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第十章 カトリーズの悪夢
泰基の戦い
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「【光速剣】!」
泰基はモーニングスターを落とすべく、剣技を放った。
――フォローが回らない。
今の状況を一言で言えば、そうなる。
自分の使える属性、水と光では、光の剣技の方が素早さがあるから、先ほどから光の剣技ばかりを使っているが、それでも限界がある。
今は諦めて、モーニングスターを落とすことだけに集中している。
敵の数が多いから、必然的に、一度に複数の相手をしなければならない。
不定期に、いつ飛んでくるか分からないモーニングスターが一番厄介だろう。それがなければ、魔族と馬の魔物に集中できる。
自分がフォローできなくなるが、その方が戦いやすいだろう、と判断したのだ。
戦況は悪い。
魔法を封じられたことで、まずリィカとユーリの二人が戦力外になった。この時点で戦力は半減したと言っても良い。
そして今、アレクとバルが、大怪我を負った。
魔法での回復はできない。
自分が作った魔道具の自動回復はあるが、あれは少しずつ回復していくものであって、大怪我を一瞬で回復させるようなものではないのだ。
※ ※ ※
この世界における回復のための道具、といえば、大体が薬草を指すらしい。
体力や傷を回復させるポーションも存在するらしいが、こちらもマジックポーションと似たり寄ったりの希少品で、なかなか手に入らない。
冒険者は、回復魔法を使える人がパーティーにいれば、その人に回復を頼る。いない場合には薬草を用意する。
犯罪を犯して付けられる魔封じの枷以外に、魔法を封じるものなどないから、回復魔法があるのならそれで十分なのだ。
ユーリに説明されて、泰基もそういうものなら、と納得した。
それがこの世界の常識なのであれば、それでいいと思った。
(それでも、万が一に備えて、用意すべきだったのに)
今さら悔いたところで遅かった。
※ ※ ※
泰基は、魔道具に手を当てる。
今は、この魔道具の自動回復だけが、頼りだった。
この魔法を封じられた中にあっても、魔道具は変わらずその効果を発している。
そして、剣技が使えて、魔力付与が使える。この二つがあるおかげで、魔族と対抗できる術が残されていた。
魔法が使えないのに、なぜ剣技も魔力付与も使えるのか。正直疑問なのだが、今は幸運と思うしかない。
気になるのは、後方で高みの見物を決め込んでいるカストルと名乗った男と、もう一人。
なぜ動こうとしないのか分からないが、動く前にできれば戦況を良くしておきたかった。
――ブオン!
その音に反応する。
泰基の目の前に、モーニングスターの鉄球が迫っていた。
「【光速剣】!」
剣技を発動させた。
「おじさん、カストル様の方を見たりして、余裕だね?」
「【光華波動剣】!」
声を掛けてきた魔族に、泰基は問答無用で剣技を放った。
光の、縦に切り落とす剣技。
だが、すぐに失敗に気付く。
ただ剣技を放っただけでは、魔族にダメージは与えられない。
案の定、その魔族は動こうともしなかった。
その魔族は、笑顔で泰基を見ている。
「ひどいなぁ。せっかく僕が話しかけてるのに」
「…………………」
無言の泰基に、その魔族は笑った顔を崩さないまま、側に馬の魔物を引き寄せた。緑の毛色をした馬の魔物だ。
「僕はディーノスって言うんだ。そして、この子はアネモス。よろしくって言いたいけど、よろしくしなくていいや」
ディーノスと名乗った魔族の、笑顔が崩れる。
「あのさぁ、おじさん。僕の邪魔しないでよ。せっかくいい所でモーニングスター放ってるのに、悉く防いでくれちゃってさ」
「黙って見てろと? できない相談だな」
「うっわー、腹立つ! おじさん、先に殺すこと決定! アネモス!」
言って、モーニングスターを真っ直ぐ泰基に放つ。
泰基は、剣技で迎え撃とうとして……。
「ヒヒーン!!」
アネモスと呼ばれた馬が高らかに声を上げる。
「…………………!?」
その光景を、信じられない思いで見る。
口を大きく開ける。
その歯が凶悪なまでに尖っているが、今はそこじゃない。
その口から、渦状の風が放射されたのだ。
その風に押され、モーニングスターが加速する。
「――――!」
剣技は間に合わない。
躱す事が出来たのは、奇跡だ。
「ヒヒーン!!」
後方からも馬の鳴き声がした。
アネモスと呼ばれていた馬は、前方にいる。
後方にいたのは……、赤い毛色の馬。暁斗と戦っていたはずの、ピュールと呼ばれていた馬。
「――なっ!?」
ピュールが口を開ける。
――炎を吐いた。
今度は、躱せなかった。
躱せず、炎に巻かれた。
だが、それだけでは終わらなかった。
アネモスが、もう一度渦状の風を発射する。
それが、炎と合体し、炎の渦が出来上がった。
「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
炎に焼かれる。
風に切り刻まれる。
風で切られた所を、また容赦なく炎が焼いていく。
「ああああああああああぁぁぁぁ!」
泰基は自分でもそうと自覚せず、悲鳴を上げ続けた。
痛いなんてものじゃない。
体の奥深くまで、神経の一つ一つが、炎に焼かれる。
激痛、という言葉でさえ、足りない。
炎が、風が消えても、痛みは治まらない。
生きていることが不思議だ。
(このまま目を閉じてしまえば、楽になれるんだろうか)
そんな考えが、頭をよぎる。
「父さん!!」
「……………………!」
遠くから聞こえた暁斗の声に、泰基はハッと顔を上げる。
そうだった。
目を閉じてなんかいられない。意識をなくすわけにはいかなかった。
「へええ。今ので死なないんだ。魔道具のせいなのかなぁ?」
ディーノスが感心したようにつぶやいた。
「でも、ここまでだね。バイバイ、おじさん」
モーニングスターが放たれる。
(体が、うごかない……)
指一本動かしただけでも、全身に痛みが走る。
泰基ができたのは、その鉄球が自分に向かってくるのを、見ることだけだった。
「【隼一閃】!」
放たれた剣技と、その声に、泰基は目を見開いた。
モーニングスターが弾かれる。
動けない泰基を守るように、魔族の前に立ちはだかったのは……。
「暁斗……」
泰基は、その名前を呆然とつぶやいた。
「ちょっと、何で勇者がこっちに来てんのさ。ポタルゴス、ちゃんと抑えといてよ」
ディーノスが不満そうに言ったのは、ハルバードを持つ男に対してだ。
暁斗と戦っていた、相手。
「さすがに、堂々と背中を見せて敵前逃亡するとは予想外だ。あまりに驚いて、攻撃するのを一瞬忘れてしまった」
ハルバードを持つ男の言葉に、暁斗を見上げる。
その背中に、傷が、出血があった。
「暁斗、背中…………」
「大丈夫、ちょっと引っかかっただけ。父さんは休んでて」
力強い、暁斗の言葉だ。
その強さにどことなく安心するものを感じる。
泰基がピンチだと思って、何も考えずに駆け付けたのだろう。相手に背中を見せることも厭わずに。
だったら、今泰基がするべき事は、一つだ。
「暁斗、任せた」
暁斗を信じて休む。
少しでも早く回復するように。
戦況は悪い。
自分が抜ければ、さらに悪化する。
それでも、この状態では戦えない。
厄介なのが、四頭の馬の魔物だ。
自分たちは、魔族によって抑えられる。
だが、馬は自由に行き来して、時に連携してくる。だから、一体の魔族と、一体の馬の魔物にだけ注意を払うわけにはいかなかったのだ。
そして、もう一つ。
「……なぜ、人食い馬は、この中でも魔法が使える?」
痛みを堪えて、泰基は魔族に質問する。
風を、炎を使ったのだ。
相手だけが魔法を使えるなら、今後さらに戦況は悪くなる。
「魔法じゃないからねぇ」
「人食い馬の能力だ」
ディーノスが面白そうに言い、ハルバードを持った、ポタルゴスと呼ばれた男が、付け加える。
(本当に、不利だな)
相手が仕掛けてきたのだ。
当然、それに対応する戦力を用意してきておかしくない。
暁斗の背中を見ながら、一歩、また一歩と後ろに下がる。
激痛が走るが、暁斗の戦いの邪魔はできない。
魔族も、人食い馬も、暁斗だけを注視している。
それも当然だ。
魔族の狙いは、有り体に言ってしまえば、聖剣を持つ暁斗一人だろう。
(負けるなよ、暁斗)
必ず、助けに入る。
泰基は、自らが作った防御の魔道具に手を当てる。
効果があるかどうか。
その魔道具に、光の魔力を流し始めた。
泰基はモーニングスターを落とすべく、剣技を放った。
――フォローが回らない。
今の状況を一言で言えば、そうなる。
自分の使える属性、水と光では、光の剣技の方が素早さがあるから、先ほどから光の剣技ばかりを使っているが、それでも限界がある。
今は諦めて、モーニングスターを落とすことだけに集中している。
敵の数が多いから、必然的に、一度に複数の相手をしなければならない。
不定期に、いつ飛んでくるか分からないモーニングスターが一番厄介だろう。それがなければ、魔族と馬の魔物に集中できる。
自分がフォローできなくなるが、その方が戦いやすいだろう、と判断したのだ。
戦況は悪い。
魔法を封じられたことで、まずリィカとユーリの二人が戦力外になった。この時点で戦力は半減したと言っても良い。
そして今、アレクとバルが、大怪我を負った。
魔法での回復はできない。
自分が作った魔道具の自動回復はあるが、あれは少しずつ回復していくものであって、大怪我を一瞬で回復させるようなものではないのだ。
※ ※ ※
この世界における回復のための道具、といえば、大体が薬草を指すらしい。
体力や傷を回復させるポーションも存在するらしいが、こちらもマジックポーションと似たり寄ったりの希少品で、なかなか手に入らない。
冒険者は、回復魔法を使える人がパーティーにいれば、その人に回復を頼る。いない場合には薬草を用意する。
犯罪を犯して付けられる魔封じの枷以外に、魔法を封じるものなどないから、回復魔法があるのならそれで十分なのだ。
ユーリに説明されて、泰基もそういうものなら、と納得した。
それがこの世界の常識なのであれば、それでいいと思った。
(それでも、万が一に備えて、用意すべきだったのに)
今さら悔いたところで遅かった。
※ ※ ※
泰基は、魔道具に手を当てる。
今は、この魔道具の自動回復だけが、頼りだった。
この魔法を封じられた中にあっても、魔道具は変わらずその効果を発している。
そして、剣技が使えて、魔力付与が使える。この二つがあるおかげで、魔族と対抗できる術が残されていた。
魔法が使えないのに、なぜ剣技も魔力付与も使えるのか。正直疑問なのだが、今は幸運と思うしかない。
気になるのは、後方で高みの見物を決め込んでいるカストルと名乗った男と、もう一人。
なぜ動こうとしないのか分からないが、動く前にできれば戦況を良くしておきたかった。
――ブオン!
その音に反応する。
泰基の目の前に、モーニングスターの鉄球が迫っていた。
「【光速剣】!」
剣技を発動させた。
「おじさん、カストル様の方を見たりして、余裕だね?」
「【光華波動剣】!」
声を掛けてきた魔族に、泰基は問答無用で剣技を放った。
光の、縦に切り落とす剣技。
だが、すぐに失敗に気付く。
ただ剣技を放っただけでは、魔族にダメージは与えられない。
案の定、その魔族は動こうともしなかった。
その魔族は、笑顔で泰基を見ている。
「ひどいなぁ。せっかく僕が話しかけてるのに」
「…………………」
無言の泰基に、その魔族は笑った顔を崩さないまま、側に馬の魔物を引き寄せた。緑の毛色をした馬の魔物だ。
「僕はディーノスって言うんだ。そして、この子はアネモス。よろしくって言いたいけど、よろしくしなくていいや」
ディーノスと名乗った魔族の、笑顔が崩れる。
「あのさぁ、おじさん。僕の邪魔しないでよ。せっかくいい所でモーニングスター放ってるのに、悉く防いでくれちゃってさ」
「黙って見てろと? できない相談だな」
「うっわー、腹立つ! おじさん、先に殺すこと決定! アネモス!」
言って、モーニングスターを真っ直ぐ泰基に放つ。
泰基は、剣技で迎え撃とうとして……。
「ヒヒーン!!」
アネモスと呼ばれた馬が高らかに声を上げる。
「…………………!?」
その光景を、信じられない思いで見る。
口を大きく開ける。
その歯が凶悪なまでに尖っているが、今はそこじゃない。
その口から、渦状の風が放射されたのだ。
その風に押され、モーニングスターが加速する。
「――――!」
剣技は間に合わない。
躱す事が出来たのは、奇跡だ。
「ヒヒーン!!」
後方からも馬の鳴き声がした。
アネモスと呼ばれていた馬は、前方にいる。
後方にいたのは……、赤い毛色の馬。暁斗と戦っていたはずの、ピュールと呼ばれていた馬。
「――なっ!?」
ピュールが口を開ける。
――炎を吐いた。
今度は、躱せなかった。
躱せず、炎に巻かれた。
だが、それだけでは終わらなかった。
アネモスが、もう一度渦状の風を発射する。
それが、炎と合体し、炎の渦が出来上がった。
「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
炎に焼かれる。
風に切り刻まれる。
風で切られた所を、また容赦なく炎が焼いていく。
「ああああああああああぁぁぁぁ!」
泰基は自分でもそうと自覚せず、悲鳴を上げ続けた。
痛いなんてものじゃない。
体の奥深くまで、神経の一つ一つが、炎に焼かれる。
激痛、という言葉でさえ、足りない。
炎が、風が消えても、痛みは治まらない。
生きていることが不思議だ。
(このまま目を閉じてしまえば、楽になれるんだろうか)
そんな考えが、頭をよぎる。
「父さん!!」
「……………………!」
遠くから聞こえた暁斗の声に、泰基はハッと顔を上げる。
そうだった。
目を閉じてなんかいられない。意識をなくすわけにはいかなかった。
「へええ。今ので死なないんだ。魔道具のせいなのかなぁ?」
ディーノスが感心したようにつぶやいた。
「でも、ここまでだね。バイバイ、おじさん」
モーニングスターが放たれる。
(体が、うごかない……)
指一本動かしただけでも、全身に痛みが走る。
泰基ができたのは、その鉄球が自分に向かってくるのを、見ることだけだった。
「【隼一閃】!」
放たれた剣技と、その声に、泰基は目を見開いた。
モーニングスターが弾かれる。
動けない泰基を守るように、魔族の前に立ちはだかったのは……。
「暁斗……」
泰基は、その名前を呆然とつぶやいた。
「ちょっと、何で勇者がこっちに来てんのさ。ポタルゴス、ちゃんと抑えといてよ」
ディーノスが不満そうに言ったのは、ハルバードを持つ男に対してだ。
暁斗と戦っていた、相手。
「さすがに、堂々と背中を見せて敵前逃亡するとは予想外だ。あまりに驚いて、攻撃するのを一瞬忘れてしまった」
ハルバードを持つ男の言葉に、暁斗を見上げる。
その背中に、傷が、出血があった。
「暁斗、背中…………」
「大丈夫、ちょっと引っかかっただけ。父さんは休んでて」
力強い、暁斗の言葉だ。
その強さにどことなく安心するものを感じる。
泰基がピンチだと思って、何も考えずに駆け付けたのだろう。相手に背中を見せることも厭わずに。
だったら、今泰基がするべき事は、一つだ。
「暁斗、任せた」
暁斗を信じて休む。
少しでも早く回復するように。
戦況は悪い。
自分が抜ければ、さらに悪化する。
それでも、この状態では戦えない。
厄介なのが、四頭の馬の魔物だ。
自分たちは、魔族によって抑えられる。
だが、馬は自由に行き来して、時に連携してくる。だから、一体の魔族と、一体の馬の魔物にだけ注意を払うわけにはいかなかったのだ。
そして、もう一つ。
「……なぜ、人食い馬は、この中でも魔法が使える?」
痛みを堪えて、泰基は魔族に質問する。
風を、炎を使ったのだ。
相手だけが魔法を使えるなら、今後さらに戦況は悪くなる。
「魔法じゃないからねぇ」
「人食い馬の能力だ」
ディーノスが面白そうに言い、ハルバードを持った、ポタルゴスと呼ばれた男が、付け加える。
(本当に、不利だな)
相手が仕掛けてきたのだ。
当然、それに対応する戦力を用意してきておかしくない。
暁斗の背中を見ながら、一歩、また一歩と後ろに下がる。
激痛が走るが、暁斗の戦いの邪魔はできない。
魔族も、人食い馬も、暁斗だけを注視している。
それも当然だ。
魔族の狙いは、有り体に言ってしまえば、聖剣を持つ暁斗一人だろう。
(負けるなよ、暁斗)
必ず、助けに入る。
泰基は、自らが作った防御の魔道具に手を当てる。
効果があるかどうか。
その魔道具に、光の魔力を流し始めた。
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