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危機1
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突如としてリディエラが攫われたことは救世界中に知れ渡った
あまりにも突然のことで誰一人として対処できず、気づいた時には彼女はもう連れ去られた後だった
真横にいたハクラとクロハですら、何の反応もできなかったのだ
それほど静かに現れ、突然に攫って行った
「リディエラちゃんが目の前で攫われちゃったぁあああああ、ああああああああん!!」
「落ち着きなさいハクラ。か、彼女ならきっと、大丈夫です」
そういうクロハもかなり取り乱していた
「どういうことよ、あの子が攫われたって。あんたたちがついてて!? あの子は私の可愛い姪っ子なのよ!?」
怒りをあらわにしている今来たばかりのルニア
ルニアは悪魔の女性を連れてきたらしいが、それは今一旦置かれている
ルニアが害はないと判断したからだ
「ともかく状況を確認しましょう」
サニアは冷静にみんなを落ち着かせた
ハクラの方は未だにグズグズと泣いているが、クロハが頭を撫でながら抱っこしていることで少し落ち着いたようだ
「攫ったのは?」
「恐らくウルの手の者かと。しかし何の悪意も感じず、気配すら希薄でした」
一番近くにいたクロハとハクラが攫われた時の状況を事細かに説明する
しかしほとんど何も分からなかった
痕跡すら残していないため、手掛かりも何もかもがない
リディエラへつながる道は絶たれたも同然だった
「どうすれば・・・」
「救世界でも全力で探しますが・・・」
救世界のトップであるメシアの命で様々な世界に散らばっている仲間がすでに捜索に当たっている
当然アカシックレコードたるパリケルも全力で動いているようだ
救世界は一気に暗い雰囲気に包まれていた
そこに入る更なる訃報
全ての世界でウルが同時侵攻を始めたのだった
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「ともかく状況を確認しましょう」
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リディエラへつながる道は絶たれたも同然だった
「どうすれば・・・」
「救世界でも全力で探しますが・・・」
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