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どうやら私はミスってしまったらしい
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「おはようございます。お嬢様」
「えぇ、おはようアマンダ」
アマンダが私の事を起こしに来た。昨日から分かってはいたが、夢オチって言う訳ではないらしい。
「着替えますよ」と声を掛けられ、めっちゃ豪華な制服?に着替えさせられる。
「お嬢様、とっても似合ってますよ!」
「そう?ありがとう」
うん、私も思う。めっちゃアレンに似合ってるわ。アレンって日本人と同じ黒髪やけど制服が白だから対照的で制服の良さもアレンの黒髪も強調されててなんか良い(語彙力)
ほんで、今気がついたんだけどアレンって地味にオッドアイだった。片方は黒に近い赤でもう片方は紫に近い色合いだ。
さっきまで転生した事に後悔してたけど、転生も良いね。ゲームで気がつけなかった事に気付けるし、何よりアレン自身が美形だから目が幸せ。
「ねぇ、アマンダ?」
「なんでしょうか、お嬢様」
「この後の予定ってなんだっけ。」
昨日、お母様は学園だとか何とか言っていたが学園は赤眼の聖女の世界…この乙ゲーの世界の舞台となる場所だ。確か、赤眼の聖女の主な設定は魔法に似た力が存在し、魔獣や精霊…神様と契約する事が出来る。平民であるヒロインが貴族の多い学園に入学出来た理由もヒロインが神様と契約しているからである。
悪役令嬢…いやアレンがヒロインと初めて会うのは入学式の後の自由時間。
これはどの攻略キャラでも統一でアレンが平民のヒロインに興味を持ち、ヒロインの教室に行ったからだったはず…
「お嬢様、この後のご予定はご家族で朝食の後そのまま学園の寮に荷物を搬送です。その後は入学式でございますね。勿論、私もあちらでお嬢様と生活致しますのでご心配なく」
「ありがとうアマンダ。それではもう移動の方を始めたらいいのかしら?」
「そうですね。それでは移動致しましょう。」
家族で朝食かぁ。確か、お兄様とお父様、お母様と私の四人でしたわよね?
お兄様は攻略キャラの一人だったはず…本当に開発チームは何を考えていたのでしょうね。普通、悪役令嬢の実の兄を攻略キャラにするか?しねぇよ。
それで、お兄様の設定はイケメン無口のセクシー系統のキャラで髪色はアレンの黒髪より青味の入った黒髪。目の色は勿論赤色。
何でか知らないけどトランス家って皆、必ず赤目になるのよね。お父様は銀髪、青目なのにねぇ。全然、似なかったのよ。
まぁ、それはさておきお兄様とアレンの仲はあまり良くなかったのよ。今更、兄弟の仲を直そうとは思わないのだけど、ストーリーでは色々と面倒なのよね。無口のお兄様が声を荒らげてお怒りになるって言う事もストーリーで有り得るからねぇ…
「アレン、おはよう」
「えぇ、おはようございます。お父様、お母様、お兄様」
お父様の挨拶にふんわりと笑顔で返す。すると、お父様、お母様、お兄様その場にいたアマンダ以外のメイドや執事がとても驚いた表情をする。
(おっと、やってしまった…)
すっかり忘れていたけど、私前世思い出してから元のアレンの性格どっかに行っちゃったのよね。アレンってゲームでは〈氷の姫〉って呼ばれる程冷たかった性格だったんだけど、その性格…家でも一切変わらなかったのよ。だから、挨拶を返す事は愚か、笑顔なんて一切無いのよね。なのに私、思いっきり笑顔で挨拶返したわ。やってしまったわ。
一応言っておくと、何でアマンダが驚いて無いかは
朝、普通に挨拶返したからだと思う。
「皆様、どうなさいましたの?」
「あぁ、何でも無い。それよりアレン、もう学園に行く用意は出来たのか?」
「えぇ、出来ておりますわよ。私、とてもワクワクしていますの。お兄様と同じ学園に通えるんですもの。嬉しくて、嬉しくて早く学園に行きたいですわ」
半分本音、半分嘘。実は前世で私、フランお兄様が推しでしたの。で、もう半分は死亡END、国外追放は無くても平民降格は有り得るし、お兄様ルートだったら私、お兄様にぶたれるって事があるのよね~。まぁ私、前世で格闘技やってたから防ぐ事は可能なんだけど、一応アレンの兄だからそういう事は嫌なのよね。推しに私がぶたれるのはバッチコイだけど此処の世界では私はフランお兄様の妹で私はトランス=アレンだから…それは嫌なのよ
「ぅーん…なら良い。アレンがしたいことならば儂も応援しているからな」
「えぇ、ありがとうございますお父様。」
お父様何だかんだ優しいわね。ストーリーでアレンが平民降格する時、普通に見放すのだけど地味に悲しそうな顔をしていらしたのよね。お父様にそんな顔をさせたくないのだけど、私は悪役令嬢だから仕方ないのよ…ごめんね、お父様。
「それでは私、もう学園に向かいますわお父様、お母様。また、帰って来ます。それまで行ってきます。お兄様、またあちらでお会いしましょう。」
「えぇ、行ってらっしゃいアレン。いつでも帰って良いからね」
「そうだぞ、辛くなったら帰っておいで、行ってらっしゃい。」
お父様とお母様とハグをする。
(あったかい…お父様、お母様ご迷惑お掛けしますがよろしくお願いします…)
私とアマンダ、そして複数の使用人がトランス家を出る。本当にお父様とお母様には申し訳ないな。
