317 / 487
フィオナ1
しおりを挟む
バララスラ王国
フィオナはここで自信の力を探ろうと、王立図書館へと来ていた
勇者認定はされているため、勇者であることは確実だが、今までは自身の力量と勇者装備の性能に頼った戦いをしてきていた
今まで出会った勇者たちは、タルニャを除いて必ず勇者としての力を発揮して戦っていたわけだが、やはり限界
魔神相手には手も足も出なかった
「フィオナ、これ見て」
フィオナの力覚醒のためにメアリーとエルヴィスはそれぞれ情報を調べていた
メアリーとフィオナは手分けして王立図書館に来ていたというわけだ
「これは、バララスラの歴代勇者記録?」
「ええ、三代目からだけど先代までの記録が乗ってるわ」
ぺらぺらとページをめくって行く二人
それぞれがどんな時代に生きて、何を成したかなどや、能力の説明などが細かく書かれている
「幸運の勇者ラキ、彼岸花の勇者ルコル、点と線と円の勇者カアル・・・」
勇者はそれぞれその能力に起因した二つ名を与えられている
覚醒の仕方も書かれているが、大体が迷宮によるものだった
幾度か迷宮に挑んでクリアはしているが、未だ覚醒していないフィオナ
この国には迷宮がないため、どこかの、自分の力に会った迷宮に挑戦すれば覚醒出来るかもしれない
迷宮以外にも、死にかけたときに覚醒したり、誰かを守るために覚醒したりと、覚醒方法もいくつかあるようだった
いくつかヒントを掴めたフィオナは、ともかく迷宮に挑戦してみることにした
この辺りで一番近くにある迷宮はどこかと調べていると、エルヴィスが二人の合流した
「二人共、帝国へ行こう」
「帝国へ? どうして?」
「迷宮に挑戦するんだ。聞いた話によると、帝国の勇者もこれから挑戦しようとしてるみたいなんだけど、まだ幼いから仲間を募集してるみたいなんだ。確か、剣の勇者ワサビだったかな?」
「なるほど、それは渡りに船ね! 今私達も迷宮に行こうって話になってたの」
三人はうんとうなづきあうと帝国を目指し、山脈を越えるワイバーンが引く馬車へと乗り込んだ
帝国が元に戻ってからというものの、国交も回復したため、盛んに交易がおこなわれていた
このワイバーンの馬車もその一環と言うわけだった
フィオナはここで自信の力を探ろうと、王立図書館へと来ていた
勇者認定はされているため、勇者であることは確実だが、今までは自身の力量と勇者装備の性能に頼った戦いをしてきていた
今まで出会った勇者たちは、タルニャを除いて必ず勇者としての力を発揮して戦っていたわけだが、やはり限界
魔神相手には手も足も出なかった
「フィオナ、これ見て」
フィオナの力覚醒のためにメアリーとエルヴィスはそれぞれ情報を調べていた
メアリーとフィオナは手分けして王立図書館に来ていたというわけだ
「これは、バララスラの歴代勇者記録?」
「ええ、三代目からだけど先代までの記録が乗ってるわ」
ぺらぺらとページをめくって行く二人
それぞれがどんな時代に生きて、何を成したかなどや、能力の説明などが細かく書かれている
「幸運の勇者ラキ、彼岸花の勇者ルコル、点と線と円の勇者カアル・・・」
勇者はそれぞれその能力に起因した二つ名を与えられている
覚醒の仕方も書かれているが、大体が迷宮によるものだった
幾度か迷宮に挑んでクリアはしているが、未だ覚醒していないフィオナ
この国には迷宮がないため、どこかの、自分の力に会った迷宮に挑戦すれば覚醒出来るかもしれない
迷宮以外にも、死にかけたときに覚醒したり、誰かを守るために覚醒したりと、覚醒方法もいくつかあるようだった
いくつかヒントを掴めたフィオナは、ともかく迷宮に挑戦してみることにした
この辺りで一番近くにある迷宮はどこかと調べていると、エルヴィスが二人の合流した
「二人共、帝国へ行こう」
「帝国へ? どうして?」
「迷宮に挑戦するんだ。聞いた話によると、帝国の勇者もこれから挑戦しようとしてるみたいなんだけど、まだ幼いから仲間を募集してるみたいなんだ。確か、剣の勇者ワサビだったかな?」
「なるほど、それは渡りに船ね! 今私達も迷宮に行こうって話になってたの」
三人はうんとうなづきあうと帝国を目指し、山脈を越えるワイバーンが引く馬車へと乗り込んだ
帝国が元に戻ってからというものの、国交も回復したため、盛んに交易がおこなわれていた
このワイバーンの馬車もその一環と言うわけだった
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる