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植物人の国3
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アヴァさんが無事動けるようになったので、僕らは引き続きこの国を見て回ることになった
案内はもちろんニーバちゃんで、それはもうウキウキと、そして嬉々として僕らの前を歩いてる
くるくると時折踊るように歩いている姿が、あの時とは比べ物にならないくらいに子供らしくてかわいい
あの時のニーバちゃんは余裕がなく、いつも怯えすさんでいた
彼女を脅し利用していた存在はもういない
邪神にして魔王はもうこの世界にはいないんだ。この世界にはね
まぁ今は記憶が戻ってちゃんとした神様として神界にいるんだよね
「精霊様、こちらです!」
ニーバちゃんが案内してくれようとしているのは、この国で植物人たちが育てている広大な花畑
その名もエデン
もちろんエデンの花園という異世界の話を元にしてるらしい
そしてそこはその話を体現するかのような楽園にふさわしい場所だった
どこを取ってみても見事としか言いようのない調和がとれた花園
木々に咲き乱れる数多の花々、地面を埋め尽くす花の絨毯
僕らが言葉を失ったのは言うまでもない
「い、いかがでしょうか精霊様?」
「これは、見事としか言いようがないね。こんなに可憐で力強い花たちを育てれるなんて、あれ、もしかしてあの奥にいるのって」
花を見て回っていると花園の中心辺りに一人の女性が立っているのが見えた
そして花たちに語り掛けながら優雅に歩いてる
あの動き、あの声、絶対そうだ、間違いない
「テュルリスさん?」
「お、おお、おおおおお!! そこにおわすは我が君! お久しぶりでございます!」
僕の手に口づけしようとしたので慌てて手を引っ込めた
このお姉さんは完全に女性が性対象。別に嫌いなわけじゃないけどスキンシップが激しいんだよね
「おや? そちらの鬼人の方たち、は・・・。何と美しい! いかがでしょう?このあとわたくしとハーブティーなど?」
「誰ですかあなたは? 私のハクラに触れるとはいい度胸ですね?」
「ふわぁ、かっこいいお姉さんですね精霊様」
二者二葉の反応だ。ハクラちゃん、かなり危ない目で二人から見られてますよ
ハァハァ言ってるテュルリスさんを止めてその後はクロハさんを冷静にさせた
「せ、精霊様苦労なさってるんですね」
ニーバちゃんが憐れむようにそう言った
「慣れてるから大丈夫」
まぁとりあえずこの花園について色々と分かった
まずここは花の妖精テュルリスを筆頭に様々な花の妖精、花の精霊、植物人たち、そして植物の精霊ティアンヌが手掛けた場所
だからこそ一年中様々な花が見れるんだとか
この国には認められた人しか入れないけど、今では自然を大切にしてくれる人達には解放してるらしい
まぁ今はいないみたいだけどね
「して我が君、もしやわたくしに会いに来てくださったのですか?」
「違うよ? ここの人達に挨拶しに来ただけだよ」
「ハハハ、我が君は照れていらっしゃる。そこもまた可愛い」
「そういえば僕の姿って結構変わってると思うんだけど、どうしてわかったの?」
「そんなもの、我が君よ、私の愛の前では些細なこと」
「あ、そうですか」
「手厳しい、しかしそこもまたゾクゾクしますぞ」
うう、このお姉さん苦手だ
身もだえしてて周りが冷ややかな目を送ってるけど、フーレンとは違った意味でマイペースな人だよまったく
「ああ、ご一緒したいのですが、私はまだここでも仕事が残っている身。ニーバちゃん、我が君のことをよろしく頼んだよ」
「任せて!」
どうやらテュルリスさんは花の管理をしに来てたらしい
定期的に健康状態なんかを花に直接聞いてるみたいだ
こんな風に彼女は冒険者をしながら花の医者のようなことをしてるんだ
妖精は普通冒険者にはならないんだけど、彼女は世界中の女性を口説きたいとかいう夢を持ってるみたいで、両親であるオベロンさんとティタニアさんも好きにさせてるそうだ
「娘として頭が痛いときもありますが、それぞれの個性を尊重させたいのです」ってこの前言ってたからね
