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第十八章 ふしぎの海のユーリ
31(あるいはおまけの後日談・4)
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軽やかな小鳥のさえずる声と瞼の裏に感じる朝の光にふっ、と意識が浮上した。
目をこすりながら起きようとして私はそこでやっと自分の片手に違和感を感じる。
目をこすったのと別のもう片方の手が何かに固定されていた。
・・・うん?なんだっけ?
起き抜けで横になったままぼんやりした頭で考えていたら、
「おはようユーリ。よく眠れたか?」
至近距離でレジナスさんの声がした。
「あっ‼︎」
そうだった。昨日の夜はレジナスさんと一緒に寝たんだった。
固定されていると思ったのはレジナスさんと繋いだ片手だ。
どうやら一晩中手を繋いでいてくれたらしい。
ということはレジナスさん、床で寝なかったんだ。
良かった、と思いながら起き上がって挨拶をする。
「おはようございますレジナスさん。
レジナスさんも眠れましたか?床に寝ないでくれたみたいで良かったです!」
「ああ、俺は・・・」
言いかけながら身を起こしたレジナスさんは寝起きなのに気だるげだとかぼんやりしているとかもなく、いつも通り朝からきりっとした顔付きだ。
さすが騎士さん、起き抜けからしっかりしている。
そう感心していたら、レジナスさんは私の頬にはりついていた横髪を耳にかけて整えてくれるとちょっと何かを言い淀んだ。
「どうかしましたか?」
珍しくはっきりしないと思ったら、うっすらと目尻を赤らめて
「その、朝の挨拶で口付けても?」
と言って来た。
え、何それかわいい。
いちいちお伺いを立ててくるあたりが律儀というかレジナスさんらしい。
不意打ちでキスしてびっくりさせてくるリオン様やシェラさんも少しは見習って欲しい。
まあ、いちいち口付けに許可を出す私も恥ずかしさは若干感じるけど、それ以上にそんな律儀な性格のレジナスさんを好きだなあと思う。
自然と顔がほころんで、
「はい、おはようございますレジナスさん!」
改めてもう一度挨拶をして目を閉じた。
するとそっと頬に手が触れて、レジナスさんも微笑んだらしい柔らかな気配がした。
「・・・おはようユーリ」
低くて優しい、落ち着いた声がして私の額にレジナスさんの唇が触れた。
・・・うん?
思わずパチリと目を開ける。
「どうした?」
私が突然目を開けたので、まだ目の前にあったレジナスさんの顔に不思議そうに見つめられた。
「い、いえ、何でもないです。」
今度は私が口篭って赤くなる番だ。
「何か言いたそうじゃないか?」
レジナスさんはそう聞いてくるけど言えない。
・・・言えないよ、まさか唇にキスされると思ってたのに違ったから驚いただなんて。
うわあ。朝から私はこの真面目なレジナスさんに何を期待してしまっていたんだろう。
最近レジナスさんの他の三人のスキンシップがあまりにも激しいせいでどうかしちゃったのかも。
いいじゃないの、朝から額におはようのキス。
いたって健全で爽やかだ。不健全で不埒なのは私の心だ。
レジナスさんの口付けた額に手を当て赤くなって下を向き反省している私に、どうかしたのか大丈夫かとレジナスさんが気を遣っておろおろしている。
あ、まずい。このままだとレジナスさんを心配させる。
「何でもないです、ちょっと恥ずかしくなっただけなので!おはようございますレジナスさん。」
私からもお返しで座ったままちょっと伸び上がってその頬にちゅっとかすめるような口付けをした。
「・・・っ⁉︎」
どうやらそれは予想外だったらしい。
口付けられたそこを押さえたレジナスさんは目尻どころか顔を赤くして信じられない、と言った風に目を見開いて私を見つめてきた。
いや、だから昨日の夜といいどうしてレジナスさんの方が私に襲われたみたいなそんな反応をするわけ?
