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開花8
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北へ進むとはいっても、かなり広大なドーム
というよりこのドームはどこか別世界へと繋がっているようだった
「やっぱり、ここ、別世界だねぇ」
周囲を調べていたエーテが確信してつぶやく
どこの世界かは分からないが、この世界に生体反応はないらしく、要するに生きている者は自分達しかいないというわけだ
「あの碑文や石碑は誰かが立てたのかしら」
「だと思うよ。で、この先にその試練とやらがあるんだろうね」
世界の種がかつて人に根付き、開花したことは極々少数の者にしか知られていない
開花した者がどうなったのかまでは伝わっていないが、そういう者がいたという記録は残っていた
その者の名前はポーンと言い、どういういきさつで種が体に入ったのかは分からない
しかしあるときその種が芽吹き、力を手に入れた
ポーンという名前はその時自ら名乗ったものだが、彼はその後ずっとその名前を使い続けている
チェスのコマであるポーンから取ったと書かれているが、その理由は不明
彼の力はオーディエンスという力で、彼を応援する者が多ければ多いほど力が増していく
姿を消す前の彼の力は大神に近づくほどだったという
「お、何か見えてきたねぇ」
そびえ立つ塔のようなもの
それはまるでエジプトのオベリスクのようなものだった
「うわぁでっかいな」
見上げるとその大きさがよくわかる
内部に入れるような扉などはないため、ただのオブジェクトのようだ
その塔の壁面に動物のような絵が描かれていた
「これは、666の紋章、間違いない。黙示録の獣を描いたものだろう」
アモンがその絵に触れる
すると塔が動き始め、地面へと下がって行った
「うおっ、びっくりした!」
塔が下がり切ると、その下から建物がせりあがってきた
「これ、僕が触ったせいかな?」
「たぶんそうだねぇ。悪魔の力が必要だったみたいだねぇ」
どうやら塔がアモンの悪魔の力に反応して建物が現れたようだ
「入るしかないわよね」
「僕が最初に入るよ」
アモンはゆっくりと扉を開け、内部に入って行った
というよりこのドームはどこか別世界へと繋がっているようだった
「やっぱり、ここ、別世界だねぇ」
周囲を調べていたエーテが確信してつぶやく
どこの世界かは分からないが、この世界に生体反応はないらしく、要するに生きている者は自分達しかいないというわけだ
「あの碑文や石碑は誰かが立てたのかしら」
「だと思うよ。で、この先にその試練とやらがあるんだろうね」
世界の種がかつて人に根付き、開花したことは極々少数の者にしか知られていない
開花した者がどうなったのかまでは伝わっていないが、そういう者がいたという記録は残っていた
その者の名前はポーンと言い、どういういきさつで種が体に入ったのかは分からない
しかしあるときその種が芽吹き、力を手に入れた
ポーンという名前はその時自ら名乗ったものだが、彼はその後ずっとその名前を使い続けている
チェスのコマであるポーンから取ったと書かれているが、その理由は不明
彼の力はオーディエンスという力で、彼を応援する者が多ければ多いほど力が増していく
姿を消す前の彼の力は大神に近づくほどだったという
「お、何か見えてきたねぇ」
そびえ立つ塔のようなもの
それはまるでエジプトのオベリスクのようなものだった
「うわぁでっかいな」
見上げるとその大きさがよくわかる
内部に入れるような扉などはないため、ただのオブジェクトのようだ
その塔の壁面に動物のような絵が描かれていた
「これは、666の紋章、間違いない。黙示録の獣を描いたものだろう」
アモンがその絵に触れる
すると塔が動き始め、地面へと下がって行った
「うおっ、びっくりした!」
塔が下がり切ると、その下から建物がせりあがってきた
「これ、僕が触ったせいかな?」
「たぶんそうだねぇ。悪魔の力が必要だったみたいだねぇ」
どうやら塔がアモンの悪魔の力に反応して建物が現れたようだ
「入るしかないわよね」
「僕が最初に入るよ」
アモンはゆっくりと扉を開け、内部に入って行った
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