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第十章 酒とナミダと男と女
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「待たせてしまったが、さっそく始めようか。
シンシア、ユーリの服は準備してあるんだよね?」
リオン様に聞かれたシンシアさんがお辞儀をする。
「心得ております。それから、ユーリ様はこちらの
長椅子におかけになったままお酒を摂っていただき、
私に身を預けていただければと存じます。」
シンシアさんの示した長椅子は、部屋のはじの方に
テーブルセットとして置いてある。そしてそこには
衝立があり部屋の中を3分の1ほど仕切る形に
なっていた。
それは元の姿に戻った私をそのサイズに合った
服装に着替えさせるためだ。そしてすぐに
着替えられるためにも今日の私は前開きのボタンが
ついたワンピースドレスで、中に着ている下着も
さっと脱げるようになっているものだ。
「ようやく大きいユーリ様の正確なサイズを
知る機会が出来て嬉しいですわ。これでやっと
大きなお姿用の素敵なお召し物を作れます。
本日は簡易的なドレスですので、多少サイズは
合わないかも知れませんが少しの間だけ辛抱なさって
下さいね。」
嬉しそうにそう言ったシンシアさんの言葉を聞いて
リオン様とレジナスさんの二人の頬がサッと
赤くなった。そういえば二人とも、選女の泉で
私の大きな姿の幻影を見た時は服のサイズをやけに
気にしていた。
何故だろうかとリオン様を見たけど、気にしなくて
いいよと誤魔化された。
長椅子に座ると隣にシンシアさんが座り、
抱き枕みたいな長方形気味のクッションも置いて
くれた。シンシアさんに寄りかかってもいいし
その抱き枕みたいなクッションに抱きついて
酔いのきつさを誤魔化してもいいらしい。
「では最初はリオン殿下が勧めたのと同じワインから
始めてみるか。その時は三口で変化があった
のだったな?」
シグウェルさんが確かめて、ユリウスさんが
いわゆるショットグラスに入っている赤ワインを
私の目の前に置いた。
リオン様やレジナスさん、シンシアさんは心配そうだ。
エル君は私の姿が変わったところは見たことがない
からか、興味深そうに見つめている。
それを手に取り、ひと口飲む。喉がカッとして
頬が熱を持ったような気はするけど、ノイエ領で
初めて飲んだ時ほどのアルコールのきつさは
感じなかった。目もまだ潤む感じはしない。
相変わらず味は全然感じないけど。
もう一口飲んだら今度こそ味くらいは分かるかな?
そう思って、二口目を飲もうとしたらリオン様に
止められてグラスを取り上げられた。あれ?
「待ってユーリ、もう少しゆっくり飲もう。
もう顔がすこし赤いよ。気分は悪くない?」
「のどの奥が熱い感じはしますけど、他は何とも
ないです。まだ意識もしっかりしてますよ!
次は別のものを飲みますか?」
やる気満々な私にリオン様達は心配そうだ。
いや、飲ませてるのはあなた達でしょうに。
そんな私にシグウェルさんはふむ、と考えて
ユリウスさんに次のグラスを準備させた。
薄い青色のそれはお酒なんだろうか、とても
綺麗だ。さっきのショットグラスに入っていた
お酒より量は少し多い。
「これは君がダーヴィゼルドで飲んだものを調べて、
大体同じくらいの度数に調整した合成飲料だ。
このグラスを全部飲むとあの時と同程度の酒量を
摂取する事になるから、全ては飲まない方がいい。
全部飲むとあの時のように力の制御が効かなくなる
可能性がある。」
なるほど。程よいところで止めた方がいいんだね。
その時エル君が、ケーキはどうしますかと
聞いてきた。さっきのパウンドケーキだ。
お酒の匂いはきつかったけど、すごくおいしそう
だったんだよね・・・。何よりドラグウェル様の
心遣いだ。少しは食べておきたい。
「ここに一緒に置いてもらってもいいですか?」
私の希望にエル君はこくりと頷き、ケーキを
切り分けて目の前に置いてくれた。
それを見ながらシグウェルさんが目の前に置いた
あの薄水色の液体に口を付ける。
「あっ、シグウェルさんこれ甘くておいしいです!」
