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決戦27
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ナジュカがぎろりとこっちをにらんだとたんに誰も彼もが動けなくなる
そしてナジュカが手を伸ばした一人の異世界人がその魂を奪われてその場で倒れ、死んだ
「あ、ああ」
「やつの能力は解明されていない。と、ともかく動くんだ! 触れることなく攻撃を!」
ケイジさんの指示でなんとか動けるようになり、全員が散り散りに離れる
死んでしまった異世界人の男性は私が回収しておいた
私の眼ではまだ彼の魂が線で繋がっているのが分かる
シルバーコードと呼ばれるこれが切れると、完全な死を迎えてしまう
「この人を街まで! まだ助かる! あいつを倒せれば!」
ちょうどそばにいてくれたアンジュさんに彼を託して、私は全力全開で力を解放
出し惜しみなんてしてて勝てる相手じゃない
それは皆分かってるみたいで、勇者たち、異世界人たちの一斉攻撃が始まった
「ラヴドライブ!」
「ファンタジーレイン!」
「次元光斬!」
「呪眼!」
「ラスラパンネキューブ!」
全員それぞれの最も強い技をナジュカに叩き込んだんだけど、ナジュカは平然と立っている
「フスーーー」
長い髪に隠れた口元から白い息が漏れる
ゴキゴキと手が捻じれ、誰にも見えない速度でその手が繰り出され、気づくとアラマキさんが左腕を失っていた
「ぐ、そんな馬鹿な、拙は呪霊でござる! なのに腕が、再生されないでござるよ!」
呪霊は周りに魔力さえ満ちていれば失った部位を回復させられるどころか、浄化されない限り死ぬことはない
それなのにアラマキさんの腕が完全に消失してしまった
私は急いで肉球の力を使ってその腕を治そうとしたけど、その力すら作用しなかった
これは、何か奴の力が作用してるとしか思えない
異界、の、魔王
異界、そうか!
「アラマキさん、次元を斬って! アンジュさんはそこにもう一度さっきの技を!」
「む、承知!」
「分かったわ! 信じるわよミア!」
「奥義、鳳凰次元魔炎斬り」
「ラスラパンネキューブ!」
次元と空間に関する能力を合わせたことで、ナジュカがどういうものなのか分かった
奴は異界からこっちを攻撃し、異界に魂やアラマキさんの腕を奪ってたんだ
「アラマキさん! 魂と腕を取り戻して!」
「承知!」
ナジュカが作り出した異界に飛び込んだアラマキさんは、そこから自分の左腕とさっきの異世界人の魂を拾い上げる
魂を拾うなんて所業、この人か私じゃないとできなかったかも
そしてナジュカが手を伸ばした一人の異世界人がその魂を奪われてその場で倒れ、死んだ
「あ、ああ」
「やつの能力は解明されていない。と、ともかく動くんだ! 触れることなく攻撃を!」
ケイジさんの指示でなんとか動けるようになり、全員が散り散りに離れる
死んでしまった異世界人の男性は私が回収しておいた
私の眼ではまだ彼の魂が線で繋がっているのが分かる
シルバーコードと呼ばれるこれが切れると、完全な死を迎えてしまう
「この人を街まで! まだ助かる! あいつを倒せれば!」
ちょうどそばにいてくれたアンジュさんに彼を託して、私は全力全開で力を解放
出し惜しみなんてしてて勝てる相手じゃない
それは皆分かってるみたいで、勇者たち、異世界人たちの一斉攻撃が始まった
「ラヴドライブ!」
「ファンタジーレイン!」
「次元光斬!」
「呪眼!」
「ラスラパンネキューブ!」
全員それぞれの最も強い技をナジュカに叩き込んだんだけど、ナジュカは平然と立っている
「フスーーー」
長い髪に隠れた口元から白い息が漏れる
ゴキゴキと手が捻じれ、誰にも見えない速度でその手が繰り出され、気づくとアラマキさんが左腕を失っていた
「ぐ、そんな馬鹿な、拙は呪霊でござる! なのに腕が、再生されないでござるよ!」
呪霊は周りに魔力さえ満ちていれば失った部位を回復させられるどころか、浄化されない限り死ぬことはない
それなのにアラマキさんの腕が完全に消失してしまった
私は急いで肉球の力を使ってその腕を治そうとしたけど、その力すら作用しなかった
これは、何か奴の力が作用してるとしか思えない
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異界、そうか!
「アラマキさん、次元を斬って! アンジュさんはそこにもう一度さっきの技を!」
「む、承知!」
「分かったわ! 信じるわよミア!」
「奥義、鳳凰次元魔炎斬り」
「ラスラパンネキューブ!」
次元と空間に関する能力を合わせたことで、ナジュカがどういうものなのか分かった
奴は異界からこっちを攻撃し、異界に魂やアラマキさんの腕を奪ってたんだ
「アラマキさん! 魂と腕を取り戻して!」
「承知!」
ナジュカが作り出した異界に飛び込んだアラマキさんは、そこから自分の左腕とさっきの異世界人の魂を拾い上げる
魂を拾うなんて所業、この人か私じゃないとできなかったかも
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