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第十七章 その鐘を鳴らすのはわたし
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恥ずかしさを我慢したままシェラさんにお姫様抱っこ
で大鐘楼のてっぺんまで登れば、そこから見える朝の
景色は思っていたよりもずっと素晴らしかった。
柔らかな朝の光に反射する朝露、その朝露に濡れて
より鮮やかに輝く緑の森林。
神殿の眼下に広がる街並みからはいくつも細い煙が
たなびいている。朝の支度をしているのかな、パンの
焼けるいい匂いが風に乗ってかすかに漂ってくる。
朝焼けから朝日が昇るところを見るのには間に
合わなかったけど、これはこれでいい景色だ。
私の軽食を用意してもらったのは鐘が備え付けて
ある場所のすぐ隣の、鐘付きをする人が休憩を取る
ためのこじんまりとした部屋だ。
すぐ下の階はこの塔に常駐する鐘の番人代わりの
神官さんが寝起きをする部屋もあるらしく、そちら
にも軽食を差し入れてもらう。
そうして景色を楽しみながら同行してくれた神官さん
や巫女さんも交えて軽食を取った。
その後に鐘のある部屋も見せてもらう。
大人が三人くらい両手を繋げないと囲い切れないほど
大きな鐘は銀色で、イリューディアさんの化身らしい
鹿や樹木、小鳥など様々な絵が彫刻されている。
「こんなに大きな鐘を決まった時間ごとに鳴らすのは
かなり大変そうですね。」
一体何人がかりで鳴らすんだろうと、除夜の鐘付きを
思い出しながら聞けばなんと一人で鳴らすという。
「一人で⁉︎かなり遠くまで響いてたみたいですけど
どんな力持ちの人が鳴らすんですか?」
びっくりして聞けば、神官さんが笑いながら教えて
くれた。
「いえいえ、力任せに叩くのではなく魔力を使う
のです。自分の魔力とイリューディア神様への祈りを
込めて鳴らせば、たとえ一人でもとても美しい鐘の音
を響かせてくれます。」
ルーシャ国には魔力持ちの鍛冶屋さんという人もいて
そういう人が特別に魔力を込めて作った鐘だという。
なるほどさすが魔法のある世界だ、世の中まだまだ
知らない職業があるんだなあと感心して鐘に触って
みる。
ひんやりと冷えているその鐘は私が少し押したくらい
ではびくともしなくて、もし私が鐘付き用の大きな
鉄製の棒で押し叩いても一つも音がしなさそうだ。
そもそも鉄製の棒すら重くて押せないだろうなあと
思いながらそれも動かしてみようとしたけどやっぱり
無理だった。
「ユーリ様は非力ですから」
なんて言ったエル君が、危ないから離れて下さいと
私の手から棒を動かすための紐を取り上げた時に
ちょっとその手を動かしたらなんなく鉄製の棒も
揺れた。
「エル君でも動かせるのに私はダメなんて・・・」
羨ましくそれを見ていれば、シェラさんは
「もし鐘をつきたければオレが手を添えて差し上げ
ますよ。ユーリ様の祈りの御力で鳴る鐘の音はそれは
もう素晴らしい音を響かせることでしょう。」
そんなことを言って、その鐘の音でも想像したのか
うっとりするような笑顔を浮かべた。
その言葉に、シェラさんをまだ何となく敬遠している
態度の神官さんと巫女さんも珍しく同意する。
「ユーリ様が鳴らされる鐘であればこの上ない祝福の
響きを持った天上の音楽となるでしょう。」
「トマス様にもお話して、すべてのことが滞りなく
済みましたらお帰りになる前に記念に鐘をついて
いただいても良いかも知れませんわね。」
勝手に盛り上がってるけど鳴らなかったらどうする
んだろう、魔力さえあれば本当にちゃんと音が出る
のかな?
