357 / 709
第十六章 君の瞳は一億ボルト
16
しおりを挟む
「幸いにも亡くなった人などはないようです。勿論
それなりに怪我をしている人達は多いみたいですけど
すでにユリウス様が救護のためにそちらに向かわれた
と聞いています。」
エル君の説明に耳を傾ける。早朝に噴火した山は、
大きな煙を上げて爆発して巨大な岩石がいくつも
降り注いだという。
ただ、その山は一番近い集落からも少し離れた場所に
位置するものだったから降り注いだ岩石の大半は
集落から逸れ、怪我をしたのは不幸にもそこまで
届いてしまった岩に当たって壊れた民家の下敷きに
なったり地震のような振動で落ちてきた物で怪我を
した人達らしい。
「飛んで来た岩石で、魔物避けのためのあの長い
城壁も一部が壊されてしまったみたいです。それから
溶岩もゆっくりですけどまだ流れ続けているそう
です。その方角が、このままだと壊れた城壁を越えて
集落まで届くかも知れないということで、怪我人も
含めて急いで別の地区に避難を進めていると聞いて
います。」
だから少しでも動ける人を増やすためにユリウスさん
が回復魔法を使いに行ったのかな。
「私も何か出来ませんか?」
癒しの力なら私の方が強い。小さな集落や村程度の
人数なら一度に全員治せるはずだ。
だけどエル君は危険です、と首を振った。
シンシアさんとマリーさんもダメですよ!と強く
反対する。
「とりあえずユーリ様の護衛について来た騎士や
兵士達を率いてシェラザード様が避難の手伝いに
行くことになっています。もしかするとすでに出発
したかもしれません。ユーリ様はここにいて、
レジナス様と一緒に待っていて下さい。」
下手に動くとかえって邪魔になるってことかな?
エル君が私を説得するように、あの赤い瞳でじっと
見つめてくる。
「じゃあその人達が安全な場所に避難して来たら、
そこに私が治療に行くのはいいですよね?」
「それならまあ・・・。でも一応レジナス様にも
聞いてお許しをもらってからにしてください。」
「ありがとうございます!それから、このお城から
救援物資で運ぶ予定のワイン樽とか飲料水、食料の
入った木箱があればそれに豊穣の加護を付けたいので
そこに案内してもらってもいいですか?」
ここにいるまま私に出来ることと言えばそれくらい
しかない。
せめて避難先での食料事情を良くしてあげるのが
関の山だ。
そうして、被害のあった場所へと出発する準備で
忙しそうな馬や兵士でごった返す荷物の発着場所へ
向かえばレジナスさんが他の人達に指示を出している
ところへ出くわした。
「ユーリ、なぜこんな所へ?人が多くて危ないから
部屋にいた方がいい。」
レジナスさんには驚かれたけど、私にも手伝える
ところは手伝わせて欲しいとお願いすれば渋々ながら
お許しが出た。
「分かった。ただし俺から離れるな。」
そのままひょいと縦抱きにされて食料の積まれた
場所へ移動する。
「暖冬で雪が積もらないですぐに溶けるって話でした
けど、もしかして火山の地熱が溜まっていたせいも
あったんですかね?」
昨日、泉へ案内してくれた人の言葉を思い出す。
雪崩が多かったのもそのせいかも知れない。
考えながら話せば、レジナスさんも私の言葉に頷く。
「さっき聞いた話だと、俺たちがここへ来る数日前
には大きな地鳴りのする日が何日か続いたそうだ。
もしかするとそれも噴火の前兆だったかも知れないが
まさか休火山だと思っていた山が噴火するとは誰も
思っていなかっただろう。ただの地震だと思われて
いたようだ。」
「シェラさんやユリウスさんは大丈夫ですかね?」
「要領のいいあいつらのことだ、うまくやるだろう。
シェラも今頃はもう集落の避難誘導を終えて、
ユリウスと一緒に救護支援の方に回っているかも
知れないな。」
私とレニ様が飛ばされた過去の世界で、私が出した
泉にキリウさんは手を添えて地面の土を器用にも
噴水に作り変えていた。
あんな魔法が使えたら、崩れた城壁も直して溶岩も
せきとめることが出来たかもしれないのに。
私はそんな事はできないけどもしかしてユリウスさん
ならそんな魔法は使えないかなあ。
レジナスさんに話してみれば、無理だろうと
言われた。
「溶岩をせきとめるほど強固な壁を作るにはかなり
