594 / 619
第十七章 キャンプ
モントルビア王国の現状
しおりを挟む
「君に話があって来たんだ、リィカ嬢。……君の、父親のことで」
ジェラードの言葉に、アレクがリィカを庇うように前に出た。バルとユーリは「父親?」と不思議そうにしている。
執務室に降りた沈黙を、国王の声が破った。
「ジェラード殿、その話は後にしてもらって構わないかな。まずは儂の話を済ませてしまいたい」
「はい、申し訳ありません、国王陛下」
ジェラードは素直に謝罪して後ろに下がる。国王より先に自分が用件を言ってしまったことは、あまり褒められたものではない。
国王は、アレクの後ろで呆然とジェラードを見つめているリィカをチラッと見て、しかしその件には触れず、口にしたのはキャンプのことだった。
「四人ともご苦労だった。そして助かった。おかげで沢山の生徒たちの命が失われずに済んだ。感謝する」
国王の言葉に、アレクとバル、ユーリが頭を下げて、リィカが一拍遅れてそれに続く。そしてすぐに頭を上げて、言ったのはアレクだった。
「恐縮です、陛下。何とか無事に切り抜けられました。後ほど詳細について報告させて頂きたいのですが、よろしいでしょうか」
「うむ」
アレクの視線が、わずかにジェラードへ向かう。魔族が関わっている内容だ。この場で話すわけにはいかなかった。
「騎士団長も研究所へ行ったそうだしな。まとめて報告を聞くが、良いか?」
「はい、構いません」
アレクが頷き、これでひとまずキャンプについての話は終わりだ。国王がジェラードを見て、アレクやリィカも見る。バルやユーリは「そういえば」という感じで、つい先ほどの疑問を思い出していた。
「では、ジェラード殿から話を……」
「お待ち下さい、陛下」
言いかけた国王を遮ったのはアークバルトだった。
「バルムートとユーリッヒは下がれ。それぞれ婚約者の家に向かうように。その後はゆっくり休め。……リィカ嬢、アレクはこの場に残して構わないかな?」
「あ……………」
話を振られて、リィカは小さく声を出す。
自分に話が振られた理由。「君の、父親のことで」というジェラードの言葉を思い出して、リィカが手を強く握りしめる。
バルとユーリは何も知らない。だから、きっと二人に下がるように言ってくれた。けれどそれを言えば、アークバルトも国王も何も知らないはずだ。それにジェラードだってそのはず。
一体どういうことなのか。なぜ知っているのか。そもそも彼の言う「父親」は、リィカの頭から離れないあの男のことなのか。
話が唐突すぎて何も分からない。けれど、父親のことを乗り越えなければならない。アレクとの未来を考えるためにも、まずはそこをどうにかしなければならない。
(怖い、けど……)
どう乗り越えればいいのか、全く分からない。話を聞くことでそのきっかけになる可能性があるのなら、怖いからと逃げるわけにはいかない。
リィカはアレクを見上げる。アレクの目が僅かに笑う。「心配するな」と言ってくれているようで、リィカも安心する。
(こういうところ、いつもすごくアレクのことを頼ってるんだよ)
キャンプ地での話を思い出す。アレクがいてくれるから、リィカは怖さに呑まれずに済んでいるのだ。覚悟は決まって、アークバルトを真っ直ぐに見た。
「はい、お願いします。――バル、ユーリ、ごめんね」
何かあるということは勘付いただろう。心配そうな二人に、リィカはそれだけ告げる。"事情は後で説明する"とでも言えれば本当は良かったのだろうが、絶対に話ができる自信はないから、謝罪だけする。
バルもユーリも戸惑うような視線がリィカを捉え、アレクを見る。それで何かを悟ったのか、アークバルトに頭を下げた。
「かしこまりました、そうさせて頂きます」
「これで失礼致します」
下がれとの指示に従って、執務室から出て行った。出て行く直前に、二人がリィカに対して笑いかけたのは、気にするなということだろうか。
(ありがとう)
そんな二人に、リィカは心からの感謝を内心で告げて、そしてジェラードと向かい合った。
「話を、お伺い致します」
感情を見せず、静かにリィカが言うと、ジェラードは少し驚いた顔をしてから笑う。
「うん、もちろんだ。まず最初に今現在の我が国の状況を伝えておく」
「え?」
一体どういうことなのか。リィカだけではなく、アレクも疑問を浮かべている。
「まず、ボードウィン国王は退位して、今は我が父ルイス公爵が国王となった。今の僕は、モントルビア王国の王太子だ」
そうなんだ、とだけ思ったリィカだが、アレクは疑問がなくならないようで、疑問を口にした。
「まだお元気であったかと思うが、退位されたのか? それに、なぜルイス公爵が国王に? クライド王太子がいたはずだろう?」
ルイス公爵はあくまでも王弟だ。王位継承権は、ボードウィン国王の息子であるクライドの方が上だ。つまりは、王太子も何らかの理由でその座からいなくならない限り、ルイス公爵が国王になることはあり得ない。
アレクの疑問に答えたのは、国王だった。
「勇者様ご一行への無礼と、そのうちの一人を害そうとしたこと。そして、魔族の口車に乗って街中で魔物を放ってしまったこと。それらの責任をとって、国王と王太子、そしてベネット公爵がその座を追われたのだ」
出てきた名前に、リィカが目を見開いた。
同じようにアレクも驚く中、国王が面白そうに笑った。
「アレク、だから言っただろう? 数ヶ月以内に結果が出ると。出なければ我が国を筆頭に、モントルビア王国に非難が殺到したであろうよ。そうだろう、ジェラード殿?」
「仰る通りです」
ジェラードが苦笑する。そして、リィカを見る。
「詳細は追って説明するけれど、とりあえず結論だけ告げる。ベネット公爵……元、とつくけれど、あの男がこのアルカトル王国で一人の女性に手をつけたと白状した」
「……!」
リィカが目を見開くが、それ以上の反応ができない。ジェラードもそれを分かっていたかのように、さらに言葉を続けた。
「君は、あの時ベネット公爵に質問していたね? 十七年前にアルカトル王国に来たか、と」
「あ……」
否定できるはずもなく、リィカは小さく声をあげるしか反応できない。次に、説明するために口を開いたのは国王だった。
「リィカ嬢、学園入学時にお主の身元調査は行っていたから、父親がいないことは判明していた。その上で、お主がベネット公爵にしたという質問内容の情報が入ってな。調べられるだけ調べさせてもらった。その上で、ベネット公爵が父親で間違いなかろうという結論に達した」
「有り体に言えば、君の母親と君への賠償のために、僕はここへ来た。金で片付けられるものではないから、要望があれば聞きたい。そして……」
ジェラードはいったん言葉を切り、そして続ける。
「新しくベネット公爵になった青年……クリフというのだけど、彼が君に会ってみたいと言っている」
「え……」
「実はクリフも、元ベネット公爵が外の女性に手をつけて生まれた子どもなんだ。七歳の時に母親を亡くしてからは、孤児院で育ったそうだ。今は四苦八苦しながらも、公爵家当主を務めてくれている。その彼が、妹がいると聞いて、とても喜んでいたんだ」
考えてみて欲しい、と言われても、与えられた情報の整理さえできていないリィカの頭は、パニックになるばかりだった。
ジェラードの言葉に、アレクがリィカを庇うように前に出た。バルとユーリは「父親?」と不思議そうにしている。
執務室に降りた沈黙を、国王の声が破った。
「ジェラード殿、その話は後にしてもらって構わないかな。まずは儂の話を済ませてしまいたい」
「はい、申し訳ありません、国王陛下」
ジェラードは素直に謝罪して後ろに下がる。国王より先に自分が用件を言ってしまったことは、あまり褒められたものではない。
国王は、アレクの後ろで呆然とジェラードを見つめているリィカをチラッと見て、しかしその件には触れず、口にしたのはキャンプのことだった。
「四人ともご苦労だった。そして助かった。おかげで沢山の生徒たちの命が失われずに済んだ。感謝する」
国王の言葉に、アレクとバル、ユーリが頭を下げて、リィカが一拍遅れてそれに続く。そしてすぐに頭を上げて、言ったのはアレクだった。
「恐縮です、陛下。何とか無事に切り抜けられました。後ほど詳細について報告させて頂きたいのですが、よろしいでしょうか」
「うむ」
アレクの視線が、わずかにジェラードへ向かう。魔族が関わっている内容だ。この場で話すわけにはいかなかった。
「騎士団長も研究所へ行ったそうだしな。まとめて報告を聞くが、良いか?」
「はい、構いません」
アレクが頷き、これでひとまずキャンプについての話は終わりだ。国王がジェラードを見て、アレクやリィカも見る。バルやユーリは「そういえば」という感じで、つい先ほどの疑問を思い出していた。
「では、ジェラード殿から話を……」
「お待ち下さい、陛下」
言いかけた国王を遮ったのはアークバルトだった。
「バルムートとユーリッヒは下がれ。それぞれ婚約者の家に向かうように。その後はゆっくり休め。……リィカ嬢、アレクはこの場に残して構わないかな?」
「あ……………」
話を振られて、リィカは小さく声を出す。
自分に話が振られた理由。「君の、父親のことで」というジェラードの言葉を思い出して、リィカが手を強く握りしめる。
バルとユーリは何も知らない。だから、きっと二人に下がるように言ってくれた。けれどそれを言えば、アークバルトも国王も何も知らないはずだ。それにジェラードだってそのはず。
一体どういうことなのか。なぜ知っているのか。そもそも彼の言う「父親」は、リィカの頭から離れないあの男のことなのか。
話が唐突すぎて何も分からない。けれど、父親のことを乗り越えなければならない。アレクとの未来を考えるためにも、まずはそこをどうにかしなければならない。
(怖い、けど……)
どう乗り越えればいいのか、全く分からない。話を聞くことでそのきっかけになる可能性があるのなら、怖いからと逃げるわけにはいかない。
リィカはアレクを見上げる。アレクの目が僅かに笑う。「心配するな」と言ってくれているようで、リィカも安心する。
(こういうところ、いつもすごくアレクのことを頼ってるんだよ)
キャンプ地での話を思い出す。アレクがいてくれるから、リィカは怖さに呑まれずに済んでいるのだ。覚悟は決まって、アークバルトを真っ直ぐに見た。
「はい、お願いします。――バル、ユーリ、ごめんね」
何かあるということは勘付いただろう。心配そうな二人に、リィカはそれだけ告げる。"事情は後で説明する"とでも言えれば本当は良かったのだろうが、絶対に話ができる自信はないから、謝罪だけする。
バルもユーリも戸惑うような視線がリィカを捉え、アレクを見る。それで何かを悟ったのか、アークバルトに頭を下げた。
「かしこまりました、そうさせて頂きます」
「これで失礼致します」
下がれとの指示に従って、執務室から出て行った。出て行く直前に、二人がリィカに対して笑いかけたのは、気にするなということだろうか。
(ありがとう)
そんな二人に、リィカは心からの感謝を内心で告げて、そしてジェラードと向かい合った。
「話を、お伺い致します」
感情を見せず、静かにリィカが言うと、ジェラードは少し驚いた顔をしてから笑う。
「うん、もちろんだ。まず最初に今現在の我が国の状況を伝えておく」
「え?」
一体どういうことなのか。リィカだけではなく、アレクも疑問を浮かべている。
「まず、ボードウィン国王は退位して、今は我が父ルイス公爵が国王となった。今の僕は、モントルビア王国の王太子だ」
そうなんだ、とだけ思ったリィカだが、アレクは疑問がなくならないようで、疑問を口にした。
「まだお元気であったかと思うが、退位されたのか? それに、なぜルイス公爵が国王に? クライド王太子がいたはずだろう?」
ルイス公爵はあくまでも王弟だ。王位継承権は、ボードウィン国王の息子であるクライドの方が上だ。つまりは、王太子も何らかの理由でその座からいなくならない限り、ルイス公爵が国王になることはあり得ない。
アレクの疑問に答えたのは、国王だった。
「勇者様ご一行への無礼と、そのうちの一人を害そうとしたこと。そして、魔族の口車に乗って街中で魔物を放ってしまったこと。それらの責任をとって、国王と王太子、そしてベネット公爵がその座を追われたのだ」
出てきた名前に、リィカが目を見開いた。
同じようにアレクも驚く中、国王が面白そうに笑った。
「アレク、だから言っただろう? 数ヶ月以内に結果が出ると。出なければ我が国を筆頭に、モントルビア王国に非難が殺到したであろうよ。そうだろう、ジェラード殿?」
「仰る通りです」
ジェラードが苦笑する。そして、リィカを見る。
「詳細は追って説明するけれど、とりあえず結論だけ告げる。ベネット公爵……元、とつくけれど、あの男がこのアルカトル王国で一人の女性に手をつけたと白状した」
「……!」
リィカが目を見開くが、それ以上の反応ができない。ジェラードもそれを分かっていたかのように、さらに言葉を続けた。
「君は、あの時ベネット公爵に質問していたね? 十七年前にアルカトル王国に来たか、と」
「あ……」
否定できるはずもなく、リィカは小さく声をあげるしか反応できない。次に、説明するために口を開いたのは国王だった。
「リィカ嬢、学園入学時にお主の身元調査は行っていたから、父親がいないことは判明していた。その上で、お主がベネット公爵にしたという質問内容の情報が入ってな。調べられるだけ調べさせてもらった。その上で、ベネット公爵が父親で間違いなかろうという結論に達した」
「有り体に言えば、君の母親と君への賠償のために、僕はここへ来た。金で片付けられるものではないから、要望があれば聞きたい。そして……」
ジェラードはいったん言葉を切り、そして続ける。
「新しくベネット公爵になった青年……クリフというのだけど、彼が君に会ってみたいと言っている」
「え……」
「実はクリフも、元ベネット公爵が外の女性に手をつけて生まれた子どもなんだ。七歳の時に母親を亡くしてからは、孤児院で育ったそうだ。今は四苦八苦しながらも、公爵家当主を務めてくれている。その彼が、妹がいると聞いて、とても喜んでいたんだ」
考えてみて欲しい、と言われても、与えられた情報の整理さえできていないリィカの頭は、パニックになるばかりだった。
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
下級兵士は断罪された追放令嬢を護送する。
やすぴこ
ファンタジー
「ジョセフィーヌ!! 貴様を断罪する!!」
王立学園で行われたプロムナード開催式の場で、公爵令嬢ジョセフィーヌは婚約者から婚約破棄と共に数々の罪を断罪される。
愛していた者からの慈悲無き宣告、親しかった者からの嫌悪、信じていた者からの侮蔑。
弁解の機会も与えられず、その場で悪名高い国外れの修道院送りが決定した。
このお話はそんな事情で王都を追放された悪役令嬢の素性を知らぬまま、修道院まで護送する下級兵士の恋物語である。
この度なろう、アルファ、カクヨムで同時完結しました。
(なろう版だけ諸事情で18話と19話が一本となっておりますが、内容は同じです)
2/7 最終章 外伝『旅する母のラプソディ』を投稿する為、完結解除しました。
2/9 『旅する母のラプソディ』完結しました。アルファポリスオンリーの外伝を近日中にアップします。
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
死霊王は異世界を蹂躙する~転移したあと処刑された俺、アンデッドとなり全てに復讐する~
未来人A
ファンタジー
主人公、田宮シンジは妹のアカネ、弟のアオバと共に異世界に転移した。
待っていたのは皇帝の命令で即刻処刑されるという、理不尽な仕打ち。
シンジはアンデッドを自分の配下にし、従わせることの出来る『死霊王』というスキルを死後開花させる。
アンデッドとなったシンジは自分とアカネ、アオバを殺した帝国へ復讐を誓う。
死霊王のスキルを駆使して徐々に配下を増やし、アンデッドの軍団を作り上げていく。
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
クズな恩恵を賜った少年は男爵家を追放されました、 恩恵の名は【廃品回収】ごみ集めか?呪いだろうこれ、そう思った時期がありました、
shimashima
ファンタジー
成人に達した少年とその家族、許嫁のジルとその両親とともに参加した恩恵授与式、そこで教会からたまわった恩恵は前代未聞の恩恵、誰が見たって屑 文字通りの屑な恩恵 その恩恵は【廃品回収】 ごみ集めですよね これ・・ それを知った両親は少年を教会に置いてけぼりする、やむを得ず半日以上かけて徒歩で男爵家にたどり着くが、門は固く閉ざされたまま、途方に暮れる少年だったがやがて父が現れ
「勘当だ!出て失せろ」と言われ、わずかな手荷物と粗末な衣装を渡され監視付きで国を追放される、
やがて隣国へと流れついた少年を待ち受けるのは苦難の道とおもいますよね、だがしかし
神様恨んでごめんなさいでした、
※内容は随時修正、加筆、添削しています、誤字、脱字、日本語おかしい等、ご教示いただけると嬉しいです、
健康を害して二年ほど中断していましたが再開しました、少しずつ書き足して行きます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる