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猫の力34

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 鑑定したところ、やっぱりBランクのゴブリンキング
 ゴブリンキングはホブゴブリンたちに指示を飛ばして二人を取り囲んだ
「まずいな・・・」
 二人に襲い掛かってくるホブゴブリン達
 奴らの顔は嫌な笑みが浮かんでいる
 なぶり殺しにして楽しもうとしてるんだ。なんて性格の悪い!
 でも戦うのは二人だけじゃない
「パルシア先生! マドルット先生!」
 ゴブリンたちの輪の中に私とフィオナちゃんが飛び込んだ
「何してるんだ! 逃げろと言っただろう!」
「私は、勇者です。怖いけど、怖いけど、皆を助けるのが私だから!」
 剣を振るってホブゴブリンを斬りつける
 その切れ味はあまりにも驚くべきものだった
 ホブゴブリンは古びているとはいえ、鉄の鎧を着ていた
 とてもじゃないけど、手入れされているとはいえ、子供が振るう剣程度で切り裂かれるようなものじゃない
 にもかかわらずフィオナちゃんの剣は鎧ごとホブゴブリンを両断した
 これはまさに先代勇者が持っていた勇者スキルの一つ、絶対切断だった
 どんなものでも切り裂く絶対的な力
 フィオナちゃんはまだ覚醒してはいないとはいえ、勇者の力を使った
「今のは・・・」
「この! テリャアア!!」
 ターゲットをフィオナちゃんに変えたゴブリンたち。それを次々切り裂くフィオナちゃん
 面白くないのはゴブリンキング
 奴は苦虫を嚙み潰したような顔でフィオナちゃんをにらむと、その背中に背負っていた巨大な剣を抜いた
「んにゃ!!」
 危ない! 何らかのスキルを使ってくるゴブリンキング
 波打つ斬撃がフィオナちゃんに襲い掛かってくる
 でもそれは私が肉球パンチ、守で防いだ
「グガアアア!!」
 うっわ、怒る怒る。ものすごく怒ってるゴブリンキング
 今度は滅茶苦茶に剣を振り回し始めた。そのせいでホブゴブリン達は巻き込まれて全滅してしまった
 そんな攻撃に当たる私達じゃない
 パルシア先生とマドルット先生の連携がここで炸裂
 クロスした剣技によってゴブリンキングの頭は地面に転がり落ちた
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