その反応にまた私も気恥ずかしくなる。
お互いが顔を赤らめて一人は頬を、もう一人は額に手を当ててベッドの上に座ったまま見つめあっている不思議な時間が流れた。
だけどそれも一瞬だった。
コン、と軽いノックの音が一つしたと思ったら
「・・・おはようございますお二人とも。朝から一体何をそんなに見つめあっているんです?」
呆れたようなシェラさんの声がした。
「ひゃっ!お、おはようございますシェラさん‼︎」
飛び上がるほどびっくりしてシェラさんの方を振り向けば、いつも通りの色気を滲ませた笑顔で微笑まれる。
「はい、おはようございますユーリ様。この男と一緒でもよく眠れましたか?丸太のように太い腕に押し潰されそうになったりしませんでしたか?」
「・・・俺はそんなに寝相は悪くない」
シェラさんの言葉にレジナスさんが憮然とした表情で返した。
もうすっかりいつも通りで、さっきまでの顔を赤らめていたのとはまるで別人だ。
「あなたの怪力と重さはユーリ様にとって凶器同然ですからね。心配して当然です。おや?というか、あなた・・・」
いつものような軽口の応酬をするのかと思いきや、シェラさんはレジナスさんを観察するようにしげしげと見つめる。
と、思うと面白そうにニヤリと笑った。
「・・・ふうん、なるほど。どうやら長い夜を過ごしたようですね。ユーリ様の寝顔はじっくり堪能出来ましたか?」
何の話だろう。
まさか昨日夜遅くまでレジナスさんと一緒にベッドに寝る寝ないのやり取りをして眠るのが遅くなったことに勘付いたのかな?
こんなことでからかわれたらレジナスさんも可哀想だ。そう思って庇ってあげようと声を上げる。
「何言ってるんですかシェラさん!レジナスさんはちゃんと私の隣にいましたよ、朝まで手も握っててくれましたし!ていうか、シェラさんでもあるまいし人の寝顔を一晩中観察してたみたいなこと言うのやめて下さい⁉︎二人とも朝までグッスリ寝てましたから!」
そんな私にそうですか、とシェラさんはニコニコと微笑ましいものを見守るような目を向ける。
そしてレジナスさんはなぜかビクッと身を震わせた。
そんなに強くシェラさんを怒ったわけじゃないのに驚かせたかな。
「だそうですよレジナス。見て下さいユーリ様のこの純真で美しい、人を疑うことを知らない心の清らかさ。朝からこちらの心も洗われるような思いですね。」
また意味のわからない褒め方をされた。
「シェラさんも朝から相変わらずですね・・・」
思わず力が抜ける。
そんな私に構わずシェラさんはさっさとベッドの下に私の履き物を揃えて朝の準備をするように促す。
「レジナス、あなたは一度自分の部屋に戻って身支度を整えてからまたこちらに来て下さい。
その間にあなたの分の朝食もこちらに準備しておきますから。特別に今日は二人だけですよ、オレは同席しませんからね。」
「あ、ああ分かった」
てきぱきと動くシェラさんに気おされて、朝食もここで取ることにレジナスさんは疑問を挟む余地もない。
いつもなら必ず私と一緒に朝食を取るシェラさんが同席しないなんて。
夜を一晩一緒に過ごして二人だけで朝食を取るなんてまるで本当に新婚夫婦みたいだ。
いやまあ、添い寝をしただけで後は何もなかったんだけどね?
だけどやっぱりなんだか気恥ずかしい。
いつかはこんな風なことにも慣れて、おはようと口付ける朝の挨拶もお互いに顔を赤らめることなくごく自然に出来るようになるのかな?
そんな未来に想いを馳せて、私はそっとレジナスさんに口付けられた額にまた触れた。
そしてそんな物思いにふけっていた私は自分の背後で
「たかが添い寝で眠れなくなるなど予想はしていたとはいえ本当に情けない男ですね・・・。」
と呆れた声を上げたシェラさんや、
「たかが⁉︎お前なあ、すぐ隣でユーリが俺の手を握って無防備に寝息をたてて眠っていたんだぞ⁉︎眠れるわけがないだろうが、どんな拷問だ‼︎」
とレジナスさんがまた顔を真っ赤にしていたのには気付かないままだった。
目をこすりながら起きようとして私はそこでやっと自分の片手に違和感を感じる。
目をこすったのと別のもう片方の手が何かに固定されていた。
・・・うん?なんだっけ?
