上 下
600 / 619
間章~モントルビア王国~

クリフとコーニリアス

しおりを挟む
「ここが、ベネット公爵邸……」

 クリフは初めて足を踏み入れたその場所に、何となくつぶやいた。

 感慨があるかと言われれば、複雑なところだ。
 広い。豪華。大きい。そんな感想と共に、こんなところにまで来てしまった、という気持ちもあるから、感慨はあるのかもしれない。

「悪趣味だねぇ」

 そう言ったのは一緒に来ていたジェラードだ。それに対してクリフは首を傾げるだけで、同調したのは別の声だ。

「そうですね。ですが、売り払えばそれなりの金額になりそうです。売って、もう少しマシなものを購入しましょうか」

 そう言ってアッハッハッと笑ったのは、小さい頃からクリフに色々教えてくれていた先生である。ルイス公爵に引き合わされたとき、なぜこんなところにいるのかと思ったのだが。

「コーニリアス殿にお任せします。我々もフォローいたしますが、これから時間が取れないことも増えるでしょうから」

「ええ、この老骨めが見つかってしまいましたからな。最後の勤めと思い、出来るだけのことは致しましょう」

 飄々と笑う老人に、ジェラードが苦笑して、クリフは困った顔をする。

「……あの、コーニ先生」
「先生は付けず、呼び捨てにしなさい、クリフ。……っと違いますな、クリフ様」
「……すっごいやりにくいんですけど」

 大体、コーニリアスとは何なのか。ずっとコーニ先生と呼んでいたのだ。

 街でもあまり裕福ではない人たちが集まる区画において、コーニリアスは確かにどこか浮いていた。けれど、普通であれば学ぶべくもない文字や言葉遣いなんかを、無償で教えてくれた。

 それが嫌な子供ももちろんいたけれど、クリフのように学ぶのが楽しかった子供たちも多くて、それなりに人気者だったのだ。

「なんでそんな人が、普通にルイス公爵と知り合いなんですか……」
「教えたでしょう。私は先王の……いや先々王というべきですかね。側近をしていた人間ですよ。ボードウィン国王になって、真っ先に追い落とされてしまいましたがね」

 そしてまたアッハッハッと笑う。笑い事じゃない、とクリフは思う。

「父が、あなたが真っ先にやられてしまったことに驚いて、そして悔しがっていました。もう少し力になれれば、と」

「どうせ何もできない、と高をくくっていたのが失敗でしたな。油断した私が悪い。ですが、そのせいで止めるものもなく、この国は堕ちていきましたから、それは本当に申し訳なかったと思っておりますよ」

 ジェラードの言葉に、コーニリアスは悔恨をにじませる。だが、それを隠すように、クリフに頭を下げた。

「最後にあなたの力になれることを嬉しく思います、クリフ様。……やりにくければ、当分はクリフと呼ぶが、少しずつでいいから慣れるように。それが君がやると決めたことだ」

「はい、コーニ先生」

 クリフは、正式にベネット公爵家の当主となる。自分でそう決めた。それに当たってのサポートとして、ルイス公爵が連れてきたコーニリアス。
 クリフの新しいスタートだ。


※ ※ ※


 クリフがコーニリアスと引き合わせられる前、ベネット公爵とその長男ユインラムとも会った。二人は最初、クリフを見て叫んだ。

「平民が何のようだ!」
「我らを誰と思っている! 頭が高いぞ!」
「……ええっと」

 今、二人は手錠で拘束され、兵士たちに剣を突きつけられている状況だ。その状況で、どうしてそこまで上から命令できるのか、その精神がすごいと思ってしまった。

「まったく……」

 同じようなことを考えたのか、一緒に来ていたルイス公爵は額に手を当てて呆れている。クリフが困ったように見上げれば、ルイス公爵は笑った。

「まあ、こういう奴らだ。気にするな。それにしても、何も思わないとは驚いたな。誰もがクリフの顔を見て驚いていたというのに」

 後半は、ベネット公爵とユインラムに向けられた言葉に、二人が胡乱げになる。そして、先に気付いたのはユインラムだった。

「……父上に、にている?」
「なんだとっ!? そんなはずがないだろう! 私は公爵だぞ! こんな平民に似ているはずが……っ!?」

 反論しかけたベネット公爵は、途中で何かに気付いたかのように言葉を切る。そして、「まさか……」と小さくつぶやいた。

 その様子に、クリフは何かを期待して身を乗り出しかけて、それはルイス公爵に押さえられる。

「心当たりがあるようで何よりだ、ベネット公爵。――相手の女性の名は?」
「知らぬっ!」

 ユインラムが「相手の女性」の単語に、さらに驚きを見せたが、それを全く見ないままベネット公爵は喚いた。

「私は鬱憤がたまっていたのだ! あの口うるさい父親に押さえつけられて! それを、ちょうどいいタイミングですり寄ってきた女で解消しただけ! 悪いのは私ではなく、父親だ!」

「やれやれ。いい歳してまだ父親のせいにするか。……クリフ、すまないな。ベネット公爵が何を言うか、私が想像していた中で最低に近いものだった。覚えていないよりはマシかもしれないが。嫌な思いをさせた」

「いえ……」

 クリフは何とか言葉を絞り出した。
 別に謝ってもらうことなどない。何もしてくれなかった父親に、何も期待などしていなかった。それが単に証明されただけ。

 それでも、もしかしたら心のどこかで、何かを期待していたのかもしれない。

「会わせて下さって、ありがとうございました、ルイス公爵」

 それでも、自分の父親と兄弟だ。もしかしたら、家族として育っていたかもしれない相手。幸か不幸かは分からないが、それでも会えて良かったと、クリフは思うことにしたのだ。


※ ※ ※


 面会はそれだけだった。
 ベネット公爵とユインラムは、それぞれ別の牢に入れられていて、それぞれに取り調べを受けているらしい。

 二人が会ったこと自体久しぶりのようだが、二人が会話できた時間はなかっただろう。単にクリフに会わせるためだけに、牢から出されただけだから。

「コーニ先生、聞いていいですか?」
「なんだ?」
「結局、あの人たちって何をやらかしたんですか?」

 ベネット公爵は何となく分かるが、ユインラムの方は全くだ。

「ふむ。では、分かりやすく説明しようか」

 コーニリアスが笑顔なのは、なんだかんだ言って「先生」でいられることが嬉しいのかな、とクリフは思った。


※ ※ ※


「まず、国王と王太子、ベネット公爵……いずれも先代の、とつくが。この三名は、勇者様ご一行への無礼。一言で言えばそれだ」
「……それはまあ、何となく」

 チラリと話は聞いたが、ヒドイものだった。顔立ちの良い平民の魔法使いの少女を、言いがかりをつけて逮捕して牢に入れて、水も食べ物も与えなかった。その理由が、弱らせたところで王太子らが犯すつもりだったから。

 その話を聞いたときには、耳を疑った。魔王が誕生して魔物が大量に発生している状況で、何をやっているんだと。

「せっかく途中まで上手くいっていたのに、勇者様方に少女を取り返されてしまった。それで逆恨みをして、魔族の口車に乗ってBランクの魔物を二体も街中に放った。これをしたのが、王太子とベネット公爵だ」
「はい……」

 聞いているだけで腹が立つが、それをした片割れが一応自分の父親だというのが、なんというか情けなくなる。
 そこまで考えて、ふと気付いた。

「勇者様方は、国王たちに対して何もしようとしなかったんですか?」

 あるいはその時点で追い落とすことも可能だったのではないだろうか。そう思ったクリフだが、コーニリアスは首を縦に振った。

「何もしなかったらしいな。さらに滞在が延びる余裕がなかっただろうし、取り返すのに尽力したフェルドランド殿下……おっと、陛下に配慮したのかもしれない。何よりも、その少女が早く出て行きたかったのではないかな」
「それもそうですね……」

 フェルドランド殿下は、つまりはルイス公爵のことだと、クリフは頭の中で考えつつ、頷く。

 自分の基準で置き換えると、何となく分かる。平民視点で見れば、相手を追い落とすことを考えるよりも、早く逃げたいと思うだろう。

 定住するなら考えるかもしれないが、通過地点でしかないのだから、さっさと出て行こうと考える方が自然だと思う。

「で、実はその少女と同じような目に合っていた女性が、国内に複数いることが判明している」
「同じような目?」

 反問して聞き返したが、自分で答えに行き着く。

「それはつまり……王太子らに、その、犯されそうになった?」

 その単語を出すことに何となく躊躇ったが、どう言葉を言いつくろっても事実は変わらないから、そのまま言う。

「はっきり言えば、犯された上に殺された。水も食べ物も与えられず弱らせられた所から"同じ"だ。親類などがない女性たちばかりであったため捜索願などもなかった、と思われていたから、調べることもできなかった」

「……思われていた?」

 そう言うということは、実際には違ったということだろうか。
 クリフの疑問に、コーニリアスは頷いた。

「ああ。友人や知人からの捜索願はあったらしいが、握りつぶされていた。しかし、今回の治安維持で動いていた兵士たちの耳に入って、ようやく情報を掴めた、というところだな」

 捜索願がなくても調べてはいたが、情報がなさ過ぎた。友人や知人からの情報を得たことで、一気に調べが進んだのだ。

「それをしていた中心人物が、元王太子のクライドと君の弟であるユインラムだった。相手が平民だ、など言い訳にもならない」
「はい」

 そんなものを言い訳に許されてはたまらない。平民は、貴族の玩具ではないのだ。力強く頷いたクリフに、コーニリアスは嬉しそうに頷いた。そしてさらに解説を続ける。

「陛下はそれらすべての物証を、街の治安維持を行いながら揃えていた」
「……すごいですね」

 ルイス公爵は、自分よりよほど忙しかったはずだ。一体どこにそんな余裕があったのか、不思議でしょうがない。

 そんなクリフに、コーニリアスは苦笑した。

「一番の悩みは、ベネット公爵家をどうするかであっただろうな。簡単に取り潰すのは難しい。遠縁から誰か連れてくるか、最悪ユインラムはそのまま残すか、そんなことを考えていたところにクリフ、君が現れた、というわけだ」

 クリフは何とも言えない顔をした。

 自分がベネット公爵家の新しい当主となる。そう発表された時、猛反発が起こった。
 だが、自分がベネット公爵とそっくりだったことや、ユインラムよりも年上だったこと。そして、実際に外で女性に手を出していたことを、知っていた者がいたこと。

 それらの事実と、新しく国王となるルイス公爵、しかも民たちからの強い支持のある新国王からの推薦があったことで、反発はすぐ収まった。力のある国王に、真っ向から刃向かうのは不利と判断したらしい。

 それでも影で色々言われてはいたようだが、コーニリアスがクリフの側近となった事で、それらの声も一気に小さくなったらしい。

「何にしても、陛下は良いタイミングで喧嘩を仕掛けた。無論、見計らっていたのだろうが」

 王太子やベネット公爵に対して、すでに国としての処分を行っている。一週間の謹慎という生ぬるいと言うにも甘すぎる処分であっても。それらを覆すのは簡単ではない。

 それを可能にしたのが、外国の人間である各国の大使たちの声である。

 魔王が存在している間は本国と連絡を取り合うのが難しかったため、静かにしていた大使たちだが、魔王が倒れてそれが可能になった。

 しかしだからといって、距離的な問題もあって連絡がすぐ取れるわけではない。

 "魔王が倒れた"ことについても、事実として間違いないだろうと判断されても、公表されたわけではないから、国としては安全のことも考えると、正式発表されるまでは待ちたい、というのが本音だ。

 それらの理由があって、実際に大使と本国との連絡の行き来にはまだ時間がかかる。その時間の隙間に、ルイス公爵は動いたのだ。

「でもだったら、大使がよく声をあげたというか……。連絡取れないなら、取れるまで待つんじゃないんですか?」

 クリフが首を傾げる。
 タイミングは良かったのかもしれないが、その前提となった大使たちが声をあげた理由が分からない。

「そんなもん、陛下が大使たちに働きかけていたに決まっている。大使たちとて、色々やらかした奴らが国の中心にいる現状を良く思わない」
「……あ、そうですか」

 つまりは、国王たちを追い詰めたものすべて、ルイス公爵の計画通りというわけだ。
 ルイス公爵は、王城に乗り込む前に「もし国王に負けたら」などと言っていたが、どこに負ける要素があったのか分からない。

 クリフがそう疑問を口にすると、コーニリアスは苦笑した。

「それでも、その時の陛下は王弟であり公爵だ。より強い権力は国王にある。準備万端整えても、権力には敵わないこともある。絶対などないのだ」
「……はい」

 コーニリアスの顔は笑っているが、その言葉には重みがあった。実際、国王になったばかりの先代国王に、コーニリアスは追い落とされたと言っていた。つまりは、"権力に敵わなかった"のかもしれない。

 神妙な顔になったクリフに、コーニリアスはアッハッハッと笑った。

「まあ心配するな。今はもうフェルドランド殿下が、国王陛下になられたのだ。心配はいらない。それよりも、まずはクリフが色々覚えねばな」
「はい、お願いします」

 それも尤もだ、とクリフは頭を下げる。
 すると、非常に苦い顔をされた。

「よろしいですか、クリフ様。今はあなたがご当主であり、私は部下です。部下に当主が頭を下げるなど、何事ですか」

「いきなり部下モードにならないで下さい! 教えてもらう立場で、偉そうになんてできませんから!」

「ふむ。まずはそこからだな」

 考え込むコーニリアスに、クリフは公爵家の当主となることを引き受けてしまったことを、微妙に後悔したのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

婚約破棄された私と、仲の良い友人達のお茶会

もふっとしたクリームパン
ファンタジー
国名や主人公たちの名前も決まってないふわっとした世界観です。書きたいとこだけ書きました。一応、ざまぁものですが、厳しいざまぁではないです。誰も不幸にはなりませんのであしからず。本編は女主人公視点です。*前編+中編+後編の三話と、メモ書き+おまけ、で完結。*カクヨム様にも投稿してます。

【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!

猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」 無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。 色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。 注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします! 2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。 2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました! ☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。 ☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!) ☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。 ★小説家になろう様でも公開しています。

記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。

せいめ
恋愛
 メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。  頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。   ご都合主義です。誤字脱字お許しください。

美しい姉と痩せこけた妹

サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

死霊王は異世界を蹂躙する~転移したあと処刑された俺、アンデッドとなり全てに復讐する~

未来人A
ファンタジー
主人公、田宮シンジは妹のアカネ、弟のアオバと共に異世界に転移した。 待っていたのは皇帝の命令で即刻処刑されるという、理不尽な仕打ち。 シンジはアンデッドを自分の配下にし、従わせることの出来る『死霊王』というスキルを死後開花させる。 アンデッドとなったシンジは自分とアカネ、アオバを殺した帝国へ復讐を誓う。 死霊王のスキルを駆使して徐々に配下を増やし、アンデッドの軍団を作り上げていく。

処理中です...