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2章 戦乱の序曲
不和と忠誠
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バスバは焚き火の炎を見つめながら、どこか遠い目をしていた。沈黙を破ったのは、意を決したような低い声だった。
「確かに、暴食の神―グルンはオーデントに大きな被害を与えた。そして、それを討ち倒したのがケイオス様だ。しかし…今のオーデント国に犠牲がない訳では無い」
ミエラはその言葉に疑問を抱き、少し身を乗り出して問いかけた。
「どういう意味ですか?」
バスバは焚き火の薪を軽く足で転がし、炎が高くなるのを見つめた後、ゆっくりと口を開いた。
「元より、ケイオス様は神を信仰されてるお方ではなかった。だからこそ私達のように神に恨みがあり付いてくるものがいたが、他の御兄弟共意見が分かれていた。それこそ床に伏せてる王ともな」
ミエラは今迄、バズバが王が床に伏せているが存命な中、ケイオスを王と呼んでいた事に不穏な気配を感じ取っていた
「王が伏せられ、辛うじて意識がある中、王が後継者に選んだのはケイオス様。しかしそれを聞いたのは宰相サイスル様だけだった。」
「それに反対の声も上がった。サイスル様のみ聞いた内容で王を決める等と、特に貴族の方々は第三王子であるケイオス様でなく、第一王子アーベン様が相応しいと」
バスバの言葉は焚き火の音に溶け込むように静かに続けられた。
その声には微かな苦悩と葛藤が混ざっているようだった。
「王位継承を巡る争いは、内密に進められた。だが、内情を知る者にとっては、明らかに不自然だった。第一王子アーベン様は生まれながらにして王の器とされ、貴族や民衆からの支持も厚かった。一方で、ケイオス様は第三王子でありながら、その力と知略をもって一部の者から支持されていた。問題は…その支持が『何を基盤としていたか』ということだ。」
ミエラは眉をひそめ、問いかけた。
「それって、どういう意味でしょうか?ケイオス様は暴食の神を倒した英雄ではないんですか?」
バスバは焚き火に目を向けたまま、苦笑ともつかない表情を浮かべた。
「英雄というのは、その成果だけで語られるものだ。そして、ケイオス様は間違いなく暴食の神グルンを討ちとった。その一方で神への信仰を固く禁じるようになったのだ。グルンを打ち倒したケイオス様は父君である王を説き伏せ、信仰する者を追放⋯処刑していった。そして私もまた其れを行った一人だ」
一行の間に重苦しい沈黙が広がった。ミエラは
「処刑ですか⋯?」
バスバはゆっくりと顔を上げ、ミエラの目を真っ直ぐに見た。
「神からの断絶には必要だった。お前達も神と戦うならわかるはずだ。信仰を無くすのは何より神に有効。⋯だが難しい⋯人は信仰していない神でも、何かあれば縋るのだ⋯病が起きればアスケラに、食べたい欲があれば暴食に」
ミエラがそんなバズバを見ながらかける言葉を探しているとジンが静かに呟いた。
「だが恐怖で縛れば人はまた神に縋る」
バスバは呟きに対して静かに頷いた。
「そのとおりだ。結果として暴食の神は倒された。そのおかげで救われた命も確かにある。問題は、王位を巡る争いがそれにより尾を引き、ケイオス様が玉座についても統治が完全には安定しなかったことだ。」
ミエラが恐る恐る口を挟んだ。
「第一王子アーベン様は、その後どうされたのですか?」
バスバはミエラの問いの意味を理解して微かに微笑み
「第一王子アーベン様はその後も城には留まっている。殆ど姿を現すことは無いが、だが1つ言えるのはアーベン様はケイオス様が後継者になる事を否定はしていない。否定しているのは周りの物だけだ」
ミエラはその答えに驚いた表情を見せた。
「第一王子アーベン様が否定していないのに、どうして周囲の者たちが争いを続けるんでしょうか?それでは、彼らが争っている理由は…」
バスバは焚き火の炎に目を落とし、しばらく沈黙した後、口を開いた。
「理由は単純だ。周りの者たちは、アーベン様を己の権力や利権の象徴として利用しているに過ぎない。第一王子を擁立することで、自らの地位を高めようとする者が多いのだ。そしてそれは、ケイオス様の統治の弱点を突く形になっている。」
ジンは深く息をつき
「つまり、本当に争っているのは王位継承者同士ではなく、それを利用して自分たちの利益を追求する連中、ということですね。」
バスバはジンの言葉に静かに頷いた。
「その通りだ。ケイオス様は圧倒的な力と知略を持ちながらも、孤独な戦いを続けておられる。それに対抗する勢力が、信仰を捨てきれない者たちと結びつき、反乱を煽っているのが今のオーデントの現状だ。」
ミエラは苦悩するような顔をしていた。
「でも、それではケイオス様が目指しているものは…何なのでしょう?暴食の神を倒し、信仰を禁じて、人々に新しい秩序を与えたとしても、その秩序が不安定なままでは…」
バスバはミエラの言葉を受けて、少し考えるように目を閉じた。
「ケイオス様が目指しているのは、『完全なる自由』だろう。神や信仰に頼ることなく、人々が己の力で未来を切り開く世界だ。しかし、自由とは皮肉なものだ。それを手にするためには、まず秩序を築かねばならない。そして秩序を築くには、時に犠牲が伴う。」
ジンは焚き火を見つめながら呟いた。
「自由のために犠牲を払う…その犠牲が大きすぎると、人々は逆に自由を恐れるようになるかもしれませんね」
バスバはジンの言葉に静かに頷いた。
「その通りだ。だからこそ、ケイオス様の理想を実現するためには、彼の信念を支え、共に戦う者が必要なのだ。それが、俺たち七騎士の役割でもある。だが、今の混乱を鎮めるには、まだまだ時間と努力が必要だろう」
ミエラは深く考え込むように目を伏せた。
バスバはそんなミエラに微かに悲しい笑みを浮かべ
「一つ忠告しておこう。この旅の先で見るものは、決して美しいものばかりではない。それでも進む覚悟があるのなら、俺はお前たちを信じる。私の手は血で濡れている。復讐の為⋯それもあるが何より私は、この国を愛しており、守りたい者があるのだ」
「例え騎士としてのあり方を問われても⋯私はケイオス様と、この国を守る盾となる。私を救ってくれたのは⋯神でなく、人であるケイオス様だからだ」
バスバの問いに合わせるよう騎士達も頷いた
ミエラはバスバの言葉に強い感情を感じ取り、慎重に口を開いた。
「ケイオス様が人としてあなたを救い、あなたがその信念を盾として生きる…バスバさんが守りたい者のために命を賭けていることは伝わりました。」
彼女の言葉は、どこか柔らかくも決意が込められていた。ジンも静かに焚き火を見つめながら口を開いた。
「守りたいもの。俺も似たようなものです。俺の剣が正しい道なのか、自信はないですが」
バスバは焚き火越しにジンをじっと見つめ、微かに笑った。
「それでいい、剣を振るう者は迷うことで初めて進むべき道を見つけられる。だが、迷ったままでは命を落とす。お前も、自分の信念を貫く覚悟を持つことだ。」
ジンはその言葉に頷き、静かに刀の柄を握りしめた。
一方で、アイリーンが少し軽い調子で話を切り替えた。
「まあ、そんなに難しく考えすぎても仕方ないでしょ?今はまず、無事にオーデントに辿り着くことを考えましょうよ。ただでさえこいつらに寝てる所起こされて、このままだと朝よ!」
その言葉に、場の緊張感が少し和らいだ。バスバも口元に微かな笑みを浮かべる。
「そうだな。確かに万全な状態には休息が必要だ」
焚き火の炎が揺れ、一行はそれぞれの思いを胸に沈黙の中で眠りの準備を始めた。
「確かに、暴食の神―グルンはオーデントに大きな被害を与えた。そして、それを討ち倒したのがケイオス様だ。しかし…今のオーデント国に犠牲がない訳では無い」
ミエラはその言葉に疑問を抱き、少し身を乗り出して問いかけた。
「どういう意味ですか?」
バスバは焚き火の薪を軽く足で転がし、炎が高くなるのを見つめた後、ゆっくりと口を開いた。
「元より、ケイオス様は神を信仰されてるお方ではなかった。だからこそ私達のように神に恨みがあり付いてくるものがいたが、他の御兄弟共意見が分かれていた。それこそ床に伏せてる王ともな」
ミエラは今迄、バズバが王が床に伏せているが存命な中、ケイオスを王と呼んでいた事に不穏な気配を感じ取っていた
「王が伏せられ、辛うじて意識がある中、王が後継者に選んだのはケイオス様。しかしそれを聞いたのは宰相サイスル様だけだった。」
「それに反対の声も上がった。サイスル様のみ聞いた内容で王を決める等と、特に貴族の方々は第三王子であるケイオス様でなく、第一王子アーベン様が相応しいと」
バスバの言葉は焚き火の音に溶け込むように静かに続けられた。
その声には微かな苦悩と葛藤が混ざっているようだった。
「王位継承を巡る争いは、内密に進められた。だが、内情を知る者にとっては、明らかに不自然だった。第一王子アーベン様は生まれながらにして王の器とされ、貴族や民衆からの支持も厚かった。一方で、ケイオス様は第三王子でありながら、その力と知略をもって一部の者から支持されていた。問題は…その支持が『何を基盤としていたか』ということだ。」
ミエラは眉をひそめ、問いかけた。
「それって、どういう意味でしょうか?ケイオス様は暴食の神を倒した英雄ではないんですか?」
バスバは焚き火に目を向けたまま、苦笑ともつかない表情を浮かべた。
「英雄というのは、その成果だけで語られるものだ。そして、ケイオス様は間違いなく暴食の神グルンを討ちとった。その一方で神への信仰を固く禁じるようになったのだ。グルンを打ち倒したケイオス様は父君である王を説き伏せ、信仰する者を追放⋯処刑していった。そして私もまた其れを行った一人だ」
一行の間に重苦しい沈黙が広がった。ミエラは
「処刑ですか⋯?」
バスバはゆっくりと顔を上げ、ミエラの目を真っ直ぐに見た。