「それではまたお会いしましょう我が君!」
最後にした投げキッスは素直に受け取っておいた
案内はもちろんニーバちゃんで、それはもうウキウキと、そして嬉々として僕らの前を歩いてる
くるくると時折踊るように歩いている姿が、あの時とは比べ物にならないくらいに子供らしくてかわいい
あの時のニーバちゃんは余裕がなく、いつも怯えすさんでいた
彼女を脅し利用していた存在はもういない
邪神にして魔王はもうこの世界にはいないんだ。この世界にはね
まぁ今は記憶が戻ってちゃんとした神様として神界にいるんだよね
「精霊様、こちらです!」
ニーバちゃんが案内してくれようとしているのは、この国で植物人たちが育てている広大な花畑
その名もエデン
もちろんエデンの花園という異世界の話を元にしてるらしい
そしてそこはその話を体現するかのような楽園にふさわしい場所だった
どこを取ってみても見事としか言いようのない調和がとれた花園
木々に咲き乱れる数多の花々、地面を埋め尽くす花の絨毯
僕らが言葉を失ったのは言うまでもない
「い、いかがでしょうか精霊様?」
「これは、見事としか言いようがないね。こんなに可憐で力強い花たちを育てれるなんて、あれ、もしかしてあの奥にいるのって」
花を見て回っていると花園の中心辺りに一人の女性が立っているのが見えた
そして花たちに語り掛けながら優雅に歩いてる
あの動き、あの声、絶対そうだ、間違いない
「テュルリスさん?」
「お、おお、おおおおお!! そこにおわすは我が君! お久しぶりでございます!」
僕の手に口づけしようとしたので慌てて手を引っ込めた
このお姉さんは完全に女性が性対象。別に嫌いなわけじゃないけどスキンシップが激しいんだよね
「おや? そちらの鬼人の方たち、は・・・。何と美しい! いかがでしょう?このあとわたくしとハーブティーなど?」
「誰ですかあなたは? 私のハクラに触れるとはいい度胸ですね?」
「ふわぁ、かっこいいお姉さんですね精霊様」
二者二葉の反応だ。ハクラちゃん、かなり危ない目で二人から見られてますよ
ハァハァ言ってるテュルリスさんを止めてその後はクロハさんを冷静にさせた
「せ、精霊様苦労なさってるんですね」
ニーバちゃんが憐れむようにそう言った
「慣れてるから大丈夫」
まぁとりあえずこの花園について色々と分かった
まずここは花の妖精テュルリスを筆頭に様々な花の妖精、花の精霊、植物人たち、そして植物の精霊ティアンヌが手掛けた場所
だからこそ一年中様々な花が見れるんだとか
この国には認められた人しか入れないけど、今では自然を大切にしてくれる人達には解放してるらしい
まぁ今はいないみたいだけどね
「して我が君、もしやわたくしに会いに来てくださったのですか?」
「違うよ? ここの人達に挨拶しに来ただけだよ」
「ハハハ、我が君は照れていらっしゃる。そこもまた可愛い」
「そういえば僕の姿って結構変わってると思うんだけど、どうしてわかったの?」
「そんなもの、我が君よ、私の愛の前では些細なこと」
「あ、そうですか」
「手厳しい、しかしそこもまたゾクゾクしますぞ」
うう、このお姉さん苦手だ
身もだえしてて周りが冷ややかな目を送ってるけど、フーレンとは違った意味でマイペースな人だよまったく
「ああ、ご一緒したいのですが、私はまだここでも仕事が残っている身。ニーバちゃん、我が君のことをよろしく頼んだよ」
「任せて!」
どうやらテュルリスさんは花の管理をしに来てたらしい
定期的に健康状態なんかを花に直接聞いてるみたいだ
こんな風に彼女は冒険者をしながら花の医者のようなことをしてるんだ
妖精は普通冒険者にはならないんだけど、彼女は世界中の女性を口説きたいとかいう夢を持ってるみたいで、両親であるオベロンさんとティタニアさんも好きにさせてるそうだ
「娘として頭が痛いときもありますが、それぞれの個性を尊重させたいのです」ってこの前言ってたからね
「それではまたお会いしましょう我が君!」
最後にした投げキッスは素直に受け取っておいた
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