348 / 612
第十章 カトリーズの悪夢
母親
しおりを挟む
「うわわ……っ……!?」
ユーリが倒れてきたリィカを受け止めようとして、一緒に地面に倒れ込んだ。
それを暁斗は霞む目で確認する。
リィカの首輪は、間違いなく壊れた。
「よか……っ……た……」
安心して、地面に膝立ちに座り込んだ。
「暁斗!」
父の叫び声がする。
「父さん、いたい……」
「当たり前だ! 待ってろ、今……」
痛みを訴えれば、聞こえた父の声は、どこか泣きそうな声に聞こえた。
(やっぱり心配かけちゃったなぁ)
でも、剣が刺さったまま倒れたらもっと痛くて、傷もひどくなるだろうから、膝立ちで何とか頑張っているのだ。
暁斗としては、褒めて欲しいくらいだ。
「待って下さい、タイキさん。僕が剣を抜きます」
正面からユーリの声が聞こえた。
ユーリの手が、暁斗に刺さっている剣に伸びている。
「剣を抜いている間、タイキさんは《回復》を。痛み止め代わりになります。抜き終わったら、《全快》に切り替えて下さい!」
「分かった」
ユーリの指示は淀みない。
こういう治療、初めてじゃないのかな、と思う。
だったら、安心できそうだ。
泰基が《回復》を唱えた。
※ ※ ※
「《全快》」
剣を抜き終わり、泰基が魔法を切り替えた。
剣を抜いている間、痛み止めの効果を疑うくらいには、メチャメチャ痛かった。
それでも、泣き言だけは言いたくなくて、歯を食いしばって痛みを堪えていた。
「なぜ、あんなことをしたんだ?」
痛みが少し落ち着いてきた頃、泰基が聞いてきた。
多分、すぐ聞きたかったのを、痛みが和らぐまで待っていてくれた。
わざわざ刺される必要などなかった。
あんな事をしなくても、リィカを押さえるなど簡単だったのだから。
「オレたちを倒さないとリィカは止まれないから。だから、倒させてあげようって思っちゃった」
「……馬鹿なのか、お前は」
泰基の言葉に、エヘヘと笑いが零れる。
その通りだと思う。
強引に押さえ込んだ所で、リィカは止まれなかった。きっと、動こうと暴れただろう。
でもそれは、首輪を壊すまでの数秒間だけだ。
たった数秒間のためだけに、あんな事をする必要なんてない事くらい、分かる。
でも、何かしたかった。
それが例え無駄なことであっても、リィカのために、自分が出来ることをしたかった。
そして………………………。
「父さん。刃物に刺されるって、すごく痛いね」
「そんなの、当たり前だろ」
笑いながら言えば、泰基の声が苛立っていた。
顔を見れば、怒ってるのに、その目は泣きそうだ。
「刺されて痛くて、その後リィカの腕を押さえるのに力を入れたら、もっと痛かった」
こんなに痛いのか、と思った。
つい昨日の戦いで、死ぬ一歩手前までいったのに、それでもあの戦いの時の痛みよりも、もっと痛かった。
リィカのためじゃなかったら、あんな痛みに耐えるなんて、できなかった。
ただ、おかげで分かったことがある。
暁斗は、泣きたくなるくらいに切なくて、それでいて幸せな気持ちが湧いているのを感じていた。
「母さんって、すごいね」
溢れる気持ちのままに、暁斗は言葉を紡いでいた。
「こんなに痛いのに、刺した奴を離さなかった。オレを、守ってくれた」
「暁斗……」
押し入ってきた強盗から赤ん坊の暁斗を守ろうとして、代わりに刺された母。
そのまま強盗にしがみついて、死んでも離さなかった。
自分の命と引き換えに、暁斗を守った母。
でも、自分がその立場になって、分かった。
母は、死んでも守ろうと思ったわけじゃない。
ただ、自分のことを大事に思ってくれていた。
自分が、大切なリィカのために何かしたいと思ったように、大切だから、ただ守ろうとしてくれた。
多分、それだけの話なのだ。
それだけの話なのに、ずいぶん遠回りしてしまったと思う。
「オレ、母さんのこと、好きだよ。こんなに痛くても守ってくれた母さんが、大好きだ」
父の目から、涙が零れたのが見えた。
「父さん、長い間、ごめんなさい。でも、もうオレ、大丈夫だから」
ずっと心配をかけていた。
心配しながらも、何も言わずに見守ってくれていた。
泣く父を、どうしていいか分からない。
