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第十四章 手のひらを太陽に
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歓迎会の最初の方でエーリク様のところへ挨拶に
伺うと、いまだに自分の腕の中から私を離そうとせず
に抱いたままのシェラさんに難しい顔をする事もなく
微笑んでくれた。
「君がその手から離すのは惜しいと分かっているが、
もっと近くでその少女を見せてくれるかな?」
そうエーリク様に言われたシェラさんは、私を
恭しくエーリク様に差し出した。私は貢ぎ物か。
どれ、とエーリク様の膝の上に座らせられてしげしげ
と見つめられる。
「恐れ多くも召喚者様を膝に乗せる不敬をお許し
下さい。お会い出来て光栄ですぞ、ユーリ様。」
そんな風にそっと囁かれた。エーリク様とその膝に
乗る私は、傍らに立つミオ宰相さんとシェラさんに
隠れているので、他の人達には何を話しているのか
分からないはずだ。
シェラさんは他愛のない話をミオ宰相さんと立った
まましながら、飲み物を取ったり身振りをしたりして
エーリク様の唇の動きが読まれるのも防ぐようにごく
自然な動きで視界を他から遮ってくれている。
「私もお会いできて嬉しいです。お役に立てるように
精一杯頑張りますね。」
そう言った私に目を細めて嬉しそうにしてくれた。
「明日、ゆっくりとお話出来るのを楽しみにして
おります。リオン殿下の事も気掛かりと思いますが、
今日はゆっくりと休まれるのがよろしいでしょう。」
そう言うと、エーリク様は広間の皆にも聞こえる
ような大きめの声で
「なるほど、さすが大国ルーシャの大商人ともなれば
珍しい者を供にする。こちらではとても目にする事も
ない興味深いものを見せてもらった。皆もこの珍しい
客人に失礼のないよう丁重に扱うがよい。」
そう言って私の肩をぽんぽんと叩くと立ち上がって
シェラさんに渡した。
「ミオ宰相、儂はそろそろ席を外すぞ。偉い者が
おらぬ方が皆もくつろげるだろう。皆は宴席の酒を
飲み干し、食事を食べ尽くすまで夜が深くなろうとも
楽しむが良い。ここは明日の朝まで開放する。」
その言葉にわあっと歓声が上がり大公万歳、の声が
あちこちから上がる。
朝まで開放しておくって、眠くなったらここでザコ寝
してから帰ってもいいってこと?いや、だから防犯は
どうなってるんだろう・・・?
モリー公国は窓だけじゃなく人の気質までなんだか
おおらかだ。
そうしてエーリク様が退出してしまえば、宴席は
さらに盛り上がりを見せてあちこち賑やかになった。
商人に扮している騎士さん達のところへモリー公国の
商人らしい人達がやって来てルーシャ国や他国の
最新の商い事情についても聞いたりしている。
そのあたりの情報はマリーさんの実家の伝手で人を
呼んで騎士さん達に知識を詰め込んだから心配ないと
シェラさんがこっそり教えてくれた。
商人としての立ち居振る舞いだけでなくそんな知識
まで数日で頭に入れなきゃならなかったなんて、その
苦労は想像以上だ。
「あとで騎士さん達にお疲れ様の意味を込めたものを
何かあげたいですね・・・」
ベールの奥から気の毒そうにみんなを見つめれば、
「これが彼らの仕事ですからお気遣いなく。むしろ
中央騎士団たるものこれくらい簡単に出来なければ
いけませんよ?」
鬼教官のシェラさんは平然とそんな事を言う。
「それよりユーリ様、こちらは召し上がりましたか?