甘めのカクテルみたいな味がする。最初は恐る恐る
飲んだけど予想外のおいしさに驚いた。
喉もそんなに熱くならない。目の輝いた私に
シグウェルさんがふっと笑った。ドラグウェル様
そっくりの笑顔だ。
「そうか、それは良かった。多少飲みやすく
調整はしたがだからと言って一度に飲まないよう
気を付けた方がいい。」
こくこく頷いて更に飲む。あー、この程度なら
おいしく飲めるかも。ちょっとだけ頭がふわふわして
体が暖まってきたような気がする。
「ユーリ様、大丈夫ですか?先ほどよりもお顔が
赤くなってきておりますよ。」
シンシアさんが心配そうだ。そこで自分の手を
じっと見てみる。大きくなる時の前兆のように
まだ光ってはいない。でもなんだかいつもより
大きな力を引き出せそうな気もする。もう少しだけ
飲んでみればいいのかな?もう一口飲む。
まだ大丈夫そうだ。パウンドケーキも食べてみよう。
エル君が切ってくれたのを食べてみる。
予想はしていたけどかなりお酒の味がした。
でもお酒を飲んだ時のように何の味も感じずに
ひたすら喉の奥が熱くなるのと違って、フルーツの
爽やかな甘味やバターの香りもほのかに感じる。
そのおいしさに感動して、これはぜひその
素晴らしさを周りに伝えなければと声を上げた。
「これ、すごくおいしいです!お酒は確かに強いけど
食べられないほどじゃないれす・・・‼︎」
「えっ」
リオン様が驚いた。私も動きが止まる。あれ?
急に呂律が回らなくなった。レジナスさんも
慌てて水を差し出してきた。
「大丈夫かユーリ⁉︎」
それを受け取って一口飲んだけど、急に体が
熱くなってきた。あれ、これはまずいかも知れない。
もしかしてお酒のきいたケーキと合成飲料の
アルコールを一緒に取ったのがちゃんぽんで
飲んだみたいで悪かったのかな。それとも天然の
アルコールと合成アルコールのその組み合わせが
悪いとか?
もう一度自分の体を見る。うっすらと金色の光に
包まれている。これ以上は飲まない方が良さそうだ。
ああ、まだ一口しかケーキを食べていないのに。
「もしかすると、おーきくなれるかも知れないれす!
やってみますね?」
まだちょっと呂律が怪しい。シンシアさんの
準備してくれたクッションを抱きしめて目をつぶる。
瞼の裏に思い浮かべるのはノイエ領でベランダの
鏡越しに見た大きい姿の私や夕食会の後に
シグウェルさんが幻影魔法で見せてくれた元の姿の
私。あの姿に戻れますように。
そう願い集中する私の耳に、シンシアさんが
衝立の外にリオン様達男性陣を追いやる声が
聞こえてきた。大きくなったら着替えないと
いけないからね。シンシアさん、どんなお洋服を
準備してくれたのかな。
そんな事を考えていたらいつもイリューディアさんの
力を使う時のように自分の中から暖かいものが
湧き上がってくる感じがした。その感覚をしっかりと
感じ取りながら、イリューディアさんのくれた
あの元の姿に戻れますようにと強く願う。
瞼の裏に金色の強い光が溢れて自分の首元が熱い。
それはヨナスのチョーカーがはまっているところだ。
その首元が一際熱く感じたと思ったら金色の光も
同時にフッと消えたようだ。恐る恐る目を開ける。
クッションを抱きしめたままの腕を見ればいつもより
細長い。今日は大きくなることを想定してかなり
ゆるゆるのネグリジェみたいなゆったりしたドレスを
着ていたんだけどそれがだいぶきつい。
「シンシアさん、私、大きくなったみたいですよ⁉︎」
私の隣に座り、心配そうに膝に手を置いてくれて
いたシンシアさんは光の眩しさにまだ目を
閉じていた。
もう眩しくないから大丈夫ですよ、と声をかけて
その肩をそっと揺する。
「まあ、ユーリ様。ノイエ領の時と全く同じ、
とても美しいお姿ですよ!」
目を開けて私を見たシンシアさんは驚きながらも
嬉しそうだ。さっそく持参していた傍らの箱から
ドレスや下着を出してきた。
「どうだいシンシア、ユーリは大丈夫?」
衝立の向こうからリオン様の声がする。
「はい殿下。ユーリ様はノイエ領のあの時と同じ
大きく成長されたお姿です。お体も具合の悪い様子は
ないように見受けられます。」
「リオン様、ちょっと待ってて下さいね!
着替えたらすぐそっちに行きますから!」
シンシアさんに続いて私も声を上げれば、
その様子に元気だと分かったのかほっとした
空気が伝わって来た。
シンシア、ユーリの服は準備してあるんだよね?」
リオン様に聞かれたシンシアさんがお辞儀をする。
「心得ております。それから、ユーリ様はこちらの
長椅子におかけになったままお酒を摂っていただき、
私に身を預けていただければと存じます。」
シンシアさんの示した長椅子は、部屋のはじの方に
テーブルセットとして置いてある。そしてそこには
衝立があり部屋の中を3分の1ほど仕切る形に
なっていた。
それは元の姿に戻った私をそのサイズに合った
服装に着替えさせるためだ。そしてすぐに
着替えられるためにも今日の私は前開きのボタンが
ついたワンピースドレスで、中に着ている下着も
さっと脱げるようになっているものだ。
「ようやく大きいユーリ様の正確なサイズを
知る機会が出来て嬉しいですわ。これでやっと
大きなお姿用の素敵なお召し物を作れます。
本日は簡易的なドレスですので、多少サイズは
合わないかも知れませんが少しの間だけ辛抱なさって
下さいね。」
嬉しそうにそう言ったシンシアさんの言葉を聞いて
リオン様とレジナスさんの二人の頬がサッと
赤くなった。そういえば二人とも、選女の泉で
私の大きな姿の幻影を見た時は服のサイズをやけに
気にしていた。
何故だろうかとリオン様を見たけど、気にしなくて
いいよと誤魔化された。
長椅子に座ると隣にシンシアさんが座り、
抱き枕みたいな長方形気味のクッションも置いて
くれた。シンシアさんに寄りかかってもいいし
その抱き枕みたいなクッションに抱きついて
酔いのきつさを誤魔化してもいいらしい。
「では最初はリオン殿下が勧めたのと同じワインから
始めてみるか。その時は三口で変化があった
のだったな?」
シグウェルさんが確かめて、ユリウスさんが
いわゆるショットグラスに入っている赤ワインを
私の目の前に置いた。
リオン様やレジナスさん、シンシアさんは心配そうだ。
エル君は私の姿が変わったところは見たことがない
からか、興味深そうに見つめている。
それを手に取り、ひと口飲む。喉がカッとして
頬が熱を持ったような気はするけど、ノイエ領で
初めて飲んだ時ほどのアルコールのきつさは
感じなかった。目もまだ潤む感じはしない。
相変わらず味は全然感じないけど。
もう一口飲んだら今度こそ味くらいは分かるかな?
そう思って、二口目を飲もうとしたらリオン様に
止められてグラスを取り上げられた。あれ?
「待ってユーリ、もう少しゆっくり飲もう。
もう顔がすこし赤いよ。気分は悪くない?」
「のどの奥が熱い感じはしますけど、他は何とも
ないです。まだ意識もしっかりしてますよ!
次は別のものを飲みますか?」
やる気満々な私にリオン様達は心配そうだ。
いや、飲ませてるのはあなた達でしょうに。
そんな私にシグウェルさんはふむ、と考えて
ユリウスさんに次のグラスを準備させた。
薄い青色のそれはお酒なんだろうか、とても
綺麗だ。さっきのショットグラスに入っていた
お酒より量は少し多い。
「これは君がダーヴィゼルドで飲んだものを調べて、
大体同じくらいの度数に調整した合成飲料だ。
このグラスを全部飲むとあの時と同程度の酒量を
摂取する事になるから、全ては飲まない方がいい。
全部飲むとあの時のように力の制御が効かなくなる
可能性がある。」
なるほど。程よいところで止めた方がいいんだね。
その時エル君が、ケーキはどうしますかと
聞いてきた。さっきのパウンドケーキだ。
お酒の匂いはきつかったけど、すごくおいしそう
だったんだよね・・・。何よりドラグウェル様の
心遣いだ。少しは食べておきたい。
「ここに一緒に置いてもらってもいいですか?」
私の希望にエル君はこくりと頷き、ケーキを
切り分けて目の前に置いてくれた。
それを見ながらシグウェルさんが目の前に置いた
あの薄水色の液体に口を付ける。
「あっ、シグウェルさんこれ甘くておいしいです!」
甘めのカクテルみたいな味がする。最初は恐る恐る
飲んだけど予想外のおいしさに驚いた。
喉もそんなに熱くならない。目の輝いた私に
シグウェルさんがふっと笑った。ドラグウェル様
そっくりの笑顔だ。
「そうか、それは良かった。多少飲みやすく
調整はしたがだからと言って一度に飲まないよう
気を付けた方がいい。」
こくこく頷いて更に飲む。あー、この程度なら
おいしく飲めるかも。ちょっとだけ頭がふわふわして
体が暖まってきたような気がする。
「ユーリ様、大丈夫ですか?先ほどよりもお顔が
赤くなってきておりますよ。」
シンシアさんが心配そうだ。そこで自分の手を
じっと見てみる。大きくなる時の前兆のように
まだ光ってはいない。でもなんだかいつもより
大きな力を引き出せそうな気もする。もう少しだけ
飲んでみればいいのかな?もう一口飲む。
まだ大丈夫そうだ。パウンドケーキも食べてみよう。
エル君が切ってくれたのを食べてみる。
予想はしていたけどかなりお酒の味がした。
でもお酒を飲んだ時のように何の味も感じずに
ひたすら喉の奥が熱くなるのと違って、フルーツの
爽やかな甘味やバターの香りもほのかに感じる。
そのおいしさに感動して、これはぜひその
素晴らしさを周りに伝えなければと声を上げた。
「これ、すごくおいしいです!お酒は確かに強いけど
食べられないほどじゃないれす・・・‼︎」
「えっ」
リオン様が驚いた。私も動きが止まる。あれ?
急に呂律が回らなくなった。レジナスさんも
慌てて水を差し出してきた。
「大丈夫かユーリ⁉︎」
それを受け取って一口飲んだけど、急に体が
熱くなってきた。あれ、これはまずいかも知れない。
もしかしてお酒のきいたケーキと合成飲料の
アルコールを一緒に取ったのがちゃんぽんで
飲んだみたいで悪かったのかな。それとも天然の
アルコールと合成アルコールのその組み合わせが
悪いとか?
もう一度自分の体を見る。うっすらと金色の光に
包まれている。これ以上は飲まない方が良さそうだ。
ああ、まだ一口しかケーキを食べていないのに。
「もしかすると、おーきくなれるかも知れないれす!
やってみますね?」
まだちょっと呂律が怪しい。シンシアさんの
準備してくれたクッションを抱きしめて目をつぶる。
瞼の裏に思い浮かべるのはノイエ領でベランダの
鏡越しに見た大きい姿の私や夕食会の後に
シグウェルさんが幻影魔法で見せてくれた元の姿の
私。あの姿に戻れますように。
そう願い集中する私の耳に、シンシアさんが
衝立の外にリオン様達男性陣を追いやる声が
聞こえてきた。大きくなったら着替えないと
いけないからね。シンシアさん、どんなお洋服を
準備してくれたのかな。
そんな事を考えていたらいつもイリューディアさんの
力を使う時のように自分の中から暖かいものが
湧き上がってくる感じがした。その感覚をしっかりと
感じ取りながら、イリューディアさんのくれた
あの元の姿に戻れますようにと強く願う。
瞼の裏に金色の強い光が溢れて自分の首元が熱い。
それはヨナスのチョーカーがはまっているところだ。
その首元が一際熱く感じたと思ったら金色の光も
同時にフッと消えたようだ。恐る恐る目を開ける。
クッションを抱きしめたままの腕を見ればいつもより
細長い。今日は大きくなることを想定してかなり
ゆるゆるのネグリジェみたいなゆったりしたドレスを
着ていたんだけどそれがだいぶきつい。
「シンシアさん、私、大きくなったみたいですよ⁉︎」
私の隣に座り、心配そうに膝に手を置いてくれて
いたシンシアさんは光の眩しさにまだ目を
閉じていた。
もう眩しくないから大丈夫ですよ、と声をかけて
その肩をそっと揺する。
「まあ、ユーリ様。ノイエ領の時と全く同じ、
とても美しいお姿ですよ!」
目を開けて私を見たシンシアさんは驚きながらも
嬉しそうだ。さっそく持参していた傍らの箱から
ドレスや下着を出してきた。
「どうだいシンシア、ユーリは大丈夫?」
衝立の向こうからリオン様の声がする。
「はい殿下。ユーリ様はノイエ領のあの時と同じ
大きく成長されたお姿です。お体も具合の悪い様子は
ないように見受けられます。」
「リオン様、ちょっと待ってて下さいね!
着替えたらすぐそっちに行きますから!」
シンシアさんに続いて私も声を上げれば、
その様子に元気だと分かったのかほっとした
空気が伝わって来た。
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