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第八章 世界樹ユグドラシル
バルVSアシュラ③
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「なぜ、てめぇらがキリムを倒そうとする?」
そのために利用されていた事は、もういい。キリムは倒したのだ。
自分たちだって、倒す必要があった。だからそれで良い。
だが、魔族が何を考えているのか、それが分からない。
「うむ……」
バルの問いに、アシュラは少し考え込んだようだ。
(いや、風の手紙……つうか、風の魔道具とか言ってたか? 発動しっぱなしだとか言ってたな。もしかして、その先にいる誰かと話でもしてんのか?)
アシュラはまったく言葉を発していないから、話をしているというのは違うのかもしれないが、こちらの話は遠い魔国に伝わっているのだろう。
相手の情報は、こちらにはさっぱりなのに、こちらの情報ばかりが、相手に伝わっていることになる。
「教えても構わぬそうだ。……化け物は前の魔王の遺物だ。己もそう詳しいわけではないが、前の魔王は魔国ごと、この世界を滅ぼそうとしたらしい。だが、我らが魔王様はそれを望んでおらぬ。ユグドラシルがなくなっては困るからな。だから、化け物を倒しにきた」
話の筋は通っている。
キリムが前の魔王の時代に攻めてきた、というのもバナスパティから聞いた話と一致している。
「……その風の魔道具の先にいるのは、誰だ」
四天王と呼ばれるアシュラ。そのアシュラが指示を仰ぎ従う相手だ。
アシュラの言い様から考えても、キリムを倒す指示はその相手から出ている可能性が高い。
(……魔王なのか?)
目の前にいるわけでもないのに、否が応でも緊張が高まる。
「誰かは言えぬ。が、魔王様ではないことだけは言っておこうか」
「魔王じゃねぇのか……」
つまり、魔王以外にも、四天王と呼ばれるアシュラたちの上位に位置する存在がいるということだ。
※ ※ ※
「……何の話?」
リィカが声を漏らす。
バルが心配でどうしようもなかったのに、吹っ飛んだ。
魔族がキリムを倒そうとしていた、とはどういうことなのか。
風の魔道具とは、一体何なのか。
アレクと暁斗と、顔を見合わせた。
※ ※ ※
バルは、剣を構えた。
「話は分かった。あとは、あんたを倒すだけだ」
アシュラが獰猛に笑う。
「できるのならやってみせろ。手加減はせぬが……せめてもの礼に、先手くらいは撃たせてやろうか」
バルはニヤリと笑った。
「んじゃあ、遠慮なく。――【青鮫剣破】!」
先ほど自分で相殺した剣技を、再度放つ。
アシュラもニヤリと笑ったのが見えた。
「《水の付与》!」
「…………!」
アシュラがエンチャントを唱えた。
バルが驚きに目を見張る。
アシュラがこれまで全く魔法を使おうとしないから、完全に失念していた。
「ふんっ!」
バルが放った剣技を、アシュラは剣の一振りで消滅させる。
そして、一気にバルとの距離を縮めた。
「【天竜動斬破】!」
アシュラが剣技を使う。
水の直接攻撃の剣技だ。
水のエンチャントに、水の剣技が加わり、蒼い色に剣が染まる。
(同じ剣技じゃ勝てねぇ……!)
咄嗟にそう判断する。
「【獅子斬釘撃】!」
バルは、土の剣技を発動させた。
――アシュラとバルの剣技が衝突した。
※ ※ ※
「――ぐっ!」
バルが呻く。
鍔迫り合いの形になっていた。
先ほどまではどうにか互角だったというのに、エンチャントが加わったことで、またバルの不利に逆戻りした。
アシュラが笑う。
「…………!」
バルが作った土の剣に、アシュラの水の刃が食い込んでいた。
このままでは、また真っ二つにされる。
しかし、もうすでにエンチャントを発動し、魔力を付与し、剣技を発動させている。自分のできる最高の力を注ぎ込んでいる。
それでも敵わないのだから、それはもう相手の方が強い、という事に他ならない。
何もなければそれでもいい。次の再戦の機会までにさらに強くなって勝てばいい。でも、この戦いには「次」はない。
(どうする!?)
