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第十四章 手のひらを太陽に
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私の頬を撫でるシェラさんの雰囲気が、いつもと違う
ような気がする。
何だろう?なんだか落ち着かない。
頬を撫でながらまだ私を見つめているシェラさんの
視線を躱すようにぱっと身を翻して眼下を見る。
「いつまでも人のことを撫で回さないで下さい!
お仕事に戻りますよ⁉︎」
「おや、照れてらっしゃる。オレを意識して
いただけるとは光栄です。」
嬉しそうな声が後ろから追いかけてきた。
まったく、こういう時のシェラさんはまともに
相手をしているといつまで経っても話が進まない。
「早く加護を付け終わって宮殿でリオン様やエル君達
をお迎えしましょう!」
そう言って大きく両手を頭上に掲げた。
さっき見えた青空の、あの暖かい太陽の光を私の
手の平に集める感じだ。
そして集めた暖かい日の光は、私を中心に周囲へ
広がっていくようなイメージ。
いつぞやの王都の夜に私を助けてくれたシェラさんが
使った浄化魔法にも似たものだ。
あれみたいに頭上にかざした両手の上に光の球を
作り出して、その光が四方八方に飛び出して広がって
いくみたいな。
その飛び出した光で周辺一帯の薬花やそれがある
土壌に加護を付けられないだろうか。
いつものような力の届く範囲全体に光の粒が降り注ぐ
あれだと周囲全部が金色に輝くので、いかにも癒し子
がここで力を使いましたよとバレてしまう。
この方法ならいつもより少しは目立たないですむ
だろうか。
両手の平を太陽にかざしながら目を瞑ってそんなこと
を考えていたらシェラさんが話しかけてきた。
「ユーリ様、豊穣の加護を付けるのですよね?
なぜそのように勇者様のような魔法を使おうとして
いらっしゃるのですか?この周辺にはそのような
魔法で倒すべき魔物はおりませんよ?」
「え?」
集中力が削がれた。ぱちりと目を開けて、手は
頭上に掲げたままシェラさんを見れば小首を傾げ
られた。
「・・・それは勇者様の使う攻撃魔法として有名な、
かのゲーキ・ダマーですよね?」
「えっ」
まさか。なんで私が今この場でげんきだ・・・
じゃなくてゲーキ・ダマーを使う必要が?
「その仕草といい、頭上に集まって来ている光球と
いい、ゲーキ・ダマーですよね?オレもこの目で見る
のは初めてですが・・・」
その言葉にハッとする。
私はシェラさんのあの浄化魔法を思い出しながら
あれに近いものをイメージしていたけど、初めて
シェラさんのあの魔法を見た時に何だかちょっと
ゲーキ・ダマーっぽいなと思ったんだった。
そして今の私の格好は、手の平を太陽にかざして
その暖かさを集めているつもりだったけど、頭上に
掲げた両手とそこに作り出される光球なんてまさに
『みんなの元気をオラにちょっとずつ分けてくれ』
状態だ。
「ちっ、違うんです、これはゲーキ・ダマーじゃない
ですよ⁉︎私はただ、シェラさんの浄化魔法を思い出し
ながらあんな感じで周りに加護の力を広められない
かなって・・・‼︎」
どうしよう。物凄く恥ずかしくなって来た。
この世界に来たばかりの頃、物は試しと王宮の私に
与えられた部屋で一人、ゲーキ・ダマーを試して何も
起きずに恥ずかしさに転げ回ったことを思い出した。
「ゲーキ・ダマーではないと・・・?オレのあの
酷い有り様の浄化魔法を参考にしていただけるのは
大変光栄ですが、ゲーキ・ダマーでも浄化魔法でも
ないのですか?」
「違います!」
そんなにゲーキ・ダマーを連呼しないで欲しい。
めちゃくちゃ恥ずかしくなってきたけど、今更
この手を降ろしたらせっかく集めたこの暖かい光や
加護の力が無駄になってしまう。どうしよう。
とりあえず落ち着こうと深呼吸をする。
だけどその間にも光の球は少しずつ大きくなってきて
自分の頭上とそこに掲げた手の平が暖かさを増して
来ていた。
イリューディアさんの加護を受けた私の力は大きくて
この世界に漂う精霊達はそんな私にいつでも協力
しようと待ち構えている状態だと前に教えて貰った。
何もしないでただ頭上に手を掲げているだけのこの
状態でも、どうやらこの周囲の精霊達は張り切って
どんどん光の球を大きくしていっているみたいだ。
えっと・・・どうしようか。このままゲーキ・ダマー
みたいに光の球を放つ?
いやいや、それはなんだか恥ずかしい。
何か別の感じで、ゲーキ・ダマーとは違う方向性で
この光を放てないかな。
必死で考えた結果、今朝見た夢のしゃぼん玉が頭に
浮かんだ。
そうだ、あのしゃぼん玉みたいにこれをたくさんの
小さな光の球にして解き放とう。
そしてそのしゃぼん玉みたいに小さく分かれた球
それぞれが、薬花のあるところやその土壌へ飛んで
いって私の力を運んでくれれば。
よし決めた。
もう一度ぎゅっと目をつぶって集中する。集まって
大きくなった光の球の暖かさをかざした両手の平に
感じる。
そして一つの大きなしゃぼん玉みたいに膨れ上がった
それが、弾けた瞬間に中からもたくさんの小さな
しゃぼん玉が出て来て風に乗って周囲へ広がっていく
様子もイメージした。うん、いける気がする。
「・・・イリューディアさんの祝福を。」
ゲーキ・ダマーと叫ぶわけにはいかないので、頭上の
光球を解き放つために呪文代わりの願いを口にする。
その瞬間、ぱちんと大きく軽やかな音が私の頭の上で
鳴った。
目を開けて見上げれば、あの大きな光の球がちょうど
しゃぼん玉のように弾けたところだった。
私のイメージしていたように、中からたくさんの
透き通って金色に輝くしゃぼん玉みたいな光の球が
たくさん溢れ出して来た。
「薬花とその土壌が豊かになって、いつまでもこの国
の人達の助けになりますように。」
より具体的な願いを口にする。この国の精霊達の力で
このしゃぼん玉みたいな金色の光の球を薬花がある
ところへ運んで行って欲しい。
そう祈れば、私達のいるところにまた風が吹いた。
その風はまるで私の願いを聞き届けてくれたかの
ように小さく分かれたいくつもの光の球をあちこちへ
運んでいく。
「・・・ああ、素晴らしいですね。薬花に触れて
弾けた光の球が金色の霧雨のように輝きながらその
花に降り注いでいますよ。それに触れた薬花の色も、
どうやらわずかに濃く変わっているようです。」
しゃぼん玉のような光の球が風に乗って運ばれていく
様子を見ていたシェラさんが、自分の目の届く範囲で
ちょうど弾けたらしいその光の球の様子を教えて
くれた。
どうやら私の願った通りの加護がついているみたいで
安心する。
「これならいつもの加護の付け方よりも目立たずに、
バロイ国にも癒し子のやった事だってバレないで
済みますかね?」
シェラさんが頷く。
「まあ恐らくは。この様子をバロイ国に関係のある者
が見ても、今までに見たことのない金色のしゃぼん玉
が漂ってきて弾けたら薬花の色が濃くなった気がする
不思議だな、程度の認識かと。あとはオレの方で
今後に備えて、突然変異した薬花が発見されたらしい
などというそれらしい噂でもまた流しておきます。」
旅の途中でシェラさんが聞いた癒し子の噂では、
王都の人達を全員癒した話がやっぱり一番有名で、
癒し子は金の雨を降らせるという話がこちらにも
伝わって来ているらしい。
だからこのしゃぼん玉と癒し子を結び付けて
考える者は少ないんじゃないかということだった。
それを聞いて安心する。
「じゃあとりあえずこれで私のすることは終わりです
ね?帰りましょうか!」
その言葉にシェラさんが寂しそうな顔をした。
「二人の時間もこれまでですね。まるで夢のような
ひとときでした。そのお姿のユーリ様をオレの前に
だけ留めておける時間がもうなくなるとは。」
「いや、もう充分じゃないですか・・・?」
何しろこっちはシェラさんの全要望を叶えてレースの
下着やらシースルー気味のドレスやらを身に付けて
いるのだ。これ以上のことはないだろう。
「では帰りの馬上でもオレにしっかり身を預けて
頼ってくださいね。その美しくも妖艶なお姿の
ユーリ様の、柔らかな感触や暖かな抱き心地を
忘れないようにいつまでもオレの記憶に残して
おきたいので。」
「言い方が色っぽいを通り越していちいちいやらしく
聞こえるんですけどそれは私の気のせいですか⁉︎」
記憶力のいいシェラさんにそんなのをいつまでも
記憶に残しておきたいと言われても困る。
私のスリーサイズを知られている事といい、
シェラさんの記憶から消してしまいたいことしか
ない。しかも、
「ルーシャ国に帰ったらレジナスに自慢できることが
たくさん出来て嬉しく思います。」
この上なく嬉しそうにそんなことを言われた。
そんなの、苦虫を噛み潰したような顔でシェラさん
を見るレジナスさんと素知らぬ顔でそれを更に煽りに
かかるシェラさんというまた子供のケンカみたいな図
しか思い浮かばない。
「ほどほどにしてくださいね・・・?」
ルーシャ国に早く帰りたい気持ちは強いけど、
帰った時のことを考えると心配しかなかった。
ような気がする。
何だろう?なんだか落ち着かない。
頬を撫でながらまだ私を見つめているシェラさんの
視線を躱すようにぱっと身を翻して眼下を見る。
「いつまでも人のことを撫で回さないで下さい!