魔力がいるはずだ。せきとめられた溶岩が冷え固まる
までその壁を維持するか、壁を作りながら溶岩を
冷やし固めるために氷雪系の強力な魔法も同時に
使うか・・・。そんな事が出来るのはシグウェルか、
魔道具込みで火山ごと凍らせることの出来る優れた
氷雪系魔法の使い手であるヒルデガルド様くらい
しかいない。」
ユリウス一人では無理だ。そうレジナスさんは
首を振った。
シグウェルさんもヒルダ様もここまですぐには
駆け付けられない。
だからとりあえず火山から距離を取って噴火が
落ち着くのを待つしかないらしい。
「待つしかないって言うのが歯がゆいですね・・・」
ワイン樽や木箱に加護を付けながらレジナスさんの
話を聞いて、ぎゅっとその服を握りしめる。
「それでもこうしてユーリの加護がついた支援物資が
届けられるというだけでみんな心強く思うはずだ。
皆を助けたいというユーリの気持ちは充分に伝わる
だろう」
慰めるようにレジナスさんにぽんと背中を叩かれる。
「少しでも励ましになればいいんですけどね・・・」
そんなことを話していたその時だ。私達の前方が
一際ざわめいた。
「なんでしょう?何かあったんですかね?」
レジナスさんに抱かれたままそちらへ向かえば、
ところどころ焦げて穴が開いたローブを羽織った
ボロボロで泥だらけの兵士が一人、座り込んで息を
切らしていた。
その顔に見覚えがある。ダリウスさんが私の護衛に
出してくれた国軍の兵士さんだ。
シェラさんと一緒に被害のあった集落に行ってた
はずだ。
その人は周りの人から水を受け取って一口飲むと
誰かを探すように辺りを見回してレジナスさんと
目が合うと、叫ぶように報告した。
「二度目の噴火です!溶岩の勢いが増して危険な
状況になり、このままでは避難が追い付きません‼︎
シェラザード隊長が避難民の後方を支援していますが
危険です、援護のため至急兵士と馬、魔導士の追加を
お願いします!」
それはユリウスさんの魔法だけじゃみんなを守るのが
難しいってこと?
それにシェラさんも。避難する人達の後方にいる
ってことは、溶岩に飲み込まれる危険が一番高い。
兵士の報告にレジナスさんの顔色が変わった。
「馬と兵士はどうにかなるが魔導士は・・・!
ユリウスの補助が出来る奴など、この領内全ての
魔導士をかき集めて来ないといけないぞ」
そう言いながらレジナスさんは私を抱いたまま
素早く他の人達に指示を出した。
オーウェン様への連絡、追加の人員派遣に動ける
人数の確認、避難に使う馬や馬車の補充。
急遽、支援物資を積んでいた荷馬車から次々と水や
食料が下ろされて馬車の車輪も悪路に対応した
太くて丈夫なものに替えられた。
避難する人達をなるべくたくさん乗せて早く走る
ためらしい。
慌ただしさを増したその様子を、レジナスさんに
掴まったままハラハラしながら見守る。
もっと何か、私に出来ることはないのかな。
氷雪系魔法も使えず、城壁も直せない私に差し迫る
溶岩からみんなを守るために何が出来るだろう。
このままだとシェラさんやユリウスさんまで危険だ。
だけど何にも思いつかない。
結局、地元の人に地図を見せてもらいながら避難経路
の確認をしているレジナスさんや兵士のやり取りを
見守るだけだ。
「仕方ない、城壁のこの部分を崩して溶岩の流れを
変えることは出来ないか?」
「元が魔物除けで堅牢な造りのため、人の手だけで
短時間で崩すのは難しいかと」
「ならこっちの山の斜面を切り崩して土砂を流し入れ
川の方へ溶岩の誘導をするのはどうだ?」
「そのためには・・・」
どうやらなんとかして避難先の方向へ向かう溶岩の
流れを変えようとしているらしかった。
「ユーリの加護が付いている俺なら山や城壁を
崩せるだけの力があるかも知れない」
レジナスさんのそんな言葉が耳に飛び込んで来た。
「危ないですよ!いくらレジナスさんでも、そんなの
一人で出来ます⁉︎」
思わず声を上げてしまう。
そのためには迫ってくる溶岩の近くで作業をすると
いうことだ。
いくら私の加護で物理的な攻撃をほぼ無効化できて
力が強くなったといっても一人で山の斜面を崩す
なんてそんな。
そう思った時だった。
・・・あれ?つい最近、そんなことを言ってた人が
いたような?
