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第四章 モントルビアの王宮
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朝。アレクは、リィカの隣で目を覚ました。
夜の事を思い出すと顔が赤くなるが、なんだかんだ言っても、ぐっすり寝てしまった自分に呆れる。
リィカの腕が、まだ自分の右腕に掛かっていた。
(さて、どうしたものかな)
リィカが寝ているのは構わないが、自分はそういうわけにはいかない。
そっと右腕を動かしたら、リィカが身じろぎして目を開けた。
「おはよう、リィカ」
「おはよう。……………えっと」
リィカの視線が動く。どうやら状況が分かっていないらしい。
覚えていないとかはやめてくれよ、と思っていたら、無事に思い出してくれたらしい。
「そっか、そうだった……。アレク、ちゃんと寝た?」
「ああ。ぐっすり寝た。それより、リィカは? 体調はどうだ?」
リィカは眉をひそめる。おもむろに上半身を起こそうとするので、アレクが慌てて支えようとするが、自力できちんと起きる事ができた。
「昨日より楽になってる。……お腹、空いたかも」
「良かった。昨日はその一言さえなかったからな。実際食べられないし、心配した。――歩くのはどうだ?」
二日食べてないのだから、昨日の時点で空腹を訴えても良かったのに、それがまったくなかった。
ほとんど食べられなかった事から、我慢していたわけでもなんでもなく、本当に空腹を感じていないのだと分かった。
アレクが手を貸しながら、リィカが立ち上がろうとするが、膝が崩れ落ちる。
それを難なく受け止めて、そのままリィカを抱えると、悲鳴を上げられた。
「歩くのはまだ無理だな。では、食事をしに行こうか」
リィカは、顔が赤くなるのを抑えられなかった。
アレクに抱えられての移動が恥ずかしい。
昨日来たときは夜だったからか、そんなに人はいなかったが、今は屋敷で働いている人たちの視線が集中する。
入った食堂には仲間たちがいて、口々に体調を聞かれるので答えを返す。
昨日と違って、スプーンも持てた。
そして、食べ始めたら止まらなくなった。
「リィカ、さすがに食べ過ぎだ」
アレクに止められる。
「お腹が空いていたのは分かりますが、一度に食べるのも駄目ですよ。今はもうやめてください」
ユーリに取り上げられた。
「……でも、お腹がまだ食べたいって訴えてる」
「なかなか斬新な表現ですが、駄目です。少し立てば空腹感も落ち着きますよ」
「……はぁい」
リィカは渋々スプーンを置いた。
「一晩でずいぶん回復したんじゃねぇか?」
「ええ、僕も驚きました」
バルとユーリに言われ、リィカは、あ、と声を上げる。
「もしかしたら、これのおかげかも。泰基にもらった魔道具の効果。これだけは、取り上げられずに済んだの」
左手の中指にはめられている指輪型の魔道具を見せると、泰基が反応した。
アレクが不満げな顔を見せていたが、リィカは気付かない。
「ちゃんと効果あったか? 実際に試してないから、不安もあったが」
「……自分の手をわざと切って試す、とか言ってたよね。ゆっくりだけど、ちゃんと回復したから、安心して」
すると、暁斗が思いだしたかのように口を挟む。
「そういえば、父さん、オレにも何かくれるって言ってたじゃん。どうなったの?」
「モルタナに来てから、そんな余裕がどこにあったと思うんだ……」
泰基が言えば、ユーリも確かに、と手を叩く。
「僕も結局途中ですね。落ち着いたら、また作り始めたいですね」
「ユーリは何を作っているんだ? 魔石を灰にはしなくなったようだが」
「僕だって成長するんです。同じ失敗はしません。あとは、できてからのお楽しみです」
何回も失敗してただろう、一体何個の魔石を灰にしたと思っている、とアレクは思ったが、懸命にもそれを飲み込んだ。
言えば、どんな反論がくるか分からない。
「失礼するよ。リィカ嬢、体調はいかがかな?」
ルイス公爵が入ってきた。
ちなみに、食事の場にいたのは勇者一行の六名だけだ。
公爵親子は忙しい、という話だったのだが……。
「……は、はい。昨日に比べるときゃあ!」
「リィカ! 何で立とうとするんだ。座ってろ!」
ルイス公爵の登場に、ほとんど反射的に立とうとしたリィカが、しかし結局立てずに、言葉の途中で悲鳴を上げる。
またも、床に崩れ落ちる寸前で支えたアレクはいっそ見事だ。
「……少しは回復したのかな?」
その一連の流れを見てルイス公爵は心配そうにするが、ユーリが頷いた。
「回復していますよ。食事も、食べ過ぎというくらいに食べました。今日中に立って動けるくらいにはなるんじゃないでしょうか」
「そうか。それは何よりだ。――リィカ嬢、話をさせてもらって構わないかな?」
「は、はい」
一行は、リビングルームへ移動した。
ちなみに、リィカは移動と言われたとき、ガックリした。
歩けないのだから、抱えてもらうしかない。
しかし、視線が集中して恥ずかしい。
「だったら、移動中は目を瞑ってしまえばいい」
とルイス公爵に言われた。そういう問題じゃない、とリィカは心の中だけで反論した。
「ジェラード殿は、お出かけですか?」
リビングに着いてリィカをソファに座らせたアレクが、ルイス公爵に問いかけた。
「ああ、あの子は街に行っている。――実は、街道にCランクの魔物まで出現するようになっている。そのせいで、街の人数が急激に増加して治安が悪化しているんだ。ある程度権力のある者が現場に立って指示を出さないと、責任をなすりつけ合うだけで誰も動かないんだよ」
疲れた様子のルイス公爵に、アレクは顔をしかめる。
街の事も大変だが、それはアレクにはどうすることもできない。魔物のことの方が問題だ。
「Cランクが街道に出ますか。そうなると、動こうとする者は本当に少なくなりますね」
魔物の最低ランク、Eランクが初心者で倒せるレベルなら、Dランクを倒せれば一人前の実力、と言われている。
Cランクは、ベテラン、上級者。
Bランクになると、その中でも一握りの、天才と呼ばれる者が集まってやっと倒せる。
Aランクは、倒せる者は人外、と言われる。国が全軍を上げて倒せるかどうか。
Dランクでも厳しいというのに、Cランクが現れれば、旅ができる者などごく一部だ。
「……ごめんなさい。わたしが、こんなことになっちゃったから……」
リィカがうつむくが、ルイス公爵は優しく笑った。
「君が謝る必要は何もないだろう。悪いのは王太子であり、それを後押しした国王だ。しっかり体調を整えてから、出発してくれよ? 無理して出発して途中で負けました、では困るからね?」
茶目っ気のあるその言葉に、リィカも少し笑って頷く。そして、問いかけた。
「わたしは、あと何をお話しすればいいですか?」
「ある程度調べてはいるんだが、君が兵士に捕まった時の状況から、牢の中での出来事。そして、牢からベネット公爵の敷地内に移動したときの事。勇者殿に発見されるまでの事まで、できるだけ細かく教えて欲しい」
「…………はい」
またみんなが心配しそうな話になっちゃうな、と思いながらも、リィカは最初から話をしていった。
夜の事を思い出すと顔が赤くなるが、なんだかんだ言っても、ぐっすり寝てしまった自分に呆れる。
リィカの腕が、まだ自分の右腕に掛かっていた。
(さて、どうしたものかな)
リィカが寝ているのは構わないが、自分はそういうわけにはいかない。
そっと右腕を動かしたら、リィカが身じろぎして目を開けた。
「おはよう、リィカ」
「おはよう。……………えっと」
リィカの視線が動く。どうやら状況が分かっていないらしい。
覚えていないとかはやめてくれよ、と思っていたら、無事に思い出してくれたらしい。
「そっか、そうだった……。アレク、ちゃんと寝た?」
「ああ。ぐっすり寝た。それより、リィカは? 体調はどうだ?」
リィカは眉をひそめる。おもむろに上半身を起こそうとするので、アレクが慌てて支えようとするが、自力できちんと起きる事ができた。
「昨日より楽になってる。……お腹、空いたかも」
「良かった。昨日はその一言さえなかったからな。実際食べられないし、心配した。――歩くのはどうだ?」
二日食べてないのだから、昨日の時点で空腹を訴えても良かったのに、それがまったくなかった。
ほとんど食べられなかった事から、我慢していたわけでもなんでもなく、本当に空腹を感じていないのだと分かった。
アレクが手を貸しながら、リィカが立ち上がろうとするが、膝が崩れ落ちる。
それを難なく受け止めて、そのままリィカを抱えると、悲鳴を上げられた。
「歩くのはまだ無理だな。では、食事をしに行こうか」
リィカは、顔が赤くなるのを抑えられなかった。
アレクに抱えられての移動が恥ずかしい。
昨日来たときは夜だったからか、そんなに人はいなかったが、今は屋敷で働いている人たちの視線が集中する。
入った食堂には仲間たちがいて、口々に体調を聞かれるので答えを返す。
昨日と違って、スプーンも持てた。
そして、食べ始めたら止まらなくなった。
「リィカ、さすがに食べ過ぎだ」
アレクに止められる。
「お腹が空いていたのは分かりますが、一度に食べるのも駄目ですよ。今はもうやめてください」
ユーリに取り上げられた。
「……でも、お腹がまだ食べたいって訴えてる」
