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第十九章 聖女が街にやって来た
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シェラさんが私に手渡した小瓶の中身は何人かのお酒を集めたものだという。
おそらく度数も種類もまぜこぜなそのお酒はいわゆるちゃんぽん状態で悪酔いするかもしれない、と思った時にはすでにそれを飲み込んでいた。
「シェラさん、言うのが遅いです!」
コン、とむせて咳が一つ出た。頬が熱い。体は淡く光っている。
「大丈夫かユーリ、着替えはどうする・・・!」
レジナスさんは私の体に自分の騎士服の上着を着せてくれながらそんな事を言っている。
「今も元の姿とそう変わらない大きさなんで、多分大丈夫です・・・っ」
一際体が熱くなって、それに耐えようとぐっとレジナスさんの腕を掴めばその服の腕部分をビリッと破いてしまった。
レジナスさんの服の右肘から先の部分だった布切れを手にびっくりする。レジナスさんも驚いたように目を見張っている。
普段の私に人の服を引き裂くようなこんな馬鹿力はない。
はあっ、と息をつけば
「ユーリ様、お目が金色ですよ。それに先程よりもより一層大人びて美しくなられています。」
弾むように嬉しそうなシェラさんの声がした。
ということは大きくなれた・・・?いつもと違って頭はクリアな気がする。
ヨナスの呪いも外れた状態で大きくなったからお酒に負けずにグノーデルさんの力を制御出来ているんだろうか。
ぺたぺたと顔を触ればまだ熱い気はするから、アルコールが回って体が興奮状態にあるような感じはするけど・・・。
「ユーリ、立てるか?」
支えてくれているレジナスさんに心配をかけないように、大丈夫ですと微笑んで立ち上がる。
・・・うん、大丈夫。ふらついたりしない。
私が元の姿になる時に周りに溢れた光のおかげでエリス様だったあの大きな狐はそれに怯んで動きが止まっていた。
そこから油断なく距離を取りながら剣を構えているリオン様が、目の端でちらりと私を確かめて
「ユーリ、気分は悪くない⁉︎まったくシェラときたら勝手な事をして・・・!」
と心配してくれながらもシェラさんへの愚痴をこぼしたけど、当のシェラさんはちょっと肩をすくめただけで
「非常事態でしたのでお許しください。それにユーリ様もそう望まれていたようですので」
と気にも留めていない。
アラム陛下やその配下の人達は何が起きたのか分からないでいる。
「おい・・・何だこれは⁉︎リオン王子、ユーリ様に何が起こっている⁉︎」
大丈夫なのか?と聞いてこちらに気を取られかけた時だ。
私からじりじりと下がりながら唸り声を上げていたエリス様が大きな口を開いてすうと息を吸い込んだのが目に入った。
真っ赤な口に並ぶ白く鋭い牙の歯列。その喉の奥に紫色の霧が集まっていくのが見えた。
何かを放出しようとしている。土竜の石化ブレスとか氷瀑竜の周りを凍らせてしまう氷の息みたいなものだろうか。
「危ない‼︎」
咄嗟にダーヴィゼルドで雷を落とした時のように両手を振り下ろしたのとエリス様が大きな声をあげてあの紫色のものを私達めがけて放ったのは同時だった。
轟音と共に金色の大きな壁のように私達の前に落ちてきた雷がその紫色のものを四散させる。
森の中や遠くにみえる山脈まで轟音がまだ反響する中、私達とエリス様の間の地面には一本の線を引いたように横にまっすぐ大きな亀裂が走った。
「これは・・・ユーリ様の力か?雷魔法というにはあまりに強烈な・・・癒し子は天候まで操ると言うのは噂だけではなかったのか」
初めてグノーデルさんの力を目の前で見たアラム陛下やヘイデス国の人達は呆気に取られている。
エリス様はぶるりと身震いをして私をあの燃えるような赤い眼で見ながらまたじりっ、と距離を取った。
「魔法を放ったのかな・・・まるで上級魔狐の更に上位互換みたいだね。周りを見て、ユーリ」
リオン様が私を守るように近くに立ってくれながらそう促した。
目の前のエリス様のことで精一杯で周りなんて見る余裕のなかった私がそこで周囲に目を向けると、さっきの雷で四散した紫色のものはそれが飛び散った先の木々を枯らしていた。
