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世界を巡るルニア2
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歩いて一週間の距離も飛べば数分
まぁ飛ぶ速度が普通じゃないからこの速さなんだけどね
「見えましたルニア様、あの城のある街が王都のようです」
王都シェーファー
何故か連絡が取れなくなったって言われてるけど、それは一目瞭然
城の様子は明らかにおかしいもの
まわりを巨大植物が覆い、王都の上には竜のような魔物が飛んでる
どうやら王都は魔物に攻め滅ぼされた、と考えるのが妥当ね
連絡を取ろうとこの王都に来た人もきっと・・・
「もう遅いかもしれませんが生存者を探しましょう」
王都の大門は崩れてて、中は魔物まみれ
とても人が生きているとは思えないんだけど、私の探知に引っかかる生存反応があるのよね
多分城の地下かしら
「やはり魔物が多いですね。まあルニア様の敵ではないでしょうが」
リィリアちゃんは私を買いかぶりすぎてる気概があるわね
ラエトリア君にしてもそうだけど、天使たちはちょっと真面目過ぎる気がするわ
ひとまずは魔物を蹴散らして城にたどり着いた
そこかしこにこの街の住人や兵士たちと思われる死体が転がってるわね
城に進んで中に入るとそこも禍々しい植物で覆われてた
「う、この臭い、たまらないわね・・・」
卵を腐らせたような臭いと、死体の臭い
吐き気がしそうだけど進まなくちゃ
「ルニア様、あそこを」
アスティラちゃんの指さす方を見ると、大きなつぼみがあった
そのつぼみはなんだかゆっくりと動いてる気がする
そして周りの蔦がうねうねと動き、ゆっくりとつぼみが花開く
そこから出てきたのは大きな魔力を持ったアルラウネだと思われる女性
そいつはこっちを見ると何やら驚いているみたいだった
「あなたがこれをやったの?」
アルラウネは戸惑いつつ泣きそうになりながら答えた
「そんな、わたくし、なんでこんな、お父様、お母様、どこへ」
どうやら生体反応はこの子の根元でしてるみたい
おどおどしているアルラウネに近づいてみる
「ひっ、ごめんなさいごめんなさい、わたくし魔物じゃないんです! だから、殺さないで」
アルラウネの中には高度な知能を持ち、人間と同じように話したりできる個体もたくさんいる
この子もその一人かもしれない
でもその魂を見て分かった
この子、もともとエルフだわ
「大丈夫安心して、生き残りを助けに来たの」
「生き残り? 生きてる方がいるんですの!?」
私はゆっくりと彼女の下を指さした
今生きている人々は、彼女の養分として取り込まれているの・・・
まぁ飛ぶ速度が普通じゃないからこの速さなんだけどね
「見えましたルニア様、あの城のある街が王都のようです」
王都シェーファー
何故か連絡が取れなくなったって言われてるけど、それは一目瞭然
城の様子は明らかにおかしいもの
まわりを巨大植物が覆い、王都の上には竜のような魔物が飛んでる
どうやら王都は魔物に攻め滅ぼされた、と考えるのが妥当ね
連絡を取ろうとこの王都に来た人もきっと・・・
「もう遅いかもしれませんが生存者を探しましょう」
王都の大門は崩れてて、中は魔物まみれ
とても人が生きているとは思えないんだけど、私の探知に引っかかる生存反応があるのよね
多分城の地下かしら
「やはり魔物が多いですね。まあルニア様の敵ではないでしょうが」
リィリアちゃんは私を買いかぶりすぎてる気概があるわね
ラエトリア君にしてもそうだけど、天使たちはちょっと真面目過ぎる気がするわ
ひとまずは魔物を蹴散らして城にたどり着いた
そこかしこにこの街の住人や兵士たちと思われる死体が転がってるわね
城に進んで中に入るとそこも禍々しい植物で覆われてた
「う、この臭い、たまらないわね・・・」
卵を腐らせたような臭いと、死体の臭い
吐き気がしそうだけど進まなくちゃ
「ルニア様、あそこを」
アスティラちゃんの指さす方を見ると、大きなつぼみがあった
そのつぼみはなんだかゆっくりと動いてる気がする
そして周りの蔦がうねうねと動き、ゆっくりとつぼみが花開く
そこから出てきたのは大きな魔力を持ったアルラウネだと思われる女性
そいつはこっちを見ると何やら驚いているみたいだった
「あなたがこれをやったの?」
アルラウネは戸惑いつつ泣きそうになりながら答えた
「そんな、わたくし、なんでこんな、お父様、お母様、どこへ」
どうやら生体反応はこの子の根元でしてるみたい
おどおどしているアルラウネに近づいてみる
「ひっ、ごめんなさいごめんなさい、わたくし魔物じゃないんです! だから、殺さないで」
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この子もその一人かもしれない
でもその魂を見て分かった
この子、もともとエルフだわ
「大丈夫安心して、生き残りを助けに来たの」
「生き残り? 生きてる方がいるんですの!?」
私はゆっくりと彼女の下を指さした
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