「神からの断絶には必要だった。お前達も神と戦うならわかるはずだ。信仰を無くすのは何より神に有効。⋯だが難しい⋯人は信仰していない神でも、何かあれば縋るのだ⋯病が起きればアスケラに、食べたい欲があれば暴食に」
ミエラがそんなバズバを見ながらかける言葉を探しているとジンが静かに呟いた。
「だが恐怖で縛れば人はまた神に縋る」
バスバは呟きに対して静かに頷いた。
「そのとおりだ。結果として暴食の神は倒された。そのおかげで救われた命も確かにある。問題は、王位を巡る争いがそれにより尾を引き、ケイオス様が玉座についても統治が完全には安定しなかったことだ。」
ミエラが恐る恐る口を挟んだ。
「第一王子アーベン様は、その後どうされたのですか?」
バスバはミエラの問いの意味を理解して微かに微笑み
「第一王子アーベン様はその後も城には留まっている。殆ど姿を現すことは無いが、だが1つ言えるのはアーベン様はケイオス様が後継者になる事を否定はしていない。否定しているのは周りの物だけだ」
ミエラはその答えに驚いた表情を見せた。
「第一王子アーベン様が否定していないのに、どうして周囲の者たちが争いを続けるんでしょうか?それでは、彼らが争っている理由は…」
バスバは焚き火の炎に目を落とし、しばらく沈黙した後、口を開いた。
「理由は単純だ。周りの者たちは、アーベン様を己の権力や利権の象徴として利用しているに過ぎない。第一王子を擁立することで、自らの地位を高めようとする者が多いのだ。そしてそれは、ケイオス様の統治の弱点を突く形になっている。」
ジンは深く息をつき
「つまり、本当に争っているのは王位継承者同士ではなく、それを利用して自分たちの利益を追求する連中、ということですね。」
バスバはジンの言葉に静かに頷いた。
「その通りだ。ケイオス様は圧倒的な力と知略を持ちながらも、孤独な戦いを続けておられる。それに対抗する勢力が、信仰を捨てきれない者たちと結びつき、反乱を煽っているのが今のオーデントの現状だ。」
ミエラは苦悩するような顔をしていた。
「でも、それではケイオス様が目指しているものは…何なのでしょう?暴食の神を倒し、信仰を禁じて、人々に新しい秩序を与えたとしても、その秩序が不安定なままでは…」
バスバはミエラの言葉を受けて、少し考えるように目を閉じた。
「ケイオス様が目指しているのは、『完全なる自由』だろう。神や信仰に頼ることなく、人々が己の力で未来を切り開く世界だ。しかし、自由とは皮肉なものだ。それを手にするためには、まず秩序を築かねばならない。そして秩序を築くには、時に犠牲が伴う。」
ジンは焚き火を見つめながら呟いた。
「自由のために犠牲を払う…その犠牲が大きすぎると、人々は逆に自由を恐れるようになるかもしれませんね」
バスバはジンの言葉に静かに頷いた。
「その通りだ。だからこそ、ケイオス様の理想を実現するためには、彼の信念を支え、共に戦う者が必要なのだ。それが、俺たち七騎士の役割でもある。だが、今の混乱を鎮めるには、まだまだ時間と努力が必要だろう」
ミエラは深く考え込むように目を伏せた。
バスバはそんなミエラに微かに悲しい笑みを浮かべ
「一つ忠告しておこう。この旅の先で見るものは、決して美しいものばかりではない。それでも進む覚悟があるのなら、俺はお前たちを信じる。私の手は血で濡れている。復讐の為⋯それもあるが何より私は、この国を愛しており、守りたい者があるのだ」
「例え騎士としてのあり方を問われても⋯私はケイオス様と、この国を守る盾となる。私を救ってくれたのは⋯神でなく、人であるケイオス様だからだ」
バスバの問いに合わせるよう騎士達も頷いた
ミエラはバスバの言葉に強い感情を感じ取り、慎重に口を開いた。
「ケイオス様が人としてあなたを救い、あなたがその信念を盾として生きる…バスバさんが守りたい者のために命を賭けていることは伝わりました。」
彼女の言葉は、どこか柔らかくも決意が込められていた。ジンも静かに焚き火を見つめながら口を開いた。
「守りたいもの。俺も似たようなものです。俺の剣が正しい道なのか、自信はないですが」
バスバは焚き火越しにジンをじっと見つめ、微かに笑った。
「それでいい、剣を振るう者は迷うことで初めて進むべき道を見つけられる。だが、迷ったままでは命を落とす。お前も、自分の信念を貫く覚悟を持つことだ。」
ジンはその言葉に頷き、静かに刀の柄を握りしめた。
一方で、アイリーンが少し軽い調子で話を切り替えた。
「まあ、そんなに難しく考えすぎても仕方ないでしょ?今はまず、無事にオーデントに辿り着くことを考えましょうよ。ただでさえこいつらに寝てる所起こされて、このままだと朝よ!」
その言葉に、場の緊張感が少し和らいだ。バスバも口元に微かな笑みを浮かべる。
「そうだな。確かに万全な状態には休息が必要だ」
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