「え、ほんとに大丈夫ですか?私でも鳴らせます?」
まだ疑っている私にそれならば、と神官さんがひとつ
提案してくれた。
「神殿の中には祈りを捧げに来た一般の方が鳴らす
鐘のある場所もございますから、そちらも立ち寄って
みてはいかがでしょう?その鐘も、この鐘ほどでは
ありませんが魔力のある方が鳴らした時とそうでない
方が鳴らした時とでは少し違う音がしますから。」
へえ、そんな場所があるんだ。
後でそこも見学させてもらおうと、軽食を食べて
朝の景色を楽しんだ私達は大鐘楼を後にする。
ちなみに帰りも、自分で歩くと言ったのに
「むしろ螺旋状のくだり道の方が足を取られやすくて
転ぶ可能性が高いので危険です」
とかなんとか理由をつけてきたシェラさんの手に
よってお姫様抱っこで戻ることになってしまった。
しかも塔から出たところでちょうど私のところへ
行こうとしていたらしいユリウスさんやそれに同行
していた騎士さん数人と出くわした。
「あっ!なんスかユーリ様、朝からそんなにべったり
くっ付いて!レジナスや殿下が見たら怖い顔される
っすよ?」
おはようございますという朝の挨拶よりも先にそんな
事を言ってくる。
「おはようございますユリウスさん。いえ、これは
ついさっきまで塔の中にいてそれで仕方なく・・・」
「仕方ないわりに抱っこのされ方がいつもと違うのは
なんでですかね⁉︎またこの隊長がなんかうまい事
言って騙されたっすか?」
さすがユリウスさん、分かってる。だけどシェラさん
はしれっとした顔で
「騙すなどと人聞きの悪い。ユーリ様がレディとして
の扱いを望まれたのでそのようにしただけです。」
なんて言う。だけどユリウスさんは胡散臭いものを
見る顔で
「そんな聖職者みたいな格好で言われても怪しさに
拍車がかかるだけっすね・・・。なんでそんな格好を
してるのか知らないっすけど全然似合わないっすよ、
むしろいつもの隊服の方がよっぽど真人間に見える
から不思議っす。」
と私を抱えるシェラさんを上から下まで見て言った。
「おや、あなたに騎士であることを褒められる日が
来るとは思いませんでした。日頃から鍛錬を積み
任務に邁進していた甲斐がありますね。」
ありがとうございますと目を細めたシェラさんは
本当に喜んでいるみたいだ。
いや、別にユリウスさんは褒めてたわけじゃないと
思うんだけどなあ。
今までの言動からしてシェラさんは神官さんのことは
嫌いみたいだから聖職者の姿が似合ってると言われる
よりも、たとえ血まみれになっても人助けや魔物退治
で役立てている騎士の隊服姿の方がいいと言われる
方が自分の仕事が認められたみたいで嬉しいのかな。
あれ?じゃあさっき私がギャップ萌えしてその姿も
似合ってますよと言ったのは余計なことだったかな?
そう思っていたら、それに気付いたらしいシェラさん
が私に笑いかけてくれた。
「勿論さきほどユーリ様がオレのこの姿を喜んで
くれたのも嬉しく思っておりますよ。それにこの
服装の良いところは簡素で薄手な分、この手に抱く
ユーリ様の柔らかさも温かさも隊服の時よりも
しっかりと感じられることです。」
それはさっき私が塔に登る時にシェラさんに対して
思っていたことに似ている。
ウッ、と思わず赤くなったらそれはシェラさんの
言葉を私が恥ずかしく思ったせいだと勘違いした
ユリウスさんが
「何言ってんすか、顔が良ければ何を言ってもいいと
思ったら大間違いっすからね!神官の格好をしながら
ユーリ様を抱っこしてそんな事言うなんて変態の所業
っすよ!」
注意なんだか悪口なんだかよく分からないことを
叫んだ。そしてそれになぜかユリウスさんの後ろに
いる騎士さん達も首が折れるほど頷いて同意して
いた。
いや、変態って。じゃあ私がシェラさんに対して
そう感じたのも同じなんじゃ・・・。
そう思いながらこんな事言われてシェラさんも怒って
ないだろうかと見上げればいつも通りにニコニコして
いる。
「え、怒らないんですか?」
「陰でこそこそ嫌味を言われるよりもずっと良い
ですよ。ユリウス副団長はそういう点では裏表が
ないので信用できる人物です。さすがあの気難しい
団長の信頼を勝ち得て陰に日向に支えているだけ
あります。便利すぎてもう一生あの団長から手放して
もらえないでしょうね。」
「ヒェッ、何を恐ろしいこと言ってるんすか⁉︎
俺ですら最近は薄々、もし団長が魔導士団を辞めて
