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第十九章 聖女が街にやって来た
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「ヘイデス国の聖女様?」
「そうですよ、ルーシャ国でいうところの姫巫女様みたいなものですね。その方がイリヤ皇太子殿下の戴冠式においでになるそうです!」
寝る前に私の髪の毛を櫛削りながらマリーさんが教えてくれる。
「その人もカティヤ様みたいにイリューディアさんの神託を預かれるんですか?年は私やカティヤ様に近いんでしょうか。」
「御神託を預かれるほど魔力に優れた方はカティヤ様しかおりませんよ。他の国にはそれほど強い魔力を持った方はおられないんです。」
そう言ってマリーさんは人づてに聞いた聖女様の噂話を教えてくれた。
「でもその方もかなり魔力が強くてユーリ様と同じように人々に癒しを与えたり出来るそうです。だからこそ聖女様と慕われているんでしょうね。」
確かお年はカティヤ様と同じくらいだったはず、とも教えてくれた。
「それでその聖女様ですが戴冠式よりも前にこの国を訪れて、ぜひユーリ様やカティヤ様とも親交を深めておきたいという話らしいです。」
さあもういいですよ、と櫛を置いてマリーさんが微笑んだ。
「え?だからってまだ戴冠式まで1か月近くあるのにルーシャ国に来るんですか?」
そう。大声殿下が陛下から国王の位と責務を引き継ぐ戴冠式はいよいよあと1か月というところまで迫って来ていた。
おかげで最近は他国の要人の出入りも激しくリオン様もその対応や戴冠式の打ち合わせで早朝から深夜まで激務に追われている。
私とも朝食や夕食で顔を合わせることが難しい時もあるので、会った時には
「ちょっとユーリを補充させて」
と必ずと言っていいほどぎゅうぎゅうに抱きしめられていた。
忙しくてかわいそうで、そんな時には私もこっそり癒しの力を使って疲れを取ってあげていたら、
「ユーリを抱きしめているとなんだか疲れが消えていくね」
と事実なんだけど多分そういう意味じゃない誤解を与えてしまったけど。
あんまり嬉しそうに微笑んでいるから結局
「いや、ホントに疲れを取ってあげてるんですよ」
とはいまだに言い出せていない。
まあリオン様が幸せならそれでいいか、と黙って抱きしめられてされるがままになっている。
そんな多忙を極めているリオン様だからこそ、戴冠式までまだ時間があるのに早くからこの国を訪れる要人がいるとまた気を使うんだろうなと心配になる。
「ヘイデス国もルーシャ国と同じくらい大きい国なんですよね?」
「はい。東にルーシャ、西にヘイデスと言われるほどあちらも豊かな大国です。国としての歴史はこちらに比べれば浅いんですが、それでもあっという間に大きくなったのでなかなか侮れない国ですよ。今回は聖女様と、最近即位された若い国王陛下が来国されるそうです。」
ああ、それじゃますますリオン様が気を使いそう。
「私もリオン様の助けになるように少しでもその聖女様と仲良くなれればいいですね。今も役に立ててればいいんですけど・・・」
「何をおっしゃいますか!ユーリ様もご立派にお勤めを果たしていらっしゃいますよ!ユーリ様にお目通りを叶えた方々は皆一様に大変感激しておられたじゃないですか!」
「そうですか?」
対外的にはまだきちんとお披露目されていない私だけど、召喚者で癒し子という存在自体は他国にも知られている。
だから戴冠式のためにルーシャ国を訪れる要人の人達に是非にと言われれば一応面会はしていた。
私が会うことでルーシャ国と他国の関係が良くなるならそれに越したことはないしね。
なんなら握手だ手の甲への口付けだとかの挨拶の時には軽い癒しの加護もつけてあげていた。
そんな私の行動が少しでもリオン様の助けになっていれば嬉しいけど・・・。
そう思っていたらマリーさんが
「まあ今はユーリ様のその格好をお見せするのがリオン殿下への何よりの助けと癒しになると思いますけどね!さあどうぞ、殿下におやすみのご挨拶をなさって来てください!」
明るく笑ったマリーさんは私にクリーム色の薄手の上着を羽織らせ全体のバランスを整えた。
「うっ・・・」
今の私の格好はリオネルの港町へ休暇に行った初日の夜に着ていたあの淡いピンク色の夜着だ。
そう、リオン様が選んだアレ。
当然ながらお揃いだという下着も着せられた。
「奥の院に戻ったらぜひ殿下にそのお姿を見せてあげて下さい!」
とシンシアさんは何度も言っていたけどその申し送りはきちんとマリーさんにもされていたらしい。
多忙なリオン様とは夜寝る時間も私とずれていて、最近はおやすみなさいの挨拶を交わすことも少なくなっていた。
そして今夜はそんなリオン様が珍しく夕食から私と一緒だった。
夕食後もお茶を飲んでゆっくりして、それから別れてこっちの部屋に戻って来たらマリーさんが
「リオン殿下はまだあちらの部屋に残られて書類を見ておられますよ!殿下が贈ってくれたあのかわいい夜着姿を見せるのは今日しかありませんユーリ様!」
と力説されてあっという間に着替えさせられた。
「奥の院まで仕事を持ち帰っている人にプレゼントありがとうございますってこの格好を見せるのは仕事の邪魔じゃないですか⁉︎」
「何を言ってるんですか、そのかわいい格好を見たら殿下も喜んで良い気分転換になりますよ、ユーリ様は殿下に喜んで欲しくないんですか⁉︎」
「そりゃ喜んで欲しいですけど・・・」
もっと違う方向の喜ばせ方があるんじゃないかな。
だけどマリーさんは、
「寝る前にちょっとだけ顔を見せておやすみなさいって挨拶のついでに贈り物のお礼をするだけですよ。上着も羽織れば恥ずかしくありません!」
それに、と拳を握って力説する。
「騎士団での件では殿下にもご心配をおかけしましたでしょう?少しは殿下のご機嫌も取ってあげませんと!」
それを言われると弱い。
不可抗力だけどお酒を浴びて大きくなり、騎士団に迷惑をかけたのはつい最近の話だ。
おかげで私は当分の間、騎士団への出禁をリオン様に言い渡されてしまった。
「・・・じゃあ行って来ますよ?」
椅子から降り立つ。
さっきまでいたリオン様と私、二人共通の部屋への扉に手をかけた。
「・・・・。」
そっと扉を開けてみれば、灯りをおとした室内で
リオン様は真剣な顔で書類を見ていた。
「そうですよ、ルーシャ国でいうところの姫巫女様みたいなものですね。その方がイリヤ皇太子殿下の戴冠式においでになるそうです!」
寝る前に私の髪の毛を櫛削りながらマリーさんが教えてくれる。
「その人もカティヤ様みたいにイリューディアさんの神託を預かれるんですか?年は私やカティヤ様に近いんでしょうか。」
「御神託を預かれるほど魔力に優れた方はカティヤ様しかおりませんよ。他の国にはそれほど強い魔力を持った方はおられないんです。」
そう言ってマリーさんは人づてに聞いた聖女様の噂話を教えてくれた。
「でもその方もかなり魔力が強くてユーリ様と同じように人々に癒しを与えたり出来るそうです。だからこそ聖女様と慕われているんでしょうね。」
確かお年はカティヤ様と同じくらいだったはず、とも教えてくれた。
「それでその聖女様ですが戴冠式よりも前にこの国を訪れて、ぜひユーリ様やカティヤ様とも親交を深めておきたいという話らしいです。」
さあもういいですよ、と櫛を置いてマリーさんが微笑んだ。
「え?だからってまだ戴冠式まで1か月近くあるのにルーシャ国に来るんですか?」
そう。大声殿下が陛下から国王の位と責務を引き継ぐ戴冠式はいよいよあと1か月というところまで迫って来ていた。
おかげで最近は他国の要人の出入りも激しくリオン様もその対応や戴冠式の打ち合わせで早朝から深夜まで激務に追われている。
私とも朝食や夕食で顔を合わせることが難しい時もあるので、会った時には
「ちょっとユーリを補充させて」
と必ずと言っていいほどぎゅうぎゅうに抱きしめられていた。
忙しくてかわいそうで、そんな時には私もこっそり癒しの力を使って疲れを取ってあげていたら、
「ユーリを抱きしめているとなんだか疲れが消えていくね」
と事実なんだけど多分そういう意味じゃない誤解を与えてしまったけど。
あんまり嬉しそうに微笑んでいるから結局
「いや、ホントに疲れを取ってあげてるんですよ」
とはいまだに言い出せていない。
まあリオン様が幸せならそれでいいか、と黙って抱きしめられてされるがままになっている。
そんな多忙を極めているリオン様だからこそ、戴冠式までまだ時間があるのに早くからこの国を訪れる要人がいるとまた気を使うんだろうなと心配になる。
「ヘイデス国もルーシャ国と同じくらい大きい国なんですよね?」
「はい。東にルーシャ、西にヘイデスと言われるほどあちらも豊かな大国です。国としての歴史はこちらに比べれば浅いんですが、それでもあっという間に大きくなったのでなかなか侮れない国ですよ。今回は聖女様と、最近即位された若い国王陛下が来国されるそうです。」
ああ、それじゃますますリオン様が気を使いそう。
「私もリオン様の助けになるように少しでもその聖女様と仲良くなれればいいですね。今も役に立ててればいいんですけど・・・」
「何をおっしゃいますか!ユーリ様もご立派にお勤めを果たしていらっしゃいますよ!ユーリ様にお目通りを叶えた方々は皆一様に大変感激しておられたじゃないですか!」
「そうですか?」
対外的にはまだきちんとお披露目されていない私だけど、召喚者で癒し子という存在自体は他国にも知られている。
だから戴冠式のためにルーシャ国を訪れる要人の人達に是非にと言われれば一応面会はしていた。
私が会うことでルーシャ国と他国の関係が良くなるならそれに越したことはないしね。
なんなら握手だ手の甲への口付けだとかの挨拶の時には軽い癒しの加護もつけてあげていた。
そんな私の行動が少しでもリオン様の助けになっていれば嬉しいけど・・・。
そう思っていたらマリーさんが
「まあ今はユーリ様のその格好をお見せするのがリオン殿下への何よりの助けと癒しになると思いますけどね!さあどうぞ、殿下におやすみのご挨拶をなさって来てください!」
明るく笑ったマリーさんは私にクリーム色の薄手の上着を羽織らせ全体のバランスを整えた。
「うっ・・・」
今の私の格好はリオネルの港町へ休暇に行った初日の夜に着ていたあの淡いピンク色の夜着だ。
そう、リオン様が選んだアレ。
当然ながらお揃いだという下着も着せられた。
「奥の院に戻ったらぜひ殿下にそのお姿を見せてあげて下さい!」
とシンシアさんは何度も言っていたけどその申し送りはきちんとマリーさんにもされていたらしい。
多忙なリオン様とは夜寝る時間も私とずれていて、最近はおやすみなさいの挨拶を交わすことも少なくなっていた。
そして今夜はそんなリオン様が珍しく夕食から私と一緒だった。
夕食後もお茶を飲んでゆっくりして、それから別れてこっちの部屋に戻って来たらマリーさんが
「リオン殿下はまだあちらの部屋に残られて書類を見ておられますよ!殿下が贈ってくれたあのかわいい夜着姿を見せるのは今日しかありませんユーリ様!」
と力説されてあっという間に着替えさせられた。
「奥の院まで仕事を持ち帰っている人にプレゼントありがとうございますってこの格好を見せるのは仕事の邪魔じゃないですか⁉︎」
「何を言ってるんですか、そのかわいい格好を見たら殿下も喜んで良い気分転換になりますよ、ユーリ様は殿下に喜んで欲しくないんですか⁉︎」
「そりゃ喜んで欲しいですけど・・・」
もっと違う方向の喜ばせ方があるんじゃないかな。
だけどマリーさんは、
「寝る前にちょっとだけ顔を見せておやすみなさいって挨拶のついでに贈り物のお礼をするだけですよ。上着も羽織れば恥ずかしくありません!」
それに、と拳を握って力説する。
「騎士団での件では殿下にもご心配をおかけしましたでしょう?少しは殿下のご機嫌も取ってあげませんと!」
それを言われると弱い。
不可抗力だけどお酒を浴びて大きくなり、騎士団に迷惑をかけたのはつい最近の話だ。
おかげで私は当分の間、騎士団への出禁をリオン様に言い渡されてしまった。
「・・・じゃあ行って来ますよ?」
椅子から降り立つ。
さっきまでいたリオン様と私、二人共通の部屋への扉に手をかけた。
「・・・・。」
そっと扉を開けてみれば、灯りをおとした室内で
リオン様は真剣な顔で書類を見ていた。
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