ただ、もう母の夢に惑わされることはないと、それだけは伝えたかった。
無言のままの泰基の手から、魔法の光が消えた。
傷は塞がっていた。もう、痛みはない。
傷があった箇所に手を触れて、暁斗は笑った。
「父さん。オレ、母さんに勝った」
おどけたように言う。
父が不思議そうな顔をした。
「だって、オレ、生きてるもん。父さんがいるから、すぐに治してもらえると思ったし。その通りになったでしょ? だから、オレの勝ち」
父は、涙を拭って笑った。
「……そうだな。お前はすごいな」
てっきり、馬鹿だとか何とか言われるかと思ったのに、まさか褒め言葉が出てくるとは思わなくて、暁斗は目をパチクリさせた。
※ ※ ※
(馬鹿だ馬鹿だと思っていたが、正真正銘の馬鹿だな)
必要ないと分かっているのに、自分から刺されに行くなんて、馬鹿も突き抜けている。
馬鹿だとしか思えないのに、泰基は流れる涙を止めることが出来なかった。
「オレ、母さんのこと、好きだよ。こんなに痛くても守ってくれた母さんが、大好きだ」
今さらか、と思う。
刃物で刺されて痛くても守った、なんて、最初から分かっていたことなのに。
母親と同じように刺されて、やっと分かったらしい暁斗は、本当に馬鹿だと思う。
それなのに、嬉しくて涙が出る。
「父さん。オレ、母さんに勝った」
この言葉は、まさに馬鹿を証明している。
勝ち負けの問題じゃない。
そうツッコみたいのに、口を開いたら、別の言葉が出た。
「……そうだな。お前はすごいな」
馬鹿でも何でもいい。
きちんと自分で答えを出した。自分で母の夢を乗り越えた。
地面に横たわっているリィカを見る。その中に存在する凪沙を。
早く、その意識が戻ることを願う。
少しでも早く、暁斗の事を凪沙に伝えたかった。
ユーリが倒れてきたリィカを受け止めようとして、一緒に地面に倒れ込んだ。
それを暁斗は霞む目で確認する。
リィカの首輪は、間違いなく壊れた。
「よか……っ……た……」
安心して、地面に膝立ちに座り込んだ。
「暁斗!」
父の叫び声がする。
「父さん、いたい……」
「当たり前だ! 待ってろ、今……」
痛みを訴えれば、聞こえた父の声は、どこか泣きそうな声に聞こえた。
(やっぱり心配かけちゃったなぁ)
でも、剣が刺さったまま倒れたらもっと痛くて、傷もひどくなるだろうから、膝立ちで何とか頑張っているのだ。
暁斗としては、褒めて欲しいくらいだ。
「待って下さい、タイキさん。僕が剣を抜きます」
正面からユーリの声が聞こえた。
ユーリの手が、暁斗に刺さっている剣に伸びている。
「剣を抜いている間、タイキさんは《回復》を。痛み止め代わりになります。抜き終わったら、《全快》に切り替えて下さい!」
「分かった」
ユーリの指示は淀みない。
こういう治療、初めてじゃないのかな、と思う。
だったら、安心できそうだ。
泰基が《回復》を唱えた。
※ ※ ※
「《全快》」
剣を抜き終わり、泰基が魔法を切り替えた。
剣を抜いている間、痛み止めの効果を疑うくらいには、メチャメチャ痛かった。
それでも、泣き言だけは言いたくなくて、歯を食いしばって痛みを堪えていた。
「なぜ、あんなことをしたんだ?」
痛みが少し落ち着いてきた頃、泰基が聞いてきた。
多分、すぐ聞きたかったのを、痛みが和らぐまで待っていてくれた。
わざわざ刺される必要などなかった。
あんな事をしなくても、リィカを押さえるなど簡単だったのだから。
「オレたちを倒さないとリィカは止まれないから。だから、倒させてあげようって思っちゃった」
「……馬鹿なのか、お前は」
泰基の言葉に、エヘヘと笑いが零れる。
その通りだと思う。
強引に押さえ込んだ所で、リィカは止まれなかった。きっと、動こうと暴れただろう。
でもそれは、首輪を壊すまでの数秒間だけだ。
たった数秒間のためだけに、あんな事をする必要なんてない事くらい、分かる。
でも、何かしたかった。
それが例え無駄なことであっても、リィカのために、自分が出来ることをしたかった。
そして………………………。
「父さん。刃物に刺されるって、すごく痛いね」
「そんなの、当たり前だろ」