家の跡を継ぐような事があれば、俺も一緒に退団
させられて側近にでもされるんじゃないかな?って
恐ろしい予感がしてたところなのに!第三者から
見てもそうなんて終わってるっす‼︎」
ユリウスさんが青くなった。
シェラさんは本当に他意はなく思ったことを言った
だけみたいだ。
まあそれだけにユリウスさんは「誰から見てもそう
なら将来的に本当にそうなりそうで怖い、一生あの
団長の尻拭いと使いっぱしりをさせられるなんて
想像するだけでハゲそう!」と騒いでいる。
ちょっと落ち着いてもらえないかな?そもそもこんな
朝早くからどうして私に会いに来たんだろうかと
いうことに、騒ぐユリウスさんを見ていたらそこで
やっと気が付いた。
そうしたらユリウスさんは懐から布に包んでいた物を
取り出して私に見せてくれる。
「今朝早くに団長から急に連絡が来て叩き起こされた
っす。試作品だってこれを転送してきて、取り急ぎ
一度ユーリ様に試して欲しいそうっす。」
それは元の世界で言えば名刺サイズ程度の、青白く
透き通るように美しい一枚の鱗だった。
で大鐘楼のてっぺんまで登れば、そこから見える朝の
景色は思っていたよりもずっと素晴らしかった。
柔らかな朝の光に反射する朝露、その朝露に濡れて
より鮮やかに輝く緑の森林。
神殿の眼下に広がる街並みからはいくつも細い煙が
たなびいている。朝の支度をしているのかな、パンの
焼けるいい匂いが風に乗ってかすかに漂ってくる。
朝焼けから朝日が昇るところを見るのには間に
合わなかったけど、これはこれでいい景色だ。
私の軽食を用意してもらったのは鐘が備え付けて
ある場所のすぐ隣の、鐘付きをする人が休憩を取る
ためのこじんまりとした部屋だ。
すぐ下の階はこの塔に常駐する鐘の番人代わりの
神官さんが寝起きをする部屋もあるらしく、そちら
にも軽食を差し入れてもらう。
そうして景色を楽しみながら同行してくれた神官さん
や巫女さんも交えて軽食を取った。
その後に鐘のある部屋も見せてもらう。
大人が三人くらい両手を繋げないと囲い切れないほど
大きな鐘は銀色で、イリューディアさんの化身らしい
鹿や樹木、小鳥など様々な絵が彫刻されている。
「こんなに大きな鐘を決まった時間ごとに鳴らすのは
かなり大変そうですね。」
一体何人がかりで鳴らすんだろうと、除夜の鐘付きを
思い出しながら聞けばなんと一人で鳴らすという。
「一人で⁉︎かなり遠くまで響いてたみたいですけど
どんな力持ちの人が鳴らすんですか?」
びっくりして聞けば、神官さんが笑いながら教えて
くれた。
「いえいえ、力任せに叩くのではなく魔力を使う
のです。自分の魔力とイリューディア神様への祈りを
込めて鳴らせば、たとえ一人でもとても美しい鐘の音
を響かせてくれます。」
ルーシャ国には魔力持ちの鍛冶屋さんという人もいて
そういう人が特別に魔力を込めて作った鐘だという。
なるほどさすが魔法のある世界だ、世の中まだまだ
知らない職業があるんだなあと感心して鐘に触って
みる。
ひんやりと冷えているその鐘は私が少し押したくらい
ではびくともしなくて、もし私が鐘付き用の大きな
鉄製の棒で押し叩いても一つも音がしなさそうだ。
そもそも鉄製の棒すら重くて押せないだろうなあと
思いながらそれも動かしてみようとしたけどやっぱり
無理だった。
「ユーリ様は非力ですから」
なんて言ったエル君が、危ないから離れて下さいと
私の手から棒を動かすための紐を取り上げた時に
ちょっとその手を動かしたらなんなく鉄製の棒も
揺れた。
「エル君でも動かせるのに私はダメなんて・・・」
羨ましくそれを見ていれば、シェラさんは
「もし鐘をつきたければオレが手を添えて差し上げ
ますよ。ユーリ様の祈りの御力で鳴る鐘の音はそれは
もう素晴らしい音を響かせることでしょう。」
そんなことを言って、その鐘の音でも想像したのか
うっとりするような笑顔を浮かべた。
その言葉に、シェラさんをまだ何となく敬遠している
態度の神官さんと巫女さんも珍しく同意する。
「ユーリ様が鳴らされる鐘であればこの上ない祝福の
響きを持った天上の音楽となるでしょう。」
「トマス様にもお話して、すべてのことが滞りなく
済みましたらお帰りになる前に記念に鐘をついて
いただいても良いかも知れませんわね。」
勝手に盛り上がってるけど鳴らなかったらどうする
んだろう、魔力さえあれば本当にちゃんと音が出る
のかな?
「え、ほんとに大丈夫ですか?私でも鳴らせます?」
まだ疑っている私にそれならば、と神官さんがひとつ
提案してくれた。
「神殿の中には祈りを捧げに来た一般の方が鳴らす
鐘のある場所もございますから、そちらも立ち寄って
みてはいかがでしょう?その鐘も、この鐘ほどでは
ありませんが魔力のある方が鳴らした時とそうでない
方が鳴らした時とでは少し違う音がしますから。」
へえ、そんな場所があるんだ。
後でそこも見学させてもらおうと、軽食を食べて
朝の景色を楽しんだ私達は大鐘楼を後にする。
ちなみに帰りも、自分で歩くと言ったのに
「むしろ螺旋状のくだり道の方が足を取られやすくて
転ぶ可能性が高いので危険です」
とかなんとか理由をつけてきたシェラさんの手に
よってお姫様抱っこで戻ることになってしまった。
しかも塔から出たところでちょうど私のところへ
行こうとしていたらしいユリウスさんやそれに同行
していた騎士さん数人と出くわした。
「あっ!なんスかユーリ様、朝からそんなにべったり
くっ付いて!レジナスや殿下が見たら怖い顔される
っすよ?」
おはようございますという朝の挨拶よりも先にそんな
事を言ってくる。
「おはようございますユリウスさん。いえ、これは
ついさっきまで塔の中にいてそれで仕方なく・・・」
「仕方ないわりに抱っこのされ方がいつもと違うのは
なんでですかね⁉︎またこの隊長がなんかうまい事
言って騙されたっすか?」
さすがユリウスさん、分かってる。だけどシェラさん
はしれっとした顔で
「騙すなどと人聞きの悪い。ユーリ様がレディとして
の扱いを望まれたのでそのようにしただけです。」
なんて言う。だけどユリウスさんは胡散臭いものを
見る顔で
「そんな聖職者みたいな格好で言われても怪しさに
拍車がかかるだけっすね・・・。なんでそんな格好を
してるのか知らないっすけど全然似合わないっすよ、
むしろいつもの隊服の方がよっぽど真人間に見える
から不思議っす。」
と私を抱えるシェラさんを上から下まで見て言った。
「おや、あなたに騎士であることを褒められる日が
来るとは思いませんでした。日頃から鍛錬を積み
任務に邁進していた甲斐がありますね。」
ありがとうございますと目を細めたシェラさんは
本当に喜んでいるみたいだ。
いや、別にユリウスさんは褒めてたわけじゃないと
思うんだけどなあ。
今までの言動からしてシェラさんは神官さんのことは
嫌いみたいだから聖職者の姿が似合ってると言われる
よりも、たとえ血まみれになっても人助けや魔物退治
で役立てている騎士の隊服姿の方がいいと言われる
方が自分の仕事が認められたみたいで嬉しいのかな。
あれ?じゃあさっき私がギャップ萌えしてその姿も
似合ってますよと言ったのは余計なことだったかな?
そう思っていたら、それに気付いたらしいシェラさん
が私に笑いかけてくれた。
「勿論さきほどユーリ様がオレのこの姿を喜んで
くれたのも嬉しく思っておりますよ。それにこの
服装の良いところは簡素で薄手な分、この手に抱く
ユーリ様の柔らかさも温かさも隊服の時よりも
しっかりと感じられることです。」
それはさっき私が塔に登る時にシェラさんに対して
思っていたことに似ている。
ウッ、と思わず赤くなったらそれはシェラさんの
言葉を私が恥ずかしく思ったせいだと勘違いした
ユリウスさんが
「何言ってんすか、顔が良ければ何を言ってもいいと
思ったら大間違いっすからね!神官の格好をしながら
ユーリ様を抱っこしてそんな事言うなんて変態の所業
っすよ!」
注意なんだか悪口なんだかよく分からないことを
叫んだ。そしてそれになぜかユリウスさんの後ろに
いる騎士さん達も首が折れるほど頷いて同意して
いた。
いや、変態って。じゃあ私がシェラさんに対して
そう感じたのも同じなんじゃ・・・。
そう思いながらこんな事言われてシェラさんも怒って
ないだろうかと見上げればいつも通りにニコニコして
いる。
「え、怒らないんですか?」
「陰でこそこそ嫌味を言われるよりもずっと良い
ですよ。ユリウス副団長はそういう点では裏表が
ないので信用できる人物です。さすがあの気難しい
団長の信頼を勝ち得て陰に日向に支えているだけ
あります。便利すぎてもう一生あの団長から手放して
もらえないでしょうね。」
「ヒェッ、何を恐ろしいこと言ってるんすか⁉︎
俺ですら最近は薄々、もし団長が魔導士団を辞めて
家の跡を継ぐような事があれば、俺も一緒に退団
させられて側近にでもされるんじゃないかな?って
恐ろしい予感がしてたところなのに!第三者から
見てもそうなんて終わってるっす‼︎」
ユリウスさんが青くなった。
シェラさんは本当に他意はなく思ったことを言った
だけみたいだ。
まあそれだけにユリウスさんは「誰から見てもそう
なら将来的に本当にそうなりそうで怖い、一生あの
団長の尻拭いと使いっぱしりをさせられるなんて
想像するだけでハゲそう!」と騒いでいる。
ちょっと落ち着いてもらえないかな?そもそもこんな
朝早くからどうして私に会いに来たんだろうかと
いうことに、騒ぐユリウスさんを見ていたらそこで
やっと気が付いた。
そうしたらユリウスさんは懐から布に包んでいた物を
取り出して私に見せてくれる。
「今朝早くに団長から急に連絡が来て叩き起こされた
っす。試作品だってこれを転送してきて、取り急ぎ
一度ユーリ様に試して欲しいそうっす。」
それは元の世界で言えば名刺サイズ程度の、青白く
透き通るように美しい一枚の鱗だった。
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