伝説の六勇者(従者リュートの物語)

39.

39.

リノの一言に、レヴィと瓜二つの女性が声を出して笑い始める。

「あなた達、レヴィの知り合い？
　その装備...お得意様って感じかな？
　レイオン、レヴィの得意先に手を出したら大変よ。あの子、こだわり強い所あるから。」

レヴィと瓜二つの女性の言葉に、白髪の男性は気まずそうに頭を掻きながら笑って誤魔化す。
リノはレヴィと瓜二つの女性に質問した。

「あのさ、姉ちゃんはレヴィ姉ちゃんの姉ちゃん？」

リノの質問に嬉しそうに笑いながら、瓜二つの女性が答える。

「うふふっ、私はゼタ。
　レヴィの母親よ。」

（母親...いや、よく見ると笑いジワがあるようにも...ダメだ、シワ一つない。）

君がゼタを見つめていると、レイオンと呼ばれていた白髪の男性が話し始める。

「レヴィの得意様を横取りする事は出来ません。
　しかし、商売は商売！
　いまなら愛娘レヴィの紹介と言うことで、このジャンパランスを格安で譲りましょう！」

（ま、な、娘...だと！）

ゼタを見つめた次に、君はレイオンを見つめる。
思ったことを口にしたかったが 辞めておいた...のだが。

「レヴィ姉ちゃんと、このデブおやじが親子！？
　リュート兄ちゃん、絶対に嘘だよね！
　リュート兄ちゃんも嘘だって思ってるよね？」

リノの一言にゼタが大笑いしていた。