そう自問するが、何も浮かばない。
――無理か。
そんな考えが頭をよぎる。
「――バル!!」
響いた声に、バルはハッとした。
リィカの声だ。涙声になっている。
(おれは何を考えてんだ……!)
自分が負ければ、リィカは泣くだろう。
何もできなかったと、自分は役立たずなんだと、そう思ったまま泣くだけだ。
(――何でもいい。今、できることを……!)
右手に力を込めた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!」
バルが大きく叫ぶ。
剣が、土のエンチャントが強く輝く。
「これは……!」
アシュラが、驚きの声を上げる。
アシュラが剣を引こうとする。が、バルの方が早かった。
――バァン!!!
バルの剣が、土のエンチャントが大きな音を立てて爆発した。
「――ぐあっ!」
その爆発の威力が、アシュラにだけ襲いかかり、まともに受ける。
咄嗟に腕で庇ったのだろう。
体にほとんどダメージはない。しかし、左腕の状態がひどく、力が入らないのか垂れ下がったままだ。
バルの剣も、アシュラの剣も、両手剣だ。片手で持つには、重く大きい。
「――ぐっ……」
それでもアシュラは右手だけで剣を持ち、構えた。
(――もう一度)
バルはそう願いを込めて、右手に再度力を込める。
土のエンチャントを爆発させたバルの剣は、元の、折られてしまった剣の状態に戻っている。
「《土の付与》!」
無詠唱で魔法を唱える。
――発動した。
剣が土で覆われる。
さらに、形が変わっていく。
鋭い土の剣が出来上がる。
「うおおおっ!」
叫び、アシュラの懐に飛び込む。
アシュラが、剣を振り下ろしてきた。だが、片手だからか、速さも強さも足りない。
――キィン
バルが、アシュラの剣を弾く。
そして、がら空きになったアシュラに、肩から袈裟懸けに斬り付けた。
「……ガハッ!」
アシュラが呻いて、後ろに倒れた。
※ ※ ※
ハァハァハァハァハァ
呼吸を荒くしながら、バルはアシュラに近づく。
「……見事だな、バルムート。己の負けだ」
先に声を発したのはアシュラだ。
答えるバルの声は、複雑なものだった。
「アシュラ、あんたこそ強かったよ。おれが勝ったのは、ほとんどマグレだ」
アシュラは僅かに笑ったようだった。
「マグレでも何でも、たった一度の勝負を勝ったのだ。もっと誇るがいい。――あえて言うなら、貴様の方が勝つという意思が強かった。そういうことだろうな」
アシュラがそこまで言って、苦しそうに言葉を切る。
しかし、すぐにまた口を開く。
「……バルムート、これを」
それだけ言って右手を差し出す。
その手に握っているのは、アシュラの剣、魔剣フォルテュードだ。
「………………は……?」
「こいつもずいぶん貴様のことが気に入ったようだ。だから使え」
驚いた顔のバルを、アシュラは面白そうに見る。
が、苦しそうにゲホッと咳をした。
「受け取れ、バルムート。これは己が手に入れたものだ。魔国も魔王様も関係ない。誰ぞ分からぬ輩に使われるくらいなら、貴様に使ってほしい」
再び咳をする。その咳に、血が混じっているのが見て取れた。
バルは、意を決して手を伸ばす。
魔剣に手を触れ、握る。
「分かった、アシュラ。使わせてもらう」
「ああ、それで良い」
アシュラが満足そうに頷いた。
咳をする。先ほどの比ではなく、大量の血を吐き出した。
アシュラの呼吸が荒くなる。
目を瞑る。
「……バルムート。我らは伊達や酔狂で人間の土地に攻め込んでいるわけではない。贅沢は言わぬ。ただ、魔国をその目で見て、聞いて、その理由を知ってほしい。魔王様がなぜ誕生するのか、どうかその理由を知ってくれ」
バルの目が大きく見開かれる。その顔が驚きに満ちるが、もう目を開ける力さえなくなったアシュラは、気付かなかった。
荒かった呼吸が、小さく、静かになる。
「……知ってくれるだけで良い。覚えていてくれるだけで良い。だから、頼む」
それが、アシュラの最期の言葉だった。
決闘の結界に細かい罅が入り、崩れ落ちた。
そのために利用されていた事は、もういい。キリムは倒したのだ。
自分たちだって、倒す必要があった。だからそれで良い。
だが、魔族が何を考えているのか、それが分からない。
「うむ……」
バルの問いに、アシュラは少し考え込んだようだ。
(いや、風の手紙……つうか、風の魔道具とか言ってたか? 発動しっぱなしだとか言ってたな。もしかして、その先にいる誰かと話でもしてんのか?)
