せに重なって、ちらりと後ろのシェラさんを見やった。

もう終わったはずなのに、二人ともまだ抜いてくれずに私のナカにいる。

暗がりの中、シェラさんは金色の瞳を輝かせている。

その少し乱れた前髪の間からつうっと一筋汗が流れて、ぽたりと私の背中に落ちて来た。

やってることはドSなのに、私を見つめる目はどこまでも甘く愛しそうで、いつも飄々として汗一つかかない人にそんな姿を見せられるとすぐには怒れなくなる。

「お、起きたら二人ともお説教・・・」

ぐったりとした私の身体が淡く光り、睡魔に襲われて来た。

二人の手がそれぞれ優しい手付きで私の背中や頭を撫でるのも心地良くて、一度瞼が降りてしまえばもう目を開けられない。

「はい分かりましたよ、だから今はゆっくりおやすみ下さいね。」

撫でられる合間に聞こえてくるシェラさんの声もまるで子守唄のように聞こえる。

そのまま深い闇の中に吸い込まれるように、いつの間にか私は眠ってしまっていた。



・・・その後に二人にお説教が出来たのかって？予想はしていたけど案の定それは出来なかった。

「ちょっとそこに座って下さい！」

シグウェルさんは逃げたのか仕事のためなのか、目覚めた時にはすでにいなかったのでいつものように私の支度をしに現れたシェラさんにとりあえず声を上げた。

そうしたらシェラさんは

「はい、ユーリ様の仰せのままに」

と、にこにこしながらいつぞやリオン様に叱られていた時のように自ら床に正座して椅子に座る私を見上げた。

「ひどいじゃないですか、あんな事するなんて！」

「あんな事・・・？」

いっそ可愛らしくさえ見えるように小首を傾げたシェラさんははて？と言う。

「具体的にはどんな事でしょうか」

「えっ」

「きちんと一つずつ順を追って言っていただけますか？何か誤解があるようですので。オレ達はユーリ様にひどい事をしたのではなくて全身全霊をかけて愛しただけです。意見の突き合わせをしましょうか。」

こ、この人は・・・！真っ昼間だと言うのに、一体人に何を言わせようとしているのか。

「ええと、まずオレがした事と言えばシグウェル殿のモノを根元まで呑み込んでいたユーリ様の身を彼の身体の上に起こしましたが、あの時もとても悦ばれ声を上げておられまし」

「やめて！」

うわあと慌てて床に座るシェラさんの口を両手で塞ぐ。

「やっ、やっぱりいいです‼︎」

するとその手を取られてそのまま手の甲に口付けられる。

「ではいつものように身支度をしましょうか。外はとても良い天気ですから、3時のおやつは庭園のテーブルに準備させますね。」

・・・そんな感じで有耶無耶にされて叱るに叱れなかった。

そして私の魔力量はと言えば、シグウェルさんの仮説通り普通に過ごしている時よりも、あの一夜を過ごした後の方がその回復は目覚ましかった。

リオン様達が帰国するまでにもう一度、再検証と称して同じような事をされたためリオン様達が戻って来た時にはほぼ全量の回復をしていて

「どうしてそんなに急に魔力が戻ったの？」

とリオン様に不思議そうに聞かれたけど・・・その訳は私の口からは絶対に言えない。