笑いながら言えば、泰基の声が苛立っていた。
顔を見れば、怒ってるのに、その目は泣きそうだ。
「刺されて痛くて、その後リィカの腕を押さえるのに力を入れたら、もっと痛かった」
こんなに痛いのか、と思った。
つい昨日の戦いで、死ぬ一歩手前までいったのに、それでもあの戦いの時の痛みよりも、もっと痛かった。
リィカのためじゃなかったら、あんな痛みに耐えるなんて、できなかった。
ただ、おかげで分かったことがある。
暁斗は、泣きたくなるくらいに切なくて、それでいて幸せな気持ちが湧いているのを感じていた。
「母さんって、すごいね」
溢れる気持ちのままに、暁斗は言葉を紡いでいた。
「こんなに痛いのに、刺した奴を離さなかった。オレを、守ってくれた」
「暁斗……」
押し入ってきた強盗から赤ん坊の暁斗を守ろうとして、代わりに刺された母。
そのまま強盗にしがみついて、死んでも離さなかった。
自分の命と引き換えに、暁斗を守った母。
でも、自分がその立場になって、分かった。
母は、死んでも守ろうと思ったわけじゃない。
ただ、自分のことを大事に思ってくれていた。
自分が、大切なリィカのために何かしたいと思ったように、大切だから、ただ守ろうとしてくれた。
多分、それだけの話なのだ。
それだけの話なのに、ずいぶん遠回りしてしまったと思う。
「オレ、母さんのこと、好きだよ。こんなに痛くても守ってくれた母さんが、大好きだ」
父の目から、涙が零れたのが見えた。
「父さん、長い間、ごめんなさい。でも、もうオレ、大丈夫だから」
ずっと心配をかけていた。
心配しながらも、何も言わずに見守ってくれていた。
泣く父を、どうしていいか分からない。
ただ、もう母の夢に惑わされることはないと、それだけは伝えたかった。
無言のままの泰基の手から、魔法の光が消えた。
傷は塞がっていた。もう、痛みはない。
傷があった箇所に手を触れて、暁斗は笑った。
「父さん。オレ、母さんに勝った」
おどけたように言う。
父が不思議そうな顔をした。
「だって、オレ、生きてるもん。父さんがいるから、すぐに治してもらえると思ったし。その通りになったでしょ? だから、オレの勝ち」
父は、涙を拭って笑った。
「……そうだな。お前はすごいな」
てっきり、馬鹿だとか何とか言われるかと思ったのに、まさか褒め言葉が出てくるとは思わなくて、暁斗は目をパチクリさせた。
※ ※ ※
(馬鹿だ馬鹿だと思っていたが、正真正銘の馬鹿だな)
必要ないと分かっているのに、自分から刺されに行くなんて、馬鹿も突き抜けている。
馬鹿だとしか思えないのに、泰基は流れる涙を止めることが出来なかった。
「オレ、母さんのこと、好きだよ。こんなに痛くても守ってくれた母さんが、大好きだ」
今さらか、と思う。
刃物で刺されて痛くても守った、なんて、最初から分かっていたことなのに。
母親と同じように刺されて、やっと分かったらしい暁斗は、本当に馬鹿だと思う。
それなのに、嬉しくて涙が出る。
「父さん。オレ、母さんに勝った」
この言葉は、まさに馬鹿を証明している。
勝ち負けの問題じゃない。
そうツッコみたいのに、口を開いたら、別の言葉が出た。
「……そうだな。お前はすごいな」
馬鹿でも何でもいい。
きちんと自分で答えを出した。自分で母の夢を乗り越えた。
地面に横たわっているリィカを見る。その中に存在する凪沙を。
早く、その意識が戻ることを願う。
少しでも早く、暁斗の事を凪沙に伝えたかった。
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
【完結】「父に毒殺され母の葬儀までタイムリープしたので、親戚の集まる前で父にやり返してやった」
まほりろ
恋愛
十八歳の私は異母妹に婚約者を奪われ、父と継母に毒殺された。
気がついたら十歳まで時間が巻き戻っていて、母の葬儀の最中だった。
私に毒を飲ませた父と継母が、虫の息の私の耳元で得意げに母を毒殺した経緯を話していたことを思い出した。
母の葬儀が終われば私は屋敷に幽閉され、外部との連絡手段を失ってしまう。
父を断罪できるチャンスは今しかない。
「お父様は悪くないの!
