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蟲人族の国7

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 降りたとたん驚いた顔のアズラルさんが立っていた
「ノ、ノア様!? 一体どうされたのですか? 女王様は!?」
「安心してアズラルさん。その女王に頼まれて一緒に遊ぶことになったの」
「そ、そうですか、それは失礼いたしました。では私がご案内いたしますねノア様」
「うん!」
 ノアちゃんの見た目は蝶のようで、ものすごくきれいな羽を持ってる
 まだうまく飛べないみたいで、移動はもっぱら歩きらしい
 キラキラとした鱗粉が時折舞ってる。まるで妖精みたい
 そんなノアちゃんを私は猫形態になって背中に乗せて上げた
「精霊様すごーい! 猫ちゃんだ!」
「そうだよ。私は猫精霊だからねぇ」
 可愛いなぁもう
 あまり揺れないようにゆっくりと歩いて、アズラルさんの後をついて歩いた
 少し歩くと木々で出来たアスレチックのようなものがある広場に来た
 広場と言うか巨大施設だね
「ふぉおおおお!! ここは! ノアここ来たかった! お母様がいつもまだ駄目ですって! ノア、夢がかなった!」
 興奮するノアちゃん可愛いのよ
 さて、本気で遊びますか
 人間形態に戻ると施設の最初のアトラクションらしきものに取り掛かった
「これどうやって遊ぶの?」
「これはね、こうするんだよ」
 私はブランコにノアちゃんを座らせて、手で押して漕いであげた
「おおおお、おおおおおおおお!! 凄ーい! ふわふわするー!」
「楽しんでいただけていますかなお姫様」
「うん!」
「見てミア! こんなのもあるよ!」
 フィオナちゃんはかなり長い滑り台の頂上にすでに立っていた
 いつの間に
「たかーい! 行くよ見てて!」
 一気に滑り降りるフィオナちゃん
「ひゃぁあああああ!」
 この滑り台、全長三百メートルはありそう
 らせん状に回転しながら滑り降りるタイプで、フィオナちゃんが完全に折りてくるまで少し時間がかかった
「はぁはぁ、たのしーー!」
「あたちも! あたちもやる!」
 ノアちゃんは一人だと危なそうなので、私が上まで連れて行って一緒に滑った
「ぴゃあああああ! すごいすごい! 風になったみたい!」
 良い表現
 ノアちゃんが楽しそうで何より
 この施設には他にもうんていやジャングルジムみたいなものもあって、他には忍者が訓練してそうなアスレチックもあった
 フィオナちゃんもノアちゃんも楽しめた用で、ゆうがたまで目いっぱい遊んだ
 かくいう私も結構楽しんだ
 そして日も暮れかけたとき、突然風が吹いて、目の前にいたはずのノアちゃんが消えた
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