起き抜けで横になったままぼんやりした頭で考えていたら、
「おはようユーリ。よく眠れたか?」
至近距離でレジナスさんの声がした。
「あっ‼︎」
そうだった。昨日の夜はレジナスさんと一緒に寝たんだった。
固定されていると思ったのはレジナスさんと繋いだ片手だ。
どうやら一晩中手を繋いでいてくれたらしい。
ということはレジナスさん、床で寝なかったんだ。
良かった、と思いながら起き上がって挨拶をする。
「おはようございますレジナスさん。
レジナスさんも眠れましたか?床に寝ないでくれたみたいで良かったです!」
「ああ、俺は・・・」
言いかけながら身を起こしたレジナスさんは寝起きなのに気だるげだとかぼんやりしているとかもなく、いつも通り朝からきりっとした顔付きだ。
さすが騎士さん、起き抜けからしっかりしている。
そう感心していたら、レジナスさんは私の頬にはりついていた横髪を耳にかけて整えてくれるとちょっと何かを言い淀んだ。
「どうかしましたか?」
珍しくはっきりしないと思ったら、うっすらと目尻を赤らめて
「その、朝の挨拶で口付けても?」
と言って来た。
え、何それかわいい。
いちいちお伺いを立ててくるあたりが律儀というかレジナスさんらしい。
不意打ちでキスしてびっくりさせてくるリオン様やシェラさんも少しは見習って欲しい。
まあ、いちいち口付けに許可を出す私も恥ずかしさは若干感じるけど、それ以上にそんな律儀な性格のレジナスさんを好きだなあと思う。
自然と顔がほころんで、
「はい、おはようございますレジナスさん!」
改めてもう一度挨拶をして目を閉じた。
するとそっと頬に手が触れて、レジナスさんも微笑んだらしい柔らかな気配がした。
「・・・おはようユーリ」
低くて優しい、落ち着いた声がして私の額にレジナスさんの唇が触れた。
・・・うん?
思わずパチリと目を開ける。
「どうした?」
私が突然目を開けたので、まだ目の前にあったレジナスさんの顔に不思議そうに見つめられた。
「い、いえ、何でもないです。」
今度は私が口篭って赤くなる番だ。
「何か言いたそうじゃないか?」
レジナスさんはそう聞いてくるけど言えない。
・・・言えないよ、まさか唇にキスされると思ってたのに違ったから驚いただなんて。
うわあ。朝から私はこの真面目なレジナスさんに何を期待してしまっていたんだろう。
最近レジナスさんの他の三人のスキンシップがあまりにも激しいせいでどうかしちゃったのかも。
いいじゃないの、朝から額におはようのキス。
いたって健全で爽やかだ。不健全で不埒なのは私の心だ。
レジナスさんの口付けた額に手を当て赤くなって下を向き反省している私に、どうかしたのか大丈夫かとレジナスさんが気を遣っておろおろしている。
あ、まずい。このままだとレジナスさんを心配させる。
「何でもないです、ちょっと恥ずかしくなっただけなので!おはようございますレジナスさん。」
私からもお返しで座ったままちょっと伸び上がってその頬にちゅっとかすめるような口付けをした。
「・・・っ⁉︎」
どうやらそれは予想外だったらしい。
口付けられたそこを押さえたレジナスさんは目尻どころか顔を赤くして信じられない、と言った風に目を見開いて私を見つめてきた。
いや、だから昨日の夜といいどうしてレジナスさんの方が私に襲われたみたいなそんな反応をするわけ?
その反応にまた私も気恥ずかしくなる。
お互いが顔を赤らめて一人は頬を、もう一人は額に手を当ててベッドの上に座ったまま見つめあっている不思議な時間が流れた。
だけどそれも一瞬だった。
コン、と軽いノックの音が一つしたと思ったら
「・・・おはようございますお二人とも。朝から一体何をそんなに見つめあっているんです?」
呆れたようなシェラさんの声がした。
「ひゃっ!お、おはようございますシェラさん‼︎」
飛び上がるほどびっくりしてシェラさんの方を振り向けば、いつも通りの色気を滲ませた笑顔で微笑まれる。
「はい、おはようございますユーリ様。この男と一緒でもよく眠れましたか?丸太のように太い腕に押し潰されそうになったりしませんでしたか?」
「・・・俺はそんなに寝相は悪くない」
シェラさんの言葉にレジナスさんが憮然とした表情で返した。
もうすっかりいつも通りで、さっきまでの顔を赤らめていたのとはまるで別人だ。
「あなたの怪力と重さはユーリ様にとって凶器同然ですからね。心配して当然です。おや?というか、あなた・・・」
いつものような軽口の応酬をするのかと思いきや、シェラさんはレジナスさんを観察するようにしげしげと見つめる。
と、思うと面白そうにニヤリと笑った。
「・・・ふうん、なるほど。どうやら長い夜を過ごしたようですね。ユーリ様の寝顔はじっくり堪能出来ましたか?」
何の話だろう。
まさか昨日夜遅くまでレジナスさんと一緒にベッドに寝る寝ないのやり取りをして眠るのが遅くなったことに勘付いたのかな?
こんなことでからかわれたらレジナスさんも可哀想だ。そう思って庇ってあげようと声を上げる。
「何言ってるんですかシェラさん!レジナスさんはちゃんと私の隣にいましたよ、朝まで手も握っててくれましたし!ていうか、シェラさんでもあるまいし人の寝顔を一晩中観察してたみたいなこと言うのやめて下さい⁉︎二人とも朝までグッスリ寝てましたから!」
そんな私にそうですか、とシェラさんはニコニコと微笑ましいものを見守るような目を向ける。
そしてレジナスさんはなぜかビクッと身を震わせた。
そんなに強くシェラさんを怒ったわけじゃないのに驚かせたかな。
「だそうですよレジナス。見て下さいユーリ様のこの純真で美しい、人を疑うことを知らない心の清らかさ。朝からこちらの心も洗われるような思いですね。」
また意味のわからない褒め方をされた。
「シェラさんも朝から相変わらずですね・・・」
思わず力が抜ける。
そんな私に構わずシェラさんはさっさとベッドの下に私の履き物を揃えて朝の準備をするように促す。
「レジナス、あなたは一度自分の部屋に戻って身支度を整えてからまたこちらに来て下さい。
その間にあなたの分の朝食もこちらに準備しておきますから。特別に今日は二人だけですよ、オレは同席しませんからね。」
「あ、ああ分かった」
てきぱきと動くシェラさんに気おされて、朝食もここで取ることにレジナスさんは疑問を挟む余地もない。
いつもなら必ず私と一緒に朝食を取るシェラさんが同席しないなんて。
夜を一晩一緒に過ごして二人だけで朝食を取るなんてまるで本当に新婚夫婦みたいだ。
いやまあ、添い寝をしただけで後は何もなかったんだけどね?
だけどやっぱりなんだか気恥ずかしい。
いつかはこんな風なことにも慣れて、おはようと口付ける朝の挨拶もお互いに顔を赤らめることなくごく自然に出来るようになるのかな?
そんな未来に想いを馳せて、私はそっとレジナスさんに口付けられた額にまた触れた。
そしてそんな物思いにふけっていた私は自分の背後で
「たかが添い寝で眠れなくなるなど予想はしていたとはいえ本当に情けない男ですね・・・。」
と呆れた声を上げたシェラさんや、
「たかが⁉︎お前なあ、すぐ隣でユーリが俺の手を握って無防備に寝息をたてて眠っていたんだぞ⁉︎眠れるわけがないだろうが、どんな拷問だ‼︎」
とレジナスさんがまた顔を真っ赤にしていたのには気付かないままだった。
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