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第九章 剣と使徒
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ふざけて余計な事を言ったせいで思いがけず
レジナスさんが私に告白をしてしまった。
それを受け入れて、頬が赤いまま二人だけで
その部屋にいる恥ずかしさに耐えきれず、
レジナスさんにお願いして階下へと連れて
行ってもらう。
ぎこちなくいつものように縦抱きをしようとした
レジナスさんも、さっきよりはましだけど
うっすらとその顔は赤い。気恥ずかしいけど、
告白を受け入れた直後なだけにそれを断るのも
どうかと思い素直に従った。
私を抱き上げた時の手にいつもより力が入っていた
ような気がするのは、気のせいじゃないと思う。
そうしてお屋敷の外へと行けばスレンダー侍女さんが
蹴り飛ばして気絶させた男やエル君が気絶させた
男達が捕縛されて連れて行かれるところだった。
「くそッ、俺は具合が悪いんだ!体が痺れて
思うように動かないんだぞ、医者に診せるのが
人の道理だろう⁉︎」
わめく声が聞こえた。シオンさんだ。
逆上されるかも知れないからユーリは顔を
見せない方がいい、とレジナスさんは言い
シオンさんから死角になる位置に立つとその
大きな体でシオンさんから私を隠してくれた。
体が痺れて動けないってことはやっぱり私の
採ってきた毒キノコのせいなのかな・・・。
役には立ったけど自分のきのこ狩りセンスの
なさに地味にへこむ。
しょんぼりした私にレジナスさんは不思議そうに
していたけれど、このままここにいてももう私に
出来ることはないということで馬車まで私を
連れて行ってくれた。
散策のために森の入り口に置いてきたあの馬車だ。
「ユーリはこのまま王宮まで戻るんだ。着くのは
朝方になるが、シンシア達には連絡済みだ。
色々あったから疲れただろう?着いたらゆっくり
休むといい。俺とエルは後始末をしてから戻る。」
「あの!お屋敷にいた二人の侍女さん達は
どうなりますか?一度王宮まで連れて来ることは
出来ませんか?」
私を馬車に乗せてきびすを返したレジナスさんに
慌てて声をかける。シオンさんに協力していたけど
あの二人も被害者みたいなものだ。
「・・・それについてはエルの判断次第だな。
王宮とユーリに対して危険性がないと判断されれば
あの二人にはまた会えるだろう。
・・・待っていてもいいんじゃないか?」
ふっと柔らかく微笑んでそう言うとレジナスさんは
今度こそ行ってしまった。
待っていてもいい、ということはあの二人には
また会えると期待してもいいんだよね?
どうか軽い罪で済んで欲しい。
そういえばまだあの巻き毛の侍女さんの声が
出るように治していないんだった。などと
色々な事を考えながら馬車に揺られていれば、
いつの間にか私は眠ってしまっていた。
次に目を覚ました時、そこは王宮の私の部屋だった。
頭を優しく撫でる手にゆっくりと意識が覚醒する。
目を瞬いて横を見れば、撫でてくれていたのは
リオン様だった。
「ああ、やっと起きたね。良かった、ずいぶん
ぐっすりと眠り込んでいたからまさかまた何日も
目を覚まさないのかと思って少し心配になった
ところだったよ。」
いつも通り、ふんわりとした優しい微笑みで
私を撫でながらそう話す。
「私、どれくらい眠ってました?」
ぼんやりしながらリオン様にされるがままそう聞けば
「半日位かな。今はユーリが帰ってきた日の
午後だよ。・・・お腹は空いていない?」
そう答えてくれた。そのまま自分の背後に合図を
していたから、きっとルルーさんかシンシアさんに
軽食の用意をさせるのだろう。
確かに、そう言われればなんだかお腹がすいてる
ような気がする。
最後に食べたのは毒キノコ入りのシチューだし・・・
いや、正確には毒消しのためのリンゴの砂糖漬け
だったけど、とにかく何か別なもので口直しを
したい気分だった。
ベッドに起き上がるといつの間にかあのお仕着せから
夜着になっている。シンシアさんが着替えさせて
くれたのかな?
運んであげるよ、と言ってリオン様はそのまま
私を縦抱きしてくれて軽食の用意されたテーブルへと
連れて行ってくれた。
そのまま手ずからお茶を淹れてくれて、私の軽食に
付き合いながら例のトランタニアでの出来事について
詳しく教えてくれる。
結論からいうと、あの変態領主代行のシオンさんは
領地の資金を横領していた。更に目をつけた
孤児達を勝手に他領へ奴隷のように売り捌く、
いわゆる人身売買を隣の領地の領主様と一緒になって
やっていたらしい。
極め付けはトランタニア領主様への毒殺未遂だ。
領事官さんが私に言っていた、領主様は静養地から
トランタニアに戻る度に体調を崩して今は年に一度
戻ってくればいい方だと話していたあれだ。
自分の悪事が発覚するのと、領主様が知っている
孤児を勝手に他領へ売り渡していつの間にか
いなくなっているのを知られるのを恐れた
シオンさんが、ジグリスの根から取れる毒物を
領主様が領地へ戻る度に与えていたらしい。
今回たまたま領事官さんが補助金申請をして
行政官さんが書類を調べて不審な点を見付けたのと、
それを更にレジナスさんに精査されたこと、それから
雨に降られた私達が偶然あのお屋敷に辿り着いた
せいでシオンさんの悪事が発覚したらしい。
悪企みは必ず白日の下に晒されるものだなあと
思いながらリオン様の淹れてくれたお茶を飲む。
「ユーリが気にしていたあの二人の侍女・・・
というか、少年達の事もエルやレジナスから
報告は受けているよ。体を痛めつけられた上に
脅されて従わされていただけだからそんなに
重い罪にはならないはずだ。・・・彼らに
会いたいんだって?」
「はい!小柄な方の子は声が出ないんですけど、
私なら治せると思います。あの二人は罪を償ったら
どうなるんですか?普通に働いて暮らして
いけるんですか?それともまた孤児院に戻ったり
するとか?あと、えーと、その、二人とも
普通の男の子に・・・元通りに戻りたいって
希望するなら私に治せるのかな・・・?」
なんとなく、あの二人の去勢をなかったことにして
治しますか?と言い辛くてうっすらと顔が赤くなる。
リオン様はそんな私の言いたい事も理解した上で
困ったような顔をした。
「それなんだけどね。二人とも、出来れば罪を
償うためにもユーリの下で働きたい、君に
仕えたいって言っているんだ。」
「え?」
「ここで働きたいと思うこと、それ自体はまあ
いいんだ。王宮の管理下で未来ある年若い軽犯罪者を
更生させるってことだからね。ただ、それをユーリの
下でとなるとね・・・」
「何か問題でもあるんですか?」
「奥の院でユーリに仕えているのは護衛を除けば
皆女性だろう?勿論男性でもエルは剣だから例外だ。
でもあの二人は少年だしこれから先、万が一
何か間違いがあってはいけないからね。だから
奥の院でユーリに仕えるのは駄目だと断ったんだ。」
そんなやり取りがあったんだ。ていうか、
リオン様が教えてくれた今の今まで奥の院で
働いている私の周りの人が女の人ばかりなのに
全然気付いていなかった。
言われてみれば、奥の院ですれ違う人は女の人が
多かった。男の人ってリオン様やレジナスさん以外は
護衛騎士さんに庭師さん、馬番さん、料理人さん、
それからリオン様へのお客さまや事務官さんなど
必要最低限の人達しか見たことがないかもしれない。
こうしてみると、なんだか物凄く配慮されて
いたんだなあ。過保護な気もするけど。
「じゃああの二人には、私が癒しの力を使うために
会ったらそれでお別れなんですね。あ、それとも
王宮の方で下働きで使うとかはどうですか?」
「それがユーリの下で働けるのは女性だけだと
断ったら、あの二人はそれなら男に戻れなくても
いいと言い出したんだ。」
「えっ」
「元の体に戻れるのとユーリの下で働くことを
両天秤にかけた結果、迷いなくユーリの下で
働く方を選んでね・・・。だから後はユーリの
判断次第だ。もちろん断っても全然いいんだよ?
その時は王宮の方の仕事を何か紹介するから。」
まさか元通りに治るよりも去勢されたまま
私のところで働く方を選ぶとは。
え?それって判断をまかせられる私の責任が
結構重大じゃない?