お仕事に戻りますよ⁉︎」
「おや、照れてらっしゃる。オレを意識して
いただけるとは光栄です。」
嬉しそうな声が後ろから追いかけてきた。
まったく、こういう時のシェラさんはまともに
相手をしているといつまで経っても話が進まない。
「早く加護を付け終わって宮殿でリオン様やエル君達
をお迎えしましょう!」
そう言って大きく両手を頭上に掲げた。
さっき見えた青空の、あの暖かい太陽の光を私の
手の平に集める感じだ。
そして集めた暖かい日の光は、私を中心に周囲へ
広がっていくようなイメージ。
いつぞやの王都の夜に私を助けてくれたシェラさんが
使った浄化魔法にも似たものだ。
あれみたいに頭上にかざした両手の上に光の球を
作り出して、その光が四方八方に飛び出して広がって
いくみたいな。
その飛び出した光で周辺一帯の薬花やそれがある
土壌に加護を付けられないだろうか。
いつものような力の届く範囲全体に光の粒が降り注ぐ
あれだと周囲全部が金色に輝くので、いかにも癒し子
がここで力を使いましたよとバレてしまう。
この方法ならいつもより少しは目立たないですむ
だろうか。
両手の平を太陽にかざしながら目を瞑ってそんなこと
を考えていたらシェラさんが話しかけてきた。
「ユーリ様、豊穣の加護を付けるのですよね?
なぜそのように勇者様のような魔法を使おうとして
いらっしゃるのですか?この周辺にはそのような
魔法で倒すべき魔物はおりませんよ?」
「え?」
集中力が削がれた。ぱちりと目を開けて、手は
頭上に掲げたままシェラさんを見れば小首を傾げ
られた。
「・・・それは勇者様の使う攻撃魔法として有名な、
かのゲーキ・ダマーですよね?」
「えっ」
まさか。なんで私が今この場でげんきだ・・・
じゃなくてゲーキ・ダマーを使う必要が?
「その仕草といい、頭上に集まって来ている光球と
いい、ゲーキ・ダマーですよね?オレもこの目で見る
のは初めてですが・・・」
その言葉にハッとする。
私はシェラさんのあの浄化魔法を思い出しながら
あれに近いものをイメージしていたけど、初めて
シェラさんのあの魔法を見た時に何だかちょっと
ゲーキ・ダマーっぽいなと思ったんだった。
そして今の私の格好は、手の平を太陽にかざして
その暖かさを集めているつもりだったけど、頭上に
掲げた両手とそこに作り出される光球なんてまさに
『みんなの元気をオラにちょっとずつ分けてくれ』
状態だ。
「ちっ、違うんです、これはゲーキ・ダマーじゃない
ですよ⁉︎私はただ、シェラさんの浄化魔法を思い出し
ながらあんな感じで周りに加護の力を広められない
かなって・・・‼︎」
どうしよう。物凄く恥ずかしくなって来た。
この世界に来たばかりの頃、物は試しと王宮の私に
与えられた部屋で一人、ゲーキ・ダマーを試して何も
起きずに恥ずかしさに転げ回ったことを思い出した。
「ゲーキ・ダマーではないと・・・?オレのあの
酷い有り様の浄化魔法を参考にしていただけるのは
大変光栄ですが、ゲーキ・ダマーでも浄化魔法でも
ないのですか?」
「違います!」
そんなにゲーキ・ダマーを連呼しないで欲しい。
めちゃくちゃ恥ずかしくなってきたけど、今更
この手を降ろしたらせっかく集めたこの暖かい光や
加護の力が無駄になってしまう。どうしよう。
とりあえず落ち着こうと深呼吸をする。
だけどその間にも光の球は少しずつ大きくなってきて
自分の頭上とそこに掲げた手の平が暖かさを増して
来ていた。
イリューディアさんの加護を受けた私の力は大きくて
この世界に漂う精霊達はそんな私にいつでも協力
しようと待ち構えている状態だと前に教えて貰った。
何もしないでただ頭上に手を掲げているだけのこの
状態でも、どうやらこの周囲の精霊達は張り切って
どんどん光の球を大きくしていっているみたいだ。
えっと・・・どうしようか。このままゲーキ・ダマー
みたいに光の球を放つ?
いやいや、それはなんだか恥ずかしい。
何か別の感じで、ゲーキ・ダマーとは違う方向性で
この光を放てないかな。
必死で考えた結果、今朝見た夢のしゃぼん玉が頭に
浮かんだ。
そうだ、あのしゃぼん玉みたいにこれをたくさんの
小さな光の球にして解き放とう。
そしてそのしゃぼん玉みたいに小さく分かれた球
それぞれが、薬花のあるところやその土壌へ飛んで
いって私の力を運んでくれれば。
よし決めた。
もう一度ぎゅっと目をつぶって集中する。集まって
大きくなった光の球の暖かさをかざした両手の平に
感じる。
そして一つの大きなしゃぼん玉みたいに膨れ上がった
それが、弾けた瞬間に中からもたくさんの小さな
しゃぼん玉が出て来て風に乗って周囲へ広がっていく
様子もイメージした。うん、いける気がする。
「・・・イリューディアさんの祝福を。」
ゲーキ・ダマーと叫ぶわけにはいかないので、頭上の
光球を解き放つために呪文代わりの願いを口にする。
その瞬間、ぱちんと大きく軽やかな音が私の頭の上で
鳴った。
目を開けて見上げれば、あの大きな光の球がちょうど
しゃぼん玉のように弾けたところだった。
私のイメージしていたように、中からたくさんの
透き通って金色に輝くしゃぼん玉みたいな光の球が
たくさん溢れ出して来た。
「薬花とその土壌が豊かになって、いつまでもこの国
の人達の助けになりますように。」
より具体的な願いを口にする。この国の精霊達の力で
このしゃぼん玉みたいな金色の光の球を薬花がある
ところへ運んで行って欲しい。
そう祈れば、私達のいるところにまた風が吹いた。
その風はまるで私の願いを聞き届けてくれたかの
ように小さく分かれたいくつもの光の球をあちこちへ
運んでいく。
「・・・ああ、素晴らしいですね。薬花に触れて
弾けた光の球が金色の霧雨のように輝きながらその
花に降り注いでいますよ。それに触れた薬花の色も、
どうやらわずかに濃く変わっているようです。」
しゃぼん玉のような光の球が風に乗って運ばれていく
様子を見ていたシェラさんが、自分の目の届く範囲で
ちょうど弾けたらしいその光の球の様子を教えて
くれた。
どうやら私の願った通りの加護がついているみたいで
安心する。
「これならいつもの加護の付け方よりも目立たずに、
バロイ国にも癒し子のやった事だってバレないで
済みますかね?」
シェラさんが頷く。
「まあ恐らくは。この様子をバロイ国に関係のある者
が見ても、今までに見たことのない金色のしゃぼん玉
が漂ってきて弾けたら薬花の色が濃くなった気がする
不思議だな、程度の認識かと。あとはオレの方で
今後に備えて、突然変異した薬花が発見されたらしい
などというそれらしい噂でもまた流しておきます。」
旅の途中でシェラさんが聞いた癒し子の噂では、
王都の人達を全員癒した話がやっぱり一番有名で、
癒し子は金の雨を降らせるという話がこちらにも
伝わって来ているらしい。
だからこのしゃぼん玉と癒し子を結び付けて
考える者は少ないんじゃないかということだった。
それを聞いて安心する。
「じゃあとりあえずこれで私のすることは終わりです
ね?帰りましょうか!」
その言葉にシェラさんが寂しそうな顔をした。
「二人の時間もこれまでですね。まるで夢のような
ひとときでした。そのお姿のユーリ様をオレの前に
だけ留めておける時間がもうなくなるとは。」
「いや、もう充分じゃないですか・・・?」
何しろこっちはシェラさんの全要望を叶えてレースの
下着やらシースルー気味のドレスやらを身に付けて
いるのだ。これ以上のことはないだろう。
「では帰りの馬上でもオレにしっかり身を預けて
頼ってくださいね。その美しくも妖艶なお姿の
ユーリ様の、柔らかな感触や暖かな抱き心地を
忘れないようにいつまでもオレの記憶に残して
おきたいので。」
「言い方が色っぽいを通り越していちいちいやらしく
聞こえるんですけどそれは私の気のせいですか⁉︎」
記憶力のいいシェラさんにそんなのをいつまでも
記憶に残しておきたいと言われても困る。
私のスリーサイズを知られている事といい、
シェラさんの記憶から消してしまいたいことしか
ない。しかも、
「ルーシャ国に帰ったらレジナスに自慢できることが
たくさん出来て嬉しく思います。」
この上なく嬉しそうにそんなことを言われた。
そんなの、苦虫を噛み潰したような顔でシェラさん
を見るレジナスさんと素知らぬ顔でそれを更に煽りに
かかるシェラさんというまた子供のケンカみたいな図
しか思い浮かばない。
「ほどほどにしてくださいね・・・?」
ルーシャ国に早く帰りたい気持ちは強いけど、
帰った時のことを考えると心配しかなかった。
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