ミガモクツ

黒山羊

文字の大きさ
上 下
17 / 18

g

しおりを挟む
優しそうな両親に手を引かれる少女が見える。


「千花ちゃん、好きな絵本を買って帰りましょ。」

「千花の好きな絵本を選んでいいよ。」


「えっと、チーちゃんは・・・。」


その幼い少女が手に取った本は・・・。



「千花は、その本が好きだな。
 お母さんに似たんだろうね。」


笑顔の親子は、レジで本を購入する。
千花は、買ったばかりの絵本をすぐに取り出し、愛おしそうに抱きしめ、店を出ていく。





レジを入力していた初老の男性が、そんな親子を優しく見送る。


「また会おう、白騎士物語よ。」



~END


しおりを挟む

処理中です...