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46.

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46.

「コレで決める!!!」

君は引き寄せた ジャンパランスを手に、追い風を受けながら渾身の力をふりしぼり 無風のムジョルを迎え撃つ!

「ムフゥ!!!
 甘いわ!」

無風のムジョルは、右腕を下げ右足を後ろに引いた。
そして、君の攻撃にカウンターを合わせるように鋭い一撃を放つ!



バサッ!!!



「なっ!」



ジャンパランスが傘を開くように広がり、そこが帆の役目を果たし 強烈な突風を受け、攻撃の勢いを格段にあげた。


「......。」



無風のムジョルは何が起きたのか理解できずにいた。
視界が奪われたと思った次の瞬間、激しい痛みと共に、自身の胸を貫くほど深く槍が突き刺さっていた。

魂に届くほど深く突き刺さるその槍は、見下していた弱き獲物が構えていた一本の槍だった。

「ば、バカな......。」

ドサッ!



無風のムジョルは、光の玉に変わり始めた。

「リュート兄ちゃん!
 そいつ、逃げるつもりだ!」


君は リノの助言を得、痛みに耐えながら その手を伸ばし無風のムジョルの魂を神器の鞄に取り込んだ。


「やった!
 リュート兄ちゃんが四天王を倒したんだ!
 やっぱりリュート兄ちゃんは、本物の六勇者なんだ!!!」



君たちの戦いを見ていた人々が、隠れていた場所から次々と集まり始める。

「本物の六勇者なのか!?」
「お前も見ていただろ!
 本物の六勇者様だ!」
「一人でいくつもの武器を使い分けてたぞ、さすが六勇者様!」

お祭り騒ぎをする人々をかき分けるように、ゼタとレイオンが傷ついた君に肩を貸す。


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