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第十六章 君の瞳は一億ボルト
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私に伴侶候補を勧めるのを断らせるためにリオン様へ
連絡を取るようにと言われたユリウスさんが部屋を
出ると、さて。とシェラさんがレジナスさんと私を
見た。
「今回はユーリ様の休暇を兼ねた非公式な訪問です。
そのため、コーンウェル領の貴族達を招いた公式な
晩餐会などはないはず。ですが伯爵の先ほどの様子
からしてもそれなりの晩餐会は開かれるでしょう。
そしてその際ユーリ様の脇は伴侶候補達の席で固める
つもりでしょうね。」
「ええ・・・さっきの質問攻めだけでもう充分
なんですけど?」
まさか夕食の席でもあんな風にあれこれ聞かれたり
するのかな。せっかくのおいしいご飯が台無しだ。
「ですからユーリ様の隣の席は不本意ながら伴侶と
しての立場でレジナスに座ってもらいます。我々も
一応客人ではありますが、護衛扱いでの席にされると
ユリウス副団長よりも遠くユーリ様から離れてしまい
ますからね。ですがレジナスを伴侶扱いにすれば、
ユーリ様の隣に席を設けてもおかしくはありません」
そう言ったシェラさんは私から離れるのが嫌なのか
悲しそうな顔をした。
「そうしてもらえると私も助かります!オーウェン様
にお願いして、レジナスさんはぜひ私の隣の席に
してもらいましょう!」
ほっとした私がレジナスさんを見上げればぎこちなく
レジナスさんも頷いてくれた。
「問題はユリウス副団長がリオン殿下と伯爵の面会を
取り付けて、伴侶候補をおとなしくさせるまでの
間なのですが・・・」
考え込んだシェラさんに、
「勇者様の結界がついた泉の見学に今から行って
みましょうか?ここにいるとまた何かと声をかけられ
ちゃいそうですし・・・」
そう提案したけど、それにはこのお城の案内人が
必要らしい。
そして今からそこに行けば夕方の晩餐会には
間に合わないだろうという話だった。
そんな話をしていたら、部屋の扉がノックされた。
誰だろうと思えば、さっき私を部屋まで案内して
くれた青年達だ。
「ユーリ様、晩餐会までの時間潰しにお茶のお誘いに
参りました。このお城の温室には珍しい小鳥が
放されているので、美しい囀りを聞きながら
素敵な時間を過ごせますよ。」
みんなまたあの麗しい笑顔を浮かべてこちらを
見ている。
「レ、レジナスさん・・・!」
ここはシェラさんの言うように伴侶の立場から
レジナスさんに断ってもらうのが一番角が立たない
のでは。
そう思ってレジナスさんの服の裾をぎゅっと握る。
するとすかさず青年達の一人から声がかかった。
「そうそう、オーウェン様からの言伝てです。
レジナス様には城の騎士達にぜひ剣術のご指導を
いただきたいそうです。双剣使いへの復帰をされた
のですよね?晩餐会の間まではぜひその剣術を
コーンウェルの騎士達にも教えていただければと
オーウェン様が申しておりました。」
オーウェン様直々のお願いを一介の騎士である
レジナスさんが断れるわけがない。
さすが百戦錬磨の西方守護伯だ。とりあえず私と
レジナスさんを物理的に離してしまってから
この人達とじっくり交流をさせようとしている。
「ユーリ様の本来の護衛はそちらの少年ですよね?