馬車がゆっくりと進み出す。
(これからがストーリーの始まりだ)
「えぇ、おはようアマンダ」
アマンダが私の事を起こしに来た。昨日から分かってはいたが、夢オチって言う訳ではないらしい。
「着替えますよ」と声を掛けられ、めっちゃ豪華な制服?に着替えさせられる。
「お嬢様、とっても似合ってますよ!」
「そう?ありがとう」
うん、私も思う。めっちゃアレンに似合ってるわ。アレンって日本人と同じ黒髪やけど制服が白だから対照的で制服の良さもアレンの黒髪も強調されててなんか良い(語彙力)
ほんで、今気がついたんだけどアレンって地味にオッドアイだった。片方は黒に近い赤でもう片方は紫に近い色合いだ。
さっきまで転生した事に後悔してたけど、転生も良いね。ゲームで気がつけなかった事に気付けるし、何よりアレン自身が美形だから目が幸せ。
「ねぇ、アマンダ?」
「なんでしょうか、お嬢様」
「この後の予定ってなんだっけ。」
昨日、お母様は学園だとか何とか言っていたが学園は赤眼の聖女の世界…この乙ゲーの世界の舞台となる場所だ。確か、赤眼の聖女の主な設定は魔法に似た力が存在し、魔獣や精霊…神様と契約する事が出来る。平民であるヒロインが貴族の多い学園に入学出来た理由もヒロインが神様と契約しているからである。
悪役令嬢…いやアレンがヒロインと初めて会うのは入学式の後の自由時間。
これはどの攻略キャラでも統一でアレンが平民のヒロインに興味を持ち、ヒロインの教室に行ったからだったはず…
「お嬢様、この後のご予定はご家族で朝食の後そのまま学園の寮に荷物を搬送です。その後は入学式でございますね。勿論、私もあちらでお嬢様と生活致しますのでご心配なく」
「ありがとうアマンダ。それではもう移動の方を始めたらいいのかしら?」
「そうですね。それでは移動致しましょう。」
家族で朝食かぁ。確か、お兄様とお父様、お母様と私の四人でしたわよね?
お兄様は攻略キャラの一人だったはず…本当に開発チームは何を考えていたのでしょうね。普通、悪役令嬢の実の兄を攻略キャラにするか?しねぇよ。
それで、お兄様の設定はイケメン無口のセクシー系統のキャラで髪色はアレンの黒髪より青味の入った黒髪。目の色は勿論赤色。
何でか知らないけどトランス家って皆、必ず赤目になるのよね。お父様は銀髪、青目なのにねぇ。全然、似なかったのよ。
まぁ、それはさておきお兄様とアレンの仲はあまり良くなかったのよ。今更、兄弟の仲を直そうとは思わないのだけど、ストーリーでは色々と面倒なのよね。無口のお兄様が声を荒らげてお怒りになるって言う事もストーリーで有り得るからねぇ…
「アレン、おはよう」
「えぇ、おはようございます。お父様、お母様、お兄様」
お父様の挨拶にふんわりと笑顔で返す。すると、お父様、お母様、お兄様その場にいたアマンダ以外のメイドや執事がとても驚いた表情をする。
(おっと、やってしまった…)
すっかり忘れていたけど、私前世思い出してから元のアレンの性格どっかに行っちゃったのよね。アレンってゲームでは〈氷の姫〉って呼ばれる程冷たかった性格だったんだけど、その性格…家でも一切変わらなかったのよ。だから、挨拶を返す事は愚か、笑顔なんて一切無いのよね。なのに私、思いっきり笑顔で挨拶返したわ。やってしまったわ。
一応言っておくと、何でアマンダが驚いて無いかは
朝、普通に挨拶返したからだと思う。
「皆様、どうなさいましたの?」
「あぁ、何でも無い。それよりアレン、もう学園に行く用意は出来たのか?」
「えぇ、出来ておりますわよ。私、とてもワクワクしていますの。お兄様と同じ学園に通えるんですもの。嬉しくて、嬉しくて早く学園に行きたいですわ」
半分本音、半分嘘。実は前世で私、フランお兄様が推しでしたの。で、もう半分は死亡END、国外追放は無くても平民降格は有り得るし、お兄様ルートだったら私、お兄様にぶたれるって事があるのよね~。まぁ私、前世で格闘技やってたから防ぐ事は可能なんだけど、一応アレンの兄だからそういう事は嫌なのよね。推しに私がぶたれるのはバッチコイだけど此処の世界では私はフランお兄様の妹で私はトランス=アレンだから…それは嫌なのよ
「ぅーん…なら良い。アレンがしたいことならば儂も応援しているからな」
「えぇ、ありがとうございますお父様。」
お父様何だかんだ優しいわね。ストーリーでアレンが平民降格する時、普通に見放すのだけど地味に悲しそうな顔をしていらしたのよね。お父様にそんな顔をさせたくないのだけど、私は悪役令嬢だから仕方ないのよ…ごめんね、お父様。
「それでは私、もう学園に向かいますわお父様、お母様。また、帰って来ます。それまで行ってきます。お兄様、またあちらでお会いしましょう。」
「えぇ、行ってらっしゃいアレン。いつでも帰って良いからね」
「そうだぞ、辛くなったら帰っておいで、行ってらっしゃい。」
お父様とお母様とハグをする。
(あったかい…お父様、お母様ご迷惑お掛けしますがよろしくお願いします…)
私とアマンダ、そして複数の使用人がトランス家を出る。本当にお父様とお母様には申し訳ないな。
馬車がゆっくりと進み出す。
(これからがストーリーの始まりだ)
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