336 / 487
ミア7
しおりを挟む
気の力を感じる
この少年神様、格闘を得意としてるのか拳をこちらに向けていた
「せい!」
「うわおわ!!」
なんとランマ様は気の塊を拳から飛ばして攻撃してきた
間一髪だったけどなんとか避けて体勢を立て直すと、すでに視界からランマ様は消えていた
「虚拳!」
気の塊を纏った一撃は私の体内にまで響いて、ようするに滅茶苦茶効いた
痛すぎる・・・
転がる私をさらに追撃しようとするけど、そう簡単にやられてたまるかとばかりに立って、気を纏った蹴りを回避した
「やるね、なら・・・。気双刃!」
気を纏った爪から気の刃が幾重にも飛んでくる
仙力で防御用のスキルを強化してガードしたけど、気の刃はその弱い所を集中的に狙ってきて、私のガードはあっさりと崩れた
「気をコントロールすればこんなことも出来るんだ。君もやってみて」
「あ、は、はい」
この神様、真面目に戦いながらも指導してくれてるみたい
さっきのアコ様もそうだけど、真面目な神様もちゃんといるんだ
「いいかい? 気は体の一部。まあアコさんが教えてるからわかってると思うけど、本当に手足と同じと思えばいいんだ」
いわれた通りにイメージしてみる
気力は手足、体
「ふぅうううう」
息を吐いて、深く吸って、体が熱くなる
「いいよ! そうそう!」
アコ様の教えも思い出しながら
「んにゃああああああ!!」
あれ? なんだか体がおかしい
「ミアちゃん、なれてるっす! なってるっすよ!」
「へあ? なんに?」
「猫精霊っす! そっか、本当にあとちょっとだったんすね」
気力の扱い方まで完全にマスターした私は、無事に猫精霊へと進化した
「よしよし、じゃあ戦おうか」
構えなおすランマ様
「胸を借りさせてもらいます!」
今までの比じゃない、私は体の変化と力の増加を感じながらランマ様を見る
「気仙の咆哮!」
気力と仙力を混ぜて雄たけびを上げると、ランマ様が動けなくなった
「な、まさかもうそこまで!?」
驚いてるランマ様を思いっきり蹴った
ドゴンと壁に叩きつけられるランマ様
「うぐ、いたたた、さすがアコさんに傷をつけただけはあるね。強いね」
ランマ様は蹴られたところをさすりながら私の前に立つ
「うんうん、おめでとう。やっぱり成長を見るのって楽しいね」
ランマ様がパンと手を叩くと、扉が出現した
「これで試練は終わり。本来もっと時間がかかるはずなんだけど、君、すごいね。そのうち僕の眷属にならない?」
「いえ、私もうバステト様の眷属なので」
「アハハそっか、じゃあ仕方ないか。またいつか会おうよ。きっと君はもっと高みに行けるから」
「うーん、私はのんびり暮らすために強くなろうとしてるだけだから、そこまで高く昇りたくはないですかね」
「うんうん、猫はそれでなくっちゃね」
ランマ様は私をよしよしと撫でて、出口まで見送ってくれた
この少年神様、格闘を得意としてるのか拳をこちらに向けていた
「せい!」
「うわおわ!!」
なんとランマ様は気の塊を拳から飛ばして攻撃してきた
間一髪だったけどなんとか避けて体勢を立て直すと、すでに視界からランマ様は消えていた
「虚拳!」
気の塊を纏った一撃は私の体内にまで響いて、ようするに滅茶苦茶効いた
痛すぎる・・・
転がる私をさらに追撃しようとするけど、そう簡単にやられてたまるかとばかりに立って、気を纏った蹴りを回避した
「やるね、なら・・・。気双刃!」
気を纏った爪から気の刃が幾重にも飛んでくる
仙力で防御用のスキルを強化してガードしたけど、気の刃はその弱い所を集中的に狙ってきて、私のガードはあっさりと崩れた
「気をコントロールすればこんなことも出来るんだ。君もやってみて」
「あ、は、はい」
この神様、真面目に戦いながらも指導してくれてるみたい
さっきのアコ様もそうだけど、真面目な神様もちゃんといるんだ
「いいかい? 気は体の一部。まあアコさんが教えてるからわかってると思うけど、本当に手足と同じと思えばいいんだ」
いわれた通りにイメージしてみる
気力は手足、体
「ふぅうううう」
息を吐いて、深く吸って、体が熱くなる
「いいよ! そうそう!」
アコ様の教えも思い出しながら
「んにゃああああああ!!」
あれ? なんだか体がおかしい
「ミアちゃん、なれてるっす! なってるっすよ!」
「へあ? なんに?」
「猫精霊っす! そっか、本当にあとちょっとだったんすね」
気力の扱い方まで完全にマスターした私は、無事に猫精霊へと進化した
「よしよし、じゃあ戦おうか」
構えなおすランマ様
「胸を借りさせてもらいます!」
今までの比じゃない、私は体の変化と力の増加を感じながらランマ様を見る
「気仙の咆哮!」
気力と仙力を混ぜて雄たけびを上げると、ランマ様が動けなくなった
「な、まさかもうそこまで!?」
驚いてるランマ様を思いっきり蹴った
ドゴンと壁に叩きつけられるランマ様
「うぐ、いたたた、さすがアコさんに傷をつけただけはあるね。強いね」
ランマ様は蹴られたところをさすりながら私の前に立つ
「うんうん、おめでとう。やっぱり成長を見るのって楽しいね」
ランマ様がパンと手を叩くと、扉が出現した
「これで試練は終わり。本来もっと時間がかかるはずなんだけど、君、すごいね。そのうち僕の眷属にならない?」
「いえ、私もうバステト様の眷属なので」
「アハハそっか、じゃあ仕方ないか。またいつか会おうよ。きっと君はもっと高みに行けるから」
「うーん、私はのんびり暮らすために強くなろうとしてるだけだから、そこまで高く昇りたくはないですかね」
「うんうん、猫はそれでなくっちゃね」
ランマ様は私をよしよしと撫でて、出口まで見送ってくれた
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる