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魔王との戦い2
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オアルティミシアは大混乱って感じだった
そこかしこで精霊達が大騒ぎしてるし、明らかにこの国の女王らしき精霊が飛び舞わって叫んでるし
「すごい! こんなにいっぱい精霊が!!」
「私精霊って初めてみた!」
「わたくしもですわ! あ、ちがいましたわ。わたくしの国にはノームがいっぱいいましたわ」
はしゃいでるところ悪いけどこれはかなり切羽詰まってると見ていいね
ひとまず近くにいた人間の女性に話を聞いてみることにした
「実は」
女性は困り顔で語り始める
この国の勇者は、精霊と人間のハーフで、しかも王女
精霊族の女王と人間族の王との間に生まれた特殊な勇者で、ほんの二日前まで城にいた
でも、精霊の侍女たちと話していたとき突如として消えたらしい
本当に突然で、話の途中で消えたんだって
「この国どころか、精霊達全体で探しているのですが、依然として手掛かりすらつかめない状況なんです」
「そう言うことなら、私達が探すお手伝いをします」
「そうですわ! 同じ勇者のピンチですもの!」
満場一致でオアルティミシアの勇者探索を引き受けることになった
というわけで、城で女王様に話を聞くことになった
涙で腫らした目を携えて、女王と、その横に王が座る
この国は女王政なので、女王様が一番偉いわけなんだけど、今は完全に子供を攫われたお母さんでしかない
「ううう、私の可愛いミュリュアルが」
「リュエス、それではこの子達に伝わらないよ・・・。仕方ない、我が女王がこの状態なので、私の方から君たちに強力をお願いしたい。この国の勇者、私達の愛しい娘を、どうか、見つけて欲しい」
「もちろんです! でもまずは、そのミュリュアルさんがいなくなった場所へ案内してもらえますか?」
「ああ、クレア、こちらへ」
王様がそう言うと、どこからともなく精霊の女性が現れた
「彼女はクレア。火精霊の一人で、ミュリュアルの侍女でもある。生まれたときからあの子の面倒を見てもらっているんだ」
「初めましてバララスラの勇者様、アースランドの勇者様、それとお仲間の皆さま。私はクレア、ミュリュアル様の侍女で、ミュリュアル様が消失したとき話をしていた者です」
クレアさんの詳しい話を聞くと、他愛もない話をクレアさんとミュリュアルさんでしていたとき、何の脈絡もなく彼女は消えた
消えたのは彼女の自室で、クレアさんにそこまで案内してもらう
「ふむふむ、この場で・・・」
「どう?ミア」
「うん、痕跡は残ってるから辿れそう」
私の能力、肉球スタンプと、新たに開花した超嗅覚、この二つを合わせると、たとえ次元の壁を越えようとも追跡できるようになる
というか肉球スタンプの性能がすごすぎるのよね
これが無かったら辿れなかったかも
「本当ですか!?」
クレアは目を輝かせる
「ちょっと待っててね」
私は能力をフルに使ってミュリュアルさんの痕跡を探した
すると、空間がグニャグニャになってる変なところを見つけたのよ
「ここだ! ここに変なものがあるよ!」
私は一見何もない所を、爪で思いっきり攻撃した
すると空間が裂けて、空中にぽっかりと穴が出現した
そこかしこで精霊達が大騒ぎしてるし、明らかにこの国の女王らしき精霊が飛び舞わって叫んでるし
「すごい! こんなにいっぱい精霊が!!」
「私精霊って初めてみた!」
「わたくしもですわ! あ、ちがいましたわ。わたくしの国にはノームがいっぱいいましたわ」
はしゃいでるところ悪いけどこれはかなり切羽詰まってると見ていいね
ひとまず近くにいた人間の女性に話を聞いてみることにした
「実は」
女性は困り顔で語り始める
この国の勇者は、精霊と人間のハーフで、しかも王女
精霊族の女王と人間族の王との間に生まれた特殊な勇者で、ほんの二日前まで城にいた
でも、精霊の侍女たちと話していたとき突如として消えたらしい
本当に突然で、話の途中で消えたんだって
「この国どころか、精霊達全体で探しているのですが、依然として手掛かりすらつかめない状況なんです」
「そう言うことなら、私達が探すお手伝いをします」
「そうですわ! 同じ勇者のピンチですもの!」
満場一致でオアルティミシアの勇者探索を引き受けることになった
というわけで、城で女王様に話を聞くことになった
涙で腫らした目を携えて、女王と、その横に王が座る
この国は女王政なので、女王様が一番偉いわけなんだけど、今は完全に子供を攫われたお母さんでしかない
「ううう、私の可愛いミュリュアルが」
「リュエス、それではこの子達に伝わらないよ・・・。仕方ない、我が女王がこの状態なので、私の方から君たちに強力をお願いしたい。この国の勇者、私達の愛しい娘を、どうか、見つけて欲しい」
「もちろんです! でもまずは、そのミュリュアルさんがいなくなった場所へ案内してもらえますか?」
「ああ、クレア、こちらへ」
王様がそう言うと、どこからともなく精霊の女性が現れた
「彼女はクレア。火精霊の一人で、ミュリュアルの侍女でもある。生まれたときからあの子の面倒を見てもらっているんだ」
「初めましてバララスラの勇者様、アースランドの勇者様、それとお仲間の皆さま。私はクレア、ミュリュアル様の侍女で、ミュリュアル様が消失したとき話をしていた者です」
クレアさんの詳しい話を聞くと、他愛もない話をクレアさんとミュリュアルさんでしていたとき、何の脈絡もなく彼女は消えた
消えたのは彼女の自室で、クレアさんにそこまで案内してもらう
「ふむふむ、この場で・・・」
「どう?ミア」
「うん、痕跡は残ってるから辿れそう」
私の能力、肉球スタンプと、新たに開花した超嗅覚、この二つを合わせると、たとえ次元の壁を越えようとも追跡できるようになる
というか肉球スタンプの性能がすごすぎるのよね
これが無かったら辿れなかったかも
「本当ですか!?」
クレアは目を輝かせる
「ちょっと待っててね」
私は能力をフルに使ってミュリュアルさんの痕跡を探した
すると、空間がグニャグニャになってる変なところを見つけたのよ
「ここだ! ここに変なものがあるよ!」
私は一見何もない所を、爪で思いっきり攻撃した
すると空間が裂けて、空中にぽっかりと穴が出現した
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