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想像で創造する女神12

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 マルンを味方につけたプリシラ
 ひとまずマルンには救世界へ行ってもらうことにした
 自ら望んでウルにいた彼女には人質も、脳内爆弾もない
 そのため救世界で来たる戦いに備えてもらうことにした
 大群を出せる彼女の力は相当な戦力増強が見込まれるだろう
 
 次なる世界に来たのだが、いきなり何者かが攻撃してきた
「うっわ、危ないっすね」
「何者ですか?」
 飛んできたクナイという武器をすんなりと掴むオディルス
 それに驚いたかのようにスーッと森の中から出てきた忍び装束の女性
「何者はこちらのセリフだ。突如現れおって面妖な!」
 その女性は再びクナイを構えると俊敏な動きで向かってきた
 だがその程度の速さはすでに天使に近づいているオディルスの目には遅いくらいだ
 またしてもすんなり止めてしまい、女性はショックで泣きそうな顔になっていた
「そんな、私の、私の修行が、私のあの辛く苦しい修行の日々が、こんなところで・・・。やだ、まだ死にたくない!死にたくないよぉおお!!」
 わんわん泣き始めたのでオディルスもたじたじとなってしまった
「あの、殺さないので、ここがどういったところなのか、この世界がどんな世界なのかを教えてください。私達は異世界から来た女神とその従者です」
「うわあああん、嘘だぁああ! そんな可愛らしい女神がいるはずないいい! 小さくてカワイイにもほどがあるううう!」
 泣きながらも褒めてるのかけなしているのか分からないセリフを叫ぶ
「ほ、本当なんです! ほら女神パワー!」
 女神パワー、それは女神なら一部を除いてだれでもできると言われている、キラキラと神々しく輝いて、相手に安心と信頼を与える神の御業である
「わぁ、本当に女神様なんだぁ。すごい! あの、触ってもいいですか?」
 どうやら信じてくれたらしい
 ちなみにこの御業は洗脳ではない。断じて
 ほっぺをぷにぷに触られつつ、忍びの女性にこの世界のことを聞いた
 それによるとこの世界の国は多数に分裂しており、それぞれの国に王となる殿がいる
 そして彼らは常に他国に戦争を仕掛け、領土を奪い合っているのだ
 要は戦国時代の日本と同じような形式らしい
 同盟を組んでいる国もあるようだ
 ただ、この世界の戦争は人が死なない
 何故なら武器が全てペイント付きのゴム製だからだ
 ペイントがついた者は戦線を離脱し、戦争が終わるまで待機
 最終的に城の天守閣に到達するか、防衛しきるかで勝敗が決まる
「うへぇ、手が真っ青になってるっす」
 オディルスの手はペイントにより青く染まっていた
 その手を女性にもらった手拭いでぬぐう
「私はハツカと申します! センリの国の忍びで、今偵察の任を受けて敵国へ向かっているところでした」
 ハツカの国はセンリという小さな島国で、魚をとるくらいしか生計が絶たない
 土地も肥沃というわけではないので農業には向いていない
 そのため他国に侵攻しなければ先が無い
 戦争をしていると言っても安全に配慮されているため、プリシラは今世界のことを学びがてら、ハツカに手を貸してみることにした
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