883 / 1,022
芽吹き19
しおりを挟む
「早くアモンを!」
敵は去った。しかしアモンは今にも死にそうだ
「どれ、ふむ、あ、これなら」
エーテはすぐにアモンの体を修復した
息も絶え絶えで意識は失っていたが、エーテの素早い処置によって無事回復
「大変なことになりましたね・・・。私達天女には天女のネットワークというものがございます。あれの動向は私達が」
「それはやめておいた方がいいねぇ。あれはヒトじゃない。見つかって殺されるのが落ちだよぉ」
「ですが、それでは私達の感謝が」
「感謝はもう十分もらったからいいよぉ。それに、私の大切な人にも再開できた」
「ああ、エーテリア」
再開できたのはともかく、とんでもない問題が起きているのは間違いない
あの男はどうかんがみてもアウルの右腕レベル
アウルの力を注ぎ込まれたと思われる男
今までそんなウルのメンバーはいなかった
悪意は植え付けられたりしてはいたものの、その力を大量に注がれた存在はいない
そしてその悪意にさらされても自我を保っている
「あれは今までのように生易しいもんじゃなかった。僕が、手も足も出ないなんて」
悪魔であるアモン、彼の悪魔としての力は最上位で、神にも引けを取らない
それにもかかわらず、赤子、いや、蟲を殺すかのような・・・
「とはいえ、アーキアもこれで芽吹いたねぇ。あとは、アモンだけってことだけど」
「僕も力が、芽吹くのかな?」
「あんたもあたしたちと同じく種を植え付けられているから、芽吹くはずだよ」
エーテの解析はアモンの中にある種が何らかの力を放っているのが見て取れた
芽吹きも近いだろうとエーテは思った
「さて、アーキアの力なんだけどねぇ」
エーテは今度はアーキアを見る
「これはこれは、なるほど」
美しいエーテの顔にまじまじと見られて顔を赤くするアーキア
「あの、アーキア君? 僕のお嫁さんなんだが」
「あいやそんな、そんなこと思ってませんから」
エーテの解析が終わる
「アーキアの力は驚異的な再生能力と相手の力を自分の力にコピーする力。あの男の力はコピーしてはいないみたいだねぇ。多分意識して使わないとコピーはできないみたいだよぉ」
「俺にそんな力が・・・。これからは皆を守れる!」
りえを守れなかったことがかなり心につかえていたようで、この芽吹いた力に非常に喜ぶアーキア
「ともかくあの男、今は近づいちゃいけないよぉ。大勇者にも報告した方がいいねぇ」
次なる目標が決まった
大勇者との合流
彼女ならばあの男とも対等に戦えるだろう
敵は去った。しかしアモンは今にも死にそうだ
「どれ、ふむ、あ、これなら」
エーテはすぐにアモンの体を修復した
息も絶え絶えで意識は失っていたが、エーテの素早い処置によって無事回復
「大変なことになりましたね・・・。私達天女には天女のネットワークというものがございます。あれの動向は私達が」
「それはやめておいた方がいいねぇ。あれはヒトじゃない。見つかって殺されるのが落ちだよぉ」
「ですが、それでは私達の感謝が」
「感謝はもう十分もらったからいいよぉ。それに、私の大切な人にも再開できた」
「ああ、エーテリア」
再開できたのはともかく、とんでもない問題が起きているのは間違いない
あの男はどうかんがみてもアウルの右腕レベル
アウルの力を注ぎ込まれたと思われる男
今までそんなウルのメンバーはいなかった
悪意は植え付けられたりしてはいたものの、その力を大量に注がれた存在はいない
そしてその悪意にさらされても自我を保っている
「あれは今までのように生易しいもんじゃなかった。僕が、手も足も出ないなんて」
悪魔であるアモン、彼の悪魔としての力は最上位で、神にも引けを取らない
それにもかかわらず、赤子、いや、蟲を殺すかのような・・・
「とはいえ、アーキアもこれで芽吹いたねぇ。あとは、アモンだけってことだけど」
「僕も力が、芽吹くのかな?」
「あんたもあたしたちと同じく種を植え付けられているから、芽吹くはずだよ」
エーテの解析はアモンの中にある種が何らかの力を放っているのが見て取れた
芽吹きも近いだろうとエーテは思った
「さて、アーキアの力なんだけどねぇ」
エーテは今度はアーキアを見る
「これはこれは、なるほど」
美しいエーテの顔にまじまじと見られて顔を赤くするアーキア
「あの、アーキア君? 僕のお嫁さんなんだが」
「あいやそんな、そんなこと思ってませんから」
エーテの解析が終わる
「アーキアの力は驚異的な再生能力と相手の力を自分の力にコピーする力。あの男の力はコピーしてはいないみたいだねぇ。多分意識して使わないとコピーはできないみたいだよぉ」
「俺にそんな力が・・・。これからは皆を守れる!」
りえを守れなかったことがかなり心につかえていたようで、この芽吹いた力に非常に喜ぶアーキア
「ともかくあの男、今は近づいちゃいけないよぉ。大勇者にも報告した方がいいねぇ」
次なる目標が決まった
大勇者との合流
彼女ならばあの男とも対等に戦えるだろう
0
お気に入りに追加
112
あなたにおすすめの小説
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
悪役令嬢の騎士
コムラサキ
ファンタジー
帝都の貧しい家庭に育った少年は、ある日を境に前世の記憶を取り戻す。
異世界に転生したが、戦争に巻き込まれて悲惨な最期を迎えてしまうようだ。
少年は前世の知識と、あたえられた特殊能力を使って生き延びようとする。
そのためには、まず〈悪役令嬢〉を救う必要がある。
少年は彼女の騎士になるため、この世界で生きていくことを決意する。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる