428 / 619
第十二章 帝都ルベニア
ルシアと会話②
しおりを挟む
「……違う?」
「そ、そうですっ。わたしっ、男の人と、その、そういうこと、したことないです!」
言いながら、リィカは思い切り説得力がないことに気付いた。
昨日は実際にアレクの部屋に泊まったのだ。
アレクにも言われたではないか。男の部屋に泊まるという事が、どういうことか分かっているのか、と。
「…………………」
無言のままのルシアが怖い。
そんな事を考えもしなかったが、周囲から見ればアレクとそういう事をしていると思われてもおかしくないのだ。
どう言ったらいいんだろうか。
「あの、だからわたしはっ……」
「うそっ、嘘でしょ!? 昨晩もそうだけど、ずっと一緒に旅してきたのよね!? それで何もなかったの!?」
言い訳を試みたリィカの言葉を、ルシアが遮った。
リィカは首をすくめた。
「……なかったです」
「うそでしょー!?」
仰天して絶叫するルシアには悪いが、それが事実なんだからしょうがない。
昨日は、まあ、色々際どいところまではいったが、それは言わなくていいはずだ。
やがて、ルシアはボフッとベッドに沈み込む。
「そうなんだぁ。そっかぁ。兄様なんか見てると、男性なんて簡単に女に手を出すものだと思ってたから、あの人が何もしてこないのは私の身分に遠慮してるのかな、なんて思ってたけど。そっかぁ」
独りごちるルシアの言葉に、リィカはどこをツッコもうと悩んだ。
「えーと……」
「この国はね、一夫多妻だから、今現在兄様の奥方は五人いるの。これ以上増えるかどうかは分からないわね。ちなみに、第一妃が妊娠中。初めての子供ね」
「――あ、はい」
質問する前に教えてくれた。
そっか。一夫多妻なのか。それをとやかく言うのはおかしいけれど、それでも、五人も奥さんがいるのか、と思ってしまう。
「ちなみに、ルビーは誰も娶ってないわ。あの子はあの子なりの信条があるようだから」
それはまた、兄弟でずいぶん対極だ。
これからどうなるかは分からないが。
「皇女殿下の旦那様になる方は、どんな方なんですか?」
一夫多妻が当たり前なら、ルシアの結婚相手も複数の女性と結婚するのだろうか。
皇女と結婚するというのに、それがありなんだろうか。
「私が最初の妻になるけど、どうなるかしらね。希望を言うなら、他の女性を娶って欲しくはないけど」
「……やっぱりそう思うんですね」
「そりゃね。好きな男性だもの。一人占めしたいじゃない」
リィカは目を見開いた。
「好きな……ですか?」
「そうよ。政略だと思った? もちろん、政略的な意味がないとは言わないわ。でも彼、ルビーの側近していて、そちらの繋がりもあるから、そこまで意味は強くないの」
ルベルトスの側近。
そう言われて、リィカの脳裏に一人の男性の姿が浮かぶ。
「あの、それって、大将閣下の……バジェット様、でしたっけ?」
最終防衛線であった、大将であるリヒトーフェン公爵の息子、バジェット。
彼が、ルベルトスの側近であったはずだ。
「そっか。リィカさん、会ったのね。そう。バジェットが私の結婚相手。戦えもしないのに、ルビーについて最前線に行っちゃって」
ルシアが憂いの表情を見せた。
大将という、元帥を除けば軍のトップまで上り詰めた男の息子。
その息子が、剣も魔法も才能がないと分かった時の周囲の落胆は大きかった。そして、それを何よりも感じていたのが、バジェット本人だ。
「私も貴族から父様の事で色々言われて、言い返すこともできなくて泣いていて、そんな時かしらね、彼と会ったのは」
二人で慰め合って頑張った。
バジェットは文官の道を選び、ルシアも皇宮での振る舞いを身に付けた。
気付けば、バジェットはルベルトスの側近になっていたが、それからもルシアとの交流は続いた。
「それで、結婚することになったんですね」
「そうよ。バジェットから申し込まれたとき、本当に嬉しかったわ。それなのに」
ルシアがプクッと頬を膨らませる。
結婚式の日取りまで決まったのに、魔王が誕生してしまった。
ルベルトスが最前線に出向くと決まった時、相談もなしにバジェットはルベルトスについていくと決めたらしい。
「一言くらい、何か相談してくれてもいいと思わない? それなのに、行くことに決めたからって決定事項を言っただけで、後は何も言ってくれなかったの」
待っててくれ、でもいいし、結婚式が延期になってゴメン、でもいい。
何か言って欲しかったのに、何も言ってくれなかった。
愚痴るルシアに、リィカはアハハハと引き攣った笑みを浮かべるだけだ。
リィカは、ジャダーカの相手をアレクに浚われそうになったところを攫い返して、自分が戦った。
そんな自分がもしルシアの立場だったら、何も言ってくれないと愚痴ってなんかいない。その場で自分も連れて行けと相手に迫っただろうと思う。
「……キスくらいしてくれるかなって思ってたのに」
それもまだだったのか。
さらに続いた愚痴に、リィカは遠い目をした。
それはもう、何回もされている。――と言ったら、ルシアが落ち込みそうな気がするので、言えないが。
「……結婚前でも、バジェットが求めてくれたら、私良かったのに」
「ふえっ!?」
何を、というツッコミを入れるまでもなく、リィカの顔が赤くなる。
その様子を見て、ルシアが深々とため息をついた。
「本当に、リィカさんも経験ないのね。……一応勉強はしたけど、実際どんな感じかなぁって聞いてみたかったのに」
ブンブン首を横に振る。
振りながら、そういえば凪沙は経験してるはず、と思い当たったが、それ以上思い出すのは本能が拒否した。
「ねぇ、でも本当に何もなかったの? 昨晩、あの姿でアレクシス殿下の部屋に泊まったのよね? あ、そういえば、侍女がキスマークがあったって言ってたわ」
「えっ!? そんなこと、報告いっちゃうんですか!?」
「報告じゃないわよ。ただの噂話。でもじゃあ本当にそうなのね。ねぇねぇ、教えてちょうだい」
カマかけられた、と気付いた所で遅い。
グイグイ来るルシア相手に逃げることもできず、洗いざらい白状する羽目になったのだった。
「そ、そうですっ。わたしっ、男の人と、その、そういうこと、したことないです!」
言いながら、リィカは思い切り説得力がないことに気付いた。
昨日は実際にアレクの部屋に泊まったのだ。
アレクにも言われたではないか。男の部屋に泊まるという事が、どういうことか分かっているのか、と。
「…………………」
無言のままのルシアが怖い。
そんな事を考えもしなかったが、周囲から見ればアレクとそういう事をしていると思われてもおかしくないのだ。
どう言ったらいいんだろうか。
「あの、だからわたしはっ……」
「うそっ、嘘でしょ!? 昨晩もそうだけど、ずっと一緒に旅してきたのよね!? それで何もなかったの!?」
言い訳を試みたリィカの言葉を、ルシアが遮った。
リィカは首をすくめた。
「……なかったです」
「うそでしょー!?」
仰天して絶叫するルシアには悪いが、それが事実なんだからしょうがない。
昨日は、まあ、色々際どいところまではいったが、それは言わなくていいはずだ。
やがて、ルシアはボフッとベッドに沈み込む。
「そうなんだぁ。そっかぁ。兄様なんか見てると、男性なんて簡単に女に手を出すものだと思ってたから、あの人が何もしてこないのは私の身分に遠慮してるのかな、なんて思ってたけど。そっかぁ」
独りごちるルシアの言葉に、リィカはどこをツッコもうと悩んだ。
「えーと……」
「この国はね、一夫多妻だから、今現在兄様の奥方は五人いるの。これ以上増えるかどうかは分からないわね。ちなみに、第一妃が妊娠中。初めての子供ね」
「――あ、はい」
質問する前に教えてくれた。
そっか。一夫多妻なのか。それをとやかく言うのはおかしいけれど、それでも、五人も奥さんがいるのか、と思ってしまう。
「ちなみに、ルビーは誰も娶ってないわ。あの子はあの子なりの信条があるようだから」
それはまた、兄弟でずいぶん対極だ。
これからどうなるかは分からないが。
「皇女殿下の旦那様になる方は、どんな方なんですか?」
一夫多妻が当たり前なら、ルシアの結婚相手も複数の女性と結婚するのだろうか。
皇女と結婚するというのに、それがありなんだろうか。
「私が最初の妻になるけど、どうなるかしらね。希望を言うなら、他の女性を娶って欲しくはないけど」
「……やっぱりそう思うんですね」
「そりゃね。好きな男性だもの。一人占めしたいじゃない」
リィカは目を見開いた。
「好きな……ですか?」
「そうよ。政略だと思った? もちろん、政略的な意味がないとは言わないわ。でも彼、ルビーの側近していて、そちらの繋がりもあるから、そこまで意味は強くないの」
ルベルトスの側近。
そう言われて、リィカの脳裏に一人の男性の姿が浮かぶ。
「あの、それって、大将閣下の……バジェット様、でしたっけ?」
最終防衛線であった、大将であるリヒトーフェン公爵の息子、バジェット。
彼が、ルベルトスの側近であったはずだ。
「そっか。リィカさん、会ったのね。そう。バジェットが私の結婚相手。戦えもしないのに、ルビーについて最前線に行っちゃって」
ルシアが憂いの表情を見せた。
大将という、元帥を除けば軍のトップまで上り詰めた男の息子。
その息子が、剣も魔法も才能がないと分かった時の周囲の落胆は大きかった。そして、それを何よりも感じていたのが、バジェット本人だ。
「私も貴族から父様の事で色々言われて、言い返すこともできなくて泣いていて、そんな時かしらね、彼と会ったのは」
二人で慰め合って頑張った。
バジェットは文官の道を選び、ルシアも皇宮での振る舞いを身に付けた。
気付けば、バジェットはルベルトスの側近になっていたが、それからもルシアとの交流は続いた。
「それで、結婚することになったんですね」
「そうよ。バジェットから申し込まれたとき、本当に嬉しかったわ。それなのに」
ルシアがプクッと頬を膨らませる。
結婚式の日取りまで決まったのに、魔王が誕生してしまった。
ルベルトスが最前線に出向くと決まった時、相談もなしにバジェットはルベルトスについていくと決めたらしい。
「一言くらい、何か相談してくれてもいいと思わない? それなのに、行くことに決めたからって決定事項を言っただけで、後は何も言ってくれなかったの」
待っててくれ、でもいいし、結婚式が延期になってゴメン、でもいい。
何か言って欲しかったのに、何も言ってくれなかった。
愚痴るルシアに、リィカはアハハハと引き攣った笑みを浮かべるだけだ。
リィカは、ジャダーカの相手をアレクに浚われそうになったところを攫い返して、自分が戦った。
そんな自分がもしルシアの立場だったら、何も言ってくれないと愚痴ってなんかいない。その場で自分も連れて行けと相手に迫っただろうと思う。
「……キスくらいしてくれるかなって思ってたのに」
それもまだだったのか。
さらに続いた愚痴に、リィカは遠い目をした。
それはもう、何回もされている。――と言ったら、ルシアが落ち込みそうな気がするので、言えないが。
「……結婚前でも、バジェットが求めてくれたら、私良かったのに」
「ふえっ!?」
何を、というツッコミを入れるまでもなく、リィカの顔が赤くなる。
その様子を見て、ルシアが深々とため息をついた。
「本当に、リィカさんも経験ないのね。……一応勉強はしたけど、実際どんな感じかなぁって聞いてみたかったのに」
ブンブン首を横に振る。
振りながら、そういえば凪沙は経験してるはず、と思い当たったが、それ以上思い出すのは本能が拒否した。
「ねぇ、でも本当に何もなかったの? 昨晩、あの姿でアレクシス殿下の部屋に泊まったのよね? あ、そういえば、侍女がキスマークがあったって言ってたわ」
「えっ!? そんなこと、報告いっちゃうんですか!?」
「報告じゃないわよ。ただの噂話。でもじゃあ本当にそうなのね。ねぇねぇ、教えてちょうだい」
カマかけられた、と気付いた所で遅い。
グイグイ来るルシア相手に逃げることもできず、洗いざらい白状する羽目になったのだった。
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
死霊王は異世界を蹂躙する~転移したあと処刑された俺、アンデッドとなり全てに復讐する~
未来人A
ファンタジー
主人公、田宮シンジは妹のアカネ、弟のアオバと共に異世界に転移した。
待っていたのは皇帝の命令で即刻処刑されるという、理不尽な仕打ち。
シンジはアンデッドを自分の配下にし、従わせることの出来る『死霊王』というスキルを死後開花させる。
アンデッドとなったシンジは自分とアカネ、アオバを殺した帝国へ復讐を誓う。
死霊王のスキルを駆使して徐々に配下を増やし、アンデッドの軍団を作り上げていく。
『 使えない』と勇者のパーティを追い出された錬金術師は、本当はパーティ内最強だった
紫宛
ファンタジー
私は、東の勇者パーティに所属する錬金術師イレーネ、この度、勇者パーティを追い出されました。
理由は、『 ポーションを作るしか能が無いから』だそうです。
実際は、ポーション以外にも色々作ってましたけど……
しかも、ポーションだって通常は液体を飲むタイプの物から、ポーションを魔力で包み丸薬タイプに改良したのは私。
(今の所、私しか作れない優れもの……なはず)
丸薬タイプのポーションは、魔力で包む際に圧縮もする為小粒で飲みやすく、持ち運びやすい利点つき。
なのに、使えないの一言で追い出されました。
他のパーティから『 うちに来ないか?』と誘われてる事実を彼らは知らない。
10月9日
間封じ→魔封じ 修正致しました。
ネタバレになりますが、イレーネは王女になります。前国王の娘で現国王の妹になります。王妹=王女です。よろしくお願いします。
12月6日
4話、12話、16話の誤字と誤用を訂正させて頂きました(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
投稿日
体調不良により、不定期更新。
申し訳有りませんが、よろしくお願いします(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
お気に入り5500突破。
この作品を手に取って頂きありがとうございます(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)まだまだ未熟ではありますが、これからも楽しい時間を提供できるよう精進していきますので、よろしくお願い致します。
※素人の作品ですので、暇つぶし程度に読んで頂ければ幸いです。
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
クズな恩恵を賜った少年は男爵家を追放されました、 恩恵の名は【廃品回収】ごみ集めか?呪いだろうこれ、そう思った時期がありました、
shimashima
ファンタジー
成人に達した少年とその家族、許嫁のジルとその両親とともに参加した恩恵授与式、そこで教会からたまわった恩恵は前代未聞の恩恵、誰が見たって屑 文字通りの屑な恩恵 その恩恵は【廃品回収】 ごみ集めですよね これ・・ それを知った両親は少年を教会に置いてけぼりする、やむを得ず半日以上かけて徒歩で男爵家にたどり着くが、門は固く閉ざされたまま、途方に暮れる少年だったがやがて父が現れ
「勘当だ!出て失せろ」と言われ、わずかな手荷物と粗末な衣装を渡され監視付きで国を追放される、
やがて隣国へと流れついた少年を待ち受けるのは苦難の道とおもいますよね、だがしかし
神様恨んでごめんなさいでした、
※内容は随時修正、加筆、添削しています、誤字、脱字、日本語おかしい等、ご教示いただけると嬉しいです、
健康を害して二年ほど中断していましたが再開しました、少しずつ書き足して行きます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる