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アスティラ
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アスティラという少女は前世、十七歳という若さでその命を絶った
かつて愛しあった幼馴染が暴漢に襲われ殺害され、家族と呼べる者はその少女しかいなかったための自害である
生きることに絶望した彼は数十回という回数自殺を繰り返した
何度も何度も、その都度彼はずっと死に続けた
地球という魔法などの法則がない世界であるにもかかわらず、彼は死に続け生き返り続けたのだ
あまりにも高い内在魔力故なのか、地球という籠の中で彼はその生命力を爆発させた
そして最後の死。その生命力は神域に届いた
転生により彼女は魔族となり、新たなる世界で先に死していた幼馴染と再会
見事添い遂げた
だが世界は安定しない
平和な家庭を築くため、彼女は女神の導きの元旅立ったのだった
十七年男性だったが、転生して十数年女性として育ったため、ほぼ気持ちは女性と成ってはいるが、今では男性に転生した幼馴染と仲良くよろしくやっている
カイトの笑顔に反応しなかったのはもちろんすでにパートナーがいるからである
カイトの元へ来てから二カ月が経った
初めて会ったその日に突然言われた一言
「君たちには天使になれる素質が、いや運命がある!」
出会ったばかりのリィリアと共に顔を見合わせて目を点にした
「すごいよ、凄いことなんだよ君たち。なんと僕に習って天使になれば母、アマテラスの天使になれるんだ!」
地球の、日本に住んでいた二人である。当然その名前は知っていた
「いや、私はすでに心に決めた神がおられるので、その、浮気のようなことはできないのですが」
「私なんて魔族ですよ? 神様に仇成すような種族じゃないんですか?」
その二人の言葉を聞いてカイトはやれやれと首を振る
「まずリィリアちゃん、君の信じてる神様はその内にいる女神のことだろう? 大丈夫、その子は天照の眷属でもあるからアマテラスの天使になるってことはその女神様も裏切りはしないよ」
「え、そうなのですか? ふむなるほど、確かに私の内にいる女神様もそうおっしゃっておられる。ふむ、是非ともならせてもらいなさいと・・・。分かりました、女神様がそうおっしゃるのであれば」
「それからアスティラちゃんは至極簡単に答えは出てる。魔族はアマテラスの妹神が祖神だ。君が天使になることに何の問題もないよ」
「え、では魔族というのは他の種族と同じように神がお創りに!?」
カイトの言葉により二人の腹はすぐにくくられた
特にアスティラは天使になれるということでウキウキしている
既に心は女性である。美しいものにあこがれるのも当然だろう
「まぁ君たちはすでに成れるだけの力はもってるから、あとはその力をしっかり馴染ませて、うーんなんていうか、精神修行のようなものかな」
精神修行とは言っても瞑想だけではない
心を鍛え上げるためにそれ相応の辛さはある。天使とはそれだけ成るのが難しい種族、かつてリディエラが出会った天使イアもつらく厳しい日々を過ごしようやくたどり着いた境地
そこからの修行は正に地獄のようだった
そして二カ月の月日が流れ、二人はついに天使に至ったのだった
アスティラは思う
愛する人たちとの平和な未来のために戦うのだと
膨大な魔力と死ににくい体、そして天使としての力を得た彼女は仲間と共に動き出す
この二カ月、リィリアとは信頼し合える友と成れた
お互いの戦い方も熟知しているためコンビネーションもスムーズにできる
こうしてアスティラは友と共に女神に連れられて旅立った
かつて愛しあった幼馴染が暴漢に襲われ殺害され、家族と呼べる者はその少女しかいなかったための自害である
生きることに絶望した彼は数十回という回数自殺を繰り返した
何度も何度も、その都度彼はずっと死に続けた
地球という魔法などの法則がない世界であるにもかかわらず、彼は死に続け生き返り続けたのだ
あまりにも高い内在魔力故なのか、地球という籠の中で彼はその生命力を爆発させた
そして最後の死。その生命力は神域に届いた
転生により彼女は魔族となり、新たなる世界で先に死していた幼馴染と再会
見事添い遂げた
だが世界は安定しない
平和な家庭を築くため、彼女は女神の導きの元旅立ったのだった
十七年男性だったが、転生して十数年女性として育ったため、ほぼ気持ちは女性と成ってはいるが、今では男性に転生した幼馴染と仲良くよろしくやっている
カイトの笑顔に反応しなかったのはもちろんすでにパートナーがいるからである
カイトの元へ来てから二カ月が経った
初めて会ったその日に突然言われた一言
「君たちには天使になれる素質が、いや運命がある!」
出会ったばかりのリィリアと共に顔を見合わせて目を点にした
「すごいよ、凄いことなんだよ君たち。なんと僕に習って天使になれば母、アマテラスの天使になれるんだ!」
地球の、日本に住んでいた二人である。当然その名前は知っていた
「いや、私はすでに心に決めた神がおられるので、その、浮気のようなことはできないのですが」
「私なんて魔族ですよ? 神様に仇成すような種族じゃないんですか?」
その二人の言葉を聞いてカイトはやれやれと首を振る
「まずリィリアちゃん、君の信じてる神様はその内にいる女神のことだろう? 大丈夫、その子は天照の眷属でもあるからアマテラスの天使になるってことはその女神様も裏切りはしないよ」
「え、そうなのですか? ふむなるほど、確かに私の内にいる女神様もそうおっしゃっておられる。ふむ、是非ともならせてもらいなさいと・・・。分かりました、女神様がそうおっしゃるのであれば」
「それからアスティラちゃんは至極簡単に答えは出てる。魔族はアマテラスの妹神が祖神だ。君が天使になることに何の問題もないよ」
「え、では魔族というのは他の種族と同じように神がお創りに!?」
カイトの言葉により二人の腹はすぐにくくられた
特にアスティラは天使になれるということでウキウキしている
既に心は女性である。美しいものにあこがれるのも当然だろう
「まぁ君たちはすでに成れるだけの力はもってるから、あとはその力をしっかり馴染ませて、うーんなんていうか、精神修行のようなものかな」
精神修行とは言っても瞑想だけではない
心を鍛え上げるためにそれ相応の辛さはある。天使とはそれだけ成るのが難しい種族、かつてリディエラが出会った天使イアもつらく厳しい日々を過ごしようやくたどり着いた境地
そこからの修行は正に地獄のようだった
そして二カ月の月日が流れ、二人はついに天使に至ったのだった
アスティラは思う
愛する人たちとの平和な未来のために戦うのだと
膨大な魔力と死ににくい体、そして天使としての力を得た彼女は仲間と共に動き出す
この二カ月、リィリアとは信頼し合える友と成れた
お互いの戦い方も熟知しているためコンビネーションもスムーズにできる
こうしてアスティラは友と共に女神に連れられて旅立った
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