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蟲人族の国5
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「改めて自己紹介を。私は鋼の氏族、警備隊隊長のアズラルと申します。この度は、精霊様、勇者様の案内役を務めさせていただきます。よろしくお願いいたします」
凄く礼儀正しい人だ
鋼の氏族というのは甲虫類の特徴を持った氏族のことで、他に羽の氏族、軍の氏族、針の氏族、爪の氏族、鋏の氏族、そして王の氏族というものがあるらしい
王の氏族はその名の通り蟲人族の王だけで、他の氏族と違って多くの種がいるわけじゃない
女王と次期女王、そして繁殖期のみに生まれるオス、つまり王だけ
王は繫殖後に直ぐ亡くなっちゃうため、繁殖期じゃない今はいないみたい
ちなみに一般的な蟲人族の寿命は人間族と同じか少し短いくらいで、王の種族は三百年くらい
王は二十年くらいらしい
「さて、まずはウララク闘技場を見てみませんか?」
「闘技場?」
「はい、そこでは蟲人族の戦士たちが互いを高めあうために日々健闘しているのです」
アズラルさんの案内で闘技場を見に行く
鋼の氏族の集落から奥に行くと、そこにはかなり広い円形の闘技場があった
闘技場は各氏族の集落に隣接してて、どこからでもすぐアクセスできるようになってる
そこではすでに何人かの蟲人族が戦いを繰り広げていた
持っている武器は木製で、互いに戦いを楽しんでいるみたい
「見てください、あそこにいるのが蟲人族最強の戦士、メノーです」
アズラルさんが紹介してくれたのは、小さくて可愛いアリの特徴を持った少女だった
「あ、アズラル姉様!」
嬉しそうに駆け寄ってくるメノーちゃん
普通の女の子だ。とても最強の戦士に見えない
「この子は群の氏族で、一番多く生まれる氏族なのですが、その怪力は無類の強さを誇っています。一人で巨岩を軽々持ち上げるほどの力がありますよ」
「えっへん! そう、あたし強いの!」
ちっちゃい、可愛い
私は思わず頭をなでなでしてしまった
「ふわわわわ、な、なにするのぉ」
嫌がってるように見えて喜んでるなこれ
なでなでを辞めると物足りなさそうにこっちを見上げてる
「可愛いでしょう? 自慢の妹です」
それにしても、この子の戦いも見てたけど、とんでもなく速いし強い
一人で数人を相手にしても負けない
一騎当千出来る強さだ
彼女たちは一人一人が戦士で、集団になるとネームドすら倒せる実力を持つ
それを一人で圧倒するメノーちゃん
単に他種族との生まれ持った体の違いがあるけど、それでも魔法を使わずにここまで強いのはすごいね
「じゃあ姉様、あたし戻るね」
「ええ、あまり無理はしないように」
「はーい」
メノーちゃんは模擬戦へと戻って行った
その後も闘技場での戦いを見てたけど、戦いの参考になる動きが多くて勉強になった
ただ可動域が違う人もいるから一概にも全部まねできるとは言えないけどね
凄く礼儀正しい人だ
鋼の氏族というのは甲虫類の特徴を持った氏族のことで、他に羽の氏族、軍の氏族、針の氏族、爪の氏族、鋏の氏族、そして王の氏族というものがあるらしい
王の氏族はその名の通り蟲人族の王だけで、他の氏族と違って多くの種がいるわけじゃない
女王と次期女王、そして繁殖期のみに生まれるオス、つまり王だけ
王は繫殖後に直ぐ亡くなっちゃうため、繁殖期じゃない今はいないみたい
ちなみに一般的な蟲人族の寿命は人間族と同じか少し短いくらいで、王の種族は三百年くらい
王は二十年くらいらしい
「さて、まずはウララク闘技場を見てみませんか?」
「闘技場?」
「はい、そこでは蟲人族の戦士たちが互いを高めあうために日々健闘しているのです」
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鋼の氏族の集落から奥に行くと、そこにはかなり広い円形の闘技場があった
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そこではすでに何人かの蟲人族が戦いを繰り広げていた
持っている武器は木製で、互いに戦いを楽しんでいるみたい
「見てください、あそこにいるのが蟲人族最強の戦士、メノーです」
アズラルさんが紹介してくれたのは、小さくて可愛いアリの特徴を持った少女だった
「あ、アズラル姉様!」
嬉しそうに駆け寄ってくるメノーちゃん
普通の女の子だ。とても最強の戦士に見えない
「この子は群の氏族で、一番多く生まれる氏族なのですが、その怪力は無類の強さを誇っています。一人で巨岩を軽々持ち上げるほどの力がありますよ」
「えっへん! そう、あたし強いの!」
ちっちゃい、可愛い
私は思わず頭をなでなでしてしまった
「ふわわわわ、な、なにするのぉ」
嫌がってるように見えて喜んでるなこれ
なでなでを辞めると物足りなさそうにこっちを見上げてる
「可愛いでしょう? 自慢の妹です」
それにしても、この子の戦いも見てたけど、とんでもなく速いし強い
一人で数人を相手にしても負けない
一騎当千出来る強さだ
彼女たちは一人一人が戦士で、集団になるとネームドすら倒せる実力を持つ
それを一人で圧倒するメノーちゃん
単に他種族との生まれ持った体の違いがあるけど、それでも魔法を使わずにここまで強いのはすごいね
「じゃあ姉様、あたし戻るね」
「ええ、あまり無理はしないように」
「はーい」
メノーちゃんは模擬戦へと戻って行った
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