お父様は愛する人と一緒になりたかっただけなの!
だからお父様はお母様に毒をもったの!
お願いお父様を捕まえないで!」
私は声の限りに叫んでいた。
心の奥にほんの少し芽生えた父への殺意とともに。
※他サイトにも投稿しています。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
※「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※タイトル変更しました。
旧タイトル「父に殺されタイムリープしたので『お父様は悪くないの!お父様は愛する人と一緒になりたくてお母様の食事に毒をもっただけなの!』と叫んでみた」
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
子育て失敗の尻拭いは婚約者の務めではございません。
章槻雅希
ファンタジー
学院の卒業パーティで王太子は婚約者を断罪し、婚約破棄した。
真実の愛に目覚めた王太子が愛しい平民の少女を守るために断行した愚行。
破棄された令嬢は何も反論せずに退場する。彼女は疲れ切っていた。
そして一週間後、令嬢は国王に呼び出される。
けれど、その時すでにこの王国には終焉が訪れていた。
タグに「ざまぁ」を入れてはいますが、これざまぁというには重いかな……。
小説家になろう様にも投稿。
【完結】お父様に愛されなかった私を叔父様が連れ出してくれました。~お母様からお父様への最後のラブレター~
山葵
恋愛
「エリミヤ。私の所に来るかい?」
母の弟であるバンス子爵の言葉に私は泣きながら頷いた。
愛人宅に住み屋敷に帰らない父。
生前母は、そんな父と結婚出来て幸せだったと言った。
私には母の言葉が理解出来なかった。
妹を見捨てた私 ~魅了の力を持っていた可愛い妹は愛されていたのでしょうか?~
紗綺
ファンタジー
何故妹ばかり愛されるの?
その答えは私の10歳の誕生日に判明した。
誕生日パーティで私の婚約者候補の一人が妹に魅了されてしまったことでわかった妹の能力。
『魅了の力』
無自覚のその力で周囲の人間を魅了していた。
お父様お母様が妹を溺愛していたのも魅了の力に一因があったと。
魅了の力を制御できない妹は魔法省の管理下に置かれることが決まり、私は祖母の実家に引き取られることになった。
新しい家族はとても優しく、私は妹と比べられることのない穏やかな日々を得ていた。
―――妹のことを忘れて。
私が嫁いだ頃、妹の噂が流れてきた。
魅了の力を制御できるようになり、制限つきだが自由を得た。
しかし実家は没落し、頼る者もなく娼婦になったと。
なぜこれまであの子へ連絡ひとつしなかったのかと、後悔と罪悪感が私を襲う。
それでもこの安寧を捨てられない私はただ祈るしかできない。
どうかあの子が救われますようにと。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
悪役令嬢は処刑されました
菜花
ファンタジー
王家の命で王太子と婚約したペネロペ。しかしそれは不幸な婚約と言う他なく、最終的にペネロペは冤罪で処刑される。彼女の処刑後の話と、転生後の話。カクヨム様でも投稿しています。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる