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王は魔王を使う
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自身が復活させた瘴気の魔王フロウを前に黒い影は笑う
「魔王フロウ、史上最も被害を出した災悪の魔王。私の力に従え」
「・・・。お前は、なんだ? この世界の生まれではないな。その体。本体ではないな」
「やっぱりあんたほどの魔王なら分かるのか。結構いい出来だと思うんだけどね。そうだよ。私の本体はまだこっちに来れてないからね」
「ふん、我を甦らせ何をするつもりかは知らんが、我は操られてやるほど弱くはない」
瘴気を体にまとうフロウ
その瘴気がいきなり霧散した
「ああ無駄だよ。瘴気ってさ、私からしたらただの栄養? いやまあそんなことどうでもいっか。お前さ、もう私のものなんだよ」
「ぐ、ぬおおおお!」
フロウの体を黒い何かが包み込む
「私の言うことを聞け、フロウ」
黒いものが完全にフロウの体の自由を奪い、心までを支配してしまった
「フハ、アハハハハハハ! 出来た。出来た! 本体が来てればもっと簡単だったんだけど。まあいい。フロウを足掛かりに魔王たちを配下にできる。私の目的の第一歩だ」
黒い影の何かはローブを脱ぐ
その姿は少女で、体全体が黒い
本体ではないためか、少し透けている
うなだれ、意思をなくして人形となったフロウを従え次の目的地を目指す
「さーて次は、鬼人のとこ行こうかな。フロウ、まだ力は使うな簡単に壊しちゃ面白くない」
少女は黒い靄を出すと、そこにフロウと共に消えた
次に二人が現れたのは鬼人の国ミアト
そこで死した魔王、超巨大の魔王ドグラルマを復活させるため
この魔王も人的被害を多大に出した凶悪な魔王の一人
ミアトの霊峰アサグモにて討たれたのだが、今でもその骨がアサグモにかかっている
その骨に向かって二人は歩く
観光地になっているため素通りで入ることができた
「さて、うん、この辺りでいいか」
少女が指先から黒い液体を垂らし、それが黒いオーブになった
「魂の核はそこか」
オーブはふわふわと飛んで未だ残る魂を包み込んだ
「甦れ、魔王ドグラルマ」
急に骨が動き出したことで周囲にいた人々は悲鳴と共に逃げ出す
そんな人々を巨大な骨が踏み砕いた
「さすがにこれだけ大きいと受肉に時間がかかるな」
ニタニタ笑い、少女はドグラルマに手を翳して、その魂を掌握した
「魔王フロウ、史上最も被害を出した災悪の魔王。私の力に従え」
「・・・。お前は、なんだ? この世界の生まれではないな。その体。本体ではないな」
「やっぱりあんたほどの魔王なら分かるのか。結構いい出来だと思うんだけどね。そうだよ。私の本体はまだこっちに来れてないからね」
「ふん、我を甦らせ何をするつもりかは知らんが、我は操られてやるほど弱くはない」
瘴気を体にまとうフロウ
その瘴気がいきなり霧散した
「ああ無駄だよ。瘴気ってさ、私からしたらただの栄養? いやまあそんなことどうでもいっか。お前さ、もう私のものなんだよ」
「ぐ、ぬおおおお!」
フロウの体を黒い何かが包み込む
「私の言うことを聞け、フロウ」
黒いものが完全にフロウの体の自由を奪い、心までを支配してしまった
「フハ、アハハハハハハ! 出来た。出来た! 本体が来てればもっと簡単だったんだけど。まあいい。フロウを足掛かりに魔王たちを配下にできる。私の目的の第一歩だ」
黒い影の何かはローブを脱ぐ
その姿は少女で、体全体が黒い
本体ではないためか、少し透けている
うなだれ、意思をなくして人形となったフロウを従え次の目的地を目指す
「さーて次は、鬼人のとこ行こうかな。フロウ、まだ力は使うな簡単に壊しちゃ面白くない」
少女は黒い靄を出すと、そこにフロウと共に消えた
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その骨に向かって二人は歩く
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「魂の核はそこか」
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「甦れ、魔王ドグラルマ」
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そんな人々を巨大な骨が踏み砕いた
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ニタニタ笑い、少女はドグラルマに手を翳して、その魂を掌握した
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