ルーシャ国にはない味付けのお料理ですよ。それに
ほら、このお茶は薬草茶です。胃もたれを防いで
たくさん料理を食べられるようにするためのものの
ようです、面白いですね。」
騎士さん達には目もくれず、あぐらをかいた膝の間に
すっぽりとはまるように私を座らせてあれこれ料理を
取り分けてはすすめてくる。
「シェラさん、わざわざ膝に乗せなくても・・・」
「その愛らしいお口に食事を運べないのですから
せめてこれくらいはお許し下さい」
一応王都でレジナスさんとおとなげないケンカをした
時に私に怒られたことを守って、何か食べさせようと
するのは諦めてくれたらしい。
その代わりにリオン様ばりにすっぽりと、体を抱える
ように座ったまま抱き締められている格好だ。
そんな私達のところにも、挨拶のためにモリー公国の
人達が入れ替わり立ち替わりやって来る。
みんなもれなくちらちらと私を見ているけど、特に
私から話しかけることもないし下手に喋って素性が
バレてもいけないので対応は全てシェラさんに任せて
私は一心不乱に出された食事を食べていた。
「近くで見ると思ったよりも小さいんですね。」
「噛み付いたりはしないのですか?」
「見た目は少女ですが実年齢は違うということも
ないのですかな?」
「人間には使えない何か特殊な能力を持っていたり
魔法が使えたりするのでは?」
「どこで手に入れたので?」
結構好き勝手なことを言っているけど私が言葉を
理解出来てるとは思わないらしい。
たまに私がシェラさんに耳を寄せて、あそこのお肉を
取って欲しいとか飲み物が欲しいとか言うと言葉が
通じるのかとびっくりしていた。
そうしてしばらくの間、やって来る人達の相手を
していたシェラさんが目の前のお皿に手を伸ばして
前のめりになった時だ。
「ユーリ様、そのまま顔を動かさずに目だけでご自分
の右斜め前、最奥から二番目の柱をご覧下さい。」
「え?」
唇をほとんど動かさないまま器用にそんな事を
言われて一瞬体が固まってしまった。
「知らないふりで食べ続けて下さい。その柱の陰から
こちらを観察している者がおります。フードは被って
おりますが髪色は青紫です。」
庭園で出会った不届き者では、と言われて頑張って
視線だけでそちらを確かめる。
顔は見えないけど、確かに背格好は似ているし青紫の
髪色だ。
シェラさんも相手を観察していたらしく
「随分と若いですね。動きは魔導士よりも騎士に近い
ですが、護衛騎士というわけでも無さそうです。
髪色といい、やはり王族の誰かなのかとは思いますが
モリー公国にそんな歳の者はいないはずですし。」
ミオ宰相に聞いてみます、と言うと私を抱えて
立ち上がった。
「さて、お姫様はそろそろ寝る時間ですね?これ位で
お部屋に戻らせていただきましょうか。」
柱の陰から私を窺う者がいるので念のためにもう
戻るらしい。
そのまま周りの人達に退出の挨拶をして、同行して
来た騎士さんも二、三人が酔ったみたいだ、俺らも
戻るか。と護衛をしているように見えないようにごく
自然について来てくれた。
「いいですかユーリ様、お部屋の鍵を開けては
いけませんよ。部屋の窓も全て鍵を掛けて外から
見えないようにカーテンを引いてありますから、
オレが戻るまでそのままお待ち下さい。」
部屋に戻るとそう話しながらシェラさんはてきぱきと
私のドレスを脱がせてくれて、くつろいだゆったりと
した服に着替えさせ、猫耳もほどいてくれた。
「シェラさんは何処かに行ってくるんですか?」
「先ほどの者について宰相に話を聞きながらお湯を
いただいてまいります。この部屋の浴場はユーリ様
専用でお使いいただきますからね。」
ああ、うん、さすがに一つの部屋でお風呂まで一緒に