「たった半日の視察だったのに領地の悪事に
巻き込まれた上に美しい少年達に慕われて
二人も連れ帰ってくるなんて、ユーリを一人で
視察に行かせるのはまだ早いってことなのかなあ。」
そんな、人をトラブルメーカーか美少年ハンター
みたいな言い方しなくても。
しかしある意味事実である。ぐうの音も出ない。
「次はエル君のほかに必ずリオン様かレジナスさんの
同行をお願いします・・・」
私に反論する余地は何一つないのであった。
レジナスさんが私に告白をしてしまった。
それを受け入れて、頬が赤いまま二人だけで
その部屋にいる恥ずかしさに耐えきれず、
レジナスさんにお願いして階下へと連れて
行ってもらう。
ぎこちなくいつものように縦抱きをしようとした
レジナスさんも、さっきよりはましだけど
うっすらとその顔は赤い。気恥ずかしいけど、
告白を受け入れた直後なだけにそれを断るのも
どうかと思い素直に従った。
私を抱き上げた時の手にいつもより力が入っていた
ような気がするのは、気のせいじゃないと思う。
そうしてお屋敷の外へと行けばスレンダー侍女さんが
蹴り飛ばして気絶させた男やエル君が気絶させた
男達が捕縛されて連れて行かれるところだった。
「くそッ、俺は具合が悪いんだ!体が痺れて
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大きな体でシオンさんから私を隠してくれた。
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役には立ったけど自分のきのこ狩りセンスの
なさに地味にへこむ。
しょんぼりした私にレジナスさんは不思議そうに
していたけれど、このままここにいてももう私に
出来ることはないということで馬車まで私を
連れて行ってくれた。
散策のために森の入り口に置いてきたあの馬車だ。
「ユーリはこのまま王宮まで戻るんだ。着くのは
朝方になるが、シンシア達には連絡済みだ。
色々あったから疲れただろう?着いたらゆっくり
休むといい。俺とエルは後始末をしてから戻る。」
「あの!お屋敷にいた二人の侍女さん達は
どうなりますか?一度王宮まで連れて来ることは
出来ませんか?」
私を馬車に乗せてきびすを返したレジナスさんに
慌てて声をかける。シオンさんに協力していたけど
あの二人も被害者みたいなものだ。
「・・・それについてはエルの判断次第だな。
王宮とユーリに対して危険性がないと判断されれば
あの二人にはまた会えるだろう。
・・・待っていてもいいんじゃないか?」
ふっと柔らかく微笑んでそう言うとレジナスさんは
今度こそ行ってしまった。
待っていてもいい、ということはあの二人には
また会えると期待してもいいんだよね?
どうか軽い罪で済んで欲しい。
そういえばまだあの巻き毛の侍女さんの声が
出るように治していないんだった。などと
色々な事を考えながら馬車に揺られていれば、
いつの間にか私は眠ってしまっていた。
次に目を覚ました時、そこは王宮の私の部屋だった。
頭を優しく撫でる手にゆっくりと意識が覚醒する。
目を瞬いて横を見れば、撫でてくれていたのは
リオン様だった。
「ああ、やっと起きたね。良かった、ずいぶん
ぐっすりと眠り込んでいたからまさかまた何日も
目を覚まさないのかと思って少し心配になった
ところだったよ。」
いつも通り、ふんわりとした優しい微笑みで
私を撫でながらそう話す。
「私、どれくらい眠ってました?」
ぼんやりしながらリオン様にされるがままそう聞けば
「半日位かな。今はユーリが帰ってきた日の
午後だよ。・・・お腹は空いていない?」
そう答えてくれた。そのまま自分の背後に合図を
していたから、きっとルルーさんかシンシアさんに
軽食の用意をさせるのだろう。
確かに、そう言われればなんだかお腹がすいてる
ような気がする。
最後に食べたのは毒キノコ入りのシチューだし・・・
いや、正確には毒消しのためのリンゴの砂糖漬け
だったけど、とにかく何か別なもので口直しを
したい気分だった。
ベッドに起き上がるといつの間にかあのお仕着せから
夜着になっている。シンシアさんが着替えさせて
くれたのかな?
