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122.リヴァージュの湖

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森を下り、馬車へと向かう一行。

ジュールは目印の布を外しながら進んだ。

「外すの?」
リナはジュールに訊ねた。

「布を目印にされると困ることもあるからね」

布を目印に滝にたどり着かれても困るし、逆に悪意を持って違う方向へ誘うように、布を付け直すことだってできるのだ。


目印の布を全部外すと、馬車へと戻って来た。
御者から水を受け取り、皆喉を潤した。

「あ~美味しい♪」
すっかり喉が乾いていたリナはしみじみと言った。

「滝と同じ水源の湧き水だから、冷たくて美味いんだ」
ジュールが説明すると、
「冷えてるからなのか、水がこんなに美味いなんて!」
とイザックは驚いた。


「さて、次はリヴァージュの湖へ向かう。ここからは、馬車で1時間半くらいかかる。森を歩いて疲れただろうから、馬車の中でゆっくり休んでくれ」



のどかな道を馬車が進む。

「この辺の土地は?野菜を作ってるの?」
「麦、稲、芋かな」
「主食ね。大事にしなくちゃね」


馬車は林を抜け、リヴァージュ村に入った。

リヴァージュ村は湖の周りに集落が点在している。

「いいところね~」
ロナは馬車から村の景色を見て言った。
「いいところですよ」
ジュールは相槌を売った。
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