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第十四章 手のひらを太陽に
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目を輝かせて私を見つめるフィリオサ殿下はその肌も
白いを通り越して青白く見えるほど線の細い美少年
だった。側に立つミリアム殿下に
「ミミ兄様が言ってたみたいに猫のお姫様みたいで
かわいいですね!」
と楽しそうに笑っている。
「馬鹿、俺はそんなこともかわいいとも言ってない
って!あと客人の前で俺をその女みたいな愛称で
呼ぶんじゃない。その呼び方は俺たちだけの時に
しろっていつも言ってるだろう?」
ミリアム殿下にたしなめられるようにそう言われた
フィリオサ殿下は、
「ふふ。兄様、照れてるんですか?そんなこと
言ってると嫌われちゃいますよ」
とにこにこしている。その様子は本当の兄弟みたい
で微笑ましい。と、急にケホケホ咳き込んだ。
「フィー⁉︎」
「フィリオサ殿下!」
ミリアム殿下とミオ宰相さんが慌てて水を渡したり
背中をさすってあげたりしている。
「大丈夫ですか⁉︎」
私も心配になってベッドのそばへ駆け寄る。
「・・・、はあ、大丈夫です。楽しくてついはしゃぎ
過ぎました。ごめんなさい。」
受け取った水を一口飲んで息をつくとフィリオサ殿下
はまた控えめな笑顔を見せた。
「ルーシャ国の癒し子のユーリ様ですよね。僕のため
にミオ宰相が無理を言ってごめんなさい。こんなに
遠い国まで来てくださってありがとうございます。」
コップを手にしたままぺこりと頭を下げれば、濃い
青紫色の髪色と真っ白で細い首筋のその色の対比が
より殿下のか弱さを強調する。
「こちらこそよろしくお願いしますね。苦しければ
横になっていても大丈夫ですよ?」
「いえ、ユーリ様からいただいたあのリンゴのおかげ
でとっても楽になりました。あの、僕のことは
フィーって呼んで下さい。親しい人達はみんなそう
呼ぶのでユーリ様にもそう呼んでいただけると
嬉しいです。」
「フィー殿下?」
「はい!」
またにこりと微笑まれた。キラキラした笑顔が
まぶしくて、なんかこう守ってあげたくなる。
ダーヴィゼルドのヒルダ様の娘のフレイヤちゃんは
私のことをユーリお姉ちゃまと呼んでくれていたけど
あれは単純に歳が上の私に対する敬称みたいなもの。
それとはまた違う、姉のように慕ってくれそうな
雰囲気をフィー殿下には感じる。
なんだろう、カティヤ様みたいな末っ子パワー
だろうか。
そうだ、エル君とは違うタイプだけど弟その2に
したくなる感じだ。
いや、その2っていうかそもそもエル君には弟扱い
するのは嫌がられてるんだけども。
「ユーリ様、フィリオサ殿下は公子様ですのでリース
やアンリと違いさすがにルーシャ国へ連れ帰ってお側
に置くことは出来ないかと。」
「何言ってるんですかシェラさん!」
かわいいなあと微笑ましくフィー殿下を眺めていたら
シェラさんは申し訳なさそうに私にそう言ってきた。
だからなぜ私のことを美少年ハンターみたいに言う
のか。
「フィリオサ殿下と魔導士団長の間にお顔の共通点は
見つけられませんが、そんなに見つめられているのは
ユーリ様の好みのお顔ということでは?やはりオレ
では役不足なのですね・・・」
オレはそんな風にユーリ様に見つめられたことは
ありませんから・・・と何故か謎の気落ちをしている
シェラさんに慌てる。
「好みだとか連れ帰りたいとか、そういう目でなんか
見てませんよ!フィー殿下にも失礼じゃないですか!
ただちょっと、弟みたいで可愛いなあって微笑ましく
見ていただけです!」
「弟?」
私の大きな声にフィー殿下が首を傾げた。
あ、しまった。聞こえてしまった。
シェラさんは一応気を使って私にしか聞こえない
ような声で話してくれたのについ大きな声で反論して
しまった。
「あ、いえ、えーと・・・」
やっぱり失礼かな。この世界に来てから、仕方の
ない事だけどみんなに子供扱いをされているので
たまには私も大人ぶりたい。
なんかそうじゃないとどんどん自分の精神年齢が退行
していっているような気がする。
ただ本当に弟妹がいたわけでもないから姉としての
正しい振る舞い方は分からないけど。
「ユーリ様が僕のお姉様ですか?」
首を傾げてフィー殿下はかわいらしく思案している。
やっぱり実の兄を亡くしたばかりの人には失礼だった
だろうか。
「何でもないんですよ、ごめんなさい。気にしないで
下さいね!」
そう言ったら、
「・・・ユーリお姉様って呼んでもいいんですか?
僕、お姉様はいないので何だかくすぐったい気分
ですけど失礼でなければそう呼んでもいいですか?」
まさかのお許しが出た。こんなにかわいい美少年に
お姉ちゃん認定されてしまった。
嬉しくて思わず目が輝いたのが自分でも分かった。
パアァ・・・と明るい雰囲気で
「ぜひ!お姉ちゃんと呼んで下さい‼︎」
勢い込んでそう言えばフィー殿下もくすくす笑い
ながら
「はい、ユーリお姉様。」
そう答えてくれる。その様子にシェラさんは
「ユーリ様・・・そう呼んで欲しければオレがいくら
でも呼んで差し上げますのに。ねぇユーリお姉様?」
そんな風に言ってくれたけど、なんか違うよね。
こんな色気たっぷりの青年を捕まえて見た目は歳下の
少女がお姉様って呼ばせてるのは怪しいお店のプレイ
か何かでしかない。
私とフィー殿下がお互いにお姉様、はい殿下、という
ままごとみたいなやり取りをしたり猫耳に興味を
持ったフィー殿下に頭を下げてその耳部分を触らせて
あげている様子を横で見ていたミリアム殿下は、
「なんだこれ・・・なんか眩しいんだけど・・・」
目が潰れる。と意味不明な事を呟いて指で自分の
目元をつまんで揉みほぐしていた。
「・・・じゃあ殿下、ちょっと手を触らせてもらって
いいですか?」
「どうぞ、お姉様のお好きになさって下さい。」
殿下ともだいぶ打ち解けて来たので私は自分の両手を
差し出して殿下の手を取る。
その手はやっぱり青白くか細い。男の子なのに。
細い、もっと食べろとよく言われる私とそんなに
変わらないほどだ。それにとっても冷えていて
ひんやり冷たい。
やっぱりこの部屋はもう少し日の光が入るように
してあげた方がいいのかも、と思いながら続ける。
「今から私が温めますね。充分温まるまで色々お話
しましょう!」
殿下の手を取る私の両手がうっすらと淡く光る。
その黄金色の光は私の手から殿下の手へと伝わり
「すごい、本当に温かく感じます!今までにも何人か
魔導士や神官から治癒魔法は受けたことがあります
けど、それよりもずっと暖かくて気持ちいいです!」
フィー殿下は驚いている。殿下は私がその手をただ
温めようとしているだけだと思っているけど、実は
もう癒しの力を使っている。
強過ぎないように手加減しながら。
ヒールって呪文を言ってもいいけどあれは力加減を
間違えるとリオン様みたいな強化人間にしてしまう
可能性がある。
だからいつかの演習場のデレクさんの時のように、
話をしながらフィー殿下の望む形での回復を
引き出してみようと思った。
癒しの力を使いながらフィー殿下に話しかける。
「殿下は元気になったら何かしたい事はありますか?
行ってみたいところとか。」
「えーと、ミミ兄様に乗馬を教えてもらいたいです。
2人で遠乗りに行ってみたい!」
そう言って傍らのミリアム殿下を見上げて笑う。
ミリアム殿下も、
「いいなそれ。フィーの馬は俺が選んでやるよ。
鞍もいいやつを贈ろう。」
フィー殿下の頭を撫でて微笑んでいる。
「じゃあその為にもたくさん歩いたり運動したりして
体力をつけないといけませんね。」
「お姉様は馬に乗れますか?」
「1人ではまだ無理です。でも二人乗りでなら崖下り
も渓流を飛び越えるのもした事がありますよ!」
そんな話をすればフィー殿下は目を丸くする。
ミリアム殿下もあり得ない、と呟いていた。
その他にもフィー殿下は、喉に悪いからと禁止されて
いる辛いご飯も食べてみたいし、木登りもしたい、
湖で泳いでみたい、魔法も勉強してみんなの役に
立ちたい、など色々な事を話してくれた。
・・・うん、きっとそれは全部出来るようになるよ。
だから今はたくさんその楽しい出来事をイメージして
欲しい。
そう願うと殿下の手を握る私の手はさっきよりも
ほんの少し熱を持った。
「あ!それから馬に乗れるようになったら僕、薬花の
群生地にも行ってみたいです!」
ふと思い出したように口にしたフィー殿下の発言に
ミオ宰相とミリアム殿下が驚いた。
それは栽培が出来なくて自然にポツポツと自生して
いるものを探して採取するしかないと思われていた
薬花を、絶滅から救えるかも知れない貴重な情報
だった。
白いを通り越して青白く見えるほど線の細い美少年