運んであげるよ、と言ってリオン様はそのまま
私を縦抱きしてくれて軽食の用意されたテーブルへと
連れて行ってくれた。
そのまま手ずからお茶を淹れてくれて、私の軽食に
付き合いながら例のトランタニアでの出来事について
詳しく教えてくれる。
結論からいうと、あの変態領主代行のシオンさんは
領地の資金を横領していた。更に目をつけた
孤児達を勝手に他領へ奴隷のように売り捌く、
いわゆる人身売買を隣の領地の領主様と一緒になって
やっていたらしい。
極め付けはトランタニア領主様への毒殺未遂だ。
領事官さんが私に言っていた、領主様は静養地から
トランタニアに戻る度に体調を崩して今は年に一度
戻ってくればいい方だと話していたあれだ。
自分の悪事が発覚するのと、領主様が知っている
孤児を勝手に他領へ売り渡していつの間にか
いなくなっているのを知られるのを恐れた
シオンさんが、ジグリスの根から取れる毒物を
領主様が領地へ戻る度に与えていたらしい。
今回たまたま領事官さんが補助金申請をして
行政官さんが書類を調べて不審な点を見付けたのと、
それを更にレジナスさんに精査されたこと、それから
雨に降られた私達が偶然あのお屋敷に辿り着いた
せいでシオンさんの悪事が発覚したらしい。
悪企みは必ず白日の下に晒されるものだなあと
思いながらリオン様の淹れてくれたお茶を飲む。
「ユーリが気にしていたあの二人の侍女・・・
というか、少年達の事もエルやレジナスから
報告は受けているよ。体を痛めつけられた上に
脅されて従わされていただけだからそんなに
重い罪にはならないはずだ。・・・彼らに
会いたいんだって?」
「はい!小柄な方の子は声が出ないんですけど、
私なら治せると思います。あの二人は罪を償ったら
どうなるんですか?普通に働いて暮らして
いけるんですか?それともまた孤児院に戻ったり
するとか?あと、えーと、その、二人とも
普通の男の子に・・・元通りに戻りたいって
希望するなら私に治せるのかな・・・?」
なんとなく、あの二人の去勢をなかったことにして
治しますか?と言い辛くてうっすらと顔が赤くなる。
リオン様はそんな私の言いたい事も理解した上で
困ったような顔をした。
「それなんだけどね。二人とも、出来れば罪を
償うためにもユーリの下で働きたい、君に
仕えたいって言っているんだ。」
「え?」
「ここで働きたいと思うこと、それ自体はまあ
いいんだ。王宮の管理下で未来ある年若い軽犯罪者を
更生させるってことだからね。ただ、それをユーリの
下でとなるとね・・・」
「何か問題でもあるんですか?」
「奥の院でユーリに仕えているのは護衛を除けば
皆女性だろう?勿論男性でもエルは剣だから例外だ。
でもあの二人は少年だしこれから先、万が一
何か間違いがあってはいけないからね。だから
奥の院でユーリに仕えるのは駄目だと断ったんだ。」
そんなやり取りがあったんだ。ていうか、
リオン様が教えてくれた今の今まで奥の院で
働いている私の周りの人が女の人ばかりなのに
全然気付いていなかった。
言われてみれば、奥の院ですれ違う人は女の人が
多かった。男の人ってリオン様やレジナスさん以外は
護衛騎士さんに庭師さん、馬番さん、料理人さん、
それからリオン様へのお客さまや事務官さんなど
必要最低限の人達しか見たことがないかもしれない。
こうしてみると、なんだか物凄く配慮されて
いたんだなあ。過保護な気もするけど。
「じゃああの二人には、私が癒しの力を使うために
会ったらそれでお別れなんですね。あ、それとも
王宮の方で下働きで使うとかはどうですか?」
「それがユーリの下で働けるのは女性だけだと
断ったら、あの二人はそれなら男に戻れなくても
いいと言い出したんだ。」
「えっ」
「元の体に戻れるのとユーリの下で働くことを
両天秤にかけた結果、迷いなくユーリの下で
働く方を選んでね・・・。だから後はユーリの
判断次第だ。もちろん断っても全然いいんだよ?
その時は王宮の方の仕事を何か紹介するから。」
まさか元通りに治るよりも去勢されたまま
私のところで働く方を選ぶとは。
え?それって判断をまかせられる私の責任が
結構重大じゃない?
「たった半日の視察だったのに領地の悪事に
巻き込まれた上に美しい少年達に慕われて
二人も連れ帰ってくるなんて、ユーリを一人で
視察に行かせるのはまだ早いってことなのかなあ。」
そんな、人をトラブルメーカーか美少年ハンター
みたいな言い方しなくても。
しかしある意味事実である。ぐうの音も出ない。
「次はエル君のほかに必ずリオン様かレジナスさんの
同行をお願いします・・・」
私に反論する余地は何一つないのであった。
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