アシュラはまったく言葉を発していないから、話をしているというのは違うのかもしれないが、こちらの話は遠い魔国に伝わっているのだろう。
相手の情報は、こちらにはさっぱりなのに、こちらの情報ばかりが、相手に伝わっていることになる。
「教えても構わぬそうだ。……化け物は前の魔王の遺物だ。己もそう詳しいわけではないが、前の魔王は魔国ごと、この世界を滅ぼそうとしたらしい。だが、我らが魔王様はそれを望んでおらぬ。ユグドラシルがなくなっては困るからな。だから、化け物を倒しにきた」
話の筋は通っている。
キリムが前の魔王の時代に攻めてきた、というのもバナスパティから聞いた話と一致している。
「……その風の魔道具の先にいるのは、誰だ」
四天王と呼ばれるアシュラ。そのアシュラが指示を仰ぎ従う相手だ。
アシュラの言い様から考えても、キリムを倒す指示はその相手から出ている可能性が高い。
(……魔王なのか?)
目の前にいるわけでもないのに、否が応でも緊張が高まる。
「誰かは言えぬ。が、魔王様ではないことだけは言っておこうか」
「魔王じゃねぇのか……」
つまり、魔王以外にも、四天王と呼ばれるアシュラたちの上位に位置する存在がいるということだ。
※ ※ ※
「……何の話?」
リィカが声を漏らす。
バルが心配でどうしようもなかったのに、吹っ飛んだ。
魔族がキリムを倒そうとしていた、とはどういうことなのか。
風の魔道具とは、一体何なのか。
アレクと暁斗と、顔を見合わせた。
※ ※ ※
バルは、剣を構えた。
「話は分かった。あとは、あんたを倒すだけだ」
アシュラが獰猛に笑う。
「できるのならやってみせろ。手加減はせぬが……せめてもの礼に、先手くらいは撃たせてやろうか」
バルはニヤリと笑った。
「んじゃあ、遠慮なく。――【青鮫剣破】!」
先ほど自分で相殺した剣技を、再度放つ。
アシュラもニヤリと笑ったのが見えた。
「《水の付与》!」
「…………!」
アシュラがエンチャントを唱えた。
バルが驚きに目を見張る。
アシュラがこれまで全く魔法を使おうとしないから、完全に失念していた。
「ふんっ!」
バルが放った剣技を、アシュラは剣の一振りで消滅させる。
そして、一気にバルとの距離を縮めた。
「【天竜動斬破】!」
アシュラが剣技を使う。
水の直接攻撃の剣技だ。
水のエンチャントに、水の剣技が加わり、蒼い色に剣が染まる。
(同じ剣技じゃ勝てねぇ……!)
咄嗟にそう判断する。
「【獅子斬釘撃】!」
バルは、土の剣技を発動させた。
――アシュラとバルの剣技が衝突した。
※ ※ ※
「――ぐっ!」
バルが呻く。
鍔迫り合いの形になっていた。
先ほどまではどうにか互角だったというのに、エンチャントが加わったことで、またバルの不利に逆戻りした。
アシュラが笑う。
「…………!」
バルが作った土の剣に、アシュラの水の刃が食い込んでいた。
このままでは、また真っ二つにされる。
しかし、もうすでにエンチャントを発動し、魔力を付与し、剣技を発動させている。自分のできる最高の力を注ぎ込んでいる。
それでも敵わないのだから、それはもう相手の方が強い、という事に他ならない。
何もなければそれでもいい。次の再戦の機会までにさらに強くなって勝てばいい。でも、この戦いには「次」はない。
(どうする!?)
そう自問するが、何も浮かばない。
――無理か。
そんな考えが頭をよぎる。
「――バル!!」
響いた声に、バルはハッとした。
リィカの声だ。涙声になっている。
(おれは何を考えてんだ……!)
自分が負ければ、リィカは泣くだろう。
何もできなかったと、自分は役立たずなんだと、そう思ったまま泣くだけだ。
(――何でもいい。今、できることを……!)
右手に力を込めた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!」
バルが大きく叫ぶ。
剣が、土のエンチャントが強く輝く。
「これは……!」
アシュラが、驚きの声を上げる。
アシュラが剣を引こうとする。が、バルの方が早かった。
――バァン!!!
バルの剣が、土のエンチャントが大きな音を立てて爆発した。
「――ぐあっ!」
その爆発の威力が、アシュラにだけ襲いかかり、まともに受ける。
咄嗟に腕で庇ったのだろう。
体にほとんどダメージはない。しかし、左腕の状態がひどく、力が入らないのか垂れ下がったままだ。
バルの剣も、アシュラの剣も、両手剣だ。片手で持つには、重く大きい。
「――ぐっ……」
それでもアシュラは右手だけで剣を持ち、構えた。
(――もう一度)
バルはそう願いを込めて、右手に再度力を込める。
土のエンチャントを爆発させたバルの剣は、元の、折られてしまった剣の状態に戻っている。
「《土の付与》!」
無詠唱で魔法を唱える。
――発動した。
剣が土で覆われる。
さらに、形が変わっていく。
鋭い土の剣が出来上がる。
「うおおおっ!」
叫び、アシュラの懐に飛び込む。
アシュラが、剣を振り下ろしてきた。だが、片手だからか、速さも強さも足りない。
――キィン
バルが、アシュラの剣を弾く。
そして、がら空きになったアシュラに、肩から袈裟懸けに斬り付けた。
「……ガハッ!」
アシュラが呻いて、後ろに倒れた。
※ ※ ※
ハァハァハァハァハァ
呼吸を荒くしながら、バルはアシュラに近づく。
「……見事だな、バルムート。己の負けだ」
先に声を発したのはアシュラだ。
答えるバルの声は、複雑なものだった。
「アシュラ、あんたこそ強かったよ。おれが勝ったのは、ほとんどマグレだ」
アシュラは僅かに笑ったようだった。
「マグレでも何でも、たった一度の勝負を勝ったのだ。もっと誇るがいい。――あえて言うなら、貴様の方が勝つという意思が強かった。そういうことだろうな」
アシュラがそこまで言って、苦しそうに言葉を切る。
しかし、すぐにまた口を開く。
「……バルムート、これを」
それだけ言って右手を差し出す。
その手に握っているのは、アシュラの剣、魔剣フォルテュードだ。
「………………は……?」
「こいつもずいぶん貴様のことが気に入ったようだ。だから使え」
驚いた顔のバルを、アシュラは面白そうに見る。
が、苦しそうにゲホッと咳をした。
「受け取れ、バルムート。これは己が手に入れたものだ。魔国も魔王様も関係ない。誰ぞ分からぬ輩に使われるくらいなら、貴様に使ってほしい」
再び咳をする。その咳に、血が混じっているのが見て取れた。
バルは、意を決して手を伸ばす。
魔剣に手を触れ、握る。
「分かった、アシュラ。使わせてもらう」
「ああ、それで良い」
アシュラが満足そうに頷いた。
咳をする。先ほどの比ではなく、大量の血を吐き出した。
アシュラの呼吸が荒くなる。
目を瞑る。
「……バルムート。我らは伊達や酔狂で人間の土地に攻め込んでいるわけではない。贅沢は言わぬ。ただ、魔国をその目で見て、聞いて、その理由を知ってほしい。魔王様がなぜ誕生するのか、どうかその理由を知ってくれ」
バルの目が大きく見開かれる。その顔が驚きに満ちるが、もう目を開ける力さえなくなったアシュラは、気付かなかった。
荒かった呼吸が、小さく、静かになる。
「……知ってくれるだけで良い。覚えていてくれるだけで良い。だから、頼む」
それが、アシュラの最期の言葉だった。
決闘の結界に細かい罅が入り、崩れ落ちた。
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