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猫の力31
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「驚いておるようじゃの。わしの目は見通す目。お主が何者なのか全て見えておるでの。お主は勇者と共に魔王に戦うため彼女に出会ったのじゃ。勇者とその仲間は惹かれ合う。必ずどこかで出会う」
「にゃるほど、それで私は、出会うべくして出会ったってことですね?」
「ほほほ、やはり話せたか。このことは秘密にしておきたいのじゃろ? 誰にも話はせんから安心しなさい」
「それはありがたいです。それで、私はどういう風に力の使い方を覚えれば?」
「ふむ、わしにもわからん」
「えー」
このおじいちゃん、思わせぶりなこと言っておいて分かってなかったのね・・・
でもそっか、私の力はこの世界にはない
猫の力を込めた不思議な能力で、これは猫の女神であるバステト様の加護が作用してるから
魔法ですら猫の力が込められてるからね
「恐らくじゃが、君の力は使えば使うほど強化されていくと思われる。以前魔物と戦った話は聞いておるからな。そこから何か変わったことはないかの?」
「あ、確かに魔法が使えるようになったり、能力が増えたりしてます」
「やはりか、なればその鍛え方でやって行こうかの。要するにあの子と共に実践訓練じゃ」
「望むところですよ! 私の幸せ猫ライフのために魔王討つべし!」
「ほほほ、元気があっていいの。では君はそうじゃな。フィオナと共に研鑽を積んでもらうとしよう。いずれ彼女と共に戦うのじゃ、早いうちから連携が取れるようにした方がよいじゃろう」
「分かりました。よろしくお願いします」
というわけで私は明日から早速フィオナちゃんとの実践訓練に挑むことが決まった
さて、フィオナちゃんの様子を見てみようかな
教室へと向かっているフィオナちゃんが脳裏に浮かぶ
「よ、よろしくお願いします!」
シーンと静まり返る教室
ああ、これ歓迎されてないのかも。と思った矢先に湧き上がる拍手
「ようこそ!」
「可愛い!」
「一緒に頑張ろう!」
よかった、みんな歓迎してくれてる
フィオナちゃんも恥ずかしそうながら嬉しそう
このクラスは冒険者を育成するクラスで、勉強ももちろん戦い方をより詳しく教えてくれる
そして魔法の先生はあのヴァレスクさんだから、魔法の腕も格段に上がるみたい
剣術やら槍術、棒術、弓術などなど、戦闘においての技術もしっかり磨ける
ちなみに先代勇者であるフィオナちゃんのお父さんは剣術が達人レベルだったみたい
ここならフィオナちゃんも勇者として覚醒できそうだね
私も彼女を助けるためこの力をちゃんと扱えるようにしなくちゃ
「にゃるほど、それで私は、出会うべくして出会ったってことですね?」
「ほほほ、やはり話せたか。このことは秘密にしておきたいのじゃろ? 誰にも話はせんから安心しなさい」
「それはありがたいです。それで、私はどういう風に力の使い方を覚えれば?」
「ふむ、わしにもわからん」
「えー」
このおじいちゃん、思わせぶりなこと言っておいて分かってなかったのね・・・
でもそっか、私の力はこの世界にはない
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魔法ですら猫の力が込められてるからね
「恐らくじゃが、君の力は使えば使うほど強化されていくと思われる。以前魔物と戦った話は聞いておるからな。そこから何か変わったことはないかの?」
「あ、確かに魔法が使えるようになったり、能力が増えたりしてます」
「やはりか、なればその鍛え方でやって行こうかの。要するにあの子と共に実践訓練じゃ」
「望むところですよ! 私の幸せ猫ライフのために魔王討つべし!」
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「分かりました。よろしくお願いします」
というわけで私は明日から早速フィオナちゃんとの実践訓練に挑むことが決まった
さて、フィオナちゃんの様子を見てみようかな
教室へと向かっているフィオナちゃんが脳裏に浮かぶ
「よ、よろしくお願いします!」
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ああ、これ歓迎されてないのかも。と思った矢先に湧き上がる拍手
「ようこそ!」
「可愛い!」
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剣術やら槍術、棒術、弓術などなど、戦闘においての技術もしっかり磨ける
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