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守り人10
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一つの世界でのウルの暗躍潰しを終えてニニミミはまた別の世界に来ていた
七姉妹はそれぞれが世界の移動手段を持っている
生体武器ではなく、異放の力としてだ
渡った先の世界には数多の蟲がはびこっており、それらの中にはどうやら人間と同程度の知能を持った存在も確認できる
街が形成され、巨大な甲虫などを家畜として農業などに使っているようだ
知識ある昆虫の種族、インセクトイドのみが住む世界セクティ
「いっぱい人がいますね。それに街並みも素敵です」
街は木々を使って作られており、ちゃんと自然が生かされているようだ
この世界にいるインセクトイドたちは平和にほのぼのと暮らしているのだが、どうやらこの世界にまでウルは入り込んでいるらしい
ウルは強力なインセクトイドの力に目をつけたのだろう
争いは嫌いだが力は強いのがインセクトイドたちだった
「さて、やりますか」
本をパラパラとめくるとそこにはウルが今この世界で何をしているのかが事細かに描かれていた
「ああまったくもう、とんでもないことしてますね。この子は、どうやら操られていますね。それからこっちは恐怖で支配・・・。まだほんの子供じゃないですか。酷いことを」
ウルの中でも無理やり従わせられている者たちを的確に見つけ出すニニミミ
まずはその子供達を保護することにした
本をパチンと閉じると操られている少年の元へと瞬間的に移動する
そして突如目の前に現れた本を持つ少女に少年と共にいたウルの幹部はかなり驚いていた
少年を監視しているのであろう幹部を本の角で叩いてのすと虚ろな目の少年日本を翳す
「さてと、結構強力な洗脳のようですが、私の本の解析なら簡単に解けそうですね」
ニニミミが本の力を使うと、少年の目に生気が戻り、そのまますーっと眠ってしまった
「少し本の中でじっとしていてくださいね。元の世界に返してあげますから」
次に恐怖によって無理やり従わされている少女の元へ走ると横についていたウルの雑魚二人を蹴り上げて気絶させた
少女はかなり怯えていて、ニニミミを見て悲鳴を上げていた
「可哀そうに、こんなに怯えて・・・。あなたお父さんとお母さんは?」
「う、うぐぅ、二人共私をかばって。うえええええん!」
よほどひどい目に遭って来たのか、怯えて泣きじゃくる少女
「そう、辛かったのね。今はお眠りなさい。この子はそうね、あの世界で面倒を見てもらいましょう。あの世界の人々ならきっとこの子も大丈夫」
眠った少女も本の中に保護するとウルの残党を一掃するため本で居場所を探った
まだあと数人の幹部らしきウルが残っているようなのだが、その中の一人がかなりの力を持っていることが分かった
「これは骨が折れそうな敵ですね。まずは周りを叩いてこいつに取り掛かりますか」
ニニミミの本には情報以外に絵も描かれる
その絵は正確に敵の情報を示してくれるため、どこにいるか、どんな能力を使うのかまで手に取るようにわかる
そのウルの残党の内のリーダーらしき男以外をすべて本の中に拘束
それはあまりの速さに行われたことで、リーダーに気づかれることはなかった
そしてすぐにリーダーの男の背後に現れるニニミミ
「誰だ!」
男は振り向きざまに自分の能力でニニミミを殺そうと手を伸ばす
彼の力は掴んだものを拡大縮小する能力で、掴んだものの一部だけを拡大縮小することができた
つまり人を掴めば、内臓を肥大化させて内部から破壊したり、縮小して機能を停止させたりなど思いのままだ
そして彼はその能力を使いこなしている
周囲の空気を掴み、縮小してそこに真空を作り出すことができた
ニニミミは腕を避けたが、やはり周囲が真空にされてしまう
「真空空間ですか。その程度で私はどうにもなりませんよ」
もともと精神生命体であるニニミミだからこそこの空間には簡単に耐えることができた
当然男は驚いたが、ニニミミが能力を使ったことであっけなく本の中に閉じ込められてしまう
「意外なほどあっさりでしたね・・・。それにしても主様、一体どこへ」
