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19.【リノの知ってる神話】
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19.
【リノの知ってる神話】
「おいらたちが生まれるずっとずっと昔の話。
この世界が生まれた頃、まだ世界には何も存在することが出来ずにいたんだって。
で、何もない世界に流れ着いた竜の魂たちは、ただ流れに身を任せているだけだったんだ。」
(竜の魂...これが竜魂魄かな?)
「そんなある時、この世界に女神様が生まれたんだよ。
女神様は 流れるだけの魂たちが休めるように、自分の体で大地を作ったんだけど、何もない大地は寒すぎて何も住めなかった。
だけど、そんな女神様を見ていた炎の龍神ヴォラティアスが女神様を好きになって、ヴォラティアスが大地を炎で暖めたんだよ。
そのおかげで女神様の大地は たくさんの生き物で埋め尽くされたんだぜ。」
(神話によくある展開だ。
この後、宿敵の登場でピンチが訪れる。)
「でも、ヴォラティアスの炎は強すぎて、大地に住む生き物たちをだんだん殺し始めたんだ。
もともと龍神ヴォラティアスは、破壊と再生、破滅を司る神様だったからね。」
(まさかの自滅か...。)
「で、話を戻すけど、女神様は龍神ヴォラティアスの炎から生き物たちを守る為に、清らかな水竜アミュールを産んだんだよ。
でも、清らかな水竜アミュールでは、龍神ヴォラティアスに歯が立たなかった。
そこで女神様は、二人目の息子、優しき風竜オティエクを産むことにしたのさ。」
(清らかな水竜とか、優しき風竜とか、明らかに役不足だな...。
相手は、破壊と再生と破滅なのに。)
「リュート兄ちゃん、オキロンの子供たちじゃ勝てないって思ったでしょ?
でも、そうじゃないんだよなー。」
リノが楽しそうに君を見上げる。
君は そもそもの疑問をリノに聞く。
「リノ、そもそもオキロンって誰?」
「ああ、そっか知らないよね。
オキロンは、大地の女神オキロンだぜ。
でね、二人の兄弟は力を合わせて 暴風雨を起こして、ヴォラティアスの炎を消すことに成功するんだ。
でも炎が消えてしまったから、大地が冷え始めて、多くの命が終わりを迎え始めた。
そこでオキロンは、雷を操る娘を産んだんだよ。
オキロンの娘は、女神様の話を聞かず、兄ちゃんたちと暴れまわった、暴風雨に雷、生き物たちには最悪の結果になっちゃったんだ。
そこで、女神オキロンは生き物たちを大地の中に逃した。その逃された生き物たちの中にモニュマール人も含まれてたって話なのさ!
・
・
・
おしまい!」
「ん!?
あ、あれ、眠りの話は?」
【リノの知ってる神話】
「おいらたちが生まれるずっとずっと昔の話。
この世界が生まれた頃、まだ世界には何も存在することが出来ずにいたんだって。
で、何もない世界に流れ着いた竜の魂たちは、ただ流れに身を任せているだけだったんだ。」
(竜の魂...これが竜魂魄かな?)
「そんなある時、この世界に女神様が生まれたんだよ。
女神様は 流れるだけの魂たちが休めるように、自分の体で大地を作ったんだけど、何もない大地は寒すぎて何も住めなかった。
だけど、そんな女神様を見ていた炎の龍神ヴォラティアスが女神様を好きになって、ヴォラティアスが大地を炎で暖めたんだよ。
そのおかげで女神様の大地は たくさんの生き物で埋め尽くされたんだぜ。」
(神話によくある展開だ。
この後、宿敵の登場でピンチが訪れる。)
「でも、ヴォラティアスの炎は強すぎて、大地に住む生き物たちをだんだん殺し始めたんだ。
もともと龍神ヴォラティアスは、破壊と再生、破滅を司る神様だったからね。」
(まさかの自滅か...。)
「で、話を戻すけど、女神様は龍神ヴォラティアスの炎から生き物たちを守る為に、清らかな水竜アミュールを産んだんだよ。
でも、清らかな水竜アミュールでは、龍神ヴォラティアスに歯が立たなかった。
そこで女神様は、二人目の息子、優しき風竜オティエクを産むことにしたのさ。」
(清らかな水竜とか、優しき風竜とか、明らかに役不足だな...。
相手は、破壊と再生と破滅なのに。)
「リュート兄ちゃん、オキロンの子供たちじゃ勝てないって思ったでしょ?
でも、そうじゃないんだよなー。」
リノが楽しそうに君を見上げる。
君は そもそもの疑問をリノに聞く。
「リノ、そもそもオキロンって誰?」
「ああ、そっか知らないよね。
オキロンは、大地の女神オキロンだぜ。
でね、二人の兄弟は力を合わせて 暴風雨を起こして、ヴォラティアスの炎を消すことに成功するんだ。
でも炎が消えてしまったから、大地が冷え始めて、多くの命が終わりを迎え始めた。
そこでオキロンは、雷を操る娘を産んだんだよ。
オキロンの娘は、女神様の話を聞かず、兄ちゃんたちと暴れまわった、暴風雨に雷、生き物たちには最悪の結果になっちゃったんだ。
そこで、女神オキロンは生き物たちを大地の中に逃した。その逃された生き物たちの中にモニュマール人も含まれてたって話なのさ!
・
・
・
おしまい!」
「ん!?
あ、あれ、眠りの話は?」
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