ふっ、と何かが引っかかった。誰だっけ?そんな
馬鹿みたいに荒唐無稽なことを言ってたのは。
必死に思い出す。と、脳裏に浮かんだのは
『ー・・・この山、吹っ飛ばしますね‼︎』
爽やかにそう宣言してにっこり笑ったレンさんの
顔だった。
もしかして。グノーデルさんの力でレンさんが
魔石鉱山を一つ粉砕出来たのなら、同じ加護を持つ
私にも出来るんじゃないだろうか。
そのためには大きくならなきゃいけないけど。
「レジナスさん、私に考えがあります!」
試す価値はある、迷っている暇はない。
私が大きくなれそうな強いお酒もある。
昨日シェラさんに見せてもらったあのリーモのお酒
を私は思い浮かべていた。
それなりに怪我をしている人達は多いみたいですけど
すでにユリウス様が救護のためにそちらに向かわれた
と聞いています。」
エル君の説明に耳を傾ける。早朝に噴火した山は、
大きな煙を上げて爆発して巨大な岩石がいくつも
降り注いだという。
ただ、その山は一番近い集落からも少し離れた場所に
位置するものだったから降り注いだ岩石の大半は
集落から逸れ、怪我をしたのは不幸にもそこまで
届いてしまった岩に当たって壊れた民家の下敷きに
なったり地震のような振動で落ちてきた物で怪我を
した人達らしい。
「飛んで来た岩石で、魔物避けのためのあの長い
城壁も一部が壊されてしまったみたいです。それから
溶岩もゆっくりですけどまだ流れ続けているそう
です。その方角が、このままだと壊れた城壁を越えて
集落まで届くかも知れないということで、怪我人も
含めて急いで別の地区に避難を進めていると聞いて
います。」
だから少しでも動ける人を増やすためにユリウスさん
が回復魔法を使いに行ったのかな。
「私も何か出来ませんか?」
癒しの力なら私の方が強い。小さな集落や村程度の
人数なら一度に全員治せるはずだ。
だけどエル君は危険です、と首を振った。
シンシアさんとマリーさんもダメですよ!と強く
反対する。
「とりあえずユーリ様の護衛について来た騎士や
兵士達を率いてシェラザード様が避難の手伝いに
行くことになっています。もしかするとすでに出発
したかもしれません。ユーリ様はここにいて、
レジナス様と一緒に待っていて下さい。」
下手に動くとかえって邪魔になるってことかな?
エル君が私を説得するように、あの赤い瞳でじっと
見つめてくる。
「じゃあその人達が安全な場所に避難して来たら、
そこに私が治療に行くのはいいですよね?」
「それならまあ・・・。でも一応レジナス様にも
聞いてお許しをもらってからにしてください。」
「ありがとうございます!それから、このお城から
救援物資で運ぶ予定のワイン樽とか飲料水、食料の
入った木箱があればそれに豊穣の加護を付けたいので
そこに案内してもらってもいいですか?」
ここにいるまま私に出来ることと言えばそれくらい
しかない。
せめて避難先での食料事情を良くしてあげるのが
関の山だ。
そうして、被害のあった場所へと出発する準備で
忙しそうな馬や兵士でごった返す荷物の発着場所へ
向かえばレジナスさんが他の人達に指示を出している
ところへ出くわした。
「ユーリ、なぜこんな所へ?人が多くて危ないから
部屋にいた方がいい。」
レジナスさんには驚かれたけど、私にも手伝える
ところは手伝わせて欲しいとお願いすれば渋々ながら
お許しが出た。
「分かった。ただし俺から離れるな。」
そのままひょいと縦抱きにされて食料の積まれた
場所へ移動する。
「暖冬で雪が積もらないですぐに溶けるって話でした
けど、もしかして火山の地熱が溜まっていたせいも
あったんですかね?」
昨日、泉へ案内してくれた人の言葉を思い出す。
雪崩が多かったのもそのせいかも知れない。
考えながら話せば、レジナスさんも私の言葉に頷く。
「さっき聞いた話だと、俺たちがここへ来る数日前
には大きな地鳴りのする日が何日か続いたそうだ。
もしかするとそれも噴火の前兆だったかも知れないが
まさか休火山だと思っていた山が噴火するとは誰も
思っていなかっただろう。ただの地震だと思われて
いたようだ。」
「シェラさんやユリウスさんは大丈夫ですかね?」
「要領のいいあいつらのことだ、うまくやるだろう。
シェラも今頃はもう集落の避難誘導を終えて、
ユリウスと一緒に救護支援の方に回っているかも
知れないな。」
私とレニ様が飛ばされた過去の世界で、私が出した
泉にキリウさんは手を添えて地面の土を器用にも
噴水に作り変えていた。
あんな魔法が使えたら、崩れた城壁も直して溶岩も
せきとめることが出来たかもしれないのに。
私はそんな事はできないけどもしかしてユリウスさん
ならそんな魔法は使えないかなあ。
レジナスさんに話してみれば、無理だろうと
言われた。
「溶岩をせきとめるほど強固な壁を作るにはかなり
魔力がいるはずだ。せきとめられた溶岩が冷え固まる
までその壁を維持するか、壁を作りながら溶岩を
冷やし固めるために氷雪系の強力な魔法も同時に
使うか・・・。そんな事が出来るのはシグウェルか、
魔道具込みで火山ごと凍らせることの出来る優れた
氷雪系魔法の使い手であるヒルデガルド様くらい
しかいない。」
ユリウス一人では無理だ。そうレジナスさんは
首を振った。
シグウェルさんもヒルダ様もここまですぐには
駆け付けられない。
だからとりあえず火山から距離を取って噴火が
落ち着くのを待つしかないらしい。
「待つしかないって言うのが歯がゆいですね・・・」
ワイン樽や木箱に加護を付けながらレジナスさんの
話を聞いて、ぎゅっとその服を握りしめる。
「それでもこうしてユーリの加護がついた支援物資が
届けられるというだけでみんな心強く思うはずだ。
皆を助けたいというユーリの気持ちは充分に伝わる
だろう」
慰めるようにレジナスさんにぽんと背中を叩かれる。
「少しでも励ましになればいいんですけどね・・・」
そんなことを話していたその時だ。私達の前方が
一際ざわめいた。
「なんでしょう?何かあったんですかね?」
レジナスさんに抱かれたままそちらへ向かえば、
ところどころ焦げて穴が開いたローブを羽織った
ボロボロで泥だらけの兵士が一人、座り込んで息を
切らしていた。
その顔に見覚えがある。ダリウスさんが私の護衛に
出してくれた国軍の兵士さんだ。
シェラさんと一緒に被害のあった集落に行ってた
はずだ。
その人は周りの人から水を受け取って一口飲むと
誰かを探すように辺りを見回してレジナスさんと
目が合うと、叫ぶように報告した。
「二度目の噴火です!溶岩の勢いが増して危険な
状況になり、このままでは避難が追い付きません‼︎
シェラザード隊長が避難民の後方を支援していますが
危険です、援護のため至急兵士と馬、魔導士の追加を
お願いします!」
それはユリウスさんの魔法だけじゃみんなを守るのが
難しいってこと?
それにシェラさんも。避難する人達の後方にいる
ってことは、溶岩に飲み込まれる危険が一番高い。
兵士の報告にレジナスさんの顔色が変わった。
「馬と兵士はどうにかなるが魔導士は・・・!
ユリウスの補助が出来る奴など、この領内全ての
魔導士をかき集めて来ないといけないぞ」
そう言いながらレジナスさんは私を抱いたまま
素早く他の人達に指示を出した。
オーウェン様への連絡、追加の人員派遣に動ける
人数の確認、避難に使う馬や馬車の補充。
急遽、支援物資を積んでいた荷馬車から次々と水や
食料が下ろされて馬車の車輪も悪路に対応した
太くて丈夫なものに替えられた。
避難する人達をなるべくたくさん乗せて早く走る
ためらしい。
慌ただしさを増したその様子を、レジナスさんに
掴まったままハラハラしながら見守る。
もっと何か、私に出来ることはないのかな。
氷雪系魔法も使えず、城壁も直せない私に差し迫る
溶岩からみんなを守るために何が出来るだろう。
このままだとシェラさんやユリウスさんまで危険だ。
だけど何にも思いつかない。
結局、地元の人に地図を見せてもらいながら避難経路
の確認をしているレジナスさんや兵士のやり取りを
見守るだけだ。
「仕方ない、城壁のこの部分を崩して溶岩の流れを
変えることは出来ないか?」
「元が魔物除けで堅牢な造りのため、人の手だけで
短時間で崩すのは難しいかと」
「ならこっちの山の斜面を切り崩して土砂を流し入れ
川の方へ溶岩の誘導をするのはどうだ?」
「そのためには・・・」
どうやらなんとかして避難先の方向へ向かう溶岩の
流れを変えようとしているらしかった。
「ユーリの加護が付いている俺なら山や城壁を
崩せるだけの力があるかも知れない」
レジナスさんのそんな言葉が耳に飛び込んで来た。
「危ないですよ!いくらレジナスさんでも、そんなの
一人で出来ます⁉︎」
思わず声を上げてしまう。
そのためには迫ってくる溶岩の近くで作業をすると
いうことだ。
いくら私の加護で物理的な攻撃をほぼ無効化できて
力が強くなったといっても一人で山の斜面を崩す
なんてそんな。
そう思った時だった。
・・・あれ?つい最近、そんなことを言ってた人が
いたような?
ふっ、と何かが引っかかった。誰だっけ?そんな
馬鹿みたいに荒唐無稽なことを言ってたのは。
必死に思い出す。と、脳裏に浮かんだのは
『ー・・・この山、吹っ飛ばしますね‼︎』
爽やかにそう宣言してにっこり笑ったレンさんの
顔だった。
もしかして。グノーデルさんの力でレンさんが
魔石鉱山を一つ粉砕出来たのなら、同じ加護を持つ
私にも出来るんじゃないだろうか。
そのためには大きくならなきゃいけないけど。
「レジナスさん、私に考えがあります!」
試す価値はある、迷っている暇はない。
私が大きくなれそうな強いお酒もある。
昨日シェラさんに見せてもらったあのリーモのお酒
を私は思い浮かべていた。
18
お気に入りに追加
1,916
あなたにおすすめの小説
いつか彼女を手に入れる日まで
月山 歩
恋愛
伯爵令嬢の私は、婚約者の邸に馬車で向かっている途中で、馬車が転倒する事故に遭い、治療院に運ばれる。医師に良くなったとしても、足を引きずるようになると言われてしまい、傷物になったからと、格下の私は一方的に婚約破棄される。私はこの先誰かと結婚できるのだろうか?
騎士団寮のシングルマザー
古森きり
恋愛
夫と離婚し、実家へ帰る駅への道。
突然突っ込んできた車に死を覚悟した歩美。
しかし、目を覚ますとそこは森の中。
異世界に聖女として召喚された幼い娘、真美の為に、歩美の奮闘が今、始まる!
……と、意気込んだものの全く家事が出来ない歩美の明日はどっちだ!?
※ノベルアップ+様(読み直し改稿ナッシング先行公開)にも掲載しましたが、カクヨムさん(は改稿・完結済みです)、小説家になろうさん、アルファポリスさんは改稿したものを掲載しています。
※割と鬱展開多いのでご注意ください。作者はあんまり鬱展開だと思ってませんけども。
女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。
竜帝は番に愛を乞う
浅海 景
恋愛
祖母譲りの容姿で両親から疎まれている男爵令嬢のルー。自分とは対照的に溺愛される妹のメリナは周囲からも可愛がられ、狼族の番として見初められたことからますます我儘に振舞うようになった。そんなメリナの我儘を受け止めつつ使用人のように働き、学校では妹を虐げる意地悪な姉として周囲から虐げられる。無力感と諦めを抱きながら淡々と日々を過ごしていたルーは、ある晩突然現れた男性から番であることを告げられる。しかも彼は獣族のみならず世界の王と呼ばれる竜帝アレクシスだった。誰かに愛されるはずがないと信じ込む男爵令嬢と番と出会い愛を知った竜帝の物語。
愛しの婚約者に「学園では距離を置こう」と言われたので、婚約破棄を画策してみた
迦陵 れん
恋愛
「学園にいる間は、君と距離をおこうと思う」
待ちに待った定例茶会のその席で、私の大好きな婚約者は唐突にその言葉を口にした。
「え……あの、どうし……て?」
あまりの衝撃に、上手く言葉が紡げない。
彼にそんなことを言われるなんて、夢にも思っていなかったから。
ーーーーーーーーーーーーー
侯爵令嬢ユリアの婚約は、仲の良い親同士によって、幼い頃に結ばれたものだった。
吊り目でキツい雰囲気を持つユリアと、女性からの憧れの的である婚約者。
自分たちが不似合いであることなど、とうに分かっていることだった。
だから──学園にいる間と言わず、彼を自分から解放してあげようと思ったのだ。
婚約者への淡い恋心は、心の奥底へとしまいこんで……。
※基本的にゆるふわ設定です。
※プロット苦手派なので、話が右往左往するかもしれません。→故に、タグは徐々に追加していきます
※感想に返信してると執筆が進まないという鈍足仕様のため、返事は期待しないで貰えるとありがたいです。
※仕事が休みの日のみの執筆になるため、毎日は更新できません……(書きだめできた時だけします)ご了承くださいませ。
交換された花嫁
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
「お姉さんなんだから我慢なさい」
お姉さんなんだから…お姉さんなんだから…
我儘で自由奔放な妹の所為で昔からそればかり言われ続けてきた。ずっと我慢してきたが。公爵令嬢のヒロインは16歳になり婚約者が妹と共に出来きたが…まさかの展開が。
「お姉様の婚約者頂戴」
妹がヒロインの婚約者を寝取ってしまい、終いには頂戴と言う始末。両親に話すが…。
「お姉さんなのだから、交換して上げなさい」
流石に婚約者を交換するのは…不味いのでは…。
結局ヒロインは妹の要求通りに婚約者を交換した。
そしてヒロインは仕方無しに嫁いで行くが、夫である第2王子にはどうやら想い人がいるらしく…。
【完結】一途すぎる公爵様は眠り姫を溺愛している
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
リュシエンヌ・ソワイエは16歳の子爵令嬢。皆が憧れるマルセル・クレイン伯爵令息に婚約を申し込まれたばかりで幸せいっぱいだ。
しかしある日を境にリュシエンヌは眠りから覚めなくなった。本人は自覚が無いまま12年の月日が過ぎ、目覚めた時には父母は亡くなり兄は結婚して子供がおり、さらにマルセルはリュシエンヌの親友アラベルと結婚していた。
突然のことに狼狽えるリュシエンヌ。しかも兄嫁はリュシエンヌを厄介者扱いしていて実家にはいられそうもない。
そんな彼女に手を差し伸べたのは、若きヴォルテーヌ公爵レオンだった……。
『残念な顔だとバカにされていた私が隣国の王子様に見初められました』『結婚前日に友人と入れ替わってしまった……!』に出てくる魔法大臣ゼインシリーズです。
表紙は「簡単表紙メーカー2」で作成しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる