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イーラとアインドーバ1
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「ぺっぺっ! やだもう口に草が入っちゃったじゃない。何なのよもう! アイシスちゃんをかばったと思ったらどこなのよぉここ」
「むぐぐ、は、早くどいてくれぇ」
「あらごめんなさいね」
アイシスを敵の攻撃からかばったアインドーバはよくわからない世界に飛ばされていた
そんな彼の下に押しつぶされていたリャックとポラリス
「どうやら俺たち、死んでないみたいだな」
「ええ、それは不幸中の幸いだったけど、ここはどこなのかしら」
「とりあえずこの辺りを探索してみましょっか」
アインドーバに言われ二人は立ち上がる
周囲を見渡してみるとこの世界は空に二つの月が浮かび、綺麗な星空のある世界だった
さらに少し周りを探索するとなんとたくさんの人々が周囲に戸惑いながら立っていた
「彼らもどうやらあいつに消された人たちね・・・。あたしたちって生きてんのかしら? それともここが死後の世界ってことなのかしらね?」
「どうかは分からないが、俺はただここに飛ばされただけだって思うぜ。あの時の戦いの傷もほら、残ってるしさ」
そんな混乱している人々の前に現れるローブを着た人物
顔を見るにみんなをここに飛ばしたイーラという少女に間違いがなかった
「お前!」
リャックがとびかかろうとするが、アインドーバが肩を抑えて止める
「放してくれアインさん! あいつは敵だぞ!」
「いいえ待ちなさいリャックちゃん。何か話したそうよ」
アインドーバに言われて拳を納める
イーラはまずアインドーバ達の前に立つとスッと頭を下げた
「まずは謝らせて下さい」
「なにをだよ! お前らのせいで俺たちの世界は!」
「はい、私にもっと力があればこんなことには・・・。申し訳ありません。気がすむのなら私のことはいかようにしてくれてもかまいません」
「・・・。こんなガキ殴れっかよ。わかった、話は聞いてやる」
「ありがとうございます」
イーラはまず自分について語った
彼女はウルの内情を探るため単身一つの世界からウルへと乗り込んだ魔族の女王
ウルは彼女の世界で悪逆を尽くし、彼女が使える存在だと分かると洗脳を施した
だが彼女は元々魔族としての資質が高すぎたためその洗脳がすぐ解けたのだ
洗脳が解けた彼女はすぐに行動を起こした
まず戦いに赴いた時は自分の力で人々を保護した
そう、今のアインドーバ達のように
その後はウル内部で様々な情報を収集し、この世界で強者に呼びかけて反乱軍を組織していたというわけだ
彼女にはウルの本拠地の場所が分かっている
うまく洗脳された振りをして、大幹部へと上り詰めていたからだ
彼女は空白のイーラ
全てを消すと言われるウルの大幹部にして、反乱軍のリーダーだった
「むぐぐ、は、早くどいてくれぇ」
「あらごめんなさいね」
アイシスを敵の攻撃からかばったアインドーバはよくわからない世界に飛ばされていた
そんな彼の下に押しつぶされていたリャックとポラリス
「どうやら俺たち、死んでないみたいだな」
「ええ、それは不幸中の幸いだったけど、ここはどこなのかしら」
「とりあえずこの辺りを探索してみましょっか」
アインドーバに言われ二人は立ち上がる
周囲を見渡してみるとこの世界は空に二つの月が浮かび、綺麗な星空のある世界だった
さらに少し周りを探索するとなんとたくさんの人々が周囲に戸惑いながら立っていた
「彼らもどうやらあいつに消された人たちね・・・。あたしたちって生きてんのかしら? それともここが死後の世界ってことなのかしらね?」
「どうかは分からないが、俺はただここに飛ばされただけだって思うぜ。あの時の戦いの傷もほら、残ってるしさ」
そんな混乱している人々の前に現れるローブを着た人物
顔を見るにみんなをここに飛ばしたイーラという少女に間違いがなかった
「お前!」
リャックがとびかかろうとするが、アインドーバが肩を抑えて止める
「放してくれアインさん! あいつは敵だぞ!」
「いいえ待ちなさいリャックちゃん。何か話したそうよ」
アインドーバに言われて拳を納める
イーラはまずアインドーバ達の前に立つとスッと頭を下げた
「まずは謝らせて下さい」
「なにをだよ! お前らのせいで俺たちの世界は!」
「はい、私にもっと力があればこんなことには・・・。申し訳ありません。気がすむのなら私のことはいかようにしてくれてもかまいません」
「・・・。こんなガキ殴れっかよ。わかった、話は聞いてやる」
「ありがとうございます」
イーラはまず自分について語った
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だが彼女は元々魔族としての資質が高すぎたためその洗脳がすぐ解けたのだ
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そう、今のアインドーバ達のように
その後はウル内部で様々な情報を収集し、この世界で強者に呼びかけて反乱軍を組織していたというわけだ
彼女にはウルの本拠地の場所が分かっている
うまく洗脳された振りをして、大幹部へと上り詰めていたからだ
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