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第十二章 癒し子来たりて虎を呼ぶ
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「かわいい!エル君はやっぱり天使です‼︎」
笑顔を見せたエル君を思わず抱きしめて撫でようと
したら、残念なことにそれはサッと避けられた。
「どうしてすぐそう調子に乗るんですか?背が
伸びなくなるから上から押さないで下さいって
僕言いましたよね。」
あっという間にいつものエル君に戻ってしまった。
つれないなあ、と口を尖らせて文句を言っていれば
シンシアさんに呼ばれる。
「ユーリ様、もうデクラスに戻れるそうですよ。
お支度を整え次第、馬車にお乗り下さい。」
「もういいんですか?」
「後はここに残る騎士や傭兵達にまかせて大丈夫
だそうです。今からデクラスへ戻るとお風呂を
いただいて眠るだけになりますので、夕食は馬車の
中での軽食になりますがよろしいですか?」
申し訳なさそうにそう聞かれたけど、全然問題ない。
むしろ軽食まで準備してもらってありがたい位だ。
「夕食はラーデウルフのお肉をはさんだサンドイッチ
ですよユーリ様‼︎」
シンシアさんの後ろから、バスケットを持った
マリーさんがひょっこり顔を覗かせた。
「えっ⁉︎魔獣料理ですか⁉︎」
ラーデウルフのお肉はおいしいってリオン様は言って
いた。でもこの騒ぎでそれを食べるのはすっかり
諦めていたんだけど。
「騎士さん達が、頑張ったユーリ様においしいお肉を
食べてもらって早く体力を回復して欲しいからって
さっき張り切って焼いてくれましたよ!」
うわあ、嬉しい。
「ユーリの目がそんなにキラキラしているのは
久しぶりに見るね。まさかそこまでラーデウルフの
料理を楽しみにしているとは思わなかったよ。」
やってきたリオン様は笑いながらそう言って私を
縦抱きにした。
「片付けで大変な中、わざわざお肉を焼いてくれた
なんてお礼を言わないと・・・!」
「じゃあデクラスへ向かう馬車の中から手を振って
あげて。それだけでも彼らはまた張り切って町の
復旧に精を出してくれるはずだから。」
そんな話をしながらマリーさんからバスケットを
受け取ったエル君と一緒に馬車へと乗り込む。
そんな私達を神官さんや町の人達、復旧作業の手を
止めて騎士さんや傭兵さん達まで見送ってくれた。
外はすっかり薄暗くなっている。
こうしてたくさんの人達に見送られながら、私達は
アドニスの町を後にした。
「・・・これはすごいですね。」
馬車は今、グノーデルさんの作ったデクラスへ続く
一本道を走っている。
「グノーデル神様の加護・・・いや、単にその力の
影響が残っているだけなのかな?もしかすると
魔物も避けて通る道かも知れないね。」
さっきから私とリオン様は馬車の窓から外の様子を
見つめていた。
ザドルさんの言っていた通り、グノーデルさんが
山を吹き飛ばして出来た道は綺麗な一本道だった。
そして暗くなった今、その道はうっすらと青白く
発光していてほのかに明るい。
松明やランプをつけた馬車でなくても充分走れそうな
感じだ。
しかも馬で並走している魔導士さんが言うには、
その道からはグノーデルさんの力が感じられると
いう。
さっきリオン様が言っていたように、ラーデウルフ
程度ならその神威を感じ取ってこの道に近付かない
のではないかと話している。
「崩れた山を取り除いて、魔物も避ける道をそこに
通してくれるなんてグノーデルさんは凄いです。」
しかもあっという間の出来事だ。
「それだけじゃないでしょ」
「え?」
リオン様の言葉に訝しげに見つめれば、
「デクラスでユーリを悪し様に言った傭兵もどきにも
グノーデル神様は罰を与えてくれたんだよね。」
今頃どんな様子になっているのか報告を聞くのが
楽しみだ。リオン様はそう言って笑っている。
あの件については、もう怒ってはいないけどまだ根に
もってはいるらしい。
傭兵さん達、改心するまで口を聞けないっていう
話だけど大丈夫かな。
気にしながらデクラスの町へ戻れば、夜も遅い時間
だというのに町の入り口から領主様の館へは赤々と
松明が並び町の人達や傭兵さん、神官さん達までもが
ずらりと並んで私達の馬車が通り過ぎるまでずっと
頭を下げて迎えてくれた。
「一体何ごとですかね⁉︎」
昨日この町に到着した時は確かに大歓迎されたけど、
その時ですらこんな大仰な歓待ではなかったのに。
「何だろう。アドニスにグノーデル神様が現れた話を
聞いたからかな?」
リオン様も不思議そうにしていた。
その後領主様の館に着き、お茶を出してもらいながら
話を聞いて私達はやっとそこでその訳を知る。
グノーデルさんのあの大きな声での少しだけお説教
めいた演説のような話は、アドニスの町だけでなく
ここデクラスまで聞こえて来たのだと言う。
「山の向こうで大きな雷の音がしたかと思うと、
突然地面が揺れました。と同時に、その場の全員が
頭を上から押さえつけられたかのように上げられなく
なったばかりか、立てなくなって膝を地面につけ
体が勝手に平伏しまして」
アドニスの町の人達と同じだ。グノーデルさんが
地上に出ただけでここまで影響があるなんて。
何ともなくグノーデルさんに抱きついて触れ合って
いた私にはそれがあまりピンとこなくて目を丸くして
いたけど、リオン様達はそうだろうねと納得して
頷いていた。
領主様はそれだけで、只事ではない何かが起きたと
知り恐ろしくなったのに更にその後があった。
「・・・その時、天から降り注ぐ声がグノーデル神様
の名を名乗り、イリューディア神様と癒し子様に
ついて語られたのです。」
ユーリ様に無礼を働いたあの傭兵達の事を言っている
のだということはすぐに分かりました。
そう言う領主様はその時の事を思い出したのか、
恐ろしげに身を縮こまらせている。
それに対してリオン様はなるほど、と相槌を打った。
「姿は見えなくともそれだけの経験をすれば、それが
魔物のまやかしなどではなく間違いなく神の顕現だと
君達にも分かっただろうね。まさかと思うけど、
それが神の降臨だということを疑う者はいなかった
だろうね?」
少しだけ面白そうに目を細めてそう言ったリオン様は
領主様始めデクラスの町の人達のグノーデルさんに
対する信心をわざと試しているようだ。
リオン様ならアドニスから戻って来た私達をあれだけ
大仰に歓待されたらそんなはずはないと分かって
いそうなのにちょっと意地悪だ。
「そ、それは勿論!疑うべくもございません‼︎」
縮こまって下を向いてしまっていた領主様は慌てて
顔を上げるとリオン様を見た。
そんな領主様にリオン様は、ふうん、と顎に手を当て
「君達はそうだろう。でもユーリを悪し様に言った
彼らはどうかな?グノーデル神様のお言葉では、
どうやら彼らにはそれ相応の報いがあったよう
だけど。」
少しだけ面白そうにそう言った。どうやら今ここで
あの人達について知りたいらしい。
だからわざとこんな意地悪をしたのか。その楽しげ
ですらある雰囲気はちょっとだけグノーデルさんを
思い出した。
領主様は力説する。
「私もグノーデル神様のお言葉が気になり、すぐに
彼らの様子を見に行かせました!」
あの人達は私達の警護につけないだけでなく、町の
警備にも当たらせてもらえず魔物避けのための
町を囲む柵作りに回されていて、その時デクラスの
郊外にいたという。
そして領主様の使者が様子を見に行った時、すでに
その人達はみんな口を聞けなくなっていてそこは
騒然としていたらしい。グノーデルさんの言った
通りだ。
「へぇ・・・グノーデル神様のお怒りを買うと
いうのは本当に恐ろしいね。彼らもそれで反省して
くれればいいけど。それに、これでグノーデル神様の
仰った事が本当の事であるという良い証になったね。
この先ユーリやイリューディア神様を下に見た発言を
する者がいなくなる事を僕も願っているよ。」
私から話を聞いてあの傭兵さん達に何が起きたのか、
どうすれば元に戻るのかを知っているはずなのに
リオン様はわざとらしくそんな事を言う。
まったく、少し意地悪過ぎないかな?
どうやらリオン様はあの傭兵さん達が元に戻る方法を
教えてあげなそうなので私が口を開く。
「すみません、その傭兵さん達なんですけど・・・」
そうしてグノーデルさんの話していた事を伝えて
あげれば、神妙な面持ちでそれを聞いた領主様は
しっかりと頷いた。
肝に銘じ、あいつらにも良く言い聞かせます。
そう言ってくれたから、後はあの人達の心がけ
次第だ。なるべく早く元に戻ればいいな、と私は
心の中でそっと祈った。
笑顔を見せたエル君を思わず抱きしめて撫でようと
したら、残念なことにそれはサッと避けられた。
「どうしてすぐそう調子に乗るんですか?背が
伸びなくなるから上から押さないで下さいって
僕言いましたよね。」
あっという間にいつものエル君に戻ってしまった。
つれないなあ、と口を尖らせて文句を言っていれば
シンシアさんに呼ばれる。
「ユーリ様、もうデクラスに戻れるそうですよ。
お支度を整え次第、馬車にお乗り下さい。」
「もういいんですか?」
「後はここに残る騎士や傭兵達にまかせて大丈夫
だそうです。今からデクラスへ戻るとお風呂を
いただいて眠るだけになりますので、夕食は馬車の
中での軽食になりますがよろしいですか?」
申し訳なさそうにそう聞かれたけど、全然問題ない。
むしろ軽食まで準備してもらってありがたい位だ。
「夕食はラーデウルフのお肉をはさんだサンドイッチ
ですよユーリ様‼︎」
シンシアさんの後ろから、バスケットを持った
マリーさんがひょっこり顔を覗かせた。
「えっ⁉︎魔獣料理ですか⁉︎」
ラーデウルフのお肉はおいしいってリオン様は言って
いた。でもこの騒ぎでそれを食べるのはすっかり
諦めていたんだけど。
「騎士さん達が、頑張ったユーリ様においしいお肉を
食べてもらって早く体力を回復して欲しいからって
さっき張り切って焼いてくれましたよ!」
うわあ、嬉しい。
「ユーリの目がそんなにキラキラしているのは
久しぶりに見るね。まさかそこまでラーデウルフの
料理を楽しみにしているとは思わなかったよ。」
やってきたリオン様は笑いながらそう言って私を
縦抱きにした。
「片付けで大変な中、わざわざお肉を焼いてくれた
なんてお礼を言わないと・・・!」
「じゃあデクラスへ向かう馬車の中から手を振って
あげて。それだけでも彼らはまた張り切って町の
復旧に精を出してくれるはずだから。」
そんな話をしながらマリーさんからバスケットを
受け取ったエル君と一緒に馬車へと乗り込む。
そんな私達を神官さんや町の人達、復旧作業の手を
止めて騎士さんや傭兵さん達まで見送ってくれた。
外はすっかり薄暗くなっている。
こうしてたくさんの人達に見送られながら、私達は
アドニスの町を後にした。
「・・・これはすごいですね。」
馬車は今、グノーデルさんの作ったデクラスへ続く
一本道を走っている。
「グノーデル神様の加護・・・いや、単にその力の
影響が残っているだけなのかな?もしかすると
魔物も避けて通る道かも知れないね。」
さっきから私とリオン様は馬車の窓から外の様子を
見つめていた。
ザドルさんの言っていた通り、グノーデルさんが
山を吹き飛ばして出来た道は綺麗な一本道だった。
そして暗くなった今、その道はうっすらと青白く
発光していてほのかに明るい。
松明やランプをつけた馬車でなくても充分走れそうな
感じだ。
しかも馬で並走している魔導士さんが言うには、
その道からはグノーデルさんの力が感じられると
いう。
さっきリオン様が言っていたように、ラーデウルフ
程度ならその神威を感じ取ってこの道に近付かない
のではないかと話している。
「崩れた山を取り除いて、魔物も避ける道をそこに
通してくれるなんてグノーデルさんは凄いです。」
しかもあっという間の出来事だ。
「それだけじゃないでしょ」
「え?」
リオン様の言葉に訝しげに見つめれば、
「デクラスでユーリを悪し様に言った傭兵もどきにも
グノーデル神様は罰を与えてくれたんだよね。」
今頃どんな様子になっているのか報告を聞くのが
楽しみだ。リオン様はそう言って笑っている。
あの件については、もう怒ってはいないけどまだ根に
もってはいるらしい。
傭兵さん達、改心するまで口を聞けないっていう
話だけど大丈夫かな。
気にしながらデクラスの町へ戻れば、夜も遅い時間
だというのに町の入り口から領主様の館へは赤々と
松明が並び町の人達や傭兵さん、神官さん達までもが
ずらりと並んで私達の馬車が通り過ぎるまでずっと
頭を下げて迎えてくれた。
「一体何ごとですかね⁉︎」
昨日この町に到着した時は確かに大歓迎されたけど、
その時ですらこんな大仰な歓待ではなかったのに。
「何だろう。アドニスにグノーデル神様が現れた話を
聞いたからかな?」
リオン様も不思議そうにしていた。
その後領主様の館に着き、お茶を出してもらいながら
話を聞いて私達はやっとそこでその訳を知る。
グノーデルさんのあの大きな声での少しだけお説教
めいた演説のような話は、アドニスの町だけでなく
ここデクラスまで聞こえて来たのだと言う。
「山の向こうで大きな雷の音がしたかと思うと、
突然地面が揺れました。と同時に、その場の全員が
頭を上から押さえつけられたかのように上げられなく
なったばかりか、立てなくなって膝を地面につけ
体が勝手に平伏しまして」
アドニスの町の人達と同じだ。グノーデルさんが
地上に出ただけでここまで影響があるなんて。
何ともなくグノーデルさんに抱きついて触れ合って
いた私にはそれがあまりピンとこなくて目を丸くして
いたけど、リオン様達はそうだろうねと納得して
頷いていた。
領主様はそれだけで、只事ではない何かが起きたと
知り恐ろしくなったのに更にその後があった。
「・・・その時、天から降り注ぐ声がグノーデル神様
の名を名乗り、イリューディア神様と癒し子様に
ついて語られたのです。」
ユーリ様に無礼を働いたあの傭兵達の事を言っている
のだということはすぐに分かりました。
そう言う領主様はその時の事を思い出したのか、
恐ろしげに身を縮こまらせている。
それに対してリオン様はなるほど、と相槌を打った。
「姿は見えなくともそれだけの経験をすれば、それが
魔物のまやかしなどではなく間違いなく神の顕現だと
君達にも分かっただろうね。まさかと思うけど、
それが神の降臨だということを疑う者はいなかった
だろうね?」
少しだけ面白そうに目を細めてそう言ったリオン様は
領主様始めデクラスの町の人達のグノーデルさんに
対する信心をわざと試しているようだ。
リオン様ならアドニスから戻って来た私達をあれだけ
大仰に歓待されたらそんなはずはないと分かって
いそうなのにちょっと意地悪だ。
「そ、それは勿論!疑うべくもございません‼︎」
縮こまって下を向いてしまっていた領主様は慌てて
顔を上げるとリオン様を見た。
そんな領主様にリオン様は、ふうん、と顎に手を当て
「君達はそうだろう。でもユーリを悪し様に言った
彼らはどうかな?グノーデル神様のお言葉では、
どうやら彼らにはそれ相応の報いがあったよう
だけど。」
少しだけ面白そうにそう言った。どうやら今ここで
あの人達について知りたいらしい。
だからわざとこんな意地悪をしたのか。その楽しげ
ですらある雰囲気はちょっとだけグノーデルさんを
思い出した。
領主様は力説する。
「私もグノーデル神様のお言葉が気になり、すぐに
彼らの様子を見に行かせました!」
あの人達は私達の警護につけないだけでなく、町の
警備にも当たらせてもらえず魔物避けのための
町を囲む柵作りに回されていて、その時デクラスの
郊外にいたという。
そして領主様の使者が様子を見に行った時、すでに
その人達はみんな口を聞けなくなっていてそこは
騒然としていたらしい。グノーデルさんの言った
通りだ。
「へぇ・・・グノーデル神様のお怒りを買うと
いうのは本当に恐ろしいね。彼らもそれで反省して
くれればいいけど。それに、これでグノーデル神様の
仰った事が本当の事であるという良い証になったね。
この先ユーリやイリューディア神様を下に見た発言を
する者がいなくなる事を僕も願っているよ。」
私から話を聞いてあの傭兵さん達に何が起きたのか、
どうすれば元に戻るのかを知っているはずなのに
リオン様はわざとらしくそんな事を言う。
まったく、少し意地悪過ぎないかな?
どうやらリオン様はあの傭兵さん達が元に戻る方法を
教えてあげなそうなので私が口を開く。
「すみません、その傭兵さん達なんですけど・・・」
そうしてグノーデルさんの話していた事を伝えて
あげれば、神妙な面持ちでそれを聞いた領主様は
しっかりと頷いた。
肝に銘じ、あいつらにも良く言い聞かせます。
そう言ってくれたから、後はあの人達の心がけ
次第だ。なるべく早く元に戻ればいいな、と私は
心の中でそっと祈った。
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