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旅13

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 ちなみにだけどこのギガホースはそんじょそこらの魔物には負けない
 まあこれだけおっきいんだから、蹴りの一撃で倒せちゃうわけですよ
 だから旅も安全ってわけ
 何の苦労もなく宿町へと到着っと
「んにゃ、簡素なところ。宿と食堂だけかぁ」
「そりゃ宿町だもん」
 ここで一泊した後、明日の昼には次の街であるローリュに到着する予定
 マーハンでのひと悶着のせいか、みんな疲れてたから、ご飯を食べてすぐに寝ちゃった
 ご飯は簡単にパンと焼いたソーセージだったよ

 翌朝、また乗合馬車に乗って出立
 ギガホースを愛でたあとにフィオナちゃん、私、メアリー、エルヴィスの順に乗り込んだ
 乗合馬車とは言っても、マーハンからずっと私達しか乗ってない
 十人は優に乗れるけど、今回はたまたま他に人がいなかったみたい
 おかげでゆったりまったり出来たね
「あ、見えてきた!」
 窓から見える巨大な滝
 その滝の前には大きな大きな街が見えた
 この滝、前世のナイアガラの滝みたい
 まあナイアガラは下に都市なんてないけど、ここは滝の水力を使って、なんと電力を創り出せるよう設計されてるみたい
 電力の装置は異世界人が作ったみたいで、実を言うと様々な国でそう言った技術発展はある
 とある国にはすでに電車が普及し始めてるんだとか
 異世界人恐るべしと言ったところかな
 ともかくいよいよ観光都市ローリュへ入る私達であった

 うわ、街すっご
 思わずそんな感想しか出ないくらいにすごい街
 ちゃんと街灯があって、夜でも明るいっぽいね
 でもこの電力、街灯以外には何に使われてるんだろう?
「あ、あれ見て皆」
 メアリーが指さす方向には、なんと大型モニター!
 そこにはアイドルのような姿の少女たちが歌って踊ってるのが見える
「あれスターリーシステムズだよ! ほら、人気アイドルの!」
 アイドルだった
「スターリーシステムズ?」
「うん、僕も初めて見るけど、今世界的に人気な女性ユニットで、歌を歌って踊って、すごくきれいなんだって。うわぁ、すごいなぁ」
 異世界でアイドルを見れるなんて思わなかったし、まさかテレビまで見れるなんて
 この街にはテレビが普及しているのか、電気店もある
 さらに言うとテレビスタジオもあるっぽい
 なんとまぁこんな異世界でここまでの文明の利器を見るとは思わなかったよ
 しかも電力に魔力を合わせて、様々な技術に応用してるって言うからびっくり
 バララスラの本にこんなこと書かれてなかったからねぇ
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