噂に名高いイリヤ皇太子殿下の剣だとも伺って
おります。であれば、シェラザード様も騎士達の
指導に行かれてもこの城内なら彼一人でも護衛は
充分だと思われます。どうでしょう?シェラザード様
も騎士達へご指南くださいませんか?」
エル君をきっちり褒めながらそんなに凄い人物なら
護衛は一人でも大丈夫だろうとシェラさんまで私から
離そうとしてきた。
その分かりやすさが怖いくらいだ。
それもこれも、きっとオーウェン様から何とかして
私と親しくなるようにと言われているからなのかも
知れない。
「・・・申し訳ありませんが、ここに王族がいない
以上オレはユーリ様の指示にだけ従いますので。
キリウ小隊の者として王族から命じられたユーリ様の
護衛任務が最優先です。王族の命令以外にキリウ小隊
を動かせるものはありません。例外があるとすれば
それは召喚者であるユーリ様のみ。オレに頼み事が
あるならば、まずはリオン殿下の許可をお願い
致します。」
青年達の麗しい微笑みにも負けない色気のある笑みを
顔に浮かべたシェラさんはそう言ってきっぱりと
断った。
あなた達の言うこともオーウェン様の言うことも
聞く気はない、オレに命じたければ殿下をここに
連れてこい。
そんなシェラさんの心の声が聞こえてくるみたいだ。
「・・・そうですか。承知しました。それでは
シェラザード様もぜひ温室へどうぞ。」
じっとシェラさんを見つめた青年がにこりと頷いた。
ああ、何だろう。ものすごくいたたまれない。
この水面下での心理戦みたいな状況に胃が痛く
なりそう。
「お茶会!素敵ですね、小鳥もいる温室は初めて
です‼︎」
思わず場の空気を誤魔化すように声を上げて
しまった。
そうしたら待ってましたとばかりに青年の一人に
促される。
「ではユーリ様、温室へご案内します。」
しまった、うっかりお茶会の誘いに乗ってしまった。
何か理由をつけて断ろうと思っていたのに。
それを見た別の青年もレジナスさんに、では私が
練武場へご案内を。と声を掛けている。
今日のレジナスさんは調子を狂わせられっぱなしだ。
護衛なのに全然私と一緒にいられない。
そうして青年達に案内されて、温室へ歩いて行く
間の私はシェラさんに縦抱っこされていた。
『ユーリ様の移動はオレとレジナスのどちからかが
なるべく抱き上げてするようにとのリオン殿下の
ご意向ですので』
と、シェラさんはまたリオン様をダシにした。
不本意ながら、そうすることでとりあえずさっきまで
のような青年達からの質問攻めには合わないですむ。
縦抱っこ移動している私を見るすれ違う人達の視線が
痛い。
初めて訪れる場所なのにこんな姿で移動しなければ
いけない気恥ずかしさに赤くなりながらシェラさんと
話す。
「せめてシェラさんだけは一緒にいて下さいね⁉︎」
レジナスさんがいない今、頼れるのはシェラさん
だけだ。
こっそりそうお願いすれば、シェラさんは嬉しそう
に答えてくれる。
「おまかせ下さいね。必要であれば彼らを明日の
朝まで行動不能にすることも出来ますから。」
え、何それ毒でも盛ろうとしてる?そこまでのことは
さすがに望んでないんですけど。
すっかり忘れてたけどシェラさんは狂信者に片足を
突っ込みかけてる癒し子原理主義者だった。
「そんな過激なことはしなくていいですから!エル君
と一緒に側にいてくれるだけでいいんですよ⁉︎」
「ユーリ様が煩わしいとお思いであれば、彼らだけ
でなく城の者全ても黙らせて見せますが。」
黙らせるの意味が怖い。その言葉、相手を物理的に
どうこうするって意味じゃないよね?
「だ、ダメです!いいから黙って私の隣にいて
下さい‼︎」
ステイだ!と犬に言い聞かせるように気持ち強めに
言ってシェラさんに掴まっている手に力を込めた。
その様子に一瞬目を丸くしたシェラさんだったけど
すぐに嬉しそうに微笑む。
「そのように強い言葉で命じられているというのに、
すがるような目と可愛らしいお姿で見つめられると
たまらないですね。勿論、この身が朽ち果てようとも
ずっとお側におりますよ」
「私、そこまで大袈裟なこと言いました⁉︎」
「ユーリ様のお言葉に大袈裟なことなど何ひとつ
ありはしませんよ。その口から紡がれる慈悲を持った
お言葉と声は天上の女神の音楽です。オレの心を
唯一慰めることの出来る妙なる調べなのです。」
うっとりとした表情で熱心にそう言われた。
相変わらず言動がフルスロットルで振り切れている。
「なんかその言い方、女神様も口説き落としそうな
勢いですね・・・」
ある意味感心する。そう言えばおや、とシェラさんは
したり顔で頷いた。
「ようやく気付かれましたか。口説き落としそう、
ではなく口説いているのです。」
「ええ?」
・・・冗談じゃなくて?そう思って見つめれば、
いつものあの色気の滲む金色の瞳で見つめ返された。
え?何これ、オーウェン様がけしかけた伴侶候補の
人達のせいでシェラさんまでおかしくなっちゃった
のかな⁉︎
その真意を計りかねて、困惑して私はシェラさんの
瞳を覗き込んだ。
連絡を取るようにと言われたユリウスさんが部屋を
出ると、さて。とシェラさんがレジナスさんと私を
見た。
「今回はユーリ様の休暇を兼ねた非公式な訪問です。
そのため、コーンウェル領の貴族達を招いた公式な
晩餐会などはないはず。ですが伯爵の先ほどの様子
からしてもそれなりの晩餐会は開かれるでしょう。
そしてその際ユーリ様の脇は伴侶候補達の席で固める
つもりでしょうね。」
「ええ・・・さっきの質問攻めだけでもう充分
なんですけど?」
まさか夕食の席でもあんな風にあれこれ聞かれたり
するのかな。せっかくのおいしいご飯が台無しだ。
「ですからユーリ様の隣の席は不本意ながら伴侶と
しての立場でレジナスに座ってもらいます。我々も
一応客人ではありますが、護衛扱いでの席にされると
ユリウス副団長よりも遠くユーリ様から離れてしまい
ますからね。ですがレジナスを伴侶扱いにすれば、
ユーリ様の隣に席を設けてもおかしくはありません」
そう言ったシェラさんは私から離れるのが嫌なのか
悲しそうな顔をした。
「そうしてもらえると私も助かります!オーウェン様
にお願いして、レジナスさんはぜひ私の隣の席に
してもらいましょう!」
ほっとした私がレジナスさんを見上げればぎこちなく
レジナスさんも頷いてくれた。
「問題はユリウス副団長がリオン殿下と伯爵の面会を
取り付けて、伴侶候補をおとなしくさせるまでの
間なのですが・・・」
考え込んだシェラさんに、
「勇者様の結界がついた泉の見学に今から行って
みましょうか?ここにいるとまた何かと声をかけられ
ちゃいそうですし・・・」
そう提案したけど、それにはこのお城の案内人が
必要らしい。
そして今からそこに行けば夕方の晩餐会には
間に合わないだろうという話だった。
そんな話をしていたら、部屋の扉がノックされた。
誰だろうと思えば、さっき私を部屋まで案内して
くれた青年達だ。
「ユーリ様、晩餐会までの時間潰しにお茶のお誘いに
参りました。このお城の温室には珍しい小鳥が
放されているので、美しい囀りを聞きながら
素敵な時間を過ごせますよ。」
みんなまたあの麗しい笑顔を浮かべてこちらを
見ている。
「レ、レジナスさん・・・!」
ここはシェラさんの言うように伴侶の立場から
レジナスさんに断ってもらうのが一番角が立たない
のでは。
そう思ってレジナスさんの服の裾をぎゅっと握る。
するとすかさず青年達の一人から声がかかった。
「そうそう、オーウェン様からの言伝てです。
レジナス様には城の騎士達にぜひ剣術のご指導を
いただきたいそうです。双剣使いへの復帰をされた
のですよね?晩餐会の間まではぜひその剣術を
コーンウェルの騎士達にも教えていただければと
オーウェン様が申しておりました。」
オーウェン様直々のお願いを一介の騎士である
レジナスさんが断れるわけがない。
さすが百戦錬磨の西方守護伯だ。とりあえず私と
レジナスさんを物理的に離してしまってから
この人達とじっくり交流をさせようとしている。
「ユーリ様の本来の護衛はそちらの少年ですよね?
噂に名高いイリヤ皇太子殿下の剣だとも伺って
おります。であれば、シェラザード様も騎士達の
指導に行かれてもこの城内なら彼一人でも護衛は
充分だと思われます。どうでしょう?シェラザード様
も騎士達へご指南くださいませんか?」
エル君をきっちり褒めながらそんなに凄い人物なら
護衛は一人でも大丈夫だろうとシェラさんまで私から
離そうとしてきた。
その分かりやすさが怖いくらいだ。
それもこれも、きっとオーウェン様から何とかして
私と親しくなるようにと言われているからなのかも
知れない。
「・・・申し訳ありませんが、ここに王族がいない
以上オレはユーリ様の指示にだけ従いますので。
キリウ小隊の者として王族から命じられたユーリ様の
護衛任務が最優先です。王族の命令以外にキリウ小隊
を動かせるものはありません。例外があるとすれば
それは召喚者であるユーリ様のみ。オレに頼み事が
あるならば、まずはリオン殿下の許可をお願い
致します。」
青年達の麗しい微笑みにも負けない色気のある笑みを
顔に浮かべたシェラさんはそう言ってきっぱりと
断った。
あなた達の言うこともオーウェン様の言うことも
聞く気はない、オレに命じたければ殿下をここに
連れてこい。
そんなシェラさんの心の声が聞こえてくるみたいだ。
「・・・そうですか。承知しました。それでは
シェラザード様もぜひ温室へどうぞ。」
じっとシェラさんを見つめた青年がにこりと頷いた。
ああ、何だろう。ものすごくいたたまれない。
この水面下での心理戦みたいな状況に胃が痛く
なりそう。
「お茶会!素敵ですね、小鳥もいる温室は初めて
です‼︎」
思わず場の空気を誤魔化すように声を上げて
しまった。
そうしたら待ってましたとばかりに青年の一人に
促される。
「ではユーリ様、温室へご案内します。」
しまった、うっかりお茶会の誘いに乗ってしまった。
何か理由をつけて断ろうと思っていたのに。
それを見た別の青年もレジナスさんに、では私が
練武場へご案内を。と声を掛けている。
今日のレジナスさんは調子を狂わせられっぱなしだ。
護衛なのに全然私と一緒にいられない。
そうして青年達に案内されて、温室へ歩いて行く
間の私はシェラさんに縦抱っこされていた。
『ユーリ様の移動はオレとレジナスのどちからかが
なるべく抱き上げてするようにとのリオン殿下の
ご意向ですので』
と、シェラさんはまたリオン様をダシにした。
不本意ながら、そうすることでとりあえずさっきまで
のような青年達からの質問攻めには合わないですむ。
縦抱っこ移動している私を見るすれ違う人達の視線が
痛い。
初めて訪れる場所なのにこんな姿で移動しなければ
いけない気恥ずかしさに赤くなりながらシェラさんと
話す。
「せめてシェラさんだけは一緒にいて下さいね⁉︎」
レジナスさんがいない今、頼れるのはシェラさん
だけだ。
こっそりそうお願いすれば、シェラさんは嬉しそう
に答えてくれる。
「おまかせ下さいね。必要であれば彼らを明日の
朝まで行動不能にすることも出来ますから。」
え、何それ毒でも盛ろうとしてる?そこまでのことは
さすがに望んでないんですけど。
すっかり忘れてたけどシェラさんは狂信者に片足を
突っ込みかけてる癒し子原理主義者だった。
「そんな過激なことはしなくていいですから!エル君
と一緒に側にいてくれるだけでいいんですよ⁉︎」
「ユーリ様が煩わしいとお思いであれば、彼らだけ
でなく城の者全ても黙らせて見せますが。」
黙らせるの意味が怖い。その言葉、相手を物理的に
どうこうするって意味じゃないよね?
「だ、ダメです!いいから黙って私の隣にいて
下さい‼︎」
ステイだ!と犬に言い聞かせるように気持ち強めに
言ってシェラさんに掴まっている手に力を込めた。
その様子に一瞬目を丸くしたシェラさんだったけど
すぐに嬉しそうに微笑む。
「そのように強い言葉で命じられているというのに、
すがるような目と可愛らしいお姿で見つめられると
たまらないですね。勿論、この身が朽ち果てようとも
ずっとお側におりますよ」
「私、そこまで大袈裟なこと言いました⁉︎」
「ユーリ様のお言葉に大袈裟なことなど何ひとつ
ありはしませんよ。その口から紡がれる慈悲を持った
お言葉と声は天上の女神の音楽です。オレの心を
唯一慰めることの出来る妙なる調べなのです。」
うっとりとした表情で熱心にそう言われた。
相変わらず言動がフルスロットルで振り切れている。
「なんかその言い方、女神様も口説き落としそうな
勢いですね・・・」
ある意味感心する。そう言えばおや、とシェラさんは
したり顔で頷いた。
「ようやく気付かれましたか。口説き落としそう、
ではなく口説いているのです。」
「ええ?」
・・・冗談じゃなくて?そう思って見つめれば、
いつものあの色気の滲む金色の瞳で見つめ返された。
え?何これ、オーウェン様がけしかけた伴侶候補の
人達のせいでシェラさんまでおかしくなっちゃった
のかな⁉︎
その真意を計りかねて、困惑して私はシェラさんの
瞳を覗き込んだ。
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