これでまた一つの世界が救われたわけだが、目的の主がいないことにニニミミは少しだけ涙を流した
七姉妹はそれぞれが世界の移動手段を持っている
生体武器ではなく、異放の力としてだ
渡った先の世界には数多の蟲がはびこっており、それらの中にはどうやら人間と同程度の知能を持った存在も確認できる
街が形成され、巨大な甲虫などを家畜として農業などに使っているようだ
知識ある昆虫の種族、インセクトイドのみが住む世界セクティ
「いっぱい人がいますね。それに街並みも素敵です」
街は木々を使って作られており、ちゃんと自然が生かされているようだ
この世界にいるインセクトイドたちは平和にほのぼのと暮らしているのだが、どうやらこの世界にまでウルは入り込んでいるらしい
ウルは強力なインセクトイドの力に目をつけたのだろう
争いは嫌いだが力は強いのがインセクトイドたちだった
「さて、やりますか」
本をパラパラとめくるとそこにはウルが今この世界で何をしているのかが事細かに描かれていた
「ああまったくもう、とんでもないことしてますね。この子は、どうやら操られていますね。それからこっちは恐怖で支配・・・。まだほんの子供じゃないですか。酷いことを」
ウルの中でも無理やり従わせられている者たちを的確に見つけ出すニニミミ
まずはその子供達を保護することにした
本をパチンと閉じると操られている少年の元へと瞬間的に移動する
そして突如目の前に現れた本を持つ少女に少年と共にいたウルの幹部はかなり驚いていた
少年を監視しているのであろう幹部を本の角で叩いてのすと虚ろな目の少年日本を翳す
「さてと、結構強力な洗脳のようですが、私の本の解析なら簡単に解けそうですね」
ニニミミが本の力を使うと、少年の目に生気が戻り、そのまますーっと眠ってしまった
「少し本の中でじっとしていてくださいね。元の世界に返してあげますから」
次に恐怖によって無理やり従わされている少女の元へ走ると横についていたウルの雑魚二人を蹴り上げて気絶させた
少女はかなり怯えていて、ニニミミを見て悲鳴を上げていた
「可哀そうに、こんなに怯えて・・・。あなたお父さんとお母さんは?」
「う、うぐぅ、二人共私をかばって。うえええええん!」
よほどひどい目に遭って来たのか、怯えて泣きじゃくる少女
「そう、辛かったのね。今はお眠りなさい。この子はそうね、あの世界で面倒を見てもらいましょう。あの世界の人々ならきっとこの子も大丈夫」
眠った少女も本の中に保護するとウルの残党を一掃するため本で居場所を探った
まだあと数人の幹部らしきウルが残っているようなのだが、その中の一人がかなりの力を持っていることが分かった
「これは骨が折れそうな敵ですね。まずは周りを叩いてこいつに取り掛かりますか」
ニニミミの本には情報以外に絵も描かれる
その絵は正確に敵の情報を示してくれるため、どこにいるか、どんな能力を使うのかまで手に取るようにわかる
そのウルの残党の内のリーダーらしき男以外をすべて本の中に拘束
それはあまりの速さに行われたことで、リーダーに気づかれることはなかった
そしてすぐにリーダーの男の背後に現れるニニミミ
「誰だ!」
男は振り向きざまに自分の能力でニニミミを殺そうと手を伸ばす
彼の力は掴んだものを拡大縮小する能力で、掴んだものの一部だけを拡大縮小することができた
つまり人を掴めば、内臓を肥大化させて内部から破壊したり、縮小して機能を停止させたりなど思いのままだ
そして彼はその能力を使いこなしている
周囲の空気を掴み、縮小してそこに真空を作り出すことができた
ニニミミは腕を避けたが、やはり周囲が真空にされてしまう
「真空空間ですか。その程度で私はどうにもなりませんよ」
もともと精神生命体であるニニミミだからこそこの空間には簡単に耐えることができた
当然男は驚いたが、ニニミミが能力を使ったことであっけなく本の中に閉じ込められてしまう
「意外なほどあっさりでしたね・・・。それにしても主様、一体どこへ」
これでまた一つの世界が救われたわけだが、目的の主がいないことにニニミミは少しだけ涙を流した
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