木から飛び立って逃げようとしていたらしい鳥も落ちて死んでいる。
「ユーリが守ってくれなかったら僕達も一瞬であんな風になっていたのかな」
おどけたような言い方だけど、リオン様の目はエリス様を真剣に見据えたままだ。
ふと思いついてその剣の刃の部分をそっと握る。
「何してるのユーリ、危ないよ⁉︎」
ぎょっとしたリオン様は私が手を切らないかと慌てた。
「痛くないように握ってるから大丈夫ですよ。それよりも、グノーデルさんの加護です!」
イリューディアさんの力で癒しの加護を付ける時と同じような感覚で剣に力を伝えれば、ほんのりと青白くそれは輝いた。
「確か勇者様の子孫のリオン様達王族はグノーデルさんの力と相性がいいんですよね」
「確かにグノーデル神様もそんな事を言っていたけど・・・」
「剣に加護を付けたので、いつもよりも威力の強い魔法剣になってくれたはずです。それで周りに被害が広がるのを何とか抑えられませんか?その間に私がエリス様をどうにかして止めますから!」
さっきのエリス様の攻撃を他に向けられたら大変だ。
森を越えて王都にまで広がるようなことになればそこに住む人達まで被害を受ける。
「エル君も!」
振り向いて、後ろにいたエル君に空気を伝って力が届くようにさっと撫でるように横に手を振れば、エル君がその手に持っているグノーデルさんの加護付きのあの武器が青白く輝いた。
「エリス様の足止めをして、常にその意識が私だけに向くようにして下さい‼︎」
エル君は一瞬目を見張って戸惑ったようだけどこくりと頷いてくれた。
本当は私の剣として私を守りたいだろうけどそれをさせてあげられないのに、私の言うことを聞いてくれてありがとう。
にっこりとエル君に笑ってみせた私にリオン様は、
「危ないよユーリ!勿論周りには気を配るけど、あの状態のエリス様に一人で立ち向かうなんて!」
と私の手を掴んだ。
「グノーデルさんの加護が付いたその剣なら、周りに影響を及ぼそうとするエリス様のあの紫色の霧を断ち切れると思うんです。それはリオン様のその剣と、それで操る雷魔法でしか出来ないと思います。見えますか?」
そう言ってエリス様を見つめる。
エリス様は私達を睨んだまま、その身に纏う紫色の魔力をまたぶわりと膨らませて周囲に伸ばそうとしていた。
また獣を操ってこちらに向かわせようとでもしているのだろうか。
とりあえず一度手を振り下ろして私の雷でそれを断ち切るけど、すぐにまたその魔力は伸び始める。
「キリがないんです。これを食い止めているといつまでたってもエリス様に近付けない。大きな雷を落としてもいいんですけどそれにはリオン様達がまだちょっと近過ぎだし。だから私がエリス様の気を引きながら、少しずつ森の奥の方に移動します。」
エリス様が気絶するとかヨナスの力がなくなるくらい大きな雷を落とそうとするなら、少なくとも過去の世界でレンさんが一つ目巨人を山ごと砕いたくらいの威力が必要だ。
その衝撃から守ってくれるような結界を張れそうなシグウェルさんは王都で大声殿下や陛下の護衛をしているからここには来れない。
私もそんな威力の雷を操りながらみんなを守る結界も張るという器用なことが出来るか自信がない。
だったら少しでもリオン様達から離れたところで力を使うだけだ。
「エリス様が周りに被害を出さないようにしながら、リオン様達は少しずつ私達二人から離れて下さい!みんなに影響を与えないで力を使えるか自信がないので!」
だけどリオン様はまだ迷っている。心配する気持ちは分かるし嬉しい。
だけどこれは私にしか出来ないだろう。
「絶対にエリス様を止めて、ちゃんと無事で帰って来ますから。それにグノーデルさんの雷がどれくらい凄いのかリオン様もアドニスの町で見て知っているでしょう?大丈夫です、見ててくださいね。勇者様みたいにカッコよくエリス様を止めて見せますから!」
ゲーキ・ダマーは使えないけど、勇者様のあの魔石鉱山を崩した雷の威力は良く覚えている。
コーンウェル領では渓谷を作ってしまったし、グノーデルさんの力をコントロールして使える今の私なら勇者様みたいなあんな力も引き出せるかも知れない。
自分に気合いを入れるように、レンさんみたいにパシンと自分の片手をもう片方の手に打ちつけて、目の前のエリス様をしっかりと見据えた。
おそらく度数も種類もまぜこぜなそのお酒はいわゆるちゃんぽん状態で悪酔いするかもしれない、と思った時にはすでにそれを飲み込んでいた。
「シェラさん、言うのが遅いです!」
コン、とむせて咳が一つ出た。頬が熱い。体は淡く光っている。
「大丈夫かユーリ、着替えはどうする・・・!」
レジナスさんは私の体に自分の騎士服の上着を着せてくれながらそんな事を言っている。
「今も元の姿とそう変わらない大きさなんで、多分大丈夫です・・・っ」
一際体が熱くなって、それに耐えようとぐっとレジナスさんの腕を掴めばその服の腕部分をビリッと破いてしまった。
レジナスさんの服の右肘から先の部分だった布切れを手にびっくりする。レジナスさんも驚いたように目を見張っている。
普段の私に人の服を引き裂くようなこんな馬鹿力はない。
はあっ、と息をつけば
「ユーリ様、お目が金色ですよ。それに先程よりもより一層大人びて美しくなられています。」
弾むように嬉しそうなシェラさんの声がした。
ということは大きくなれた・・・?いつもと違って頭はクリアな気がする。
ヨナスの呪いも外れた状態で大きくなったからお酒に負けずにグノーデルさんの力を制御出来ているんだろうか。
ぺたぺたと顔を触ればまだ熱い気はするから、アルコールが回って体が興奮状態にあるような感じはするけど・・・。
「ユーリ、立てるか?」
支えてくれているレジナスさんに心配をかけないように、大丈夫ですと微笑んで立ち上がる。
・・・うん、大丈夫。ふらついたりしない。
私が元の姿になる時に周りに溢れた光のおかげでエリス様だったあの大きな狐はそれに怯んで動きが止まっていた。
そこから油断なく距離を取りながら剣を構えているリオン様が、目の端でちらりと私を確かめて
「ユーリ、気分は悪くない⁉︎まったくシェラときたら勝手な事をして・・・!」
と心配してくれながらもシェラさんへの愚痴をこぼしたけど、当のシェラさんはちょっと肩をすくめただけで
「非常事態でしたのでお許しください。それにユーリ様もそう望まれていたようですので」
と気にも留めていない。
アラム陛下やその配下の人達は何が起きたのか分からないでいる。
「おい・・・何だこれは⁉︎リオン王子、ユーリ様に何が起こっている⁉︎」
大丈夫なのか?と聞いてこちらに気を取られかけた時だ。
私からじりじりと下がりながら唸り声を上げていたエリス様が大きな口を開いてすうと息を吸い込んだのが目に入った。
真っ赤な口に並ぶ白く鋭い牙の歯列。その喉の奥に紫色の霧が集まっていくのが見えた。
何かを放出しようとしている。土竜の石化ブレスとか氷瀑竜の周りを凍らせてしまう氷の息みたいなものだろうか。
「危ない‼︎」
咄嗟にダーヴィゼルドで雷を落とした時のように両手を振り下ろしたのとエリス様が大きな声をあげてあの紫色のものを私達めがけて放ったのは同時だった。
轟音と共に金色の大きな壁のように私達の前に落ちてきた雷がその紫色のものを四散させる。
森の中や遠くにみえる山脈まで轟音がまだ反響する中、私達とエリス様の間の地面には一本の線を引いたように横にまっすぐ大きな亀裂が走った。
「これは・・・ユーリ様の力か?雷魔法というにはあまりに強烈な・・・癒し子は天候まで操ると言うのは噂だけではなかったのか」
初めてグノーデルさんの力を目の前で見たアラム陛下やヘイデス国の人達は呆気に取られている。
エリス様はぶるりと身震いをして私をあの燃えるような赤い眼で見ながらまたじりっ、と距離を取った。
「魔法を放ったのかな・・・まるで上級魔狐の更に上位互換みたいだね。周りを見て、ユーリ」
リオン様が私を守るように近くに立ってくれながらそう促した。
目の前のエリス様のことで精一杯で周りなんて見る余裕のなかった私がそこで周囲に目を向けると、さっきの雷で四散した紫色のものはそれが飛び散った先の木々を枯らしていた。
木から飛び立って逃げようとしていたらしい鳥も落ちて死んでいる。
「ユーリが守ってくれなかったら僕達も一瞬であんな風になっていたのかな」
おどけたような言い方だけど、リオン様の目はエリス様を真剣に見据えたままだ。
ふと思いついてその剣の刃の部分をそっと握る。
「何してるのユーリ、危ないよ⁉︎」
ぎょっとしたリオン様は私が手を切らないかと慌てた。
「痛くないように握ってるから大丈夫ですよ。それよりも、グノーデルさんの加護です!」
イリューディアさんの力で癒しの加護を付ける時と同じような感覚で剣に力を伝えれば、ほんのりと青白くそれは輝いた。
「確か勇者様の子孫のリオン様達王族はグノーデルさんの力と相性がいいんですよね」
「確かにグノーデル神様もそんな事を言っていたけど・・・」
「剣に加護を付けたので、いつもよりも威力の強い魔法剣になってくれたはずです。それで周りに被害が広がるのを何とか抑えられませんか?その間に私がエリス様をどうにかして止めますから!」
さっきのエリス様の攻撃を他に向けられたら大変だ。
森を越えて王都にまで広がるようなことになればそこに住む人達まで被害を受ける。
「エル君も!」
振り向いて、後ろにいたエル君に空気を伝って力が届くようにさっと撫でるように横に手を振れば、エル君がその手に持っているグノーデルさんの加護付きのあの武器が青白く輝いた。
「エリス様の足止めをして、常にその意識が私だけに向くようにして下さい‼︎」
エル君は一瞬目を見張って戸惑ったようだけどこくりと頷いてくれた。
本当は私の剣として私を守りたいだろうけどそれをさせてあげられないのに、私の言うことを聞いてくれてありがとう。
にっこりとエル君に笑ってみせた私にリオン様は、
「危ないよユーリ!勿論周りには気を配るけど、あの状態のエリス様に一人で立ち向かうなんて!」
と私の手を掴んだ。
「グノーデルさんの加護が付いたその剣なら、周りに影響を及ぼそうとするエリス様のあの紫色の霧を断ち切れると思うんです。それはリオン様のその剣と、それで操る雷魔法でしか出来ないと思います。見えますか?」
そう言ってエリス様を見つめる。
エリス様は私達を睨んだまま、その身に纏う紫色の魔力をまたぶわりと膨らませて周囲に伸ばそうとしていた。
また獣を操ってこちらに向かわせようとでもしているのだろうか。
とりあえず一度手を振り下ろして私の雷でそれを断ち切るけど、すぐにまたその魔力は伸び始める。
「キリがないんです。これを食い止めているといつまでたってもエリス様に近付けない。大きな雷を落としてもいいんですけどそれにはリオン様達がまだちょっと近過ぎだし。だから私がエリス様の気を引きながら、少しずつ森の奥の方に移動します。」
エリス様が気絶するとかヨナスの力がなくなるくらい大きな雷を落とそうとするなら、少なくとも過去の世界でレンさんが一つ目巨人を山ごと砕いたくらいの威力が必要だ。
その衝撃から守ってくれるような結界を張れそうなシグウェルさんは王都で大声殿下や陛下の護衛をしているからここには来れない。
私もそんな威力の雷を操りながらみんなを守る結界も張るという器用なことが出来るか自信がない。
だったら少しでもリオン様達から離れたところで力を使うだけだ。
「エリス様が周りに被害を出さないようにしながら、リオン様達は少しずつ私達二人から離れて下さい!みんなに影響を与えないで力を使えるか自信がないので!」
だけどリオン様はまだ迷っている。心配する気持ちは分かるし嬉しい。
だけどこれは私にしか出来ないだろう。
「絶対にエリス様を止めて、ちゃんと無事で帰って来ますから。それにグノーデルさんの雷がどれくらい凄いのかリオン様もアドニスの町で見て知っているでしょう?大丈夫です、見ててくださいね。勇者様みたいにカッコよくエリス様を止めて見せますから!」
ゲーキ・ダマーは使えないけど、勇者様のあの魔石鉱山を崩した雷の威力は良く覚えている。
コーンウェル領では渓谷を作ってしまったし、グノーデルさんの力をコントロールして使える今の私なら勇者様みたいなあんな力も引き出せるかも知れない。
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