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私に幸せが訪れるはず無かった。
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その後が泥沼だった。
私はSに告白する前からSのことを相談していた人がいた。
その人にはSのことを話していた。
なのでこの時点で私とSのことを知っている人は、私とあなたと相談相手だけのはずだった。
なのに何故か漏れていたのだ。
これがわかる前日私はあなたの事をブロックしていた。
もうあなたとは話さない。
私のことを忘れて幸せになって欲しい。そんな気持ちを込めて。
私は周りに言いふらしてなんていなかった。
だから私は、あなたが漏らしたのではないかと思った。
しかしSは、全くそう思わなかったらしく私のことを責めてきた。
あなたのことをブロックしていて連絡が取れないので、私はもしかしたら相談相手が漏らしたかもしれないと思い、謝った。
次の日Sがあなたと話をしてわかった。結局漏らしていたのはあなただった。
私は泣いた。
まだSのことが好きなのかは分からないが、好意的な感情を抱いていた。
そんな人に疑われ、信用出来ないと言われた。
辛くない方がおかしい。
あなたの事も一方的に友人として信頼していたから余計だ。
けれどこれであなたは大切な友達の信用を失っていた。
冷静になるまで私はあなたに対する怒りでいっぱいだった。
しかし、冷静になると全て私が発端で私がいなければ起きなかった出来事だったのだと気付いた。
あなたは確かに周りに漏らしたかもしれない。けれどそれも私が居なければ起きなかったのだ。
つまり、私がいなければあなたが傷つくこともあなたが周りからの信頼を失うこともなかったのだ。
それに気づいた時、私は死にたくなった。
死なせて欲しかった。
けれど誰も死なせてはくれなかったし、死ぬ勇気なんかなかった。
周りが支えてくれた。
そんな中、私はあなたから借りたままになっていた漫画を見つけた。
借りっぱなしは嫌だったので返しに行った。
もうあなたのことは吹っ切って顔を見ても大丈夫なつもりだった。
けれど、自分が思うよりあなたが私の奥深くに入り込んでいることに気付いた。
あなたの顔を見たら我慢できなかった。
またあなたに連絡してしまったのだ。
この時の感情がどういう感情なのかも分からない。
今までも送ったことはあったが、気づかれる前に消していた。
今回は消すことも出来なかった。
気づいて欲しかった。
私はあなたに一生分の幸せを貰ったと思う。
だから大好きだったあなたが幸せに生きて欲しかった。
もう会うことも話すことも出来なくても、あなたが幸せならそれでいいと思っていたつもりだった。
なのに連絡してしまった。
私はまだあなたを好きなのかもしれない。
私はSに告白する前からSのことを相談していた人がいた。
その人にはSのことを話していた。
なのでこの時点で私とSのことを知っている人は、私とあなたと相談相手だけのはずだった。
なのに何故か漏れていたのだ。
これがわかる前日私はあなたの事をブロックしていた。
もうあなたとは話さない。
私のことを忘れて幸せになって欲しい。そんな気持ちを込めて。
私は周りに言いふらしてなんていなかった。
だから私は、あなたが漏らしたのではないかと思った。
しかしSは、全くそう思わなかったらしく私のことを責めてきた。
あなたのことをブロックしていて連絡が取れないので、私はもしかしたら相談相手が漏らしたかもしれないと思い、謝った。
次の日Sがあなたと話をしてわかった。結局漏らしていたのはあなただった。
私は泣いた。
まだSのことが好きなのかは分からないが、好意的な感情を抱いていた。
そんな人に疑われ、信用出来ないと言われた。
辛くない方がおかしい。
あなたの事も一方的に友人として信頼していたから余計だ。
けれどこれであなたは大切な友達の信用を失っていた。
冷静になるまで私はあなたに対する怒りでいっぱいだった。
しかし、冷静になると全て私が発端で私がいなければ起きなかった出来事だったのだと気付いた。
あなたは確かに周りに漏らしたかもしれない。けれどそれも私が居なければ起きなかったのだ。
つまり、私がいなければあなたが傷つくこともあなたが周りからの信頼を失うこともなかったのだ。
それに気づいた時、私は死にたくなった。
死なせて欲しかった。
けれど誰も死なせてはくれなかったし、死ぬ勇気なんかなかった。
周りが支えてくれた。
そんな中、私はあなたから借りたままになっていた漫画を見つけた。
借りっぱなしは嫌だったので返しに行った。
もうあなたのことは吹っ切って顔を見ても大丈夫なつもりだった。
けれど、自分が思うよりあなたが私の奥深くに入り込んでいることに気付いた。
あなたの顔を見たら我慢できなかった。
またあなたに連絡してしまったのだ。
この時の感情がどういう感情なのかも分からない。
今までも送ったことはあったが、気づかれる前に消していた。
今回は消すことも出来なかった。
気づいて欲しかった。
私はあなたに一生分の幸せを貰ったと思う。
だから大好きだったあなたが幸せに生きて欲しかった。
もう会うことも話すことも出来なくても、あなたが幸せならそれでいいと思っていたつもりだった。
なのに連絡してしまった。
私はまだあなたを好きなのかもしれない。
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