「なかなか斬新な表現ですが、駄目です。少し立てば空腹感も落ち着きますよ」
「……はぁい」
リィカは渋々スプーンを置いた。
「一晩でずいぶん回復したんじゃねぇか?」
「ええ、僕も驚きました」
バルとユーリに言われ、リィカは、あ、と声を上げる。
「もしかしたら、これのおかげかも。泰基にもらった魔道具の効果。これだけは、取り上げられずに済んだの」
左手の中指にはめられている指輪型の魔道具を見せると、泰基が反応した。
アレクが不満げな顔を見せていたが、リィカは気付かない。
「ちゃんと効果あったか? 実際に試してないから、不安もあったが」
「……自分の手をわざと切って試す、とか言ってたよね。ゆっくりだけど、ちゃんと回復したから、安心して」
すると、暁斗が思いだしたかのように口を挟む。
「そういえば、父さん、オレにも何かくれるって言ってたじゃん。どうなったの?」
「モルタナに来てから、そんな余裕がどこにあったと思うんだ……」
泰基が言えば、ユーリも確かに、と手を叩く。
「僕も結局途中ですね。落ち着いたら、また作り始めたいですね」
「ユーリは何を作っているんだ? 魔石を灰にはしなくなったようだが」
「僕だって成長するんです。同じ失敗はしません。あとは、できてからのお楽しみです」
何回も失敗してただろう、一体何個の魔石を灰にしたと思っている、とアレクは思ったが、懸命にもそれを飲み込んだ。
言えば、どんな反論がくるか分からない。
「失礼するよ。リィカ嬢、体調はいかがかな?」
ルイス公爵が入ってきた。
ちなみに、食事の場にいたのは勇者一行の六名だけだ。
公爵親子は忙しい、という話だったのだが……。
「……は、はい。昨日に比べるときゃあ!」
「リィカ! 何で立とうとするんだ。座ってろ!」
ルイス公爵の登場に、ほとんど反射的に立とうとしたリィカが、しかし結局立てずに、言葉の途中で悲鳴を上げる。
またも、床に崩れ落ちる寸前で支えたアレクはいっそ見事だ。
「……少しは回復したのかな?」
その一連の流れを見てルイス公爵は心配そうにするが、ユーリが頷いた。
「回復していますよ。食事も、食べ過ぎというくらいに食べました。今日中に立って動けるくらいにはなるんじゃないでしょうか」
「そうか。それは何よりだ。――リィカ嬢、話をさせてもらって構わないかな?」
「は、はい」
一行は、リビングルームへ移動した。
ちなみに、リィカは移動と言われたとき、ガックリした。
歩けないのだから、抱えてもらうしかない。
しかし、視線が集中して恥ずかしい。
「だったら、移動中は目を瞑ってしまえばいい」
とルイス公爵に言われた。そういう問題じゃない、とリィカは心の中だけで反論した。
「ジェラード殿は、お出かけですか?」
リビングに着いてリィカをソファに座らせたアレクが、ルイス公爵に問いかけた。
「ああ、あの子は街に行っている。――実は、街道にCランクの魔物まで出現するようになっている。そのせいで、街の人数が急激に増加して治安が悪化しているんだ。ある程度権力のある者が現場に立って指示を出さないと、責任をなすりつけ合うだけで誰も動かないんだよ」
疲れた様子のルイス公爵に、アレクは顔をしかめる。
街の事も大変だが、それはアレクにはどうすることもできない。魔物のことの方が問題だ。
「Cランクが街道に出ますか。そうなると、動こうとする者は本当に少なくなりますね」
魔物の最低ランク、Eランクが初心者で倒せるレベルなら、Dランクを倒せれば一人前の実力、と言われている。
Cランクは、ベテラン、上級者。
Bランクになると、その中でも一握りの、天才と呼ばれる者が集まってやっと倒せる。
Aランクは、倒せる者は人外、と言われる。国が全軍を上げて倒せるかどうか。
Dランクでも厳しいというのに、Cランクが現れれば、旅ができる者などごく一部だ。
「……ごめんなさい。わたしが、こんなことになっちゃったから……」
リィカがうつむくが、ルイス公爵は優しく笑った。
「君が謝る必要は何もないだろう。悪いのは王太子であり、それを後押しした国王だ。しっかり体調を整えてから、出発してくれよ? 無理して出発して途中で負けました、では困るからね?」
茶目っ気のあるその言葉に、リィカも少し笑って頷く。そして、問いかけた。
「わたしは、あと何をお話しすればいいですか?」
「ある程度調べてはいるんだが、君が兵士に捕まった時の状況から、牢の中での出来事。そして、牢からベネット公爵の敷地内に移動したときの事。勇者殿に発見されるまでの事まで、できるだけ細かく教えて欲しい」
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