だった。側に立つミリアム殿下に
「ミミ兄様が言ってたみたいに猫のお姫様みたいで
かわいいですね!」
と楽しそうに笑っている。
「馬鹿、俺はそんなこともかわいいとも言ってない
って!あと客人の前で俺をその女みたいな愛称で
呼ぶんじゃない。その呼び方は俺たちだけの時に
しろっていつも言ってるだろう?」
ミリアム殿下にたしなめられるようにそう言われた
フィリオサ殿下は、
「ふふ。兄様、照れてるんですか?そんなこと
言ってると嫌われちゃいますよ」
とにこにこしている。その様子は本当の兄弟みたい
で微笑ましい。と、急にケホケホ咳き込んだ。
「フィー⁉︎」
「フィリオサ殿下!」
ミリアム殿下とミオ宰相さんが慌てて水を渡したり
背中をさすってあげたりしている。
「大丈夫ですか⁉︎」
私も心配になってベッドのそばへ駆け寄る。
「・・・、はあ、大丈夫です。楽しくてついはしゃぎ
過ぎました。ごめんなさい。」
受け取った水を一口飲んで息をつくとフィリオサ殿下
はまた控えめな笑顔を見せた。
「ルーシャ国の癒し子のユーリ様ですよね。僕のため
にミオ宰相が無理を言ってごめんなさい。こんなに
遠い国まで来てくださってありがとうございます。」
コップを手にしたままぺこりと頭を下げれば、濃い
青紫色の髪色と真っ白で細い首筋のその色の対比が
より殿下のか弱さを強調する。
「こちらこそよろしくお願いしますね。苦しければ
横になっていても大丈夫ですよ?」
「いえ、ユーリ様からいただいたあのリンゴのおかげ
でとっても楽になりました。あの、僕のことは
フィーって呼んで下さい。親しい人達はみんなそう
呼ぶのでユーリ様にもそう呼んでいただけると
嬉しいです。」
「フィー殿下?」
「はい!」
またにこりと微笑まれた。キラキラした笑顔が
まぶしくて、なんかこう守ってあげたくなる。
ダーヴィゼルドのヒルダ様の娘のフレイヤちゃんは
私のことをユーリお姉ちゃまと呼んでくれていたけど
あれは単純に歳が上の私に対する敬称みたいなもの。
それとはまた違う、姉のように慕ってくれそうな
雰囲気をフィー殿下には感じる。
なんだろう、カティヤ様みたいな末っ子パワー
だろうか。
そうだ、エル君とは違うタイプだけど弟その2に
したくなる感じだ。
いや、その2っていうかそもそもエル君には弟扱い
するのは嫌がられてるんだけども。
「ユーリ様、フィリオサ殿下は公子様ですのでリース
やアンリと違いさすがにルーシャ国へ連れ帰ってお側
に置くことは出来ないかと。」
「何言ってるんですかシェラさん!」
かわいいなあと微笑ましくフィー殿下を眺めていたら
シェラさんは申し訳なさそうに私にそう言ってきた。
だからなぜ私のことを美少年ハンターみたいに言う
のか。
「フィリオサ殿下と魔導士団長の間にお顔の共通点は
見つけられませんが、そんなに見つめられているのは
ユーリ様の好みのお顔ということでは?やはりオレ
では役不足なのですね・・・」
オレはそんな風にユーリ様に見つめられたことは
ありませんから・・・と何故か謎の気落ちをしている
シェラさんに慌てる。
「好みだとか連れ帰りたいとか、そういう目でなんか
見てませんよ!フィー殿下にも失礼じゃないですか!
ただちょっと、弟みたいで可愛いなあって微笑ましく
見ていただけです!」
「弟?」
私の大きな声にフィー殿下が首を傾げた。
あ、しまった。聞こえてしまった。
シェラさんは一応気を使って私にしか聞こえない
ような声で話してくれたのについ大きな声で反論して
しまった。
「あ、いえ、えーと・・・」
やっぱり失礼かな。この世界に来てから、仕方の
ない事だけどみんなに子供扱いをされているので
たまには私も大人ぶりたい。
なんかそうじゃないとどんどん自分の精神年齢が退行
していっているような気がする。
ただ本当に弟妹がいたわけでもないから姉としての
正しい振る舞い方は分からないけど。
「ユーリ様が僕のお姉様ですか?」
首を傾げてフィー殿下はかわいらしく思案している。
やっぱり実の兄を亡くしたばかりの人には失礼だった
だろうか。
「何でもないんですよ、ごめんなさい。気にしないで
下さいね!」
そう言ったら、
「・・・ユーリお姉様って呼んでもいいんですか?
僕、お姉様はいないので何だかくすぐったい気分
ですけど失礼でなければそう呼んでもいいですか?」
まさかのお許しが出た。こんなにかわいい美少年に
お姉ちゃん認定されてしまった。
嬉しくて思わず目が輝いたのが自分でも分かった。
パアァ・・・と明るい雰囲気で
「ぜひ!お姉ちゃんと呼んで下さい‼︎」
勢い込んでそう言えばフィー殿下もくすくす笑い
ながら
「はい、ユーリお姉様。」
そう答えてくれる。その様子にシェラさんは
「ユーリ様・・・そう呼んで欲しければオレがいくら
でも呼んで差し上げますのに。ねぇユーリお姉様?」
そんな風に言ってくれたけど、なんか違うよね。
こんな色気たっぷりの青年を捕まえて見た目は歳下の
少女がお姉様って呼ばせてるのは怪しいお店のプレイ
か何かでしかない。
私とフィー殿下がお互いにお姉様、はい殿下、という
ままごとみたいなやり取りをしたり猫耳に興味を
持ったフィー殿下に頭を下げてその耳部分を触らせて
あげている様子を横で見ていたミリアム殿下は、
「なんだこれ・・・なんか眩しいんだけど・・・」
目が潰れる。と意味不明な事を呟いて指で自分の
目元をつまんで揉みほぐしていた。
「・・・じゃあ殿下、ちょっと手を触らせてもらって
いいですか?」
「どうぞ、お姉様のお好きになさって下さい。」
殿下ともだいぶ打ち解けて来たので私は自分の両手を
差し出して殿下の手を取る。
その手はやっぱり青白くか細い。男の子なのに。
細い、もっと食べろとよく言われる私とそんなに
変わらないほどだ。それにとっても冷えていて
ひんやり冷たい。
やっぱりこの部屋はもう少し日の光が入るように
してあげた方がいいのかも、と思いながら続ける。
「今から私が温めますね。充分温まるまで色々お話
しましょう!」
殿下の手を取る私の両手がうっすらと淡く光る。
その黄金色の光は私の手から殿下の手へと伝わり
「すごい、本当に温かく感じます!今までにも何人か
魔導士や神官から治癒魔法は受けたことがあります
けど、それよりもずっと暖かくて気持ちいいです!」
フィー殿下は驚いている。殿下は私がその手をただ
温めようとしているだけだと思っているけど、実は
もう癒しの力を使っている。
強過ぎないように手加減しながら。
ヒールって呪文を言ってもいいけどあれは力加減を
間違えるとリオン様みたいな強化人間にしてしまう
可能性がある。
だからいつかの演習場のデレクさんの時のように、
話をしながらフィー殿下の望む形での回復を
引き出してみようと思った。
癒しの力を使いながらフィー殿下に話しかける。
「殿下は元気になったら何かしたい事はありますか?
行ってみたいところとか。」
「えーと、ミミ兄様に乗馬を教えてもらいたいです。
2人で遠乗りに行ってみたい!」
そう言って傍らのミリアム殿下を見上げて笑う。
ミリアム殿下も、
「いいなそれ。フィーの馬は俺が選んでやるよ。
鞍もいいやつを贈ろう。」
フィー殿下の頭を撫でて微笑んでいる。
「じゃあその為にもたくさん歩いたり運動したりして
体力をつけないといけませんね。」
「お姉様は馬に乗れますか?」
「1人ではまだ無理です。でも二人乗りでなら崖下り
も渓流を飛び越えるのもした事がありますよ!」
そんな話をすればフィー殿下は目を丸くする。
ミリアム殿下もあり得ない、と呟いていた。
その他にもフィー殿下は、喉に悪いからと禁止されて
いる辛いご飯も食べてみたいし、木登りもしたい、
湖で泳いでみたい、魔法も勉強してみんなの役に
立ちたい、など色々な事を話してくれた。
・・・うん、きっとそれは全部出来るようになるよ。
だから今はたくさんその楽しい出来事をイメージして
欲しい。
そう願うと殿下の手を握る私の手はさっきよりも
ほんの少し熱を持った。
「あ!それから馬に乗れるようになったら僕、薬花の
群生地にも行ってみたいです!」
ふと思い出したように口にしたフィー殿下の発言に
ミオ宰相とミリアム殿下が驚いた。
それは栽培が出来なくて自然にポツポツと自生して
いるものを探して採取するしかないと思われていた
薬花を、絶滅から救えるかも知れない貴重な情報
だった。
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