精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

メルカ覚醒4

　とは言ったものの、手掛かりも足掛かりも何もない状況では埒が明かない
「守り人なら、見つけれるかも」
「守り人ってリルカさんを守ってるって言う？」
「うん、多分私のお姉ちゃんたちだから、繋がってると思うの」
　守り人、僕も会ったことがないな
　確かサニアさんは会ったことがあったはず
「ええ、確かに会いましたが、どの方もかなり個性的ですね」
　七人いて、それぞれが確固たる個性を持っているらしい
　そしてそれぞれが神様以上の力を持っている
「まって、やってみるから」
　どうやら交信を試みるみたいだね
　メルカちゃんが目をつぶると、周囲に力の流れが目に見えるほど大きく流れ始めた
　うわ、周りの慣れてない人たちが驚いて転んだり、泡を吹いて倒れたりしてる
「メ、メルカちゃん、もう少し抑えて！」
「あ、ごめんなさい」
　慣れないことをやったから少し力を込めすぎたと少し反省するメルカちゃん
　次はもう少し抑えて、改めて交信する
「ん、んんんん、んふんんんんん！」
「ちょ、メルカちゃん艶めかしいから声も抑えて」
「あうん」
　ムムムムムと眉間にしわを寄せてから数分後
「出来た！　できたけど、あれ？　間違い？　えっと、守り人さん？」
　どうやら交信出来たみたいだけど、何やら様子がおかしい
「どうしたの？」
「なんか、守り人さん一人しかいない・・・。え？　うん、今リディエラちゃんや皆いっしょ、で、え？　ほんとに！？　お母さんが！？　え、ほんとに嘘じゃなくて？　えっと、お姉ちゃん？でいいのかな？ほんとに、ほんとに、ほんとなの・・・？　嬉しい！　うん、え、来るって？　やった！」
　メルカちゃんがすごく喜んでる
　そのあとも何やらごにょごにょと話してるみたい
　内容から察するに、もしかして、リルカさん復活した？
　そうとしか思えない喜びようなんだよね