使ったなんてリオン様にバレたら後で大変なことに
なる気がする。主に私が。
下手をすれば一緒にお風呂に入ろうねとか言われそう
だし、そこにレジナスさんまで巻き込まれ事故になる
可能性まである。
それは何としても阻止したいのでこくこく頷いた。
「分かりました、大丈夫ですよ!誰が来ても扉は
開けませんし居留守を使います!」
真剣に答えた私に、頼もしいですねと微笑むと
シェラさんは静かに部屋を出て行った。
伺うと、いまだに自分の腕の中から私を離そうとせず
に抱いたままのシェラさんに難しい顔をする事もなく
微笑んでくれた。
「君がその手から離すのは惜しいと分かっているが、
もっと近くでその少女を見せてくれるかな?」
そうエーリク様に言われたシェラさんは、私を
恭しくエーリク様に差し出した。私は貢ぎ物か。
どれ、とエーリク様の膝の上に座らせられてしげしげ
と見つめられる。
「恐れ多くも召喚者様を膝に乗せる不敬をお許し
下さい。お会い出来て光栄ですぞ、ユーリ様。」
そんな風にそっと囁かれた。エーリク様とその膝に
乗る私は、傍らに立つミオ宰相さんとシェラさんに
隠れているので、他の人達には何を話しているのか
分からないはずだ。
シェラさんは他愛のない話をミオ宰相さんと立った
まましながら、飲み物を取ったり身振りをしたりして
エーリク様の唇の動きが読まれるのも防ぐようにごく
自然な動きで視界を他から遮ってくれている。
「私もお会いできて嬉しいです。お役に立てるように
精一杯頑張りますね。」
そう言った私に目を細めて嬉しそうにしてくれた。
「明日、ゆっくりとお話出来るのを楽しみにして
おります。リオン殿下の事も気掛かりと思いますが、
今日はゆっくりと休まれるのがよろしいでしょう。」
そう言うと、エーリク様は広間の皆にも聞こえる
ような大きめの声で
「なるほど、さすが大国ルーシャの大商人ともなれば
珍しい者を供にする。こちらではとても目にする事も
ない興味深いものを見せてもらった。皆もこの珍しい
客人に失礼のないよう丁重に扱うがよい。」
そう言って私の肩をぽんぽんと叩くと立ち上がって
シェラさんに渡した。
「ミオ宰相、儂はそろそろ席を外すぞ。偉い者が
おらぬ方が皆もくつろげるだろう。皆は宴席の酒を
飲み干し、食事を食べ尽くすまで夜が深くなろうとも
楽しむが良い。ここは明日の朝まで開放する。」
その言葉にわあっと歓声が上がり大公万歳、の声が
あちこちから上がる。
朝まで開放しておくって、眠くなったらここでザコ寝
してから帰ってもいいってこと?いや、だから防犯は
どうなってるんだろう・・・?
モリー公国は窓だけじゃなく人の気質までなんだか
おおらかだ。
そうしてエーリク様が退出してしまえば、宴席は
さらに盛り上がりを見せてあちこち賑やかになった。
商人に扮している騎士さん達のところへモリー公国の
商人らしい人達がやって来てルーシャ国や他国の
最新の商い事情についても聞いたりしている。
そのあたりの情報はマリーさんの実家の伝手で人を
呼んで騎士さん達に知識を詰め込んだから心配ないと
シェラさんがこっそり教えてくれた。
商人としての立ち居振る舞いだけでなくそんな知識
まで数日で頭に入れなきゃならなかったなんて、その
苦労は想像以上だ。
「あとで騎士さん達にお疲れ様の意味を込めたものを
何かあげたいですね・・・」
ベールの奥から気の毒そうにみんなを見つめれば、
「これが彼らの仕事ですからお気遣いなく。むしろ
中央騎士団たるものこれくらい簡単に出来なければ
いけませんよ?」
鬼教官のシェラさんは平然とそんな事を言う。
「それよりユーリ様、こちらは召し上がりましたか?
