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52.
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52.
夜空に浮かぶ魂たちが、明るく輝き始め、安息の夜の終わりを告げる。
光に照らされた君は、目を覚まし、ゆっくりと起き上がる。
「おっはよー!
リュート兄ちゃん、いよいよ湿地帯だね。
湿地帯には フカワが居るから気をつけて進もうな!」
「フカワ?」
いつもに増してテンションの高いリノと謎の単語『フカワ』
君の思考が停止するには十分な条件だ。
リノは君にフカワの説明をしてくれた。
その説明によると、全身を硬い鱗が覆い、細長い口に並んだ鋭い歯、湿地帯の茂みに隠れ這いずるように移動し獲物に襲いかかるらしい。
(なるほど、ワニみたいなもんだな。)
「リノ、ちなみにフカワの大きさは?」
「さあ?」
「さあって、リノは見たことないのか?」
「フカワを見たってんなら、いま頃きっと星になってるよ。
でも、聞いた話だと、おいらの背丈くらいらしいぜ!」
(ち...小さい。1mってところか?
それなら、馬車の上から槍で攻撃すれば無傷で倒せるんじゃないか?
問題は馬車が車輪をとられて進めない場合だな。ワニのいる湿地を押すのは抵抗があるな...。)
いろいろと考えながら馬車に揺られていると、目の前にカバの巨大な群れが現れた。
「なんだか、おいらが渡ってきた時より水が多い気がするけど...。
でも、馬車もあるし大丈夫だよな。」
夜空に浮かぶ魂たちが、明るく輝き始め、安息の夜の終わりを告げる。
光に照らされた君は、目を覚まし、ゆっくりと起き上がる。
「おっはよー!
リュート兄ちゃん、いよいよ湿地帯だね。
湿地帯には フカワが居るから気をつけて進もうな!」
「フカワ?」
いつもに増してテンションの高いリノと謎の単語『フカワ』
君の思考が停止するには十分な条件だ。
リノは君にフカワの説明をしてくれた。
その説明によると、全身を硬い鱗が覆い、細長い口に並んだ鋭い歯、湿地帯の茂みに隠れ這いずるように移動し獲物に襲いかかるらしい。
(なるほど、ワニみたいなもんだな。)
「リノ、ちなみにフカワの大きさは?」
「さあ?」
「さあって、リノは見たことないのか?」
「フカワを見たってんなら、いま頃きっと星になってるよ。
でも、聞いた話だと、おいらの背丈くらいらしいぜ!」
(ち...小さい。1mってところか?
それなら、馬車の上から槍で攻撃すれば無傷で倒せるんじゃないか?
問題は馬車が車輪をとられて進めない場合だな。ワニのいる湿地を押すのは抵抗があるな...。)
いろいろと考えながら馬車に揺られていると、目の前にカバの巨大な群れが現れた。
「なんだか、おいらが渡ってきた時より水が多い気がするけど...。
でも、馬車もあるし大丈夫だよな。」
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