ルーシャ国にはない味付けのお料理ですよ。それに
ほら、このお茶は薬草茶です。胃もたれを防いで
たくさん料理を食べられるようにするためのものの
ようです、面白いですね。」
騎士さん達には目もくれず、あぐらをかいた膝の間に
すっぽりとはまるように私を座らせてあれこれ料理を
取り分けてはすすめてくる。
「シェラさん、わざわざ膝に乗せなくても・・・」
「その愛らしいお口に食事を運べないのですから
せめてこれくらいはお許し下さい」
一応王都でレジナスさんとおとなげないケンカをした
時に私に怒られたことを守って、何か食べさせようと
するのは諦めてくれたらしい。
その代わりにリオン様ばりにすっぽりと、体を抱える
ように座ったまま抱き締められている格好だ。
そんな私達のところにも、挨拶のためにモリー公国の
人達が入れ替わり立ち替わりやって来る。
みんなもれなくちらちらと私を見ているけど、特に
私から話しかけることもないし下手に喋って素性が
バレてもいけないので対応は全てシェラさんに任せて
私は一心不乱に出された食事を食べていた。
「近くで見ると思ったよりも小さいんですね。」
「噛み付いたりはしないのですか?」
「見た目は少女ですが実年齢は違うということも
ないのですかな?」
「人間には使えない何か特殊な能力を持っていたり
魔法が使えたりするのでは?」
「どこで手に入れたので?」
結構好き勝手なことを言っているけど私が言葉を
理解出来てるとは思わないらしい。
たまに私がシェラさんに耳を寄せて、あそこのお肉を
取って欲しいとか飲み物が欲しいとか言うと言葉が
通じるのかとびっくりしていた。
そうしてしばらくの間、やって来る人達の相手を
していたシェラさんが目の前のお皿に手を伸ばして
前のめりになった時だ。
「ユーリ様、そのまま顔を動かさずに目だけでご自分
の右斜め前、最奥から二番目の柱をご覧下さい。」
「え?」
唇をほとんど動かさないまま器用にそんな事を
言われて一瞬体が固まってしまった。
「知らないふりで食べ続けて下さい。その柱の陰から
こちらを観察している者がおります。フードは被って
おりますが髪色は青紫です。」
庭園で出会った不届き者では、と言われて頑張って
視線だけでそちらを確かめる。
顔は見えないけど、確かに背格好は似ているし青紫の
髪色だ。
シェラさんも相手を観察していたらしく
「随分と若いですね。動きは魔導士よりも騎士に近い
ですが、護衛騎士というわけでも無さそうです。
髪色といい、やはり王族の誰かなのかとは思いますが
モリー公国にそんな歳の者はいないはずですし。」
ミオ宰相に聞いてみます、と言うと私を抱えて
立ち上がった。
「さて、お姫様はそろそろ寝る時間ですね?これ位で
お部屋に戻らせていただきましょうか。」
柱の陰から私を窺う者がいるので念のためにもう
戻るらしい。
そのまま周りの人達に退出の挨拶をして、同行して
来た騎士さんも二、三人が酔ったみたいだ、俺らも
戻るか。と護衛をしているように見えないようにごく
自然について来てくれた。
「いいですかユーリ様、お部屋の鍵を開けては
いけませんよ。部屋の窓も全て鍵を掛けて外から
見えないようにカーテンを引いてありますから、
オレが戻るまでそのままお待ち下さい。」
部屋に戻るとそう話しながらシェラさんはてきぱきと
私のドレスを脱がせてくれて、くつろいだゆったりと
した服に着替えさせ、猫耳もほどいてくれた。
「シェラさんは何処かに行ってくるんですか?」
「先ほどの者について宰相に話を聞きながらお湯を
いただいてまいります。この部屋の浴場はユーリ様
専用でお使いいただきますからね。」
ああ、うん、さすがに一つの部屋でお風呂まで一緒に
使ったなんてリオン様にバレたら後で大変なことに
なる気がする。主に私が。
下手をすれば一緒にお風呂に入ろうねとか言われそう
だし、そこにレジナスさんまで巻き込まれ事故になる
可能性まである。
それは何としても阻止したいのでこくこく頷いた。
「分かりました、大丈夫ですよ!誰が来ても扉は
開けませんし居留守を使います!」
真剣に答えた私に、頼もしいですねと微笑むと
シェラさんは静かに部屋を出て行った。
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